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4.居場所
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窓の外を眺める。この時間ちょうど日陰になるこの場所で、行き交う学生達をただただ眺めるのが私は好きだ。第六集会室。我らがサークルに与えられた小惑星。ここに座っていると、まるで自分だけこの世からこっそり抜け出して外側から世界を眺めているようだ。外を吹く風に窓の外の木々が揺れる。私は少し溜息をつく。すると、ガチャりと音がして、私より少しばかり背の高い男子が部屋に入ってきた。ビルのような写真がプリントされた柄Tに紺色のワイシャツを羽織り、黄土色のチノパンを履いている。そして黒いギターケースを背負っている。
「ミハル先輩。また電気もつけずに……目が悪くなっても知りませんよ?」
そう言って彼はやれやれといった様子で部屋の蛍光灯をつける。突如ついた明かりに私の目は眩む。私は細目で彼を見て言う。
「目なら既に悪い。ほら。」
眼鏡をクイッと上げてみせる。
「知ってますよ。ただ今よりもっと悪くなったら困りますよということです」
「度を上げればいいよ」
「それは……まぁそうかもしれませんけど……」
彼はギターケースを置き、乱雑に並べられた丸椅子の一つに腰掛ける。ふと私はスマホで時間を確認する。午後一時過ぎ頃である。
「ご飯食べた?」
「コンビニでテキトーに済ませました」
「いつも早いね」
「1番早いのはミハル先輩でしょ?」
「まぁ私は……ね」
窓から空を眺める。夏から秋。季節の変わり目の空は晴れたり曇ったりで忙しない。今日はそのどちらでもないような微妙な天気だ。
「私はここが2つ目の住処みたいなもんだからね」
「流石、『六集の紫式部』」
ケースからギターを取り出しながら彼は返答する。私は少し目を丸くして言う。
「え、なにそれ?」
「先輩の通り名……と、ソメサカ先輩が言ってました」
「紫式部って……私はただの引きこもりだよ」
六集とは第六集会室のことだろう。しかしおよそ紫式部のことをよく知った人間がつけたとは思えない通り名だ。平安女性的な意味なのだろうけど、イメージが漠然としすぎている。私が呆れている間に彼はギターを手に取り、ポロンポロンと鳴らし始めた。私は彼に話しかける。
「どう?調子は」
「よく使うコードは大体網羅しました」
「へー!すごいね」
「暇ですから」
彼はへへっと苦笑する。あどけない、高校生気分が抜け切って居ないような笑顔だ。
「今日はどうしたんです?」
「え?なんで?」
「先輩最近黙ってばっかでしたから。自分から話しかけてくれると思わなかったんですよ。なんかそわそわしてるし……何かあるんですか?」
「あー……」
ぎくっ。私は目を逸らす。サクラコの事だ。
勝手に家に連れ込んでおいて言えた口ではないが、私は急に現れたサクラコという存在にやはり未だに動揺しているのだ。放り出したくはないけれど、どう対応したらいいか分からない。連れてこようかとも考えたけど、知り合いを不用意に驚かせたくなかったし、なにより得体の知れない家人が増えるという急な展開に私としてもクールタイムが欲しかった。心を落ち着かせるクールタイム。……結局のところ私はサクラコを家に残したまま逃げてきてしまったのである。
(無責任だよなぁ。私……。)
もう一度、さっきより細く深く溜息をつく。
『アンタは 何になるの?』
——何者にもなれないよ。私は。
「……先輩?」
控えめの声が掛けられた。私はハッとする。
「あぁ……うん。大丈夫。なんでもないよ。少し疲れてるだけ」
「そうですか……?」
「疑ってるの?」
「心配しているんです」
陰が動き、彼の後ろの窓から日差しが差す。湿気のある鈍い空気。冷たく光る彼の目線が痛い。
「何があったんです?」
真剣な眼差しに私は狼狽える。
すると突然、バタンっとドアが開く。
「おっはよぉーー!!」
