119 / 260
第5章 私はただ青い色が好きなだけなのに!
20 目
しおりを挟む
無事に商談を終えた私たちは全員で工房へ向かって歩いている。
マッシモがガラスの製造現場を案内すると申し出てくれたので喜んでお願いした。
マッシモが先頭を一人で歩き、その後ろを私とモーリスは並んで雑談をしながら歩き、その後ろをアヤタが歩いている。
工房への道中はモーリスと仕事とは関係の無い他愛の無い話に花を咲かせた。
モーリスが島の郷土料理や魚の釣り方などを教えてくれたり、私が学園がどのような場所かを説明したりして和やかに進んでいた。
ところが、島の周辺ではどんな種類の魚介類が捕れるかという話が一段落したところで、モーリスの空気が改まった。
私がモーリスの空気が変わったことに戸惑っていると、モーリスは申し訳なさそうな表情で私の目をしっかりと見つめてきて、意を決して口を開いた。
「…あの、最初の時は本当に申し訳ありませんでした。紹介されたわけでもないのに勝手に理術師様を商会長の娘様だと思い込んでしまって、不快な思いをさせてしまいました」
一息にそう告げた後にモーリスは本当に反省しているように項垂れた。
私はジュリアーナの娘に間違われたことを最初から全く気にしていなかったが、モーリスはまだ気にしていたようだ。
家族や血縁の問題というのはとても繊細な問題で、他人が勝手に口を出すことではない。
早とちりで勝手に勘違いして私とジュリアーナを親子扱いしてしまったのは確かに無遠慮で無礼で不躾な行いだったと言える。
謝罪によって再び問題を蒸し返すような真似をするのはそれだけモーリスが気にしていたということの現れだろう。
私は驚いただけで、怒りも湧かなかったし、不愉快な気分にもならなかった。
でも、ジュリアーナがどんな気持ちかまでは分からない。
私と親子に間違われた事自体は驚いていただけで、不快そうにはしていなかったがそれが本心かまでは察することはできない。
だから、モーリスも私が気にしていないように見えてもそれが本心かまでは分からないからこうして再び改めて謝罪しているのだろう。
「謝罪はすでに受け取っていますので、もうそれ以上の謝罪は必要ありません。私は全く気にしていませんので…」
そう言ってこの話を終えようとしたが、少し興味が湧いた。
どうして私とジュリアーナを親子と勘違いしてしまったのかを知りたくなった。
私は好奇心に負けて、モーリスの罪悪感に訴えるように悲し気な表情を浮かべてモーリスを見返した。
「…モーリス、許す代わりに一つだけ教えてください。どうして私とジュリアーナを親子と勘違いしたのですか?」
私の質問にモーリスが凍りついたように足を止めてしまった。
私とモーリスの話が聞こえていたマッシモも後ろを振り返って足を止めて心配そうにこちらの様子を伺っている。
アヤタも足を止めて静かにこちらを見守っている。
モーリスは視線を右往左往させて、モゴモゴと口の中で何かを呟きながら必死に言葉を探している。
この光景はまるで私がモーリスを苛めているように見える。
そんなに難しい質問をしただろうか?
