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「なにがいいたいんだ」
「彼女の首の跡ですよ。はっきりと首をしめられたような跡がある」

 ジェイダンは、はっとした。医師はまさにジェイダンは黒なのは決定的だとばかりにに大げさにいった。

「気がつかなかったんですか? まさかそんなはずはない。足首の捻挫よりも目立つものを」

 はっきりいってジェイダンは忘れていた。アンナが寝ているときはアンナの首より胸に注意がいっていたし、アンナがジェイダンの腕に飛び込んできてからはアンナの首は見えなかったからだ。いわれてみれば、捻挫より先に首の跡について触れなかったのは不自然だったかもしれない。医師は不躾な態度で続けた。

「彼女が気を失っている間にあなたは……」
「やめろ!いいかげんにしないと僕だって黙っていないぞ!」

 ジェイダンは思わず声を荒げた。医師は驚いたように一歩下がったが、それでもきっぱりといった。

「……わかりました。ですが、わたしは道義的な責任は果たしますよ」
「君に迷惑をかけることはないから大丈夫だ」
「あなたを信頼しましょう」

 医師はそう応えると自らドアに向かった。ジェイダンは送る気にもならなかった。医師はドアの間際で振り返った。

「警察に聞かれたら私は正直に答えますからね」
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