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第7章 私はただ自由に空が飛びたいだけなのに
72 爆弾発言
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リース男爵夫妻は興奮しているせいか私への呪いの言葉による攻撃はなかなか止まらない。
心を無にして聞き流しているが、そろそろ我慢の限界だ。
聞き流すだけでは埒が明かないので、何か反応を返そう。
しかし、真っ向から「貴方達に産んでほしいと頼んだ覚えはない」とか「勝手に産んでおいて産まなければ良かったなんて勝手なことを言うな」とは言えない。
私は社会的にはリース男爵夫妻から産まれてきてはいないことになっている。
ここはやはり「私とは無関係の赤の他人にそんなことを言われる筋合いはありません」と言って黙らせるしかない。
私がそう言い返そうと口を開いた瞬間に後ろから肩を引かれた。
驚いて振り返ると、振り返った私の顔の真正面にジュリアーナの笑顔が現れた。
その笑顔は美しく上品で優雅で一点の曇りのない完璧なものだが、完璧すぎて何の感情も見えない。
完璧な笑顔の仮面を着けているので、全くジュリアーナの感情や内面を読み取ることができない。
今までで一番美しく、それでいて最高に恐ろしい笑顔だ。
私は恐怖のあまり振り返った態勢のまま不自然な格好で固まってしまった。
ジュリアーナは笑顔の仮面を着けた状態で表情を一切変えず、口だけを器用に動かした。
「ルリエラはこれ以上彼らの言葉なんて聞かなくていいわ。聞く価値なんて無い──」
落ち着いた声音で静かにそう言うと同時にジュリアーナの手で私の耳を塞がれた。
痛くはないが強い力でしっかりと両耳を押さえられている。
完全な防音ではないが、リース男爵夫妻の言葉を聞き取ることができなくなった。
ジュリアーナの顔にも声にも態度にも一切の感情が感じられない。それでも物凄い威圧感がある。
ジュリアーナは怒りを通り越してうまく取り繕えない状態になっているようだ。
ジュリアーナの威圧が私に向けられているわけではないのに、恐怖のあまり泣きそうになる。
塞がれている耳には人の話し声が単なる音の響きにしか感じられない。
ジュリアーナは私の耳を塞ぐと身体をずらしてリース男爵夫妻の方へ向き直った。
その音の響きからジュリアーナが声を荒げることなく静かに何かを話しているのを感じられるが、内容までは聞き取れない。
私がジュリアーナが何を話しているのか気にしていたら、すぐにジュリアーナの手は離れて耳が解放された。
やっと正常に音が聞こえるようになったが、何も聞こえない。とても静かだ。先ほどまでのリース男爵夫妻が発していた騒音が無くなっている。ジュリアーナももう何も話していない。
再びリース男爵夫妻の方を見ると、リース男爵夫妻は視線を床に落として真っ青になってブルブルと震えている。
私なのかジュリアーナなのか両方なのか、こちらを見ないように必死に目を逸らしている。
ジュリアーナがリース男爵夫妻を恐怖で震え上がらせて黙らせたようだ。
いったいどんな脅し文句で脅せばこれだけ怯えさせられるのか想像もできない。
知りたい気もするが、私に聞かせなかったジュリアーナの意思を尊重してそこには触れないでおこう。
もう私はリース男爵夫妻と話すことは何も無い。リース男爵夫妻は完全に用済みだ。
私の中からリース男爵夫妻への興味関心は一切消え失せているので、私の迷惑にならない限り彼らがこれからどうなろうと構わない。
空の彼方でも地の果てでも海の底でも天国でも地獄でもどこにでも行けばいいと思う。
そんなことよりも気になることがある。
私は小声でリース男爵夫妻に聞こえないようにジュリアーナへ話し掛けた。
「……ジュリアーナ、お願いがあります。リース男爵夫妻の養女のマルグリットをこちらで保護していただけませんか?」
ジュリアーナにこの場でのある程度の権限があることが分かったので、マルグリット1人くらいならばジュリアーナの権限でどうにかならないかと頼み込んだ。
南部辺境伯側に被害者の1人として保護されるか、この領地の兵士に犯人の一味として捕縛されて連行されてしまうかでマルグリットの行く末は大きく変わる。
できればマルグリットには幸せな人生を歩んでほしい。
ここで保護されても頼る人がいないマルグリットは困難な道のりを歩むことにはなるが、リース男爵夫妻の巻き添えで犯罪者として捕まり裁かれ前科者としての人生を生きるよりかは幾分かマシな人生が送れるはずだ。
私の願いを聞いたジュリアーナは優しい表情を浮かべて頷き、私の耳元で囁くように答えてくれた。
「大丈夫よ。その子のことなら既に手を打っているから。そろそろここに来るわ」