本当にただの興味本意だけの純粋な質問だったのに。
モーリスはなんとか言葉を絞り出して、「め、目、目が…」と口に出した。
私とジュリアーナの瞳の色が似ていることは私もすでに理解している。
でも、私とジュリアーナの顔は似ていない。
目元は私が垂れ目気味で、ジュリアーナは吊り目気味だ。
鼻は私は低めで目立たなく、ジュリアーナは高くて鼻筋が綺麗に通っていて目立っている。
輪郭も私は卵型だが、ジュリアーナは逆三角型だ。
全体的に私の顔は悪くはないが良くもなくて特徴が無くて地味だが、ジュリアーナの顔は一目で惹き付けられてしまうほどに全体的に迫力と威圧感と威厳がある普通の人よりも際立った顔立ちをしている。
どこをどう見ても似ていない。
瞳の色が似ているというだけで親子扱いしたというなら、それはあまりにも早計で迂闊なことだ。
自分のことを自覚してから意識して学園で自分と似たような青い瞳の人間がいないか探してみたことがある。
聴講生の格好で一日学園で探し回った結果、二人見つけた。
遠くから眺めただけだから、細かな色合いまでは判別できなかったが、確かに青系統の色の瞳をしていた。
見つけてしまって、ちょっと安堵したような、落胆したような、なんとも言えない気持ちを味わったが、青色の瞳はそれほど珍しいという訳ではないことが証明された。
私が育った田舎の閉鎖的な村や、孤島であるこの島では青い瞳というのは普段は見かけることがないとても珍しいものではあるだろうが、外ではそれほど珍しいものではない。
村の人間は私以外は全員が東部の人間の特徴である黄土色の瞳であったし、この島の人間もこれまで見た人間は南部の人間の特徴と同じ黄色がかった薄茶色の榛色の瞳をしていたからモーリスが島から出たことが無ければ勘違いしてしまうのも無理はないのかもしれない。
しかし、瞳の色だけで血縁関係が完全に証明できるほど稀少な特徴というわけではない。
「確かに私とジュリアーナの瞳の色は似ていますが、このような青い色の瞳の人は島の外にはたくさんいますよ。瞳の色だけで親子と判断していたら世の中親子ばかりになってしまいますからお気をつけてください」
私が笑顔でモーリスに注意すると、モーリスは意味が理解できなかったように頭に?マークを浮かべている。
私はモーリスが理解できていないことが理解できなくて、互いに?マークを浮かべて目を合わせていると、先に内容を理解して?マークを消したモーリスが慌てて口を開いた。
「……ち、違います!瞳の色ではありません!!」
「え?」
モーリスのあまりの必死な否定ぶりに驚いて声を上げてしまった。
そんな私に構うことなく、モーリスは必死に弁明を続けた。
「目というのは瞳の色のことではなく、眼差しのことです。商会長とは長い付き合いですが、理術師様と一緒にいた商会長は初めて見る姿でした。いつも優雅で威厳があって近寄りがたい雰囲気の商会長が、今日はとても柔らかいご様子で、商会長の理術師様を見ている眼差しが…とても、その、優しくて、慈しみに満ちていて…、まるで…」
「モーリス!!!」
マッシモの物理的な衝撃を生み出す程の大きな怒声がモーリスの弁明を強制的に止めた。
マッシモの大声に驚いて私まで呼吸と心臓が止まったが、マッシモの大声と同時にアヤタが私の前に移動して、私を庇うように立っているのにも驚いた。
モーリスは焦って混乱のあまりに正直に言わなくていいことまで言い始めていたから、強制的に無理矢理止めたマッシモの判断は正しい。
ただ、私もマッシモの大きな声と迫力に心身ともに被害を受けてしまったので、止め方はもう少し穏便な方法を選んでほしかった。
マッシモは呆然としているモーリスの頭を鷲掴みにして強制的に頭を下げさせて、マッシモも私に向かって頭を下げた。
「重ね重ね本当に申し訳ない。俺もこいつもあなたにとても失礼なことをしてしまった。二度とこのようなことが無いように気を付けるからどうかこの辺で許してもらえないだろうか?」
これ以上は聞かないで欲しいということのようだ。
これ以上説明を求めたらボロが出てもっと失礼なことを言ってしまう危険性が高いだろう。
私はマッシモの謝罪を受け取り、それ以上は何も聞かずに4人で再び歩き始めた。
並びは変わり、マッシモとモーリスが並んで先頭を歩き、その後ろを私とアヤタが横に並んで付いて行った。
しかし、これでずっと抱いていた疑問は解けた。
一目瞭然だったわけだ。
これまでのジュリアーナを知る人間にとっては今日のジュリアーナの態度が違うことが。
だから、モーリスが何も聞かずともマッシモも私がジュリアーナの娘だと勘違いしていることが分かったのだ。
私は二人が比較対象にしている過去のジュリアーナの姿を知らないから分からない。
