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第5章 私はただ青い色が好きなだけなのに!
14 小舟
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船から下りるには桟橋と船の間に渡した板を渡らなければならなかった。
船は停泊しているが、波で揺れるので板も揺れている。
港町から船に乗るときは人が3人くらい並んで歩けるくらいの立派な通し板が設置されていたし、港は湾の中にあるので波の影響を受けにくくあまり揺れていなかった。だから、乗船のときは転落の危険を意識することはなかった。
この漁港の通し板の幅は広くはない。人手が少ないので、簡単に少人数で取り外しができる程度の重量と大きさしかない板しか設置できないのだろう。
人が一人歩ける程度の幅しかない。
手摺や転落防止の柵などは付いていないので、体勢を崩したら一瞬で海に落ちてしまう。
海までの距離があまり無いので、これでは理術で浮いて転落を避けることもできない。
すぐ目の前が陸地だし、人も大勢いるので海に落ちたとしてもそのまま溺れてしまうことはないだろう。落ちてしまってもすぐに救出してもらえるはずだ。
そう頭では理解していても、海に落ちたくはないという気持ちが強くて恐怖が勝った。
でも、アヤタがずっと手を繋いでいてくれたので、安心できた。
アヤタのおかげで通し板の上でも身体が揺れでぶれてよろけることなく安定させることができたし、うっかりよろけて海に落ちそうになればアヤタが引っ張って海に落ちるのを阻止してくれるという安心感もあった。
万が一海に落ちたとしてもアヤタも一緒に落ちてくれるという信頼もあった。
私は一切アヤタを疑うことなくそう思っていた。
それでも私の歩みはとてもゆっくりだったが。
通し板から桟橋に無事に移り、桟橋から地面にたどり着くまでアヤタは私から手を離さなかった。
ジュリアーナたちアジュール商会の一行は桟橋の端の地面になっている場所に集まっている。
桟橋は人の乗り降りや荷物の運搬などがある。それらに関係ない人は邪魔になるので、見送りや出迎えの人は桟橋手前までという決まりがあるそうだ。
ジュリアーナがその集団の一番前に立っていて、桟橋を渡り終えた私に足速に近づいて来た。私がジュリアーナに挨拶をするよりも早く、ジュリアーナはアヤタがやっと離してくれた私の両手を握り込み心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「ルリエラ、大丈夫ですか?気分は悪くありませんか?船の乗り心地に何か問題でもありましたか?」
ジュリアーナは開口一番に私の体調を案ずる言葉を掛けてきた。
私がアヤタに手を引かれながら船を下りてきたことで、私がアヤタに支えられなければ船から下りられないような状態だと誤解を与えてしまったようだ。
私は元気よく首を振って体調不良ではないことをアピールする。
「ジュリアーナ、私は大丈夫です。船旅はとても快適でした。初めて船に乗ったので、揺れのせいで上手く歩けなかったのでアヤタが支えてくれていただけです。船酔いにもなっていません」
ジュリアーナは私の顔色などをじっと見つめて、私の体調が悪くないということに納得してくれたのか、私の手を離してくれた。
「体調が悪くなっていないのなら良かったわ。これからまた舟に乗って移動するので、もし辛いようなら休憩が必要でしたが問題無いのならこのまま移動しましょう」
「また船に乗るのですか?でも、港はここですよね?どこに行くのですか?」
「砂浜の方へ移動します。この漁港は漁村寄りにあって、ガラス工房がある村はここの反対側にあるのよ。水深の関係でここにしか大きな船が入る港を造ることができなかったの。ここから陸の道を通っていくと山を越えることになって2時間以上歩かなければいけないけれど、海から舟で行けば30分もかからないのよ」
陸路よりも海路の方が時間がかからないというのは島ならではの事情だ。