「……え?手を打っている?ここに来る?」
私がジュリアーナにもっと詳しいことを聞こうとしたら、扉が開いた。
兵士に先導されるようにして部屋に入って来たのはマルグリットと学園の白いケープを着用している学生だ。
マルグリットは緊張した面持ちをしているが、怪我などの問題は無さそうだ。誘拐犯の一味として兵士に乱暴に扱われることはなかったようだ。少し顔が赤いように見えるが泣いたりしたのかもしれない。
しかし、マルグリットと一緒に部屋に入ってきた学生は一体何者なのだろうか。
黒髪黒目で眼鏡をかけている大人しそうな貴族らしい20代前半の男性だ。
なぜかこの場の主役のようにマルグリットを守るようにして堂々と立っている。
「──ジルコニアス!?どうしてここにいるの?!あたし達を助けに来てくれたのね!!」
「ジルコニアス!よく来てくれた!!事前にお前にこの場所を伝えていたおかげだな。お前が懇意にしている第2王子に便宜を図ってもらって僕たちを助けてくれ!」
リース男爵夫妻は怯えるのを止めて、突然現れた場違いの学生に本当に嬉しそうに話しかけた。
私に助けを求めた時の10倍は嬉しそうな表情を浮かべている。
リース男爵夫妻の様子から突然現れた学生の正体はリース男爵夫妻の息子のようだ。
しかし、リース男爵夫妻の目の悪さは変わらないようで、自分達の養女であるマルグリットの姿は見えていないみたいだ。
養父母に存在を無視されているマルグリットは傷付いた表情を浮かべている。
ジルコニアスは助けを求める自分の両親を後回しにして、傷付いたマルグリットへ声をかけて慰めて自分の背に隠した。それからやっと両親へ目を向ける。
「父上、母上、僕はあなた達を助けに来たのではありません。別れを告げに来ました」
「……別れ?親に向かって何を言っているの!?」
「この状況でそんなことはどうでもいいだろう!?まずは親を助けなさい!」
リース男爵夫妻は一瞬呆気にとられたが、すぐにジルコニアスへ向かって威圧的な言葉を浴びせ始めた。
しかし、ジルコニアスはそんなリース男爵夫妻に全く動じることなく話を続ける。
「僕がここに来たのはマルグリットを助けるためです。……僕はマルグリットを愛しています。家族でも妹でもなく1人の女性としてマルグリットを愛しているのです。──僕は、僕はマルグリットと結婚します‼」
突然この場に登場した男による場違いな愛の告白とプロポーズがいきなり炸裂した。
その爆弾発言によるあまりにも強い衝撃によりこの場は完全に凍りついてしまった。
心を無にして聞き流しているが、そろそろ我慢の限界だ。
聞き流すだけでは埒が明かないので、何か反応を返そう。
しかし、真っ向から「貴方達に産んでほしいと頼んだ覚えはない」とか「勝手に産んでおいて産まなければ良かったなんて勝手なことを言うな」とは言えない。
私は社会的にはリース男爵夫妻から産まれてきてはいないことになっている。
ここはやはり「私とは無関係の赤の他人にそんなことを言われる筋合いはありません」と言って黙らせるしかない。
私がそう言い返そうと口を開いた瞬間に後ろから肩を引かれた。
驚いて振り返ると、振り返った私の顔の真正面にジュリアーナの笑顔が現れた。
その笑顔は美しく上品で優雅で一点の曇りのない完璧なものだが、完璧すぎて何の感情も見えない。
完璧な笑顔の仮面を着けているので、全くジュリアーナの感情や内面を読み取ることができない。
今までで一番美しく、それでいて最高に恐ろしい笑顔だ。
私は恐怖のあまり振り返った態勢のまま不自然な格好で固まってしまった。
ジュリアーナは笑顔の仮面を着けた状態で表情を一切変えず、口だけを器用に動かした。
「ルリエラはこれ以上彼らの言葉なんて聞かなくていいわ。聞く価値なんて無い──」
落ち着いた声音で静かにそう言うと同時にジュリアーナの手で私の耳を塞がれた。
痛くはないが強い力でしっかりと両耳を押さえられている。
完全な防音ではないが、リース男爵夫妻の言葉を聞き取ることができなくなった。
ジュリアーナの顔にも声にも態度にも一切の感情が感じられない。それでも物凄い威圧感がある。
ジュリアーナは怒りを通り越してうまく取り繕えない状態になっているようだ。
ジュリアーナの威圧が私に向けられているわけではないのに、恐怖のあまり泣きそうになる。
塞がれている耳には人の話し声が単なる音の響きにしか感じられない。
ジュリアーナは私の耳を塞ぐと身体をずらしてリース男爵夫妻の方へ向き直った。
その音の響きからジュリアーナが声を荒げることなく静かに何かを話しているのを感じられるが、内容までは聞き取れない。
私がジュリアーナが何を話しているのか気にしていたら、すぐにジュリアーナの手は離れて耳が解放された。
