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Black & White~そして運命の扉が開かれる~
第11話
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喋るリス一家、そして猫耳の生えた少年アリスに囲まれ、優希は次に発する言葉もなく頭を悩ませていた。
自分は一体どうしてしまったのか。
本当に頭でも打っておかしくなってしまったのか。
それともこれは夢なのか?
思わず頭を抱えながら考え込んでいると、ふとアリスが口を開いた。
「キミは人間? 一体どうやってワンダーランドへ来たの?」
アリスは訝しげに優希を見下ろしている。
優希はアリスの言葉にハッとして顔を上げた。
「えっ? あ……えっと、瑠依さんが扉を開いてくれたんだけど、どうも行き先が――」
思わず瑠依の名を口にする。
彼らが知っているはずもないことだが、何の気なしに話していたのだ。
しかし、優希が話している途中でアリスが叫んでその続きを止めてしまった。
「ルイっ!? キミはルイを知っているのっ?」
「えっ?」
思いもよらないアリスの言葉に優希はぎょっとして聞き返す。
「ルイがキミをここへ連れて来たんだよねっ?」
アリスは興奮気味に優希の前に座り込み、じっと優希の顔を見つめる。
大きな金色の瞳にじっと見つめられ、優希は思わずドキドキと鼓動が速まっていた。
「う、うん。えっと、もしかして君は瑠依さんの友達?……でも、俺が行きたかったのは鏡の国なんだけど……瑠依さん違いなのかなぁ……」
アリスに見つめられ、少し緊張気味に問い返す。
ここは自分が来たかった『鏡の国』ではない。そのことが優希の頭に引っ掛かっていた。
瑠依の話で少し光が見えた気がしたが、再び不安な気持ちに襲われる。
「鏡の国?……そういった名前は知らないんだけど……」
アリスは困った顔で答える。頭に生えている猫の耳がたらんと垂れている。
本当に申し訳ない気持ちが伝わってくる。
そして、優希はそんなアリスを思わず『可愛い』などと思っていた。
「だからね、セバスチャンに聞いてみようって言ってたのっ」
キティと呼ばれたリスが2人の間に入り、じっとアリスを見上げていた。
「なるほどっ。確かにセバスチャンなら何か知ってるかもねっ。でも、ちゃんと教えてくれるかどうか……」
アリスはポンと手を打つと猫の耳をピンと立たせ、にっこりと微笑む。
しかし、再び猫の耳がたらんと垂れて困った顔になる。
「えっと……さっきも言ってたけど、セバスチャンって……」
アリスの反応といい、一体どんな人物なのか不安になる。
会う前にある程度の情報が欲しい。どんな人物なのか……。いや、どんな動物なのか。
「すっごく頭が良くって物知りなんだっ。彼に知らないものはないってくらいねっ。でも……ちょっと意地悪っていうか」
不安そうな優希を再び見ると、アリスは嬉しそうに答える。
しかし、最後の言葉は少し苦笑いしながら話していた。
「え……意地悪って……一体どんな人なの? えっと、見た感じっていうか……」
アリスの言葉にますます不安になる優希。
そしてどんな人物なのか全く想像できない。
早く教えて欲しい。そう思いながら口にする。
「ふふっ。会えば分かるよ。じゃあ行こうか」
アリスは嬉しそうにそう話すと立ち上がり、にっこりと笑って優希に手を差し出す。
瑠依にもそう言われた。
どうして皆ちゃんと教えてくれないのだろう。
優希は心の中でそう思いながらもお礼を言いながらアリスの手を取った。
☆☆☆
優希、アリス、そしてリス一家はセバスチャンに会う為に森の中を歩いていた。
優希が落ちた場所はワンダーランドと呼ばれる国の森の中だったのだ。
青々とした沢山の葉を広げた木々。足元に多い茂る草。
そして色とりどりに咲き誇る沢山の花々。
ワンダーランドという名に相応しい、自然いっぱいの綺麗な森。
優希は思わず周りを見回しながら感嘆の声を上げる。
「すっごい綺麗な場所だねっ。見たことない花がいっぱいだ。いい所だね」
咲き誇る花々以上に優希はキラキラと目を輝かせていた。
「…………」
しかし、そんな優希の様子をアリスは伏し目がちにちらりと見た後、何も言わずに歩き続けるだけであった。
「ん? どうかしたの?」
アリスの様子に気付いた優希は不思議そうに首を傾げながらアリスに問い掛ける。
「ワンダーランドは本当に素晴しい場所だよ。森だけじゃない。湖や川や、たくさんの花畑だってある。……でも」
アリスは優希の問い掛けに顔を上げ、優しい笑顔で話す。
しかし、ふと顔が曇り、そのまま黙ってしまった。
「でも……なに? 何かあったの?」
心配そうに優希はアリスを覗き込むようにして見つめる。
すると、突然アリスの猫耳がピンと立ち、そのまま立ち止まった。
そして優希の方を見ると怒ったような顔で話し始めた。
「全部魔女が悪いんだ。素晴しいワンダーランドが壊れていく。……ここも、きっとそのうち全て枯れてしまう。他の場所はもうほとんど残ってない。木も草も花も……。澄んだ水も淀んでしまって生き物ももう住んでない……。魔女のせいなんだ。ワンダーランドがなくなっちゃう……」
そう話しながら、アリスの目には涙が溜まって今にも溢れそうになっていた。
「魔女……」
優希も一緒に立ち止まると、眉間に皺を寄せながらぼそりと呟く。
ここは鏡の国ではなく、ワンダーランド。
しかし、魔女への怒りは自分もアリス達も一緒だった。
同じ魔女なのかどうかは分からない。
ただ、どちらの国も魔女によって狂わされているのは事実だった。
魔女が憎い。
優希は唇をくっと噛み締めるとアリスをじっと見つめ、話し始めた。
「アリス達は戦わないの? 俺は魔女を倒しに行く。大事な人の為に。アリス達は大事なこの国の為に戦おうとはしないの? ワンダーランド中の人達みんなで掛かれば勝てるかもしれないじゃんっ」
強い、光のある瞳でじっとアリスを見つめる。
こんなこと、アリス達に言っても仕方ないのは分かる。
でも何だか悔しかったのだ。
何もしないで、ただ嘆いているだけなんて。
正直自分も怖い。でも、海斗を助ける為、今はなんだってできる気がしていた。
そして、ワンダーランドの住人が皆で力を合わせれば、ここの魔女にだって対抗できるかもしれない。
優希はそんな風に考えていたのだ。
「戦う? 魔女と?……驚いた。キミは魔女のことを何も分かってない。それとも鏡の国っていうとこの魔女は大したことないの? ワンダーランドの魔女はそんな簡単なんかじゃない。僕達みんなで掛かったって無理だよ。今まで誰も戦おうなんて考えもしなかったよ。殺されていないだけマシなんだから……」
優希の話に猫耳をピンと立て驚いた顔でじっと優希を見つめ返す。
そしてアリスはふぅっと溜め息をつき、呆れたような顔をしながら優希の問いに答える。
アリスと優希の足元に座っていたリス一家も驚きと悲鳴のような声を上げていた。
余程、魔女は怖い存在なのであろう。
「ワンダーランドのことはいいよ。キミはその大事な人のことだけ考えて。鏡の国へ行くんでしょ?」
しかし、アリスは再びにっこりと優希に笑顔を向けると、ゆっくりと歩き出した。
「でもっ!」
優希も慌ててついていく。
そして『いい』と言われてもやはり気になる。
今はそれどころじゃないと分かっていても、このワンダーランドを放っておけない。
「気にしないで。これは僕たちの問題。さ、もうすぐセバスチャンのいる場所に着くよ」
相変わらず笑顔を見せるアリス。
優希はそのまま何も言えなくなってしまった。
そしてすぐ目の前には気になっていた『セバスチャン』がいるのだ。
まずはそこからだ。
ぐっと両手の拳を握り締め、気持ちを入れ替える。
森を歩く中、ふと開けた場所に辿り着いた。
そこは今まで歩いてきた森とは違い、草も花も生えていない。
地面には沢山の落ち葉が敷き詰められている。
高い木々が聳え立つ中、その開けた空間の中に1本だけ古びた大きな木が立っていた。
「セバスチャンっ! セバスチャンっ! いるんでしょっ? アリスだよっ。出てきてっ」
その中央に立つ大きな木の前に立ち、アリスは大きな声でセバスチャンに呼び掛ける。
「うるさいな。そんな大声を出さなくても聞こえてるよ」
突然すぐ近くから若い男性のような声が聞こえてきた。
自分は一体どうしてしまったのか。
本当に頭でも打っておかしくなってしまったのか。
それともこれは夢なのか?
思わず頭を抱えながら考え込んでいると、ふとアリスが口を開いた。
「キミは人間? 一体どうやってワンダーランドへ来たの?」
アリスは訝しげに優希を見下ろしている。
優希はアリスの言葉にハッとして顔を上げた。
「えっ? あ……えっと、瑠依さんが扉を開いてくれたんだけど、どうも行き先が――」
思わず瑠依の名を口にする。
彼らが知っているはずもないことだが、何の気なしに話していたのだ。
しかし、優希が話している途中でアリスが叫んでその続きを止めてしまった。
「ルイっ!? キミはルイを知っているのっ?」
「えっ?」
思いもよらないアリスの言葉に優希はぎょっとして聞き返す。
「ルイがキミをここへ連れて来たんだよねっ?」
アリスは興奮気味に優希の前に座り込み、じっと優希の顔を見つめる。
大きな金色の瞳にじっと見つめられ、優希は思わずドキドキと鼓動が速まっていた。
「う、うん。えっと、もしかして君は瑠依さんの友達?……でも、俺が行きたかったのは鏡の国なんだけど……瑠依さん違いなのかなぁ……」
アリスに見つめられ、少し緊張気味に問い返す。
ここは自分が来たかった『鏡の国』ではない。そのことが優希の頭に引っ掛かっていた。
瑠依の話で少し光が見えた気がしたが、再び不安な気持ちに襲われる。
「鏡の国?……そういった名前は知らないんだけど……」
アリスは困った顔で答える。頭に生えている猫の耳がたらんと垂れている。
本当に申し訳ない気持ちが伝わってくる。
そして、優希はそんなアリスを思わず『可愛い』などと思っていた。
「だからね、セバスチャンに聞いてみようって言ってたのっ」
キティと呼ばれたリスが2人の間に入り、じっとアリスを見上げていた。
「なるほどっ。確かにセバスチャンなら何か知ってるかもねっ。でも、ちゃんと教えてくれるかどうか……」
アリスはポンと手を打つと猫の耳をピンと立たせ、にっこりと微笑む。
しかし、再び猫の耳がたらんと垂れて困った顔になる。
「えっと……さっきも言ってたけど、セバスチャンって……」
アリスの反応といい、一体どんな人物なのか不安になる。
会う前にある程度の情報が欲しい。どんな人物なのか……。いや、どんな動物なのか。
「すっごく頭が良くって物知りなんだっ。彼に知らないものはないってくらいねっ。でも……ちょっと意地悪っていうか」
不安そうな優希を再び見ると、アリスは嬉しそうに答える。
しかし、最後の言葉は少し苦笑いしながら話していた。
「え……意地悪って……一体どんな人なの? えっと、見た感じっていうか……」
アリスの言葉にますます不安になる優希。
そしてどんな人物なのか全く想像できない。
早く教えて欲しい。そう思いながら口にする。
「ふふっ。会えば分かるよ。じゃあ行こうか」
アリスは嬉しそうにそう話すと立ち上がり、にっこりと笑って優希に手を差し出す。
瑠依にもそう言われた。
どうして皆ちゃんと教えてくれないのだろう。
優希は心の中でそう思いながらもお礼を言いながらアリスの手を取った。
☆☆☆
優希、アリス、そしてリス一家はセバスチャンに会う為に森の中を歩いていた。
優希が落ちた場所はワンダーランドと呼ばれる国の森の中だったのだ。
青々とした沢山の葉を広げた木々。足元に多い茂る草。
そして色とりどりに咲き誇る沢山の花々。
ワンダーランドという名に相応しい、自然いっぱいの綺麗な森。
優希は思わず周りを見回しながら感嘆の声を上げる。
「すっごい綺麗な場所だねっ。見たことない花がいっぱいだ。いい所だね」
咲き誇る花々以上に優希はキラキラと目を輝かせていた。
「…………」
しかし、そんな優希の様子をアリスは伏し目がちにちらりと見た後、何も言わずに歩き続けるだけであった。
「ん? どうかしたの?」
アリスの様子に気付いた優希は不思議そうに首を傾げながらアリスに問い掛ける。
「ワンダーランドは本当に素晴しい場所だよ。森だけじゃない。湖や川や、たくさんの花畑だってある。……でも」
アリスは優希の問い掛けに顔を上げ、優しい笑顔で話す。
しかし、ふと顔が曇り、そのまま黙ってしまった。
「でも……なに? 何かあったの?」
心配そうに優希はアリスを覗き込むようにして見つめる。
すると、突然アリスの猫耳がピンと立ち、そのまま立ち止まった。
そして優希の方を見ると怒ったような顔で話し始めた。
「全部魔女が悪いんだ。素晴しいワンダーランドが壊れていく。……ここも、きっとそのうち全て枯れてしまう。他の場所はもうほとんど残ってない。木も草も花も……。澄んだ水も淀んでしまって生き物ももう住んでない……。魔女のせいなんだ。ワンダーランドがなくなっちゃう……」
そう話しながら、アリスの目には涙が溜まって今にも溢れそうになっていた。
「魔女……」
優希も一緒に立ち止まると、眉間に皺を寄せながらぼそりと呟く。
ここは鏡の国ではなく、ワンダーランド。
しかし、魔女への怒りは自分もアリス達も一緒だった。
同じ魔女なのかどうかは分からない。
ただ、どちらの国も魔女によって狂わされているのは事実だった。
魔女が憎い。
優希は唇をくっと噛み締めるとアリスをじっと見つめ、話し始めた。
「アリス達は戦わないの? 俺は魔女を倒しに行く。大事な人の為に。アリス達は大事なこの国の為に戦おうとはしないの? ワンダーランド中の人達みんなで掛かれば勝てるかもしれないじゃんっ」
強い、光のある瞳でじっとアリスを見つめる。
こんなこと、アリス達に言っても仕方ないのは分かる。
でも何だか悔しかったのだ。
何もしないで、ただ嘆いているだけなんて。
正直自分も怖い。でも、海斗を助ける為、今はなんだってできる気がしていた。
そして、ワンダーランドの住人が皆で力を合わせれば、ここの魔女にだって対抗できるかもしれない。
優希はそんな風に考えていたのだ。
「戦う? 魔女と?……驚いた。キミは魔女のことを何も分かってない。それとも鏡の国っていうとこの魔女は大したことないの? ワンダーランドの魔女はそんな簡単なんかじゃない。僕達みんなで掛かったって無理だよ。今まで誰も戦おうなんて考えもしなかったよ。殺されていないだけマシなんだから……」
優希の話に猫耳をピンと立て驚いた顔でじっと優希を見つめ返す。
そしてアリスはふぅっと溜め息をつき、呆れたような顔をしながら優希の問いに答える。
アリスと優希の足元に座っていたリス一家も驚きと悲鳴のような声を上げていた。
余程、魔女は怖い存在なのであろう。
「ワンダーランドのことはいいよ。キミはその大事な人のことだけ考えて。鏡の国へ行くんでしょ?」
しかし、アリスは再びにっこりと優希に笑顔を向けると、ゆっくりと歩き出した。
「でもっ!」
優希も慌ててついていく。
そして『いい』と言われてもやはり気になる。
今はそれどころじゃないと分かっていても、このワンダーランドを放っておけない。
「気にしないで。これは僕たちの問題。さ、もうすぐセバスチャンのいる場所に着くよ」
相変わらず笑顔を見せるアリス。
優希はそのまま何も言えなくなってしまった。
そしてすぐ目の前には気になっていた『セバスチャン』がいるのだ。
まずはそこからだ。
ぐっと両手の拳を握り締め、気持ちを入れ替える。
森を歩く中、ふと開けた場所に辿り着いた。
そこは今まで歩いてきた森とは違い、草も花も生えていない。
地面には沢山の落ち葉が敷き詰められている。
高い木々が聳え立つ中、その開けた空間の中に1本だけ古びた大きな木が立っていた。
「セバスチャンっ! セバスチャンっ! いるんでしょっ? アリスだよっ。出てきてっ」
その中央に立つ大きな木の前に立ち、アリスは大きな声でセバスチャンに呼び掛ける。
「うるさいな。そんな大声を出さなくても聞こえてるよ」
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