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第6章 私はただ知らないことを知りたいだけなのに!
14 問題④ 新たな問題
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私が「自称両親」に会うための心の準備をしているとライラが帰ってきた。
部屋を出たときと帰ってきたときの私の様子があまりにも変わっていることにすぐに気付いたライラが何かあったのかと心配そうに私に尋ねてきた。
私は包み隠さずにライラに「自称両親」が訪ねてきたことを苦笑いしながら伝えた。
それを聞いたライラは何を思ったのか嬉しそうに笑顔を浮かべて、
「ルリエラ様、良かったですね!」
と意味不明な祝福の言葉を私に贈ってきた。
「……ライラ、一体何が良かったというの?」
「……え?だって、ルリエラのお父さんとお母さんがわざわざ会いに来てくれたのでしょう?これでルリエラは『親の分からない可哀想な子ども』ではなくなるのだから、とても良いことじゃない!」
ライラの口から一切の悪気無く吐かれた言葉に目を丸くして息を呑んだ。
使用人が主人に対する口調ではなく、孤児院での姉としての口調になっているところがライラの偽りなき本心からの言葉だと察せられる。
私とライラが育った田舎の村の小さな孤児院では親の身元が分からない子どもは私一人だけだった。
ほとんどの子どもは両親が亡くなるなどして孤児となった子どもであり、本当に親に捨てられたと言える子どもは私一人だけだった。
そのことで虐められたり、疎外感を感じたり、苦しんだこともあり、顔も知らない親を恨んだこともある。
それでも今は自分のことを『親が分からない可哀想な子ども』とは思っていない。
自分のことを『周囲と違う可哀想な特別な子ども』だと自己憐憫に浸っていた自意識過剰な時期も確かにあったが、そんな時期はもう終わっている。
私は自分に親がいないことも、親が分からないことも受け入れている。それが私だと自分で自分を認めている。
強がりでも諦めでもなく、客観的な事実として現実を見ているだけ。
ちゃんと成長して大人になった。
だから、ライラの言葉は非常に的外れで意識の違いと認識の隔たりを感じさせる。
ライラの言葉が蔑みではなく、哀れみから発せられた言葉だと理解はしているが、だからこそより私とライラのこの件に対する受け止め方の違いが一層際立つ。
ライラは私の親と名乗る男女が訪ねてきたことを心から純粋に喜んでいる。
突然現れた男女に一切の警戒心を抱いておらず、偽物と疑いもしない。
ライラは親というものが子に害を与える可能性がある存在とは微塵も考えていない。
親という存在は無条件に子の味方で子のためになるものだと信じている。
ライラとの「親」という存在への認識のあまりの違いに目眩を覚えそうになる。
目の前のライラが突然見知らぬ人間に代わってしまったかのように理解できず不気味にすら感じてしまう。
伝令役の青年ですら突然両親と名乗る見知らぬ人間が訪ねてきた私を慮ってくれたのに、ライラは私を心配することも私を捨てた両親が突然現れたことに憤ることもしない。逆に喜んでいる。心から私の自称両親の突然の来訪を喜んでいる。
「……ライラ、喜んでいるところ悪いけど、まだ本物と決まったわけではないから気が早すぎよ。ぬか喜びになるかもしれないから落ち着いて」
私はいろいろライラに言いたいことを呑み込んで冷静な態度でライラに自制を促した。
「……あっ、そ、そうですよね。でも、わざわざ学園にまで訪ねてこられたのですから、本物でない親ということがあるのでしょうか?」
ライラは偽物である可能性が存在することには気付いてくれたが、そんな可能性があることがまだ信じられないようで不思議そうにしている。
彼女の中では親という存在は完全で絶対なる善なる生き物であり、親の偽物という存在が理解できないようだ。
「……ライラ、あの手紙の山を見たでしょう。認定理術師である私に近付こうとしてそんなあり得ないことをするような人もいるかもしれない。私の親ではなく、親と名乗る単なる詐欺師だということもあり得るの。だから、油断しないでね」
私が笑顔でライラに警戒を促すと、まだ完全に納得はできないまでもそれ以上は何も言わなくなった。
これで私が「本当に私の本物の親であっても、捨てた子に詐欺を働いたり、害を与える可能性は十分にある。親であるということが善であることの証明にはならない」と言ったらライラは反発したかもしれない。
「本物の親はそんなことはしません!」と感情論で反論して怒りだしそうだ。
