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第7章 私はただ自由に空が飛びたいだけなのに
22 提案⑤ 本題
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これが私が知って背負うべき真実なのか。
産みの親の罪深さ、産みの親の欲深さ、産みの親の愚かさ、産みの親の醜悪さ。
溜め息が出そうになる。
こんなものを背負って生きていかなければならないのか。
私には荷が重くて潰れてしまいそうだ。
でも、溜め息の代わりに南部辺境伯へ尋ねる。
「あの、この報告書に書かれている内容が南部辺境伯が私に知ってほしい真実なのでしょうか?」
確かに重い内容だが、なぜ南部辺境伯がこんな事実を私に知って背負ってほしいと望むのかが理解できない。
私がこの事実を知ったところで南部辺境伯には何の関係も意味も得も無い。
南部辺境伯が真実を教えてくれたら南部辺境伯の思惑や目的が分かるかもしれないと期待したのにこれでは何も分からない。
期待外れだったことに肩を落としそうになってしまう。
そんな私の様子などお構いなしに南部辺境伯は淡々と質問の答えを告げた。
「いいや、これは現状把握のための情報提供に過ぎない。この情報をどうするかは其方の好きにすればいい」
私はこの言葉に肩透かしを食らってしまった。
勝手に肩の荷物が落っこちて、肩が軽くなる。
完全に私の早とちりだったようだ。
かなり気負っていたのに、その緊張も消えてしまい、私は安堵の息を軽く吐いた。
「この報告書は本題に入る前の情報共有のためのものだった。こちらの説明が足りなかったようだな」
南部辺境伯が少し気遣うように話しかけてきてくれた。
それで、私が一人で勝手に早とちりしていたことが知られていたことに気付いて恥ずかしくなった。
「……いいえ、こちらこそ勝手に勘違いしてしまい失礼しました」
「そうか。それでは本題に入ろうか」
南部辺境伯が私の謝罪を軽く流してくれたことに感謝しながら、私は姿勢を正して聞く体勢を整えた。
「……其方をあの孤児院へ預けたのは儂の指示だ」
いきなり話題が私が捨てられて育った孤児院へ飛んだことに戸惑い、南部辺境伯の言葉の真意が掴めない。
そんな私を置いてきぼりにして、南部辺境伯は言葉を続ける。
「……すまなかった」
「?」
突然の謝罪に私は首を傾げた。
謝罪されるようなことをされた記憶がない。
「いろいろな理由と事情から、儂の独断で其方をジュリアーナから引き離してあのような何も無い田舎の孤児院に預けたのだ。恨むなら儂を恨んでくれ」
「ちょ、ちょっと!?失礼なことを言わないでください!!私の故郷を『何も無い田舎』なんて貶さないでくれませんか!確かに何もありませんが、平和と平穏と平凡な暮らしがあります。私には大切な場所です」
私の発言に南部辺境伯はこれまでの泰然とした姿から想像できなかった虚を突かれたような表情をしている。
「其方は儂を恨まないのか?自分をあの孤児院に預けた人間を憎んではいないのか?」
私と南部辺境伯はしばし互いに不思議そうに見つめ合った。
「特に誰も恨んでも憎んでもいませんが……?むしろ感謝しています。……あっ!!感謝しているのにお礼を申し上げていませんでした!す、すみません。ありがとうございました!」
失礼だったのは私の方だった。
あまりにも緊張していてお礼をするのを忘れていた。
感謝しているのならお礼をするべきだ。
事前にジュリアーナから聞いていたのだから、せめて会ってすぐにお礼を一言伝えるべきだった。
そんな反省をしている私を南部辺境伯は不思議そうに見ている。
「其方は本当に感謝しているのか?あのままジュリアーナの元で育てばジュリアーナの娘として何不自由のない裕福な暮らしができていたのだぞ。あの孤児院では親無しの捨て子の孤児として厳しい暮らしを強いられていただろう」
「確かに孤児院での生活は楽ではありませんでした。でも、私には離れ難く思うほどに幸せな日々を送ることができました。今の私がいるのもあの孤児院で育ったおかげです。だから、私をあの孤児院に預けてくれた人に感謝しています」
「……そうか、それなら良かった」
南部辺境伯が何を納得したかは分からないが、私の言葉を受け入れてくれたようだ。
私が南部辺境伯を恨んでいないことが分かって安心したのか、南部辺境伯の身体から緊張が解かれている。