それなりに親しくはなったと自分でも思うけど、親子と勘違いされるほどかは疑問だ。
流石にここでそれを隣のアヤタに尋ねるほど空気が読めない人間ではないので何も言わないままで歩き続けた。
そうして気まずい雰囲気のままで工房に到着してしまった。
マッシモがガラスの製造現場を案内すると申し出てくれたので喜んでお願いした。
マッシモが先頭を一人で歩き、その後ろを私とモーリスは並んで雑談をしながら歩き、その後ろをアヤタが歩いている。
工房への道中はモーリスと仕事とは関係の無い他愛の無い話に花を咲かせた。
モーリスが島の郷土料理や魚の釣り方などを教えてくれたり、私が学園がどのような場所かを説明したりして和やかに進んでいた。
ところが、島の周辺ではどんな種類の魚介類が捕れるかという話が一段落したところで、モーリスの空気が改まった。
私がモーリスの空気が変わったことに戸惑っていると、モーリスは申し訳なさそうな表情で私の目をしっかりと見つめてきて、意を決して口を開いた。
「…あの、最初の時は本当に申し訳ありませんでした。紹介されたわけでもないのに勝手に理術師様を商会長の娘様だと思い込んでしまって、不快な思いをさせてしまいました」
一息にそう告げた後にモーリスは本当に反省しているように項垂れた。
私はジュリアーナの娘に間違われたことを最初から全く気にしていなかったが、モーリスはまだ気にしていたようだ。
家族や血縁の問題というのはとても繊細な問題で、他人が勝手に口を出すことではない。
早とちりで勝手に勘違いして私とジュリアーナを親子扱いしてしまったのは確かに無遠慮で無礼で不躾な行いだったと言える。
謝罪によって再び問題を蒸し返すような真似をするのはそれだけモーリスが気にしていたということの現れだろう。
私は驚いただけで、怒りも湧かなかったし、不愉快な気分にもならなかった。
でも、ジュリアーナがどんな気持ちかまでは分からない。
私と親子に間違われた事自体は驚いていただけで、不快そうにはしていなかったがそれが本心かまでは察することはできない。
だから、モーリスも私が気にしていないように見えてもそれが本心かまでは分からないからこうして再び改めて謝罪しているのだろう。
「謝罪はすでに受け取っていますので、もうそれ以上の謝罪は必要ありません。私は全く気にしていませんので…」
そう言ってこの話を終えようとしたが、少し興味が湧いた。
どうして私とジュリアーナを親子と勘違いしてしまったのかを知りたくなった。
私は好奇心に負けて、モーリスの罪悪感に訴えるように悲し気な表情を浮かべてモーリスを見返した。
「…モーリス、許す代わりに一つだけ教えてください。どうして私とジュリアーナを親子と勘違いしたのですか?」
私の質問にモーリスが凍りついたように足を止めてしまった。
私とモーリスの話が聞こえていたマッシモも後ろを振り返って足を止めて心配そうにこちらの様子を伺っている。
アヤタも足を止めて静かにこちらを見守っている。
モーリスは視線を右往左往させて、モゴモゴと口の中で何かを呟きながら必死に言葉を探している。
この光景はまるで私がモーリスを苛めているように見える。
そんなに難しい質問をしただろうか?
本当にただの興味本意だけの純粋な質問だったのに。
モーリスはなんとか言葉を絞り出して、「め、目、目が…」と口に出した。
私とジュリアーナの瞳の色が似ていることは私もすでに理解している。
でも、私とジュリアーナの顔は似ていない。
目元は私が垂れ目気味で、ジュリアーナは吊り目気味だ。
鼻は私は低めで目立たなく、ジュリアーナは高くて鼻筋が綺麗に通っていて目立っている。
輪郭も私は卵型だが、ジュリアーナは逆三角型だ。
全体的に私の顔は悪くはないが良くもなくて特徴が無くて地味だが、ジュリアーナの顔は一目で惹き付けられてしまうほどに全体的に迫力と威圧感と威厳がある普通の人よりも際立った顔立ちをしている。
どこをどう見ても似ていない。
瞳の色が似ているというだけで親子扱いしたというなら、それはあまりにも早計で迂闊なことだ。
自分のことを自覚してから意識して学園で自分と似たような青い瞳の人間がいないか探してみたことがある。
聴講生の格好で一日学園で探し回った結果、二人見つけた。
遠くから眺めただけだから、細かな色合いまでは判別できなかったが、確かに青系統の色の瞳をしていた。
見つけてしまって、ちょっと安堵したような、落胆したような、なんとも言えない気持ちを味わったが、青色の瞳はそれほど珍しいという訳ではないことが証明された。
私が育った田舎の閉鎖的な村や、孤島であるこの島では青い瞳というのは普段は見かけることがないとても珍しいものではあるだろうが、外ではそれほど珍しいものではない。
