40 / 261
第2章 私はただ普通に学びたいだけなのに!
12 掃除
しおりを挟む
研究室のある研究棟もお城のように広い場所だから迷子になりそうだ。
キョロキョロと挙動不審者のように辺りを見ながら所在無さげに歩いていると後ろから声をかけられた。
「あなた、そんなところで何をしているの?もしかして新人さん?迷子になったのね。こっちに来なさい。そこは下働きが歩いてはだめなところよ」
そう注意してくれたのは20歳くらいの真っ赤な夕焼け色の綺麗な髪をしているしっかり者に見えるこの学園の下働きの女性だった。
どうやら新人の下働きと間違われたみたいだ。服装と年齢からそうとしか見えないから仕方ない。
間違いをわざわざ正す必要もないので、私は彼女に探し物の在処を尋ねることにした。
「あの、掃除道具をさがしているのですが?」
「掃除道具?それなら案内してあげる。こっちよ」
しっかり者の女性と一目につかない使用人しか通らない裏道を通って、地下に行く。
「掃除道具はここにあるから。早く覚えてね」
「ありがとうございました」
私はバケツや箒などの掃除道具をさっそく見繕い始めた。
そんな私を残して案内してくれた女性は去ろうとしたが、なぜかいきなり振り向いて私の顔をまじまじと見つめてきた。
女性の行動の意味が分からず、手を止めて私も女性を見つめ返す。
女性は真剣な表情で、私は疑問と困惑を浮かべながらお互い静かに見つめ合う。数十秒後、女性が口を開いた。
「貴女、もしかして…ルリエラ?」
突然知らない女性の口から自分の名前が飛び出てきて、それまでの疑問と困惑が吹き飛んだ。
この知らない女性は何者なのか?
いや、僅かながら既視感がある。私はこの女性を知っているはず。でも、思い出せない。
「ルリエラよね?私が分からない?私はライラよ」
そう言われて思い出した。私の記憶の中の姉御肌で面倒見の良かった少女と目の前の女性が一致した。
「ライラ姉ちゃん?」
「思い出してくれた!良かった。ルリエラはこんなところで何をしているの?ここに就職したの?何があったの?」
何があったか話すとなるとものすごい時間がかかる。私はいろいろと端折って、ここで認定理術師として勉強することになったことを簡潔に伝えた。
「認定理術師!ルリエラってすごい!私はここで掃除婦として働いているの。時間があるから、良かったら掃除手伝うよ」
知り合いが誰もいなくて心細く、思った以上に不安で緊張していたのが、ライラに会って自分で分かった。
私もライラともっと一緒に居たくて、掃除の手伝いをお願いした。
バケツに水を入れて、雑巾や箒などの掃除用具を持ってさっきの道を引き返した。
ライラは私が扉を開けると、茫然として、その後怒り出した。
「絶対にこれは嫌がらせよ!こんな部屋の状態はあり得ない。普通は入居者が来る前に、部屋の掃除は一通り済ませておくものよ」
プリプリと怒りながらも、手を動かして掃除をしてくれている。
私には普通が分からない。無料で部屋を貸してもらえて、それがこんな広くてバストイレキッチン付の素晴らしい部屋だったから、特に問題は何も感じていなかった。
問題だと思ったのは事前に部屋の状況を説明されていなかったことだけで、汚いならば自分で掃除すれば済む話でしかない。
私は適当に同意をして、ライラの怒りが収まるのを待ちながら掃除をした。
二人でやったので、思いのほか早く掃除が終わった。
それでも人が生活できる状態ではまだない。
「きれいにはなったけど、生活用品が全然無いじゃない。どうするの?」
「お金はもらっているから、時間をかけて揃えていくよ。今日はひとまず毛布だけでも借りられないか聞いてみる」
「待ちなさい!こんな部屋に一人で寝ようって言うの」
「そうだけど。宿に泊まるのはもったいないし」
「それなら私の部屋に来なさい。二人部屋だけど、同室の子は1ヵ月前に辞めて今は一人だから、当分の間は大丈夫よ。上司や同僚にはうまく言ってあげるから」
私は遠慮したけど、ライラにそのまま押し切られてしまった。
掃除をしたときのままの格好で荷物を持ち、扉に鍵をかけてライラと二人で掃除道具を片付けて、ライラの部屋へ向かう。
私は「学園の学生だけど、問題があって学生寮に入れなかった。入れるようになるまで1ヵ月くらいかかる。その間は知り合いのライラの部屋に世話になる」という設定で、田舎から出てきた訳ありの苦学生という感じになった。
さすがに、認定理術師だけど、事務員からの嫌がらせで部屋がすぐに使える状態にないから世話になる、と正直に話すことはできなかった。