「儂が其方をあの孤児院へ預けたのは其方の身の安全のためでもあった。あそこは余所者が簡単には入り込めないくらい辺鄙な場所にある。だから、其方を見られることも、探し出されることも、攫われることもない安全な場所だった。決して其方のことを蔑ろにしようとしたわけではなかった」
「そうですね。あの村はこの国の最果てにあって、森や山や川に囲まれていて行き止まりだったので旅人や行商人なども来ない場所でした」
私は南部辺境伯の言葉に同意し、納得した。確かにあの村で村人と孤児院の人間以外は領の役人くらいしか村の外の人間は見たことがない。
人を隠して育てるにはあの村は絶好の場所だと私が一人で納得していたが南部辺境伯は何か納得できないような顔をしていた。
でも、何かを諦めたかのような顔をして私に話しかけてきた。
「其方にもう一つ謝らないといけないことがある。儂が其方を誰にも養子縁組させないように手を回していた。すまなかった」
「えっ!?そ、それはどうしてですか?」
私は孤児院で自分が誰とも養子縁組の話が出ないのは自分に何か問題があるせいだと思っていた。
今更そうではなかったことが判明して驚いた。
「……約束していたからだ。ジュリアーナと…」
「約束?」
「儂が其方をジュリアーナから引き離した後に儂のところへジュリアーナが来て其方を返せと言った。儂はジュリアーナに『自分のことを何もできない者に子どもは渡せない。今のお前に子どもを育てる資格は無い。お前が子どもを守れるほどに強くなれば返してやろう』と言った。出来るはずが無いと思っていたが、儂は其方をジュリアーナにいつでも返せるようにどこにも養子縁組させないようにしていたのだ」
完全に寝耳に水の話だ。
どんな反応をすればいいのか分からない。
「そして、ジュリアーナは商会を立ち上げた。自分に力をつけるため、強くなるために。そして、10年後には他国とも取引するような大商会へと成長させた。全ては其方を取り戻すためだ」
「で、でも、私には誰からも養子縁組の申し出なんて来なかった……」
「……その前に其方からの『孤児院のシスター見習いになりたい』という希望を儂がジュリアーナに伝えていた。ジュリアーナは自分の望みよりも其方の希望を優先することを選んだだけだ」
あまりの衝撃に私は何も言えなかった。
でも、これが南部辺境伯の本題だということだけは察することができた。
そして、唐突に理解した。南部辺境伯の望みを。
やっと分かった。南部辺境伯の目的が。
産みの親の罪深さ、産みの親の欲深さ、産みの親の愚かさ、産みの親の醜悪さ。
溜め息が出そうになる。
こんなものを背負って生きていかなければならないのか。
私には荷が重くて潰れてしまいそうだ。
でも、溜め息の代わりに南部辺境伯へ尋ねる。
「あの、この報告書に書かれている内容が南部辺境伯が私に知ってほしい真実なのでしょうか?」
確かに重い内容だが、なぜ南部辺境伯がこんな事実を私に知って背負ってほしいと望むのかが理解できない。
私がこの事実を知ったところで南部辺境伯には何の関係も意味も得も無い。
南部辺境伯が真実を教えてくれたら南部辺境伯の思惑や目的が分かるかもしれないと期待したのにこれでは何も分からない。
期待外れだったことに肩を落としそうになってしまう。
そんな私の様子などお構いなしに南部辺境伯は淡々と質問の答えを告げた。
「いいや、これは現状把握のための情報提供に過ぎない。この情報をどうするかは其方の好きにすればいい」
私はこの言葉に肩透かしを食らってしまった。
勝手に肩の荷物が落っこちて、肩が軽くなる。
完全に私の早とちりだったようだ。
かなり気負っていたのに、その緊張も消えてしまい、私は安堵の息を軽く吐いた。
「この報告書は本題に入る前の情報共有のためのものだった。こちらの説明が足りなかったようだな」
南部辺境伯が少し気遣うように話しかけてきてくれた。
それで、私が一人で勝手に早とちりしていたことが知られていたことに気付いて恥ずかしくなった。
「……いいえ、こちらこそ勝手に勘違いしてしまい失礼しました」
「そうか。それでは本題に入ろうか」
南部辺境伯が私の謝罪を軽く流してくれたことに感謝しながら、私は姿勢を正して聞く体勢を整えた。
「……其方をあの孤児院へ預けたのは儂の指示だ」
いきなり話題が私が捨てられて育った孤児院へ飛んだことに戸惑い、南部辺境伯の言葉の真意が掴めない。
そんな私を置いてきぼりにして、南部辺境伯は言葉を続ける。
「……すまなかった」
「?」
突然の謝罪に私は首を傾げた。
謝罪されるようなことをされた記憶がない。