快活な声とともに入ってきた女性。金髪に青いカラーコンタクト。よく分からない英文字がプリントされた派手なTシャツをウエスト上で結んでいる。ピッチリと足に張り付くようなデニムを履き、これまたピッチリとしそうな革ジャンを小脇に抱えている。
「いやぁーもう9月だってのにまだ日差しが強いねぇ!あついあつい!」
彼女は右手を団扇のように扇ぐ。裁縫セットに投げやりにねじ込まれた毛糸みたいな髪の毛がフリフリと揺れる。
(いや、だからといってへそ出しはないだろ。へそ出しは。)
白い目で見る私をよそに彼女はシャツをパタパタしながらカバンを置く。そして私を見て血相を変える。
「ハル!!まぁたそんなだらしないカッコ!!こないだ選んであげたやつはどぉーしたの!!!」
「だってあれ家だと着心地悪いんだもーん」
「部屋着と!!外着は!!分けなさい!!!」
まったくもーといった仕草をする女性に男子が話しかける。
「ソメサカ先輩。おはようございます」
「おはようユッキー!ていうか、アッキーでいいって。アッキーで。言いづらいでしょそれー」
上機嫌で苦笑する先輩。私は言う。
「いいじゃん。ソメサカ先輩ってカッコよくて」
「ハルが言うと違和感!あんたそれゼッタイ言わないでしょ」
「ソメサカせんぱぁい」
「やめなさいっての!」
アッキーはお調子者の笑顔で私の頭をぐりぐりする。染坂有希。私のいっこ上の先輩だ。彼女が居るだけで場の雰囲気が一気に明るくなる。私にはない才能だ。妬ましい。けど決して憎めない人だ。そしてユッキーこと名取幸織くんは私のいっこ下の後輩だ。
「あ、そうそうハル。アレ考えておいてくれた?」
「あー、うん」
私たちのサークルに決まった活動時間はない。基本みんな思い思いに弾き、思い思いに歌い、思い思いに帰る。サークルと言うよりは同好会だ。
「———へぇー!いいじゃぁん!そうしよ!」
弾きながら、歌ってみたりデュエットしてみたり。そんなくだらない時を共有しながらのらりくらりと生きていく。気ままな大学生たち。
「———ユッキーはどう?」
「ボクもそれでいいと思います———」
私はココが好きだ。理由を聞かれたら……何となくとしか言えないけど、でもココに居る時間は私にとってささやかな幸せなんだ。
(前まではそれだけじゃなかったんだけど)
私のそばの窓にも少しばかり日差しが差し、少し目を細める。先程までの湿気は少し引き、空気もいくらか軽くなったようだ。
「———この後どうする?」
「ボク、もうちょい弾いてます」
「どんな感じ?」
「コード、大体網羅したんだってさ」
「よく使うやつだけですけど」
「やぁるじゃーん!上出来上出来!」
アッキーはユッキーの背中をバンバン叩く。こんな調子でよく体力が持つなぁと私は感心する。ユッキーは少し苦笑している。
「ハルは?」
「私は今日はもう」
「めっっずらし!!いつも張り付くみたいにいるくせに」
「ははは」
私はカラカラと笑う。
「まぁ……抱え込んじゃダメよ」
「へ?」
「頼りがいのない先輩かなぁ私?」
アッキーは少しニヤッとする。日が木々にあたり、少しばかり陰がかかる。
「あはは。それじゃ」
逃げるように去る。今はとりあえず早くサクラコの顔が見たかった。肌を焼く西日を感じながら足早に部室を後にする。
「————ミハル先輩やっぱ何か……」
「あの子なりに色々考えてるのよ。チナツのこともあったし」
「ミハル先輩……」
「へへぇっ。思春期?」
「……そういうのじゃないですよ」
ギターに少し手をかける。夕焼けが過ぎ、暗めの空に無機質な蛍光灯がちらつく。
「悪くないと思うけど」
「………」
「……不謹慎だったかな」
「いえ」
彼の顔を見る。少年から青年になろうとする心は寂しさや憂いを残し、彼の表情に影を落とす。私の胸は締め付けられる。
(そんな顔をしないで。)
そう言えたら楽だろうか。
「そろそろ帰ります」
「送っていこうか?」
「いえ、ちょうどバスが来るので」
「そっか。おつかれ」
軽く会釈をして彼は去る。
部屋に1人取り残された。大きく伸びをする。——あぁこんな時あんたならどうしただろうな。冷静に状況を見て、スパッと解決してくれただろうか。いや、あんたはむしろ何もせず静観していただろうか。そういうの平気なタイプだったもんなぁ。私はカバンを持ち上げ、パチッと蛍光灯を消す。ギィィと扉を開け、そっと閉めた。………それにしても
「フラれちゃったなぁ!」
頬をパシパシとしながら、9月の寒空の中、私は帰路に着いた。
「ミハル先輩。また電気もつけずに……目が悪くなっても知りませんよ?」
そう言って彼はやれやれといった様子で部屋の蛍光灯をつける。突如ついた明かりに私の目は眩む。私は細目で彼を見て言う。
「目なら既に悪い。ほら。」
眼鏡をクイッと上げてみせる。
「知ってますよ。ただ今よりもっと悪くなったら困りますよということです」
「度を上げればいいよ」
「それは……まぁそうかもしれませんけど……」
彼はギターケースを置き、乱雑に並べられた丸椅子の一つに腰掛ける。ふと私はスマホで時間を確認する。午後一時過ぎ頃である。
「ご飯食べた?」
「コンビニでテキトーに済ませました」
「いつも早いね」
「1番早いのはミハル先輩でしょ?」
「まぁ私は……ね」
窓から空を眺める。夏から秋。季節の変わり目の空は晴れたり曇ったりで忙しない。今日はそのどちらでもないような微妙な天気だ。
「私はここが2つ目の住処みたいなもんだからね」
「流石、『六集の紫式部』」
ケースからギターを取り出しながら彼は返答する。私は少し目を丸くして言う。
「え、なにそれ?」
「先輩の通り名……と、ソメサカ先輩が言ってました」
「紫式部って……私はただの引きこもりだよ」
六集とは第六集会室のことだろう。しかしおよそ紫式部のことをよく知った人間がつけたとは思えない通り名だ。平安女性的な意味なのだろうけど、イメージが漠然としすぎている。私が呆れている間に彼はギターを手に取り、ポロンポロンと鳴らし始めた。私は彼に話しかける。
「どう?調子は」
「よく使うコードは大体網羅しました」
「へー!すごいね」
「暇ですから」
彼はへへっと苦笑する。あどけない、高校生気分が抜け切って居ないような笑顔だ。
「今日はどうしたんです?」
「え?なんで?」
「先輩最近黙ってばっかでしたから。自分から話しかけてくれると思わなかったんですよ。なんかそわそわしてるし……何かあるんですか?」
「あー……」
ぎくっ。私は目を逸らす。サクラコの事だ。
勝手に家に連れ込んでおいて言えた口ではないが、私は急に現れたサクラコという存在にやはり未だに動揺しているのだ。放り出したくはないけれど、どう対応したらいいか分からない。連れてこようかとも考えたけど、知り合いを不用意に驚かせたくなかったし、なにより得体の知れない家人が増えるという急な展開に私としてもクールタイムが欲しかった。心を落ち着かせるクールタイム。……結局のところ私はサクラコを家に残したまま逃げてきてしまったのである。
(無責任だよなぁ。私……。)
もう一度、さっきより細く深く溜息をつく。
『アンタは 何になるの?』
——何者にもなれないよ。私は。
「……先輩?」
控えめの声が掛けられた。私はハッとする。
「あぁ……うん。大丈夫。なんでもないよ。少し疲れてるだけ」
「そうですか……?」
「疑ってるの?」
「心配しているんです」
陰が動き、彼の後ろの窓から日差しが差す。湿気のある鈍い空気。冷たく光る彼の目線が痛い。
「何があったんです?」
真剣な眼差しに私は狼狽える。
すると突然、バタンっとドアが開く。
「おっはよぉーー!!」
快活な声とともに入ってきた女性。金髪に青いカラーコンタクト。よく分からない英文字がプリントされた派手なTシャツをウエスト上で結んでいる。ピッチリと足に張り付くようなデニムを履き、これまたピッチリとしそうな革ジャンを小脇に抱えている。
「いやぁーもう9月だってのにまだ日差しが強いねぇ!あついあつい!」
彼女は右手を団扇のように扇ぐ。裁縫セットに投げやりにねじ込まれた毛糸みたいな髪の毛がフリフリと揺れる。