2時間以上歩くことを考えれば、船に30分座っている方がずっと楽だ。
私は納得しながらジュリアーナの隣を歩いて砂浜へとたどり着いた。
小さな小舟が波がかからない場所に10艘ほど砂浜に揚げられている。
この小舟は普段は村の漁師が漁をするために使う舟らしく、4人しか乗れないくらいに小さい。帆も無くて櫂で手で漕いで動かすしかない。
舟に数人に分散して乗ろうという時に一悶着起きた。
ジュリアーナが私と一緒に舟に乗りたがったが、それをジュリアーナの付き人の一人が反対した。
「私とルリエラが同じ舟に乗るわ。いいわよね、ルリエラ?」
「はい、私はジュリアーナと同じ舟で構いま…」
「駄目です」
突然、私の言葉は男性の低いがよく通る声に遮られた。
その男性はアヤタと同じ褐色の肌をしていて、髪は焦げ茶色で目は灰色だ。
とても厳つくて強面で、身体も大きくて威圧感がありそうだが、気配を消すのが上手いのか、声を発するまでその男性がいることに気付かなかった。
髪と目の色は違うし、顔立ちも体つきも似ていないが、なぜかアヤタと同じ空気を感じる。
「どうして駄目なのかしら、ハサン?」
これまで聞いたことがない冷たい声でジュリアーナがその男性に問い掛けた。
声には明らかに相手を萎縮させる怒りのような響きが込められている。
普通の人なら主人から不興を買うことを恐れて下手に出てしまうが、ハサンは全く怯まずにジュリアーナに面と向かって受け答えをした。
「その舟には4人までしか乗れません。船頭を入れたら残りは3人です。貴女とルリエラ様が同じ舟に乗ったらあと1人しか乗れません」
「ハサンが乗ればいいでしょう。アヤタは別の舟に乗ればいいだけの話よ」
「それは駄目です。舟が万が一転覆した場合、お二人をわたし一人ではお救いできません」
「私は泳げるからその時はルリエラを助ければいいのよ」
「駄目です。私はジュリアーナ様の護衛です。ジュリアーナ様よりも他の方を優先することはできません」
「それなら、船頭の代わりにアヤタが乗ればいいわ!」
「それも駄目です。素人が漕ぐ舟にジュリアーナ様を乗せることはできません」
「…岸沿いは島の陰になっていて波が穏やかだから滅多に転覆なんてしないでしょう?心配のし過ぎよ」
「駄目です。絶対に転覆しない保証はありません」
私を含めた周囲はそんな二人の押し問答に口を挟むこともできず、ハラハラと見守ることしかできなかった。
押し問答は長いこと続けられたが、最後にはジュリアーナが折れた。
私と同じ舟に乗りたがってなかなか折れないジュリアーナだったが、ハサンに私の安全を一番に考えるように諭されて折れてくれた。
ハサンとしては私の安全よりもジュリアーナの安全を一番に考えて私との相乗りを止めさせたのだと私には分かった。
私は船頭とアヤタと小舟に乗った。
船頭は白髪頭のおじいさんで、漁師を引退した老人が小遣い稼ぎで村への渡し舟を出しているらしい。
島の人間なら自前の舟を自分で漕いで来るか、大きな荷物や大量の荷物を運ぶときは牛車で陸路を通る。
船頭のおじいさんとそんな他愛無い会話を交わしながら小舟の旅を楽しんだ。
さっきジュリアーナが言っていたように島の周辺で外洋の陰になる側の波は高くはないので舟はゆったりと進んでいる。
私は隣に座っているアヤタを見た。話し掛けようかどうしようか迷っているとアヤタから声を掛けてくれた。
「どうされましたか?」
「…あの、さっきのハサンという人はアヤタの知り合い?なんとなくアヤタに似ているような気がして…」
アヤタは突然不意をつかれた人のようにとても驚いている。
「…似ていますか?顔も髪も目も違っていますが……」
「どことなく雰囲気が似てる気がしたの。もし言いたくなければ何も言わなくていいから」
「いえ、似ていると言われたことがなかったので驚いただけです。彼はわたしを育ててくれた養父です」
「そうなんだ。教えてくれてありがとう」
私もアヤタもそれ以上はこの話題には触れなかった。
ただの好奇心でアヤタのプライベートに踏み込み過ぎたかと後悔しかけたが、アヤタは拒絶せずに自然に教えてくれた。
ただそれだけのことがなぜかとても嬉しい。