村の人間は私以外は全員が東部の人間の特徴である黄土色の瞳であったし、この島の人間もこれまで見た人間は南部の人間の特徴と同じ黄色がかった薄茶色の榛色の瞳をしていたからモーリスが島から出たことが無ければ勘違いしてしまうのも無理はないのかもしれない。
しかし、瞳の色だけで血縁関係が完全に証明できるほど稀少な特徴というわけではない。
「確かに私とジュリアーナの瞳の色は似ていますが、このような青い色の瞳の人は島の外にはたくさんいますよ。瞳の色だけで親子と判断していたら世の中親子ばかりになってしまいますからお気をつけてください」
私が笑顔でモーリスに注意すると、モーリスは意味が理解できなかったように頭に?マークを浮かべている。
私はモーリスが理解できていないことが理解できなくて、互いに?マークを浮かべて目を合わせていると、先に内容を理解して?マークを消したモーリスが慌てて口を開いた。
「……ち、違います!瞳の色ではありません!!」
「え?」
モーリスのあまりの必死な否定ぶりに驚いて声を上げてしまった。
そんな私に構うことなく、モーリスは必死に弁明を続けた。
「目というのは瞳の色のことではなく、眼差しのことです。商会長とは長い付き合いですが、理術師様と一緒にいた商会長は初めて見る姿でした。いつも優雅で威厳があって近寄りがたい雰囲気の商会長が、今日はとても柔らかいご様子で、商会長の理術師様を見ている眼差しが…とても、その、優しくて、慈しみに満ちていて…、まるで…」
「モーリス!!!」
マッシモの物理的な衝撃を生み出す程の大きな怒声がモーリスの弁明を強制的に止めた。
マッシモの大声に驚いて私まで呼吸と心臓が止まったが、マッシモの大声と同時にアヤタが私の前に移動して、私を庇うように立っているのにも驚いた。
モーリスは焦って混乱のあまりに正直に言わなくていいことまで言い始めていたから、強制的に無理矢理止めたマッシモの判断は正しい。
ただ、私もマッシモの大きな声と迫力に心身ともに被害を受けてしまったので、止め方はもう少し穏便な方法を選んでほしかった。
マッシモは呆然としているモーリスの頭を鷲掴みにして強制的に頭を下げさせて、マッシモも私に向かって頭を下げた。
「重ね重ね本当に申し訳ない。俺もこいつもあなたにとても失礼なことをしてしまった。二度とこのようなことが無いように気を付けるからどうかこの辺で許してもらえないだろうか?」
これ以上は聞かないで欲しいということのようだ。
これ以上説明を求めたらボロが出てもっと失礼なことを言ってしまう危険性が高いだろう。
私はマッシモの謝罪を受け取り、それ以上は何も聞かずに4人で再び歩き始めた。
並びは変わり、マッシモとモーリスが並んで先頭を歩き、その後ろを私とアヤタが横に並んで付いて行った。
しかし、これでずっと抱いていた疑問は解けた。
一目瞭然だったわけだ。
これまでのジュリアーナを知る人間にとっては今日のジュリアーナの態度が違うことが。
だから、モーリスが何も聞かずともマッシモも私がジュリアーナの娘だと勘違いしていることが分かったのだ。
私は二人が比較対象にしている過去のジュリアーナの姿を知らないから分からない。
それなりに親しくはなったと自分でも思うけど、親子と勘違いされるほどかは疑問だ。
流石にここでそれを隣のアヤタに尋ねるほど空気が読めない人間ではないので何も言わないままで歩き続けた。
そうして気まずい雰囲気のままで工房に到着してしまった。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
欠損奴隷を治して高値で売りつけよう!破滅フラグしかない悪役奴隷商人は、死にたくないので回復魔法を修行します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
主人公が転生したのは、ゲームに出てくる噛ませ犬の悪役奴隷商人だった!このままだと破滅フラグしかないから、奴隷に反乱されて八つ裂きにされてしまう!
そうだ!子供の今から回復魔法を練習して極めておけば、自分がやられたとき自分で治せるのでは?しかも奴隷にも媚びを売れるから一石二鳥だね!
なんか自分が助かるために奴隷治してるだけで感謝されるんだけどなんで!?
欠損奴隷を安く買って高値で売りつけてたらむしろ感謝されるんだけどどういうことなんだろうか!?
え!?主人公は光の勇者!?あ、俺が先に治癒魔法で回復しておきました!いや、スマン。
※この作品は現実の奴隷制を肯定する意図はありません
なろう日間週間月間1位
カクヨムブクマ14000
カクヨム週間3位
他サイトにも掲載
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる