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第7章 私はただ自由に空が飛びたいだけなのに
51 監禁⑥ 嘘
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私は覚悟を決めて、姿勢を正して真っ直ぐマルグリットを見つめる。
私の雰囲気が変わったことに気付いたマルグリットが緊張した様子で私を見返してきた。
私はマルグリットと真正面から目を合わせて彼女の名前を呼んだ。
「──マルグリット」
自分が思った以上に低い声が出た。
マルグリットは私の佇まいと声音から、私の真剣さを感じ取り、なぜか怒られると思ったのか、再び怯え始めている。
私はマルグリットの勘違いを解くために、急いで次の言葉を伝える。
「私はマルグリットではありません。私はルリエラです。私はルリエラという名前であり、これまでルリエラとして人生を歩んできました。そして、これからもルリエラとして生きていきます。だから、私はルリエラ以外の何者でもなく、他の者にはなれません。私はマルグリットという人間になることはできません」
まずは私がマルグリットであることを全否定する。
「その人に本物も偽物もありませんし、名前に本物も偽物もありません。あなたはこれまでマルグリットという人間として、マルグリットという名前で生きてきたのでしょう?そして、今もマルグリットとして生きていている。そして、これからもマルグリットとして生きていくのなら、あなたはマルグリットよ。そこに本物も偽物も存在しない」
そして、マルグリットがマルグリットであることを全肯定した。
私の唐突に真剣な言葉にマルグリットは目を丸くしている。
その目には恐怖や怯えや戸惑いは無く、純粋な疑問だけが浮かんでいる。
私が何故そんなことを言うのかが理解できてはいないが、マルグリットは自分が肯定されたことを否定はしない。
マルグリットから拒絶や忌避感を感じられなかったので、私は言葉を畳み掛ける。
「だからね、マルグリットは何も気にする必要は無いんだよ。誰に何を言われようが、『自分はマルグリット』だと胸を張って生きていけばいい。私に罪悪感を抱く必要なんてどこにもないよ」
私はそれまでの真剣な重い空気を緩ませるために出来るだけ明るい表情を浮かべて、マルグリットに微笑みかけた。
マルグリットは目を覚ましたかのように激しく左右に首を振って、私の言葉を拒絶する。
「で、でも、わたしは|本物ではないから……。わたしはお父様とお母様の本当の娘ではなく、孤児院から引き取って育ててもらっただけの赤の他人の子どもだから……。だから、わたしは偽者のマルグリットで、あなたがお父様とお母様と血の繋がった本当の娘で、あなたが本物のマルグリットなのに!」
マルグリットは泣きそうな顔で独り言を呟くように必死に叫んでいる。間違っているのは私で、自分の育ての親であるリース男爵夫妻は間違っていないと。
「あなたが偽者?そんなことあるはずないでしょう!?貴族名鑑にもあなたは載っているのに。血の繋がりがあろうと無かろうとあなたはマルグリットであり、リース男爵夫妻の娘よ。今現在確かにあなたはリース男爵夫妻の娘のマルグリットという人間であり、それ以外の何者でもない」
「………どういうこと?わたしはお父様とお母様の本物の娘なの?」
マルグリットは呆然として私に尋ねてきた。
私の方がマルグリットの言っている言葉の意味が分からないが、私は自分が知っている対外的なマルグリットの立ち位置と状況を本人に教えてあげた。
マルグリットはリース男爵夫妻に孤児院から引き取られ、規定の手続きを得て正式にリース男爵夫妻の娘として戸籍上も貴族名鑑にも登録されている。マルグリットはリース男爵夫妻と血の繋がりはなくても書類上でも社会的にもリース男爵夫妻の娘として認知されている。そこに異議も疑問も挟む余地はない。
マルグリットは血の繋がりの無い養女ではあるが、身分上ではリース男爵夫妻の娘であり、貴族だ。
だから、マルグリットには貴族の子女が通う貴族学院に入学する権利と義務がある。
しかし、リース男爵夫妻はマルグリットを病弱で学院に通わせることができないと申告して、その申請が通りマルグリットは学院入学を免除されている。
貴族学院はそれなりに広いこの国の貴族が地域によってばらばらなマナーや常識を持っていては国としての一体感と統一感が欠けると危惧されて創立された。
貴族の子どもを一ヶ所に集めて、みんなが同じことを学び、同じ価値観を植え付けられ、同じマナーと常識を身に付け、貴族全員がこの国の一員として同じ共通認識を持つように教育される。
万が一、貴族学院に通えなかったり、貴族学院を卒業できなかった場合は、貴族社会からは貴族として認めてもらえず、常識を知らない人間だと見下されたり、敬遠されたり、爪弾きにされる。
事情があって貴族学院に通えない貴族の子どもは高いお金を払って専門の家庭教師を雇い、卒業試験だけを受けることで卒業が認められることもあるが、それはとてもお金がかかり簡単にはできない。
ほとんどの場合、貴族学院に通わないということはその子は貴族として生きることを諦めることを意味する。それはとても外聞の悪いことでもあるから、貴族の親は何がなんでも我が子を貴族学院へ通わせる。
それなのに、リース男爵夫妻は正式に娘として引き取った我が子を貴族学院に入学させていない。
だから、マルグリットは貴族学院に通うことができないほどに体が弱く、ほとんど寝込んでいると思われている。
リース男爵夫妻も幼い頃からマルグリットを外に連れ出すことは無く、昔からマルグリットが病弱で看病が大変だと周囲に話して同情を買っていたので、誰もマルグリットが病弱であることを疑ってはいない。
私の説明を聞いたマルグリットは今にも倒れそうなほどに顔を真っ青にしている。
「……わたしが病弱?わたしはとても健康でこれまで一度も病気も怪我もしたことがないのに……。わたしは騙されていたの?」
「マルグリット、騙されていたなんて一体何があったの?」
私が驚いてマルグリットに尋ねると、マルグリットが震えながら話をしてくれた。
マルグリットは幼少期はリース男爵夫妻に溺愛されて育てられてきたそうだ。
『可愛いあたしのマルグリット』と言ってブリジットが特に可愛がってくれたらしい。
外は危険だから駄目だと家からは出してもらえなかったが、リース男爵夫妻から愛されていて、遊び相手には兄もいたし、欲しいものは何でも与えられていたから特に何の不満も無く育った。
マルグリットはリース男爵夫妻の娘であることを疑っていなかった。だから、当然のように大きくなったら貴族学院へ行くのだと信じていた。
しかし、11歳になった頃に貴族学院の話をリース男爵夫妻へしたとき、二人は困ったように笑って言った。
「マルグリット、あなたはあたし達の本当の娘ではないから貴族学院には行けないのよ。あなたは貴族学院には行かない代わりに働かないといけないの!でも、大丈夫よ。マルグリットはずっとあたしと一緒だから、結婚の心配なんてしなくてもいいのよ」
「これまで言わなかったが、マルグリットは僕達の本当の娘じゃないんだ。きみは孤児院から引き取った養女なんだよ。本物のマルグリットは生まれてすぐに誘拐されてまだ見つかっていない。本物のマルグリットが貴族学院に行けないのだから、偽物のマルグリットが行く必要は無いだろう」
リース男爵夫妻は憐れむようにマルグリットへ残酷な真実を告げた。
更に、マルグリットに血の繋がりも無いのに養女として引き取って家族としてこれまで育ててきたのだから、マルグリットはその恩を返さなくてはならないと言った。
そうしてマルグリットは自分の権利も義務も身分も何も知らないままリース男爵夫妻の家の下働きや侍女などのあらゆる家の仕事をさせられるようになった。
言いつけられた仕事が上手く出来なかったり、失敗したり、遅かったりすると罰として食事を抜かれり、躾と称して叩かれたり殴られたりするようにもなった。
マルグリットはリース男爵夫妻に言われるがままにこれまで育ててもらった恩を返そうと必死に働いて耐えてきたそうだ。無休かつ無給で。
働くのはリース男爵家の中だけで、外にはほとんど出たことがなく、馬車に乗って外出したのは今回が初めてだったらしい。
「本物のマルグリットが見つかったから、お前はその面倒をみろ。これまで本物のマルグリットがもらうはずのものをお前がもらってきたのだから、それを本物のマルグリットへ返せ」とリース男爵に言われて連れてこられたそうだ。
連れてこられてすぐに意識が無い私の世話をするように言われたが、説明も自己紹介も無かったことから、まさか倒れて寝込んでいる人間がマルグリット本人とは思わずただの病人と思っていたらしい。
この物置部屋へ行く前にブリジットに説明されて、私が本物のマルグリット本人だと知り、本物のマルグリットから自分のものを奪った、盗んだと責められると緊張していたと告白された。