その喜びを胸に隠したままで小舟は順調に進み、転覆せずに全ての小舟が島の反対側の浜辺に無事に到着した。
船は停泊しているが、波で揺れるので板も揺れている。
港町から船に乗るときは人が3人くらい並んで歩けるくらいの立派な通し板が設置されていたし、港は湾の中にあるので波の影響を受けにくくあまり揺れていなかった。だから、乗船のときは転落の危険を意識することはなかった。
この漁港の通し板の幅は広くはない。人手が少ないので、簡単に少人数で取り外しができる程度の重量と大きさしかない板しか設置できないのだろう。
人が一人歩ける程度の幅しかない。
手摺や転落防止の柵などは付いていないので、体勢を崩したら一瞬で海に落ちてしまう。
海までの距離があまり無いので、これでは理術で浮いて転落を避けることもできない。
すぐ目の前が陸地だし、人も大勢いるので海に落ちたとしてもそのまま溺れてしまうことはないだろう。落ちてしまってもすぐに救出してもらえるはずだ。
そう頭では理解していても、海に落ちたくはないという気持ちが強くて恐怖が勝った。
でも、アヤタがずっと手を繋いでいてくれたので、安心できた。
アヤタのおかげで通し板の上でも身体が揺れでぶれてよろけることなく安定させることができたし、うっかりよろけて海に落ちそうになればアヤタが引っ張って海に落ちるのを阻止してくれるという安心感もあった。
万が一海に落ちたとしてもアヤタも一緒に落ちてくれるという信頼もあった。
私は一切アヤタを疑うことなくそう思っていた。
それでも私の歩みはとてもゆっくりだったが。
通し板から桟橋に無事に移り、桟橋から地面にたどり着くまでアヤタは私から手を離さなかった。
ジュリアーナたちアジュール商会の一行は桟橋の端の地面になっている場所に集まっている。
桟橋は人の乗り降りや荷物の運搬などがある。それらに関係ない人は邪魔になるので、見送りや出迎えの人は桟橋手前までという決まりがあるそうだ。
ジュリアーナがその集団の一番前に立っていて、桟橋を渡り終えた私に足速に近づいて来た。私がジュリアーナに挨拶をするよりも早く、ジュリアーナはアヤタがやっと離してくれた私の両手を握り込み心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「ルリエラ、大丈夫ですか?気分は悪くありませんか?船の乗り心地に何か問題でもありましたか?」
ジュリアーナは開口一番に私の体調を案ずる言葉を掛けてきた。
私がアヤタに手を引かれながら船を下りてきたことで、私がアヤタに支えられなければ船から下りられないような状態だと誤解を与えてしまったようだ。
私は元気よく首を振って体調不良ではないことをアピールする。
「ジュリアーナ、私は大丈夫です。船旅はとても快適でした。初めて船に乗ったので、揺れのせいで上手く歩けなかったのでアヤタが支えてくれていただけです。船酔いにもなっていません」
ジュリアーナは私の顔色などをじっと見つめて、私の体調が悪くないということに納得してくれたのか、私の手を離してくれた。
「体調が悪くなっていないのなら良かったわ。これからまた舟に乗って移動するので、もし辛いようなら休憩が必要でしたが問題無いのならこのまま移動しましょう」
「また船に乗るのですか?でも、港はここですよね?どこに行くのですか?」
「砂浜の方へ移動します。この漁港は漁村寄りにあって、ガラス工房がある村はここの反対側にあるのよ。水深の関係でここにしか大きな船が入る港を造ることができなかったの。ここから陸の道を通っていくと山を越えることになって2時間以上歩かなければいけないけれど、海から舟で行けば30分もかからないのよ」
陸路よりも海路の方が時間がかからないというのは島ならではの事情だ。
2時間以上歩くことを考えれば、船に30分座っている方がずっと楽だ。
私は納得しながらジュリアーナの隣を歩いて砂浜へとたどり着いた。
小さな小舟が波がかからない場所に10艘ほど砂浜に揚げられている。
