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第7章 私はただ自由に空が飛びたいだけなのに
74 二番煎じ
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真っ赤になって震えて息子相手に何も言うことができなくなったリース男爵夫妻は今まで存在を無視していたマルグリットを突然視界に納めて視線を向けた。
「──マルグリット!あなたはあたし達を助けてくれるわよね?確かにあなたに少し厳しくすることもあったけど、それはあなたのためだったのよ。あたしがあなたを実の娘のように可愛がってあげたことを忘れていないわよね?!」
「マルグリットは孤児院から引き取ってここまで育ててあげた僕たちへの恩を忘れることはしないよな?マルグリットはとても良い子だ。これまで親に反抗することもなく、言いつけを守ってきてくれた。だから、親を見捨てるような悪い子にはならないよな?」
卑怯にもジルコニアス相手では分が悪いと悟ったリース男爵夫妻は訴える対象をマルグリットへと変更することにしたようだ。
弱々しさを全面に出して、哀れみを誘い、恩を着せる言い方でマルグリットの罪悪感を煽る。
マルグリットは突然目が合って自分に訴えかけてきた育ての親に動揺している。
「──わ、わたしは、恩を……悪い子……良い子……」
「マルグリット!大丈夫だよ。落ち着いて。僕が守るから」
ジルコニアスがそう声を掛けたことで、マルグリットの揺れていた瞳と震えていた体がゆっくりと安定していく。
「お、お母様、お父様。わ、わたしはお兄様と、ジルコニアスと行きます。だから、ごめんなさい……」
ジルコニアスに支えられながら小さな声ではあるが、マルグリットは自分の育ての親であるリース男爵夫妻へ決別の意思をはっきりと告げた。
私はそれを見てマルグリットとジルコニアスへ拍手を送りたくなったが、茶々を入れるのは悪いと思い止まり心の中だけで拍手する。
私の説得ではマルグリットをリース男爵夫妻の支配と束縛から解放させることはできなかったが、ジルコニアスにはできたようだ。やはり愛の力は偉大だと感動してしまう。
そんな私の感動に水を差すかのように、与し易いと見下して完全に舐めていたマルグリットにまで見放されてしまったリース男爵夫妻は逆上し始めた。
「──マルグリット!あんたがジルコニアスを誑かしたのね?!あんたのせいでジルコニアスが狂ってしまったじゃないの!?義理の兄を誘惑して狂わすなんてとんだ淫売女だわ!なんて穢らわしい!?」
「……マルグリットのせいで僕たち家族は壊れて引き離されてしまうんだね。孤児院から引き取って育ててあげた結果がこれだなんてあんまりだ!?マルグリットは恩を仇で返すのか?お前はなんて恩知らずなんだ!?僕たちは育て方を間違えてしまった!!」
マルグリットは傷付いた表情を浮かべて何も言えずにリース男爵夫妻の暴言にただ耐えている。
マルグリットへの自分達の攻撃が効いていることに調子に乗ったリース男爵夫妻はマルグリットへ自分達の鬱憤と不満をぶつけるためだけに攻撃の手を強める。
「やっぱりあんたなんか引き取るんじゃなかった!あんたなんか育てなければこんなことにはならなかったのに!?あんたさえいなければあたし達家族はずっと幸せでいられたのよ!!」
「──そうだ!お前を引き取ったのは間違いだった。やはりお前なんて育てるべきではなかった!!」
リース男爵夫妻が発した養女への全否定となる呪いの言葉にマルグリットは大きな衝撃を受けたようで、よろめいて倒れそうになった。
ジルコニアスが慌てて倒れそうになったマルグリットを支えて事無きを得たが、マルグリットの顔色は真っ青で目には涙を浮かべている。
ジルコニアスはぼろぼろに傷付いたマルグリットを見てリース男爵夫妻へ食って掛かる。
「あんた達は娘に対してなんでそんな酷いことが言えるんだ!?マルグリットは何も悪く無い!悪いのはマルグリットを愛してしまった僕だ!!責めるなら僕を責めたらいいだろう!?」
「いいえ!ジルコニアスは何も悪く無いのよ!!あなたはあたしが産んで育てたあたしの息子よ。悪いのは全部血の繋がらないその女のせいよ!?あなたはその女に騙されているだけなの!だから、どうか正気に戻って!」
「ジルコニアスは僕たちの血の繋がった本当の息子だ。僕たちは本物の家族なんだよ。だから、偽物に騙されないでくれ!」
「運命の相手」発言でジルコニアス相手には何も言えなくなっていたリース男爵夫妻だったが、論点を養女のマルグリットへすり替えたことで「運命の相手」という自分達に都合の悪いことを揉み消すことに成功した。