やっと正常に音が聞こえるようになったが、何も聞こえない。とても静かだ。先ほどまでのリース男爵夫妻が発していた騒音が無くなっている。ジュリアーナももう何も話していない。
再びリース男爵夫妻の方を見ると、リース男爵夫妻は視線を床に落として真っ青になってブルブルと震えている。
私なのかジュリアーナなのか両方なのか、こちらを見ないように必死に目を逸らしている。
ジュリアーナがリース男爵夫妻を恐怖で震え上がらせて黙らせたようだ。
いったいどんな脅し文句で脅せばこれだけ怯えさせられるのか想像もできない。
知りたい気もするが、私に聞かせなかったジュリアーナの意思を尊重してそこには触れないでおこう。
もう私はリース男爵夫妻と話すことは何も無い。リース男爵夫妻は完全に用済みだ。
私の中からリース男爵夫妻への興味関心は一切消え失せているので、私の迷惑にならない限り彼らがこれからどうなろうと構わない。
空の彼方でも地の果てでも海の底でも天国でも地獄でもどこにでも行けばいいと思う。
そんなことよりも気になることがある。
私は小声でリース男爵夫妻に聞こえないようにジュリアーナへ話し掛けた。
「……ジュリアーナ、お願いがあります。リース男爵夫妻の養女のマルグリットをこちらで保護していただけませんか?」
ジュリアーナにこの場でのある程度の権限があることが分かったので、マルグリット1人くらいならばジュリアーナの権限でどうにかならないかと頼み込んだ。
南部辺境伯側に被害者の1人として保護されるか、この領地の兵士に犯人の一味として捕縛されて連行されてしまうかでマルグリットの行く末は大きく変わる。
できればマルグリットには幸せな人生を歩んでほしい。
ここで保護されても頼る人がいないマルグリットは困難な道のりを歩むことにはなるが、リース男爵夫妻の巻き添えで犯罪者として捕まり裁かれ前科者としての人生を生きるよりかは幾分かマシな人生が送れるはずだ。
私の願いを聞いたジュリアーナは優しい表情を浮かべて頷き、私の耳元で囁くように答えてくれた。
「大丈夫よ。その子のことなら既に手を打っているから。そろそろここに来るわ」
「……え?手を打っている?ここに来る?」
私がジュリアーナにもっと詳しいことを聞こうとしたら、扉が開いた。
兵士に先導されるようにして部屋に入って来たのはマルグリットと学園の白いケープを着用している学生だ。
マルグリットは緊張した面持ちをしているが、怪我などの問題は無さそうだ。誘拐犯の一味として兵士に乱暴に扱われることはなかったようだ。少し顔が赤いように見えるが泣いたりしたのかもしれない。
しかし、マルグリットと一緒に部屋に入ってきた学生は一体何者なのだろうか。
黒髪黒目で眼鏡をかけている大人しそうな貴族らしい20代前半の男性だ。
なぜかこの場の主役のようにマルグリットを守るようにして堂々と立っている。
「──ジルコニアス!?どうしてここにいるの?!あたし達を助けに来てくれたのね!!」
「ジルコニアス!よく来てくれた!!事前にお前にこの場所を伝えていたおかげだな。お前が懇意にしている第2王子に便宜を図ってもらって僕たちを助けてくれ!」
リース男爵夫妻は怯えるのを止めて、突然現れた場違いの学生に本当に嬉しそうに話しかけた。
私に助けを求めた時の10倍は嬉しそうな表情を浮かべている。
リース男爵夫妻の様子から突然現れた学生の正体はリース男爵夫妻の息子のようだ。
しかし、リース男爵夫妻の目の悪さは変わらないようで、自分達の養女であるマルグリットの姿は見えていないみたいだ。
養父母に存在を無視されているマルグリットは傷付いた表情を浮かべている。
ジルコニアスは助けを求める自分の両親を後回しにして、傷付いたマルグリットへ声をかけて慰めて自分の背に隠した。それからやっと両親へ目を向ける。
「父上、母上、僕はあなた達を助けに来たのではありません。別れを告げに来ました」
「……別れ?親に向かって何を言っているの!?」
「この状況でそんなことはどうでもいいだろう!?まずは親を助けなさい!」
リース男爵夫妻は一瞬呆気にとられたが、すぐにジルコニアスへ向かって威圧的な言葉を浴びせ始めた。
しかし、ジルコニアスはそんなリース男爵夫妻に全く動じることなく話を続ける。
「僕がここに来たのはマルグリットを助けるためです。……僕はマルグリットを愛しています。家族でも妹でもなく1人の女性としてマルグリットを愛しているのです。──僕は、僕はマルグリットと結婚します‼」
突然この場に登場した男による場違いな愛の告白とプロポーズがいきなり炸裂した。
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