ただでさえ頭の痛い問題が突然降って湧いてきたのに、ライラとの間にまで今は問題を抱えたくはない。
この問題がある程度落ち着いたらライラではなくライラ姉ちゃんと腹を割って本音でじっくりと話し合わないといけないだろう。
ライラとそんなやり取りをしていたら、伝令役が戻ってきた。
今度はライラが伝令役への応対に出てくれてライラから伝言を聞く。
伝言の内容は端的に言うと『私が来るまで学園に居座る』という予想通りのものだった。
やはり日を改めて一旦帰るという選択はしてくれなかったかと内心で少しだけ残念に思いながら、先程の伝言と同じように「仕事が片付いて準備ができ次第伺う」という内容の伝言を頼んだ。
その伝言をライラ伝いに伝令役に伝えてもらい、伝令役は再び戻っていった。
「……ルリエラ様、本日の仕事は既に終えられているのではありませんか?」
ライラが不審な顔で私を責めるように尋ねてくる。
「そうね。手紙も全部処理し終わったから、今のところ急ぎの仕事はないわ」
「それなら早く行きましょう!無意味に相手を待たせるのは失礼です」
ライラが私の対応を非常識で失礼だと注意して、一刻も早く自称両親に会いに行こうと急かしてくる。
「仕事はないけど、まだ準備はできていないからまだ行けない。服を着替えて、髪も整えて、化粧もするから、ライラよろしくね」
私の今の格好は寝間着や部屋着ではないから部屋から出て外を歩く程度はできるが、正式な認定理術師として公の場に出られる格好ではない。
今の格好では学園の会議には出られない程度にはラフな格好だ。
身内であるならこの格好で会っても失礼にはならないし、緊急事態であるなら格好は気にしない。
でも、身内ではない初対面の人間に認定理術師として会うのだから、それなりに威厳のある格好をしなければならない。
しかし、ライラは「親と名乗っている人に会うのだから、格好を気にするよりも一刻も早く行くべきで、待たせるのは失礼だ」と主張する。
私は本心を隠して、「失礼の無いようにきちんとした格好で行くべきだ」や「万が一本物の両親であるならちゃんとした格好で会いたい」や「本物の親なら10年以上会えなかった子にあと少しで会えるのだから待ち時間なんて気にせずに喜んで待ってくれるはず」と言ってライラを宥めすかした。
そうして私はライラを丸め込んでゆっくりと時間をかけてじっくりと支度を整えて、ライラを連れてのんびりと門付近の待合室へ向かった。
部屋を出たときと帰ってきたときの私の様子があまりにも変わっていることにすぐに気付いたライラが何かあったのかと心配そうに私に尋ねてきた。
私は包み隠さずにライラに「自称両親」が訪ねてきたことを苦笑いしながら伝えた。
それを聞いたライラは何を思ったのか嬉しそうに笑顔を浮かべて、
「ルリエラ様、良かったですね!」
と意味不明な祝福の言葉を私に贈ってきた。
「……ライラ、一体何が良かったというの?」
「……え?だって、ルリエラのお父さんとお母さんがわざわざ会いに来てくれたのでしょう?これでルリエラは『親の分からない可哀想な子ども』ではなくなるのだから、とても良いことじゃない!」
ライラの口から一切の悪気無く吐かれた言葉に目を丸くして息を呑んだ。
使用人が主人に対する口調ではなく、孤児院での姉としての口調になっているところがライラの偽りなき本心からの言葉だと察せられる。
私とライラが育った田舎の村の小さな孤児院では親の身元が分からない子どもは私一人だけだった。
ほとんどの子どもは両親が亡くなるなどして孤児となった子どもであり、本当に親に捨てられたと言える子どもは私一人だけだった。
そのことで虐められたり、疎外感を感じたり、苦しんだこともあり、顔も知らない親を恨んだこともある。
それでも今は自分のことを『親が分からない可哀想な子ども』とは思っていない。
自分のことを『周囲と違う可哀想な特別な子ども』だと自己憐憫に浸っていた自意識過剰な時期も確かにあったが、そんな時期はもう終わっている。
私は自分に親がいないことも、親が分からないことも受け入れている。それが私だと自分で自分を認めている。
強がりでも諦めでもなく、客観的な事実として現実を見ているだけ。
ちゃんと成長して大人になった。
だから、ライラの言葉は非常に的外れで意識の違いと認識の隔たりを感じさせる。
ライラの言葉が蔑みではなく、哀れみから発せられた言葉だと理解はしているが、だからこそより私とライラのこの件に対する受け止め方の違いが一層際立つ。
ライラは私の親と名乗る男女が訪ねてきたことを心から純粋に喜んでいる。