ジルコニアスは頭に血が上っていて、揉み消されたことに気づいていない。
「血が繋がっているとか繋がっていないとか、偽物とか本物とか、そんなことは関係無い!!マルグリットは何も悪くなんか無い!悪いのは僕たち親子だけだ。マルグリットはあんた達が引き取って養女にしなければもっと幸せな人生が送れたかもしれない。マルグリットは被害者だ。あんた達こそ親失格だよ。親になる資格も無いのにマルグリットを引き取ったあんた達は加害者だ。今後一切マルグリットに関わらないでくれ!これ以上あんた達がマルグリットを傷つけることは僕が許さない!!」
「ど、どうしてそんな酷いことを親に向かって言うのよ!あたしがお腹を痛めて産んであげたのに、よくもそんなことが言えるわね!?お前など産まなければよかったわ!!」
「血の繋がった親よりも血の繋がらないその女を選ぶなんてお前も恩知らずの親不孝者だ!こんなに僕たちを苦しめるならばお前など生まれてこなければよかったのに!!」
リース男爵夫妻が再び呪いを放った。
産みの親が子である自分の存在を否定するその言葉による産みの親の回避不能、防御不可の必殺必中の攻撃がジルコニアスへ炸裂した。
ジルコニアスが悲し気な表情を浮かべると、リース男爵夫妻の泣き顔の下に勝ち誇ったような、優越感に満ちたような表情が隠れているのが見えた。
これまでリース男爵夫妻とジルコニアスは普通の親子関係が成立している親と子であったのだろう。
それは呪いとして子を縛り萎縮させるだけの強い力を持っていた。
ジルコニアスはマルグリットを選択した時点でリース男爵夫妻との間の親子関係を壊して失う覚悟はできていただろう。
しかし、私とは違ってそれなりに親子として積み上げてきた思い出や情がそれなりにまだあったため、かなりのダメージを受けているようだ。
それでもジルコニアスはマルグリットのために萎縮している自分を奮い立たせてリース男爵夫妻へ噛み付いた。
舞台上では白熱した親子喧嘩が繰り広げられているが、観客席側には白けた空気が漂っている。
リース男爵夫妻はついさっき私に向けて言った言葉とほぼ同じことをジルコニアス達へ言っているからだ。
リース男爵夫妻は馬鹿の一つ覚えのように同じことを繰り返しているだけで芸が無い。本当に語彙力に乏しいようだ。
ただでさえ不愉快なやり取りのその二番煎じを再び見せられて辟易としてしまう。
私はリース男爵家の収拾がつかない見苦しい言い合いをどうやって収拾させようかと人知れず頭を抱えた。
「──マルグリット!あなたはあたし達を助けてくれるわよね?確かにあなたに少し厳しくすることもあったけど、それはあなたのためだったのよ。あたしがあなたを実の娘のように可愛がってあげたことを忘れていないわよね?!」
「マルグリットは孤児院から引き取ってここまで育ててあげた僕たちへの恩を忘れることはしないよな?マルグリットはとても良い子だ。これまで親に反抗することもなく、言いつけを守ってきてくれた。だから、親を見捨てるような悪い子にはならないよな?」
卑怯にもジルコニアス相手では分が悪いと悟ったリース男爵夫妻は訴える対象をマルグリットへと変更することにしたようだ。
弱々しさを全面に出して、哀れみを誘い、恩を着せる言い方でマルグリットの罪悪感を煽る。
マルグリットは突然目が合って自分に訴えかけてきた育ての親に動揺している。
「──わ、わたしは、恩を……悪い子……良い子……」
「マルグリット!大丈夫だよ。落ち着いて。僕が守るから」
ジルコニアスがそう声を掛けたことで、マルグリットの揺れていた瞳と震えていた体がゆっくりと安定していく。
「お、お母様、お父様。わ、わたしはお兄様と、ジルコニアスと行きます。だから、ごめんなさい……」
ジルコニアスに支えられながら小さな声ではあるが、マルグリットは自分の育ての親であるリース男爵夫妻へ決別の意思をはっきりと告げた。
私はそれを見てマルグリットとジルコニアスへ拍手を送りたくなったが、茶々を入れるのは悪いと思い止まり心の中だけで拍手する。
私の説得ではマルグリットをリース男爵夫妻の支配と束縛から解放させることはできなかったが、ジルコニアスにはできたようだ。やはり愛の力は偉大だと感動してしまう。
そんな私の感動に水を差すかのように、与し易いと見下して完全に舐めていたマルグリットにまで見放されてしまったリース男爵夫妻は逆上し始めた。
「──マルグリット!あんたがジルコニアスを誑かしたのね?!あんたのせいでジルコニアスが狂ってしまったじゃないの!?義理の兄を誘惑して狂わすなんてとんだ淫売女だわ!なんて穢らわしい!?」
「……マルグリットのせいで僕たち家族は壊れて引き離されてしまうんだね。孤児院から引き取って育ててあげた結果がこれだなんてあんまりだ!?マルグリットは恩を仇で返すのか?お前はなんて恩知らずなんだ!?僕たちは育て方を間違えてしまった!!」
マルグリットは傷付いた表情を浮かべて何も言えずにリース男爵夫妻の暴言にただ耐えている。
マルグリットへの自分達の攻撃が効いていることに調子に乗ったリース男爵夫妻はマルグリットへ自分達の鬱憤と不満をぶつけるためだけに攻撃の手を強める。
「やっぱりあんたなんか引き取るんじゃなかった!あんたなんか育てなければこんなことにはならなかったのに!?あんたさえいなければあたし達家族はずっと幸せでいられたのよ!!」
「──そうだ!お前を引き取ったのは間違いだった。やはりお前なんて育てるべきではなかった!!」
リース男爵夫妻が発した養女への全否定となる呪いの言葉にマルグリットは大きな衝撃を受けたようで、よろめいて倒れそうになった。
ジルコニアスが慌てて倒れそうになったマルグリットを支えて事無きを得たが、マルグリットの顔色は真っ青で目には涙を浮かべている。
ジルコニアスはぼろぼろに傷付いたマルグリットを見てリース男爵夫妻へ食って掛かる。
「あんた達は娘に対してなんでそんな酷いことが言えるんだ!?マルグリットは何も悪く無い!悪いのはマルグリットを愛してしまった僕だ!!責めるなら僕を責めたらいいだろう!?」
「いいえ!ジルコニアスは何も悪く無いのよ!!あなたはあたしが産んで育てたあたしの息子よ。悪いのは全部血の繋がらないその女のせいよ!?あなたはその女に騙されているだけなの!だから、どうか正気に戻って!」
「ジルコニアスは僕たちの血の繋がった本当の息子だ。僕たちは本物の家族なんだよ。だから、偽物に騙されないでくれ!」
「運命の相手」発言でジルコニアス相手には何も言えなくなっていたリース男爵夫妻だったが、論点を養女のマルグリットへすり替えたことで「運命の相手」という自分達に都合の悪いことを揉み消すことに成功した。
ジルコニアスは頭に血が上っていて、揉み消されたことに気づいていない。
「血が繋がっているとか繋がっていないとか、偽物とか本物とか、そんなことは関係無い!!マルグリットは何も悪くなんか無い!悪いのは僕たち親子だけだ。マルグリットはあんた達が引き取って養女にしなければもっと幸せな人生が送れたかもしれない。マルグリットは被害者だ。あんた達こそ親失格だよ。親になる資格も無いのにマルグリットを引き取ったあんた達は加害者だ。今後一切マルグリットに関わらないでくれ!これ以上あんた達がマルグリットを傷つけることは僕が許さない!!」
「ど、どうしてそんな酷いことを親に向かって言うのよ!あたしがお腹を痛めて産んであげたのに、よくもそんなことが言えるわね!?お前など産まなければよかったわ!!」
「血の繋がった親よりも血の繋がらないその女を選ぶなんてお前も恩知らずの親不孝者だ!こんなに僕たちを苦しめるならばお前など生まれてこなければよかったのに!!」
リース男爵夫妻が再び呪いを放った。
産みの親が子である自分の存在を否定するその言葉による産みの親の回避不能、防御不可の必殺必中の攻撃がジルコニアスへ炸裂した。
ジルコニアスが悲し気な表情を浮かべると、リース男爵夫妻の泣き顔の下に勝ち誇ったような、優越感に満ちたような表情が隠れているのが見えた。
これまでリース男爵夫妻とジルコニアスは普通の親子関係が成立している親と子であったのだろう。
それは呪いとして子を縛り萎縮させるだけの強い力を持っていた。
ジルコニアスはマルグリットを選択した時点でリース男爵夫妻との間の親子関係を壊して失う覚悟はできていただろう。
しかし、私とは違ってそれなりに親子として積み上げてきた思い出や情がそれなりにまだあったため、かなりのダメージを受けているようだ。
それでもジルコニアスはマルグリットのために萎縮している自分を奮い立たせてリース男爵夫妻へ噛み付いた。
舞台上では白熱した親子喧嘩が繰り広げられているが、観客席側には白けた空気が漂っている。
リース男爵夫妻はついさっき私に向けて言った言葉とほぼ同じことをジルコニアス達へ言っているからだ。
リース男爵夫妻は馬鹿の一つ覚えのように同じことを繰り返しているだけで芸が無い。本当に語彙力に乏しいようだ。
ただでさえ不愉快なやり取りのその二番煎じを再び見せられて辟易としてしまう。
私はリース男爵家の収拾がつかない見苦しい言い合いをどうやって収拾させようかと人知れず頭を抱えた。
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