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蛇足
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当初の私の「自分が書いた小説でスコアをもらって、コインに交換して好きな漫画や小説を読みたい」という野望の達成ができたのは私がアルファポリスに小説を投稿を始めてから約1年後でした。
私の小説の読者数は最初の頃は週に一桁台でしたので、もらえるスコアも月に一桁だけでした。
だから、スコアをアルファポリスで使えるアルファコインへ交換できる最低ラインの50スコアを貯めるのに約1年かかってしまいました。
数年で週の読者数が小学校の一クラスくらいにはなりましたがそれでももらえるスコアはぎりぎり二桁で、アルファコインに交換できるのは半年に一度くらいでした。
はっきりと言ってアルファポリスで小説や漫画を読むために自分が小説を書いて投稿するというのはとても費用対効果が悪いです。
小説を書くためにかけた時間と労力に見合うスコアは初心者では簡単には得ることができません。
目的が投稿インセンティブのスコアでアルファポリスの小説や漫画を読むことなら、執筆の時間と労力を他のことに当てて漫画の費用を捻出する方がよほど割りに合うと思います。節約でもして費用を捻出する方が確実です。
小説を書きたいだけならただ書くだけで投稿までする必要はありません。
毎週、締め切りに追われて必死になって書く義務はありません。
書きたいという気持ちを満足させるだけなら自分の好きな時に好きなように書けばいいだけです。
毎週苦しみながら書いて投稿する必要も意味もどこにもありません。
それでも私は毎週必死になって小説を書いて投稿を続けました。
それはなぜか?
小説をアルファポリスに投稿して、読者に読んでもらい、ポイントがつくことで私が得られるものが私の労力と釣り合っていたからです。私が小説にかける労力と時間以上のものを私は手に入れることができていました。
喜びと幸せ、充足感、満足感、達成感、自己肯定感が得られ、承認欲求が満たされる。
泣きたくなるような幸せ、踊りだしたくなるような喜び。
嬉しくて嬉しくて顔が勝手にほころんで笑顔になってしまう。
読者がただ一人だけでも得られるものがある。満たされる心がある。
私はそれが欲しくて書き続けて、投稿し続けました。
読者を裏切りたくないからではありません。
私が欲しかったからです。投稿することで得られるものを。
この数万の小説の中で選んで読んでもらえた喜び。
見つけてもらえた喜び。
ずっと読み続けてもらえて価値を見出された喜び。
選ばれた、見つけてもらえた、価値があると認められた。
この喜びを私は知ってしまった。
この喜びには麻薬のような中毒性があります。
徐々に慣れてしまい、耐性がついて鈍くなっていくと、もっと欲しくなってしまいます。
減ると苦しくなって、その状態に耐えられなくなってしまい、幸せよりも苦痛の方が大きくなります。
気付けば目的が変わっていました。
書きたいから書いていたのではなく、読んでもらいたいから書いていたのでもなくなっています。
自分の欲求を満たしたいから書くようになっていました。
だから、欲求が満たされないと書くことすら辞めてしまいたくなってしまいます。
自分の欲求不満を満たすために書くようになり、当初の目的を忘れてしまいます。
その幸せに溺れて、沈んでしまい自分を見失い正常な判断ができなくなります。
私は最終的に苦痛から逃れるために書くことを辞める、投稿を辞めるのではなく、開き直ってただ1人の読者のために完結まで書いて投稿を続けると腹をくくりました。
私はアルファポリスに小説を投稿することでそのような苦しみも知ることができました。
私の小説の読者数は最初の頃は週に一桁台でしたので、もらえるスコアも月に一桁だけでした。
だから、スコアをアルファポリスで使えるアルファコインへ交換できる最低ラインの50スコアを貯めるのに約1年かかってしまいました。
数年で週の読者数が小学校の一クラスくらいにはなりましたがそれでももらえるスコアはぎりぎり二桁で、アルファコインに交換できるのは半年に一度くらいでした。
はっきりと言ってアルファポリスで小説や漫画を読むために自分が小説を書いて投稿するというのはとても費用対効果が悪いです。
小説を書くためにかけた時間と労力に見合うスコアは初心者では簡単には得ることができません。
目的が投稿インセンティブのスコアでアルファポリスの小説や漫画を読むことなら、執筆の時間と労力を他のことに当てて漫画の費用を捻出する方がよほど割りに合うと思います。節約でもして費用を捻出する方が確実です。
小説を書きたいだけならただ書くだけで投稿までする必要はありません。
毎週、締め切りに追われて必死になって書く義務はありません。
書きたいという気持ちを満足させるだけなら自分の好きな時に好きなように書けばいいだけです。
毎週苦しみながら書いて投稿する必要も意味もどこにもありません。
それでも私は毎週必死になって小説を書いて投稿を続けました。
それはなぜか?
小説をアルファポリスに投稿して、読者に読んでもらい、ポイントがつくことで私が得られるものが私の労力と釣り合っていたからです。私が小説にかける労力と時間以上のものを私は手に入れることができていました。
喜びと幸せ、充足感、満足感、達成感、自己肯定感が得られ、承認欲求が満たされる。
泣きたくなるような幸せ、踊りだしたくなるような喜び。
嬉しくて嬉しくて顔が勝手にほころんで笑顔になってしまう。
読者がただ一人だけでも得られるものがある。満たされる心がある。
私はそれが欲しくて書き続けて、投稿し続けました。
読者を裏切りたくないからではありません。
私が欲しかったからです。投稿することで得られるものを。
この数万の小説の中で選んで読んでもらえた喜び。
見つけてもらえた喜び。
ずっと読み続けてもらえて価値を見出された喜び。
選ばれた、見つけてもらえた、価値があると認められた。
この喜びを私は知ってしまった。
この喜びには麻薬のような中毒性があります。
徐々に慣れてしまい、耐性がついて鈍くなっていくと、もっと欲しくなってしまいます。
減ると苦しくなって、その状態に耐えられなくなってしまい、幸せよりも苦痛の方が大きくなります。
気付けば目的が変わっていました。
書きたいから書いていたのではなく、読んでもらいたいから書いていたのでもなくなっています。
自分の欲求を満たしたいから書くようになっていました。
だから、欲求が満たされないと書くことすら辞めてしまいたくなってしまいます。
自分の欲求不満を満たすために書くようになり、当初の目的を忘れてしまいます。
その幸せに溺れて、沈んでしまい自分を見失い正常な判断ができなくなります。
私は最終的に苦痛から逃れるために書くことを辞める、投稿を辞めるのではなく、開き直ってただ1人の読者のために完結まで書いて投稿を続けると腹をくくりました。
私はアルファポリスに小説を投稿することでそのような苦しみも知ることができました。
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