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姉ごろも
しおりを挟む俺は覗き魔だった。
両親は海外出張が多く、ほとんどが俺と姉の二人で生活していた。当時、思春期を迎えていた俺は性的な興味に抗えず、姉の風呂や着替えを覗く習慣があった。
浴室の窓をわずかに開けるとぼんやりとした蒸気の中に姉の裸体が浮かび上がった。性欲を抑えることは難しかった。一つ屋根の下で異性と暮らすことは年頃の性的な心の制御をより一層難しくさせた。そしてある日、俺の想いの芽は瞬く間に大きな幹へと育ってしまう。それは突然やってきた。
海外にいる両親の事故死。ショックはショックだが両親不在の平常が幸いしたか、俺たちの生活は特別変わらなかった。後見人も決められたが、お金だけは二人が自立するまでの蓄えが十分あったため、特別なにかを変える必要もなかった。そのため表面上は何も変わらない暮らしだったが、一つだけ二人の関係性に大きな変化が起きた。
両親の死後、部屋にあけた穴から姉を覗く頻度が増えていた。その日も朝から姉の部屋を覗いていた。嫋やかな体のラインが小さな穴の先から確認できた。まだ眠気眼の姉が無防備に服を脱ぎ、顕になったふくよかな胸や丸い乳首を目にすると息が荒くなり、硬くなったものを握る手に力が入った。彼女の裸体に自身の昂ったイチモツを擦り付けたいと強く願ったその時。姉が一瞬こちらを見た。
穴は小さくも見ればすぐに見つかる。気づかれたかもしれないと俺は焦り、すぐに離れようと思ったが次の瞬間、目を疑うことが起きた。あろうことか姉はそのまま床に座ると自分の股や胸を愛撫し始めたのだ。突然のことに動揺するも、俺もまた部屋の壁際で自分のモノを強く握り、上下に強く擦った。気配を察したように姉は身に纏ったシャツを捲り、桃色の突起を露出させ、こちらに見えるように指先で摘み始めた。
俺はいてもたってもいられなくなった。部屋を飛び出し、隣の部屋の扉を開けた。驚いた姉の顔。だが想定していたのか露出した姿は隠さなかった。
「──」
姉は何も言わない。潤んだ瞳は俺をまっすぐ見つめていた。静寂が流れるも実際は違う。俺は足先を前後に揺らし芋虫のように前進した。姉は波のように緩やかなテンポで胸を上下させては一層深く沈み込んで、こちらを甘美な渦へ呼び込んでいた。お互いが呼吸を合わせること十五回、二人の呼吸が次に重なった瞬間、二人は距離を一気に縮めた。
体は既に燃えている。俺は躊躇いもなく姉の唇から口内に舌を潜り込ませ、胸に右手を、腰には左手を回し溶け合おうと腰を押しつけた。姉もまた理性を手放し、舌を絡ませ、股間へ手を伸ばしては強く滾った肉棒を一心不乱に弄った。蓄積された欲望の燃料が燃え上がり、あらゆる障壁を溶かす欲塊へと化した。
部屋奥のベッドへ彼女を押し倒すと両手で乳房を揉みしだく。左の乳首をつねると硬くなり屹立した。舌で舐め、味わうように吸い尽くす。ぐしゃぐしゃになった性器を愛撫し興奮のままにイキり勃ったソレを愛液に満ちた割れ目へと押しつけ侵入させる。膨れ上がった肉棒が彼女の内壁を擦ることを繰り返す。いきむような嬌声が静かな家で反響する。緊張した膣内が小刻みに収縮し、自身を犯す弟を前後運動に合わせて強く抱きしめた。
やがて果てた。ドクドクと心臓が脈動を生む度に姉の中に精子が注がれ、背徳感と快感、同時にこれからのセックスへの展望に胸が満たされた。姉もまた激しい痙攣と共に絶頂し、やがて震えが止まると、俺の頭を抱いた。
「好きだ。姉さん」
囁いて姉の胸へと倒れ込む。彼女の柔らかな肌がこちらの肢体に吸い付くように密着し、混ざり合う感覚に心から心地よさを感じる。
乱れた佇まいを整えた姉がベッドの上に座り直すと伏目がちに呟く。
「今だけだからね」
たまらなく愛おしくなり、彼女の体を抱く。
「ずっと一緒にいよう」
首筋に舌を這わせると彼女はすぐに吐息を漏らした。首、胸、お腹と舌を下ろしていき、湿った園を開拓してゆく。嗚咽を漏らしながら身を反らす様を見る。その声を聞きつつも、自分たちを照らす光がより一層、二人を強く切り取るのを感じた。
それから俺たちはいつでもセックスをした。朝起きれば乳を吸い、外では陰部を舐め合い、家に帰れば玄関でも風呂でもトイレでも彼女に挿入った。映画を見たり、テレビを見たり、宿題をしたり、ご飯を食べたりしながら、セックスをした。
最後にする二十年後まで、俺は姉とセックスをし続ける。
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