私はリース男爵夫妻がマルグリットにやったことに頭を抱えたくなった。あまりに酷い。
私はマルグリットをリース男爵夫妻から絶対に引き離そうと決心を新たにした。
私の雰囲気が変わったことに気付いたマルグリットが緊張した様子で私を見返してきた。
私はマルグリットと真正面から目を合わせて彼女の名前を呼んだ。
「──マルグリット」
自分が思った以上に低い声が出た。
マルグリットは私の佇まいと声音から、私の真剣さを感じ取り、なぜか怒られると思ったのか、再び怯え始めている。
私はマルグリットの勘違いを解くために、急いで次の言葉を伝える。
「私はマルグリットではありません。私はルリエラです。私はルリエラという名前であり、これまでルリエラとして人生を歩んできました。そして、これからもルリエラとして生きていきます。だから、私はルリエラ以外の何者でもなく、他の者にはなれません。私はマルグリットという人間になることはできません」
まずは私がマルグリットであることを全否定する。
「その人に本物も偽物もありませんし、名前に本物も偽物もありません。あなたはこれまでマルグリットという人間として、マルグリットという名前で生きてきたのでしょう?そして、今もマルグリットとして生きていている。そして、これからもマルグリットとして生きていくのなら、あなたはマルグリットよ。そこに本物も偽物も存在しない」
そして、マルグリットがマルグリットであることを全肯定した。
私の唐突に真剣な言葉にマルグリットは目を丸くしている。
その目には恐怖や怯えや戸惑いは無く、純粋な疑問だけが浮かんでいる。
私が何故そんなことを言うのかが理解できてはいないが、マルグリットは自分が肯定されたことを否定はしない。
マルグリットから拒絶や忌避感を感じられなかったので、私は言葉を畳み掛ける。
「だからね、マルグリットは何も気にする必要は無いんだよ。誰に何を言われようが、『自分はマルグリット』だと胸を張って生きていけばいい。私に罪悪感を抱く必要なんてどこにもないよ」
私はそれまでの真剣な重い空気を緩ませるために出来るだけ明るい表情を浮かべて、マルグリットに微笑みかけた。
マルグリットは目を覚ましたかのように激しく左右に首を振って、私の言葉を拒絶する。
「で、でも、わたしは|本物ではないから……。わたしはお父様とお母様の本当の娘ではなく、孤児院から引き取って育ててもらっただけの赤の他人の子どもだから……。だから、わたしは偽者のマルグリットで、あなたがお父様とお母様と血の繋がった本当の娘で、あなたが本物のマルグリットなのに!」
マルグリットは泣きそうな顔で独り言を呟くように必死に叫んでいる。間違っているのは私で、自分の育ての親であるリース男爵夫妻は間違っていないと。
「あなたが偽者?そんなことあるはずないでしょう!?貴族名鑑にもあなたは載っているのに。血の繋がりがあろうと無かろうとあなたはマルグリットであり、リース男爵夫妻の娘よ。今現在確かにあなたはリース男爵夫妻の娘のマルグリットという人間であり、それ以外の何者でもない」
「………どういうこと?わたしはお父様とお母様の本物の娘なの?」
マルグリットは呆然として私に尋ねてきた。
私の方がマルグリットの言っている言葉の意味が分からないが、私は自分が知っている対外的なマルグリットの立ち位置と状況を本人に教えてあげた。
マルグリットはリース男爵夫妻に孤児院から引き取られ、規定の手続きを得て正式にリース男爵夫妻の娘として戸籍上も貴族名鑑にも登録されている。マルグリットはリース男爵夫妻と血の繋がりはなくても書類上でも社会的にもリース男爵夫妻の娘として認知されている。そこに異議も疑問も挟む余地はない。
マルグリットは血の繋がりの無い養女ではあるが、身分上ではリース男爵夫妻の娘であり、貴族だ。
だから、マルグリットには貴族の子女が通う貴族学院に入学する権利と義務がある。
しかし、リース男爵夫妻はマルグリットを病弱で学院に通わせることができないと申告して、その申請が通りマルグリットは学院入学を免除されている。
貴族学院はそれなりに広いこの国の貴族が地域によってばらばらなマナーや常識を持っていては国としての一体感と統一感が欠けると危惧されて創立された。
貴族の子どもを一ヶ所に集めて、みんなが同じことを学び、同じ価値観を植え付けられ、同じマナーと常識を身に付け、貴族全員がこの国の一員として同じ共通認識を持つように教育される。
