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Because there was you~2人の本当の出逢い~
第2話
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――海斗過去編――
『お父さん、僕を見て』
いつも心でそう叫んでいた。
彼の目に俺は映ってはいなかった。
俺の存在など、彼にとってはきっと『どうでもよいもの』
怪我をしたって、心配するどころか怒鳴られていた。
『藤條家の人間ともあろう者が情けない。泣くんじゃない』
いつからか、涙はどこかへ忘れてしまったみたいだった。
☆☆☆
「ねぇ見て、お父さん。僕ね、クラスで1番だったんだよっ!」
テストの結果を満面な笑みを浮かべ父親に見せた。
きっと喜んでくれる。そう思っていた。
彼が返してくれる言葉をドキドキしながら待っていた。
「――はどうなっている?」
しかし、父親は彼の秘書と仕事の打ち合わせの話を続けていた。
彼の前にちょこんと立っている少年には目もくれず。
「お父さん……」
少年は悲しい目で自分の父親をじっと見上げていた。
今にも泣いてしまいそうな崩れてしまいそうな顔で。
「分かった。じゃあこれでよろしく頼む」
秘書との打ち合わせが終わり、自室へ向かう為、体をそのまま翻し歩き出してしまった。
少年は慌てて父親を追い掛ける。
「ねぇ、お父さん」
「なんだ海斗。今忙しいんだ」
ぐいっとスーツの裾を掴まれ、父親は眉間に皺を寄せながら自分の息子、海斗を睨むように見下ろした。
「僕……クラスで1番取ったんだよ?」
父親の威圧的なその眼差しに海斗は目を潤ませながら、掴んでいた父親のスーツの裾をギュッと握る。
「そうか……。学年では?」
父親は自分のスーツを掴む海斗の手をすっと払い、再び歩き始めた。
海斗は小さい体を一生懸命動かし、必死に父親の後に続く。
「え……と。学年では2番だよ……」
なんとなく言いづらい。
海斗は俯き加減にギュッとテスト結果を握り締めた。
「2番? なんなんだ、それは? 1番になりなさい。いいな?」
父親はぴたりと立ち止まり、海斗を振り返るとぴしゃりと厳しく言い聞かす。そしてそのまま踵を返すと、海斗の返事を待つことなく自室へと入ってしまった。
海斗の父は37歳という若さで有名服ブランドの社長という立場にあった。
幼い海斗にとっては全く未知の世界の存在でもあった。
数千という従業員、そしてデザイナーを抱えている父がどれほどに偉いのか、大変なのかは分からなかった。
ただ、いつも忙しくしていること、そしてあまり家にいないことだけ分かっていた。
彼にとっては仕事が全て。自分などはどうでもいい存在なのだと感じていた。
海斗の母はデザイナーといった輝かしい仕事をしている人であった。
父の会社で働いていた母は、その才能を父によって開花され、今では誰もが知る有名デザイナーである。彼女もまた、仕事が忙しく、ほとんど家にいることはなかった。
海斗の身の回りの世話や食事などは全てメイドが行っており、海斗には父も母も存在しないのと何ら変わりはなかったのだ。
そして海斗には10歳離れた兄がいた。
兄は有名進学校へ通っており、今後は大学で経営学を学び、そして将来は父の会社を継ぐことになっている。
年の離れた兄との思い出も少なく、それどころか優秀な兄といつも比べられることが、海斗にとって何よりも苦痛で悲しいことでもあった。
家族4人揃うことはほとんどなく、家族でありながらまるで他人と暮らしているかのような生活だった。
ひとり蚊帳の外にいるような、大きな屋敷で沢山の使用人達に囲まれているにも関わらず、ずっとひとりでいるような感覚に囚われていた。自分の存在は一体何なのか……。
☆☆☆
「海斗様、スープが冷めてしまいますよ?」
フルーツを運んできた執事の橘が海斗を心配そうに覗き込んできた。
