待ち焦がれてラブ・バージン 職なしパテシエールと訳あり御曹司の甘くおかしなプライマリー

（2）

　その妖精の中のひとりが戯れに彼女に湖の水をかける。水は胸元にかかり、水を吸った絹のドレスはその肌に張り付く。うっとりするようないい形のバストが浮かび上がり、そのカーブの先には魅惑的な突起が顕わになった。あたりには甘い香りが立ち込めている。まるで焼き菓子のように香ばしく甘い香りだ。その香りがあの女性の髪の香りだと気がついたとき、ジェイダンは目を覚ました。
　目覚めてはじめてジェイダンは夢を見ていたのだと気が付いた。