万が一、貴族学院に通えなかったり、貴族学院を卒業できなかった場合は、貴族社会からは貴族として認めてもらえず、常識を知らない人間だと見下されたり、敬遠されたり、爪弾きにされる。
事情があって貴族学院に通えない貴族の子どもは高いお金を払って専門の家庭教師を雇い、卒業試験だけを受けることで卒業が認められることもあるが、それはとてもお金がかかり簡単にはできない。
ほとんどの場合、貴族学院に通わないということはその子は貴族として生きることを諦めることを意味する。それはとても外聞の悪いことでもあるから、貴族の親は何がなんでも我が子を貴族学院へ通わせる。
それなのに、リース男爵夫妻は正式に娘として引き取った我が子を貴族学院に入学させていない。
だから、マルグリットは貴族学院に通うことができないほどに体が弱く、ほとんど寝込んでいると思われている。
リース男爵夫妻も幼い頃からマルグリットを外に連れ出すことは無く、昔からマルグリットが病弱で看病が大変だと周囲に話して同情を買っていたので、誰もマルグリットが病弱であることを疑ってはいない。
私の説明を聞いたマルグリットは今にも倒れそうなほどに顔を真っ青にしている。
「……わたしが病弱?わたしはとても健康でこれまで一度も病気も怪我もしたことがないのに……。わたしは騙されていたの?」
「マルグリット、騙されていたなんて一体何があったの?」
私が驚いてマルグリットに尋ねると、マルグリットが震えながら話をしてくれた。
マルグリットは幼少期はリース男爵夫妻に溺愛されて育てられてきたそうだ。
『可愛いあたしのマルグリット』と言ってブリジットが特に可愛がってくれたらしい。
外は危険だから駄目だと家からは出してもらえなかったが、リース男爵夫妻から愛されていて、遊び相手には兄もいたし、欲しいものは何でも与えられていたから特に何の不満も無く育った。
マルグリットはリース男爵夫妻の娘であることを疑っていなかった。だから、当然のように大きくなったら貴族学院へ行くのだと信じていた。
しかし、11歳になった頃に貴族学院の話をリース男爵夫妻へしたとき、二人は困ったように笑って言った。
「マルグリット、あなたはあたし達の本当の娘ではないから貴族学院には行けないのよ。あなたは貴族学院には行かない代わりに働かないといけないの!でも、大丈夫よ。マルグリットはずっとあたしと一緒だから、結婚の心配なんてしなくてもいいのよ」
「これまで言わなかったが、マルグリットは僕達の本当の娘じゃないんだ。きみは孤児院から引き取った養女なんだよ。本物のマルグリットは生まれてすぐに誘拐されてまだ見つかっていない。本物のマルグリットが貴族学院に行けないのだから、偽物のマルグリットが行く必要は無いだろう」
リース男爵夫妻は憐れむようにマルグリットへ残酷な真実を告げた。
更に、マルグリットに血の繋がりも無いのに養女として引き取って家族としてこれまで育ててきたのだから、マルグリットはその恩を返さなくてはならないと言った。
そうしてマルグリットは自分の権利も義務も身分も何も知らないままリース男爵夫妻の家の下働きや侍女などのあらゆる家の仕事をさせられるようになった。
言いつけられた仕事が上手く出来なかったり、失敗したり、遅かったりすると罰として食事を抜かれり、躾と称して叩かれたり殴られたりするようにもなった。
マルグリットはリース男爵夫妻に言われるがままにこれまで育ててもらった恩を返そうと必死に働いて耐えてきたそうだ。無休かつ無給で。
働くのはリース男爵家の中だけで、外にはほとんど出たことがなく、馬車に乗って外出したのは今回が初めてだったらしい。
「本物のマルグリットが見つかったから、お前はその面倒をみろ。これまで本物のマルグリットがもらうはずのものをお前がもらってきたのだから、それを本物のマルグリットへ返せ」とリース男爵に言われて連れてこられたそうだ。
連れてこられてすぐに意識が無い私の世話をするように言われたが、説明も自己紹介も無かったことから、まさか倒れて寝込んでいる人間がマルグリット本人とは思わずただの病人と思っていたらしい。
この物置部屋へ行く前にブリジットに説明されて、私が本物のマルグリット本人だと知り、本物のマルグリットから自分のものを奪った、盗んだと責められると緊張していたと告白された。
私はリース男爵夫妻がマルグリットにやったことに頭を抱えたくなった。あまりに酷い。
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