「いろいろな理由と事情から、儂の独断で其方をジュリアーナから引き離してあのような何も無い田舎の孤児院に預けたのだ。恨むなら儂を恨んでくれ」
「ちょ、ちょっと!?失礼なことを言わないでください!!私の故郷を『何も無い田舎』なんて貶さないでくれませんか!確かに何もありませんが、平和と平穏と平凡な暮らしがあります。私には大切な場所です」
私の発言に南部辺境伯はこれまでの泰然とした姿から想像できなかった虚を突かれたような表情をしている。
「其方は儂を恨まないのか?自分をあの孤児院に預けた人間を憎んではいないのか?」
私と南部辺境伯はしばし互いに不思議そうに見つめ合った。
「特に誰も恨んでも憎んでもいませんが……?むしろ感謝しています。……あっ!!感謝しているのにお礼を申し上げていませんでした!す、すみません。ありがとうございました!」
失礼だったのは私の方だった。
あまりにも緊張していてお礼をするのを忘れていた。
感謝しているのならお礼をするべきだ。
事前にジュリアーナから聞いていたのだから、せめて会ってすぐにお礼を一言伝えるべきだった。
そんな反省をしている私を南部辺境伯は不思議そうに見ている。
「其方は本当に感謝しているのか?あのままジュリアーナの元で育てばジュリアーナの娘として何不自由のない裕福な暮らしができていたのだぞ。あの孤児院では親無しの捨て子の孤児として厳しい暮らしを強いられていただろう」
「確かに孤児院での生活は楽ではありませんでした。でも、私には離れ難く思うほどに幸せな日々を送ることができました。今の私がいるのもあの孤児院で育ったおかげです。だから、私をあの孤児院に預けてくれた人に感謝しています」
「……そうか、それなら良かった」
南部辺境伯が何を納得したかは分からないが、私の言葉を受け入れてくれたようだ。
私が南部辺境伯を恨んでいないことが分かって安心したのか、南部辺境伯の身体から緊張が解かれている。
「儂が其方をあの孤児院へ預けたのは其方の身の安全のためでもあった。あそこは余所者が簡単には入り込めないくらい辺鄙な場所にある。だから、其方を見られることも、探し出されることも、攫われることもない安全な場所だった。決して其方のことを蔑ろにしようとしたわけではなかった」
「そうですね。あの村はこの国の最果てにあって、森や山や川に囲まれていて行き止まりだったので旅人や行商人なども来ない場所でした」
私は南部辺境伯の言葉に同意し、納得した。確かにあの村で村人と孤児院の人間以外は領の役人くらいしか村の外の人間は見たことがない。
人を隠して育てるにはあの村は絶好の場所だと私が一人で納得していたが南部辺境伯は何か納得できないような顔をしていた。
でも、何かを諦めたかのような顔をして私に話しかけてきた。
「其方にもう一つ謝らないといけないことがある。儂が其方を誰にも養子縁組させないように手を回していた。すまなかった」
「えっ!?そ、それはどうしてですか?」
私は孤児院で自分が誰とも養子縁組の話が出ないのは自分に何か問題があるせいだと思っていた。
今更そうではなかったことが判明して驚いた。
「……約束していたからだ。ジュリアーナと…」
「約束?」
「儂が其方をジュリアーナから引き離した後に儂のところへジュリアーナが来て其方を返せと言った。儂はジュリアーナに『自分のことを何もできない者に子どもは渡せない。今のお前に子どもを育てる資格は無い。お前が子どもを守れるほどに強くなれば返してやろう』と言った。出来るはずが無いと思っていたが、儂は其方をジュリアーナにいつでも返せるようにどこにも養子縁組させないようにしていたのだ」
完全に寝耳に水の話だ。
どんな反応をすればいいのか分からない。
「そして、ジュリアーナは商会を立ち上げた。自分に力をつけるため、強くなるために。そして、10年後には他国とも取引するような大商会へと成長させた。全ては其方を取り戻すためだ」
「で、でも、私には誰からも養子縁組の申し出なんて来なかった……」
「……その前に其方からの『孤児院のシスター見習いになりたい』という希望を儂がジュリアーナに伝えていた。ジュリアーナは自分の望みよりも其方の希望を優先することを選んだだけだ」
あまりの衝撃に私は何も言えなかった。
でも、これが南部辺境伯の本題だということだけは察することができた。
そして、唐突に理解した。南部辺境伯の望みを。
やっと分かった。南部辺境伯の目的が。
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