(いや、だからといってへそ出しはないだろ。へそ出しは。)
白い目で見る私をよそに彼女はシャツをパタパタしながらカバンを置く。そして私を見て血相を変える。
「ハル!!まぁたそんなだらしないカッコ!!こないだ選んであげたやつはどぉーしたの!!!」
「だってあれ家だと着心地悪いんだもーん」
「部屋着と!!外着は!!分けなさい!!!」
まったくもーといった仕草をする女性に男子が話しかける。
「ソメサカ先輩。おはようございます」
「おはようユッキー!ていうか、アッキーでいいって。アッキーで。言いづらいでしょそれー」
上機嫌で苦笑する先輩。私は言う。
「いいじゃん。ソメサカ先輩ってカッコよくて」
「ハルが言うと違和感!あんたそれゼッタイ言わないでしょ」
「ソメサカせんぱぁい」
「やめなさいっての!」
アッキーはお調子者の笑顔で私の頭をぐりぐりする。染坂有希。私のいっこ上の先輩だ。彼女が居るだけで場の雰囲気が一気に明るくなる。私にはない才能だ。妬ましい。けど決して憎めない人だ。そしてユッキーこと名取幸織くんは私のいっこ下の後輩だ。
「あ、そうそうハル。アレ考えておいてくれた?」
「あー、うん」
私たちのサークルに決まった活動時間はない。基本みんな思い思いに弾き、思い思いに歌い、思い思いに帰る。サークルと言うよりは同好会だ。
「———へぇー!いいじゃぁん!そうしよ!」
弾きながら、歌ってみたりデュエットしてみたり。そんなくだらない時を共有しながらのらりくらりと生きていく。気ままな大学生たち。
「———ユッキーはどう?」
「ボクもそれでいいと思います———」
私はココが好きだ。理由を聞かれたら……何となくとしか言えないけど、でもココに居る時間は私にとってささやかな幸せなんだ。
(前まではそれだけじゃなかったんだけど)
私のそばの窓にも少しばかり日差しが差し、少し目を細める。先程までの湿気は少し引き、空気もいくらか軽くなったようだ。
「———この後どうする?」
「ボク、もうちょい弾いてます」
「どんな感じ?」
「コード、大体網羅したんだってさ」
「よく使うやつだけですけど」
「やぁるじゃーん!上出来上出来!」
アッキーはユッキーの背中をバンバン叩く。こんな調子でよく体力が持つなぁと私は感心する。ユッキーは少し苦笑している。
「ハルは?」
「私は今日はもう」
「めっっずらし!!いつも張り付くみたいにいるくせに」
「ははは」
私はカラカラと笑う。
「まぁ……抱え込んじゃダメよ」
「へ?」
「頼りがいのない先輩かなぁ私?」
アッキーは少しニヤッとする。日が木々にあたり、少しばかり陰がかかる。
「あはは。それじゃ」
逃げるように去る。今はとりあえず早くサクラコの顔が見たかった。肌を焼く西日を感じながら足早に部室を後にする。
「————ミハル先輩やっぱ何か……」
「あの子なりに色々考えてるのよ。チナツのこともあったし」
「ミハル先輩……」
「へへぇっ。思春期?」
「……そういうのじゃないですよ」
ギターに少し手をかける。夕焼けが過ぎ、暗めの空に無機質な蛍光灯がちらつく。
「悪くないと思うけど」
「………」
「……不謹慎だったかな」
「いえ」
彼の顔を見る。少年から青年になろうとする心は寂しさや憂いを残し、彼の表情に影を落とす。私の胸は締め付けられる。
(そんな顔をしないで。)
そう言えたら楽だろうか。
「そろそろ帰ります」
「送っていこうか?」
「いえ、ちょうどバスが来るので」
「そっか。おつかれ」
軽く会釈をして彼は去る。
部屋に1人取り残された。大きく伸びをする。——あぁこんな時あんたならどうしただろうな。冷静に状況を見て、スパッと解決してくれただろうか。いや、あんたはむしろ何もせず静観していただろうか。そういうの平気なタイプだったもんなぁ。私はカバンを持ち上げ、パチッと蛍光灯を消す。ギィィと扉を開け、そっと閉めた。………それにしても
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