突然現れた男女に一切の警戒心を抱いておらず、偽物と疑いもしない。
ライラは親というものが子に害を与える可能性がある存在とは微塵も考えていない。
親という存在は無条件に子の味方で子のためになるものだと信じている。
ライラとの「親」という存在への認識のあまりの違いに目眩を覚えそうになる。
目の前のライラが突然見知らぬ人間に代わってしまったかのように理解できず不気味にすら感じてしまう。
伝令役の青年ですら突然両親と名乗る見知らぬ人間が訪ねてきた私を慮ってくれたのに、ライラは私を心配することも私を捨てた両親が突然現れたことに憤ることもしない。逆に喜んでいる。心から私の自称両親の突然の来訪を喜んでいる。
「……ライラ、喜んでいるところ悪いけど、まだ本物と決まったわけではないから気が早すぎよ。ぬか喜びになるかもしれないから落ち着いて」
私はいろいろライラに言いたいことを呑み込んで冷静な態度でライラに自制を促した。
「……あっ、そ、そうですよね。でも、わざわざ学園にまで訪ねてこられたのですから、本物でない親ということがあるのでしょうか?」
ライラは偽物である可能性が存在することには気付いてくれたが、そんな可能性があることがまだ信じられないようで不思議そうにしている。
彼女の中では親という存在は完全で絶対なる善なる生き物であり、親の偽物という存在が理解できないようだ。
「……ライラ、あの手紙の山を見たでしょう。認定理術師である私に近付こうとしてそんなあり得ないことをするような人もいるかもしれない。私の親ではなく、親と名乗る単なる詐欺師だということもあり得るの。だから、油断しないでね」
私が笑顔でライラに警戒を促すと、まだ完全に納得はできないまでもそれ以上は何も言わなくなった。
これで私が「本当に私の本物の親であっても、捨てた子に詐欺を働いたり、害を与える可能性は十分にある。親であるということが善であることの証明にはならない」と言ったらライラは反発したかもしれない。
「本物の親はそんなことはしません!」と感情論で反論して怒りだしそうだ。
ただでさえ頭の痛い問題が突然降って湧いてきたのに、ライラとの間にまで今は問題を抱えたくはない。
この問題がある程度落ち着いたらライラではなくライラ姉ちゃんと腹を割って本音でじっくりと話し合わないといけないだろう。
ライラとそんなやり取りをしていたら、伝令役が戻ってきた。
今度はライラが伝令役への応対に出てくれてライラから伝言を聞く。
伝言の内容は端的に言うと『私が来るまで学園に居座る』という予想通りのものだった。
やはり日を改めて一旦帰るという選択はしてくれなかったかと内心で少しだけ残念に思いながら、先程の伝言と同じように「仕事が片付いて準備ができ次第伺う」という内容の伝言を頼んだ。
その伝言をライラ伝いに伝令役に伝えてもらい、伝令役は再び戻っていった。
「……ルリエラ様、本日の仕事は既に終えられているのではありませんか?」
ライラが不審な顔で私を責めるように尋ねてくる。
「そうね。手紙も全部処理し終わったから、今のところ急ぎの仕事はないわ」
「それなら早く行きましょう!無意味に相手を待たせるのは失礼です」
ライラが私の対応を非常識で失礼だと注意して、一刻も早く自称両親に会いに行こうと急かしてくる。
「仕事はないけど、まだ準備はできていないからまだ行けない。服を着替えて、髪も整えて、化粧もするから、ライラよろしくね」
私の今の格好は寝間着や部屋着ではないから部屋から出て外を歩く程度はできるが、正式な認定理術師として公の場に出られる格好ではない。
今の格好では学園の会議には出られない程度にはラフな格好だ。
身内であるならこの格好で会っても失礼にはならないし、緊急事態であるなら格好は気にしない。
でも、身内ではない初対面の人間に認定理術師として会うのだから、それなりに威厳のある格好をしなければならない。
しかし、ライラは「親と名乗っている人に会うのだから、格好を気にするよりも一刻も早く行くべきで、待たせるのは失礼だ」と主張する。
私は本心を隠して、「失礼の無いようにきちんとした格好で行くべきだ」や「万が一本物の両親であるならちゃんとした格好で会いたい」や「本物の親なら10年以上会えなかった子にあと少しで会えるのだから待ち時間なんて気にせずに喜んで待ってくれるはず」と言ってライラを宥めすかした。
そうして私はライラを丸め込んでゆっくりと時間をかけてじっくりと支度を整えて、ライラを連れてのんびりと門付近の待合室へ向かった。
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