この小舟は普段は村の漁師が漁をするために使う舟らしく、4人しか乗れないくらいに小さい。帆も無くて櫂で手で漕いで動かすしかない。
舟に数人に分散して乗ろうという時に一悶着起きた。
ジュリアーナが私と一緒に舟に乗りたがったが、それをジュリアーナの付き人の一人が反対した。
「私とルリエラが同じ舟に乗るわ。いいわよね、ルリエラ?」
「はい、私はジュリアーナと同じ舟で構いま…」
「駄目です」
突然、私の言葉は男性の低いがよく通る声に遮られた。
その男性はアヤタと同じ褐色の肌をしていて、髪は焦げ茶色で目は灰色だ。
とても厳つくて強面で、身体も大きくて威圧感がありそうだが、気配を消すのが上手いのか、声を発するまでその男性がいることに気付かなかった。
髪と目の色は違うし、顔立ちも体つきも似ていないが、なぜかアヤタと同じ空気を感じる。
「どうして駄目なのかしら、ハサン?」
これまで聞いたことがない冷たい声でジュリアーナがその男性に問い掛けた。
声には明らかに相手を萎縮させる怒りのような響きが込められている。
普通の人なら主人から不興を買うことを恐れて下手に出てしまうが、ハサンは全く怯まずにジュリアーナに面と向かって受け答えをした。
「その舟には4人までしか乗れません。船頭を入れたら残りは3人です。貴女とルリエラ様が同じ舟に乗ったらあと1人しか乗れません」
「ハサンが乗ればいいでしょう。アヤタは別の舟に乗ればいいだけの話よ」
「それは駄目です。舟が万が一転覆した場合、お二人をわたし一人ではお救いできません」
「私は泳げるからその時はルリエラを助ければいいのよ」
「駄目です。私はジュリアーナ様の護衛です。ジュリアーナ様よりも他の方を優先することはできません」
「それなら、船頭の代わりにアヤタが乗ればいいわ!」
「それも駄目です。素人が漕ぐ舟にジュリアーナ様を乗せることはできません」
「…岸沿いは島の陰になっていて波が穏やかだから滅多に転覆なんてしないでしょう?心配のし過ぎよ」
「駄目です。絶対に転覆しない保証はありません」
私を含めた周囲はそんな二人の押し問答に口を挟むこともできず、ハラハラと見守ることしかできなかった。
押し問答は長いこと続けられたが、最後にはジュリアーナが折れた。
私と同じ舟に乗りたがってなかなか折れないジュリアーナだったが、ハサンに私の安全を一番に考えるように諭されて折れてくれた。
ハサンとしては私の安全よりもジュリアーナの安全を一番に考えて私との相乗りを止めさせたのだと私には分かった。
私は船頭とアヤタと小舟に乗った。
船頭は白髪頭のおじいさんで、漁師を引退した老人が小遣い稼ぎで村への渡し舟を出しているらしい。
島の人間なら自前の舟を自分で漕いで来るか、大きな荷物や大量の荷物を運ぶときは牛車で陸路を通る。
船頭のおじいさんとそんな他愛無い会話を交わしながら小舟の旅を楽しんだ。
さっきジュリアーナが言っていたように島の周辺で外洋の陰になる側の波は高くはないので舟はゆったりと進んでいる。
私は隣に座っているアヤタを見た。話し掛けようかどうしようか迷っているとアヤタから声を掛けてくれた。
「どうされましたか?」
「…あの、さっきのハサンという人はアヤタの知り合い?なんとなくアヤタに似ているような気がして…」
アヤタは突然不意をつかれた人のようにとても驚いている。
「…似ていますか?顔も髪も目も違っていますが……」
「どことなく雰囲気が似てる気がしたの。もし言いたくなければ何も言わなくていいから」
「いえ、似ていると言われたことがなかったので驚いただけです。彼はわたしを育ててくれた養父です」
「そうなんだ。教えてくれてありがとう」
私もアヤタもそれ以上はこの話題には触れなかった。
ただの好奇心でアヤタのプライベートに踏み込み過ぎたかと後悔しかけたが、アヤタは拒絶せずに自然に教えてくれた。
ただそれだけのことがなぜかとても嬉しい。
その喜びを胸に隠したままで小舟は順調に進み、転覆せずに全ての小舟が島の反対側の浜辺に無事に到着した。
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