父よりも一回り程年上の橘は、燕尾服を着た少し白髪混じりの優しそうな面持ちの男性であった。
「いらない……」
しかし、海斗はぼそりとそれだけ呟くと、席を立ち、そのまま食堂を出て行った。
「……海斗様……」
橘は深く溜め息を付き、食堂を出て行った後もずっと心配そうに見つめていた。
メイドに制服を着せてもらい、学校へ行く為、玄関へと向かう廊下の途中で橘の声が聞こえてきた。
今までにない少し大きめな声であった。
橘は普段物腰も柔らかく、落ち着いた声で話しているイメージのある海斗は驚いた顔でそちらへと足を急がせた。
橘の側まで行き、声を掛けようとしたその時、橘の会話の相手が見えて、海斗は慌てて廊下にある大きな柱に身を隠した。
「旦那様。なんとかならないのですか? 海斗様が出られる時間だけでも……」
橘と話している相手は父であった。
海斗はそっと柱の陰からその様子を窺う。
父は表情を変えることなくじっと橘を見ているだけであった。
今日は海斗が通う小学校で合同発表会がある日であった。
海斗のクラスである1年3組は合唱を行う。
しかし、父も母も仕事が忙しく、海斗の発表会に来る予定はなかった。
今朝の海斗の様子を見兼ね、橘が父に話してくれているのだろう。
「橘。話はそれだけか?」
相変わらず表情は変わることなく、そして落ち着いた声で橘にそう尋ねる父。
「……はい」
橘はそれ以上海斗の父に意見することもできず、目を伏せて頷いた。
「では出掛ける。車の用意を」
そう言って父はそのまま歩いて行ってしまう。
橘の返事が聞こえ、その声で海斗もまたじっと自分の足元を見つめていたのだった。
☆☆☆
分かっていたことであった。父の自分への態度。
自分は大事にされてはいない……。
やっと学年で1番を取った。本当は1番に報告をしたい人がいる。
しかし、海斗は彼の反応が怖くて、喜びとは裏腹にテスト結果をそっと机の引き出しの奥へとしまった。
父に褒められたい。よく頑張ったと頭を撫でてほしい。抱きしめてほしい。自分を見てほしい。
海斗の欲求はただそれだけであった。父の愛情が欲しい――。
公園でキャッチボールをしている親子を見る度に羨ましそうに眺めていた。
家族で一緒に歩いている姿を見るだけでも羨ましかった。
自分は父と面と向かって話したことすら――ない。
休日の朝。
海斗は熱くなる瞼をゴシゴシと擦り、涙をグッと我慢し部屋を出た。
それと入れ違いに執事の橘が海斗の部屋を訪れていた。
朝食の準備が整った為、海斗を迎えに来たのだった。
「海斗様? ……どこへ行かれたのだろう……あれは?」
部屋の中を見回していると、机の下に何か白い紙を見つけた。
「……これは……」
机の下から紙を拾い上げると、橘は眉を顰め、じっとその紙を見下ろしていた。
☆☆☆
「旦那様」
橘は食堂へ戻る途中、主人を見つけ声を掛けた。
「何だ。何かあったのか?」
彼は相変わらず無表情に橘を振り返り立ち止まった。
「お忙しいところ恐れ入ります。これを見て頂きたく」
そう言って白い紙を彼に差し出す。
「っ!?」
ちょうどその時、彼らのすぐ後ろで手洗い場から出てきた海斗がその様子を見ていた。
父が手にしているあの紙。
あれはもしかして……。
海斗の鼓動が高まる。
「これは……海斗の成績表か。やっと1番になったんだな」
彼のその言葉に胸が熱くなる。
高まる鼓動を抑えるように海斗はグッと自分の服を握っていた。
「はい。いつも頑張っておられます。旦那様の期待に添えるようにと」
橘も少し柔らかい表情でじっと彼を見つめていた。
「そうか……。じゃあ海斗に甘い菓子でも与えておいてくれ」
そう言って彼は白い紙をスッと橘に返し、そのまま歩き出す。
「は、あの、お褒めにはならないので?」
橘は彼の言動に眉を顰めながら彼を追い掛ける。
「子供にはそれで十分だろう? 金を与えても価値さえ分からんだろうからな」
「旦那様っ!」
2人の様子をじっと見ていた海斗はその場に立ち尽くしていた。
僕が欲しいのは……あなたの愛情だけだった……。
『お父さん、僕を見て』
いつも心でそう叫んでいた。
彼の目に俺は映ってはいなかった。
俺の存在など、彼にとってはきっと『どうでもよいもの』
怪我をしたって、心配するどころか怒鳴られていた。
『藤條家の人間ともあろう者が情けない。泣くんじゃない』
いつからか、涙はどこかへ忘れてしまったみたいだった。
☆☆☆
「ねぇ見て、お父さん。僕ね、クラスで1番だったんだよっ!」
テストの結果を満面な笑みを浮かべ父親に見せた。
きっと喜んでくれる。そう思っていた。
彼が返してくれる言葉をドキドキしながら待っていた。
「――はどうなっている?」
しかし、父親は彼の秘書と仕事の打ち合わせの話を続けていた。
彼の前にちょこんと立っている少年には目もくれず。
「お父さん……」
少年は悲しい目で自分の父親をじっと見上げていた。
今にも泣いてしまいそうな崩れてしまいそうな顔で。
「分かった。じゃあこれでよろしく頼む」
秘書との打ち合わせが終わり、自室へ向かう為、体をそのまま翻し歩き出してしまった。
少年は慌てて父親を追い掛ける。
「ねぇ、お父さん」
「なんだ海斗。今忙しいんだ」
ぐいっとスーツの裾を掴まれ、父親は眉間に皺を寄せながら自分の息子、海斗を睨むように見下ろした。
「僕……クラスで1番取ったんだよ?」
父親の威圧的なその眼差しに海斗は目を潤ませながら、掴んでいた父親のスーツの裾をギュッと握る。
「そうか……。学年では?」
父親は自分のスーツを掴む海斗の手をすっと払い、再び歩き始めた。
海斗は小さい体を一生懸命動かし、必死に父親の後に続く。
「え……と。学年では2番だよ……」
なんとなく言いづらい。
海斗は俯き加減にギュッとテスト結果を握り締めた。
「2番? なんなんだ、それは? 1番になりなさい。いいな?」
父親はぴたりと立ち止まり、海斗を振り返るとぴしゃりと厳しく言い聞かす。そしてそのまま踵を返すと、海斗の返事を待つことなく自室へと入ってしまった。
海斗の父は37歳という若さで有名服ブランドの社長という立場にあった。
幼い海斗にとっては全く未知の世界の存在でもあった。
数千という従業員、そしてデザイナーを抱えている父がどれほどに偉いのか、大変なのかは分からなかった。
ただ、いつも忙しくしていること、そしてあまり家にいないことだけ分かっていた。
彼にとっては仕事が全て。自分などはどうでもいい存在なのだと感じていた。
海斗の母はデザイナーといった輝かしい仕事をしている人であった。
父の会社で働いていた母は、その才能を父によって開花され、今では誰もが知る有名デザイナーである。彼女もまた、仕事が忙しく、ほとんど家にいることはなかった。
海斗の身の回りの世話や食事などは全てメイドが行っており、海斗には父も母も存在しないのと何ら変わりはなかったのだ。
そして海斗には10歳離れた兄がいた。
兄は有名進学校へ通っており、今後は大学で経営学を学び、そして将来は父の会社を継ぐことになっている。
年の離れた兄との思い出も少なく、それどころか優秀な兄といつも比べられることが、海斗にとって何よりも苦痛で悲しいことでもあった。
家族4人揃うことはほとんどなく、家族でありながらまるで他人と暮らしているかのような生活だった。
ひとり蚊帳の外にいるような、大きな屋敷で沢山の使用人達に囲まれているにも関わらず、ずっとひとりでいるような感覚に囚われていた。自分の存在は一体何なのか……。
☆☆☆
「海斗様、スープが冷めてしまいますよ?」
フルーツを運んできた執事の橘が海斗を心配そうに覗き込んできた。
父よりも一回り程年上の橘は、燕尾服を着た少し白髪混じりの優しそうな面持ちの男性であった。
「いらない……」
しかし、海斗はぼそりとそれだけ呟くと、席を立ち、そのまま食堂を出て行った。
「……海斗様……」
橘は深く溜め息を付き、食堂を出て行った後もずっと心配そうに見つめていた。
メイドに制服を着せてもらい、学校へ行く為、玄関へと向かう廊下の途中で橘の声が聞こえてきた。
今までにない少し大きめな声であった。
橘は普段物腰も柔らかく、落ち着いた声で話しているイメージのある海斗は驚いた顔でそちらへと足を急がせた。
橘の側まで行き、声を掛けようとしたその時、橘の会話の相手が見えて、海斗は慌てて廊下にある大きな柱に身を隠した。
「旦那様。なんとかならないのですか? 海斗様が出られる時間だけでも……」
橘と話している相手は父であった。
海斗はそっと柱の陰からその様子を窺う。
父は表情を変えることなくじっと橘を見ているだけであった。
今日は海斗が通う小学校で合同発表会がある日であった。
海斗のクラスである1年3組は合唱を行う。
しかし、父も母も仕事が忙しく、海斗の発表会に来る予定はなかった。
今朝の海斗の様子を見兼ね、橘が父に話してくれているのだろう。
「橘。話はそれだけか?」
相変わらず表情は変わることなく、そして落ち着いた声で橘にそう尋ねる父。
「……はい」
橘はそれ以上海斗の父に意見することもできず、目を伏せて頷いた。
「では出掛ける。車の用意を」
そう言って父はそのまま歩いて行ってしまう。
橘の返事が聞こえ、その声で海斗もまたじっと自分の足元を見つめていたのだった。
☆☆☆
分かっていたことであった。父の自分への態度。
自分は大事にされてはいない……。
やっと学年で1番を取った。本当は1番に報告をしたい人がいる。
しかし、海斗は彼の反応が怖くて、喜びとは裏腹にテスト結果をそっと机の引き出しの奥へとしまった。
父に褒められたい。よく頑張ったと頭を撫でてほしい。抱きしめてほしい。自分を見てほしい。
海斗の欲求はただそれだけであった。父の愛情が欲しい――。
公園でキャッチボールをしている親子を見る度に羨ましそうに眺めていた。
家族で一緒に歩いている姿を見るだけでも羨ましかった。
自分は父と面と向かって話したことすら――ない。
休日の朝。
海斗は熱くなる瞼をゴシゴシと擦り、涙をグッと我慢し部屋を出た。
それと入れ違いに執事の橘が海斗の部屋を訪れていた。
朝食の準備が整った為、海斗を迎えに来たのだった。
「海斗様? ……どこへ行かれたのだろう……あれは?」
部屋の中を見回していると、机の下に何か白い紙を見つけた。
「……これは……」
机の下から紙を拾い上げると、橘は眉を顰め、じっとその紙を見下ろしていた。
☆☆☆
「旦那様」
橘は食堂へ戻る途中、主人を見つけ声を掛けた。
「何だ。何かあったのか?」
彼は相変わらず無表情に橘を振り返り立ち止まった。
「お忙しいところ恐れ入ります。これを見て頂きたく」
そう言って白い紙を彼に差し出す。
「っ!?」
ちょうどその時、彼らのすぐ後ろで手洗い場から出てきた海斗がその様子を見ていた。
父が手にしているあの紙。
あれはもしかして……。
海斗の鼓動が高まる。
「これは……海斗の成績表か。やっと1番になったんだな」
彼のその言葉に胸が熱くなる。
高まる鼓動を抑えるように海斗はグッと自分の服を握っていた。
「はい。いつも頑張っておられます。旦那様の期待に添えるようにと」
橘も少し柔らかい表情でじっと彼を見つめていた。
「そうか……。じゃあ海斗に甘い菓子でも与えておいてくれ」
そう言って彼は白い紙をスッと橘に返し、そのまま歩き出す。
「は、あの、お褒めにはならないので?」
橘は彼の言動に眉を顰めながら彼を追い掛ける。
「子供にはそれで十分だろう? 金を与えても価値さえ分からんだろうからな」
「旦那様っ!」
2人の様子をじっと見ていた海斗はその場に立ち尽くしていた。
僕が欲しいのは……あなたの愛情だけだった……。
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