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しおりを挟むアンナはわけもわからないまま、男から離れようと必死になった。アンナの抵抗にも関わらず、男は力強い腕と腰でアンナを後方に追い詰めて自由を奪った。あたりが騒然としているのがアンナにもわかった。わかったがどうすることもできない。男の唇は執拗にアンナを逃がすまいと絡んでくる。息ができない。アンナは男のたくましい腕をこぶしで打った。しかしちっともその力が緩む気配がない。アンナは男の髪を掴んで、引き離そうとしたが、それも無理だった。
(誰か、助けて! だれか!)
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