信じてもらえない可能性も高いし、認定理術師と分かれば、妬みや嫉妬などを向けられる危険性もある。平和に過ごすために、少しの嘘は必要悪だとライラに説得されて了承した。
ライラに言われるままに他の人を騙すことに罪悪感を覚えながら背に腹は代えられないので世話になることになった。
ライラの部屋は使用人棟の2階の窓の無い二人部屋だ。
ベッドが右と左に1つずつと、小さな鍵付の引出し机が真ん中に1つずつあるだけの小さな部屋だ。孤児院で私が使っていた屋根裏部屋を一回り大きくして、その部屋を二人で使い、窓も無いからちょっと窮屈だが文句は言えない。空っぽの広い部屋に一人床に眠らないで済むだけでありがたい。
「ああいう陰険なことをする人間は絶対に信用しちゃダメ。ルリエラのことを田舎者だからって馬鹿にしているのよ」
ライラは私の代わりにまだ怒ってくれている。
「ライラ姉ちゃん、今日は本当にありがとう。とっても助かったよ」
「どういたしまして。今日は疲れたでしょ?もう休もう」
灯りを消してベッドに横になり目を瞑ろうとした瞬間、ライラがこちらを見ている気配を感じた。
「ライラ姉ちゃん、どうしたの?」
「……あのね、ルリエラ。私ずっと貴女に謝りたかったの。ごめんなさい」
「え?謝るって、なんで?」
「村で私が村の女の子達に虐められたとき、ルリエラが庇ってくれたことがあったよね。あの後、ルリエラに感謝するどころか、ルリエラのこと避けるようになったでしょ」
あれは仕方の無いことだった。
6歳の私が前世の彼女の知識で大暴走して問題を大きくして大勢の人に迷惑を掛けることになった。
むしろ、ライラは私の1番の被害者と言ってもいいのかもしれない。
避けられるのは悲しかったし寂しかったけど、自分が悪いから仕方無いことだと諦めて、ライラにそれ以上の負担を掛けないように自分もライラを避けるようになった。
今日、数年ぶりに再開し、過去のわだかまり無く接することができて嬉しかった。
ライラには助けてもらえたし、過去のことは謝られることだとは思っていないからライラの謝罪の意味が分からない。
「私を庇ってくれたときのルリエラが知らない人に見えて怖くなって避けるようになってしまったの。でも、あれはルリエラが天才だったからなんだね。賢いからあんなふうに私を虐めた子達から庇ってくれたんだよね。認定理術師になれるくらい頭がいいんだから、それくらい簡単だよね。それなのに私は怖がって庇ってもらったのにお礼も言わないままで……。本当にごめんね」
ひどい勘違いをされている。
私は特別頭がいいわけではない。むしろ悪いのではないかと思う今日この頃だ。
頭が良かったら、もっと上手く立ち回れているはずだ。あんな騒ぎは起こさないし、ライラに怖がられる事態にもならない。
ただ前世の彼女の記憶を見ただけの普通の人間でしかない。
幸いにも、前世の彼女の話をしないだけの分別は持っている。その程度の人間だ。
だから、この場合の対処法として彼女の言葉を謙遜して収めるしかない。
「昔のことだから今はもう気にしてないよ。それに私は失敗ばかりするし、村から出てきたばかりで知らないことばかり。全然天才ではないよ。今日は本当に助かったよ。明日からもいろいろと助けてほしいのだけど、いいかな?」
「もちろん明日からもいっぱい助けてあげるよ!水臭いこと言わないでよ」
私がライラに甘えて頼ったことで、私の中に過去のわだかまりが無いことが伝わったようだ。
ライラから過去の後悔に対する憂いが消えて、嬉しそうに答えてくれた。
「ありがとう、ライラ姉ちゃん」
「どういたしまして。さあ、明日からもいろいろ大変だろうからもう寝よう。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
寝慣れた硬いベッドに横になって目を瞑り、学園初日がやっと終了した。
キョロキョロと挙動不審者のように辺りを見ながら所在無さげに歩いていると後ろから声をかけられた。
「あなた、そんなところで何をしているの?もしかして新人さん?迷子になったのね。こっちに来なさい。そこは下働きが歩いてはだめなところよ」
そう注意してくれたのは20歳くらいの真っ赤な夕焼け色の綺麗な髪をしているしっかり者に見えるこの学園の下働きの女性だった。
どうやら新人の下働きと間違われたみたいだ。服装と年齢からそうとしか見えないから仕方ない。
間違いをわざわざ正す必要もないので、私は彼女に探し物の在処を尋ねることにした。
「あの、掃除道具をさがしているのですが?」
「掃除道具?それなら案内してあげる。こっちよ」
しっかり者の女性と一目につかない使用人しか通らない裏道を通って、地下に行く。
「掃除道具はここにあるから。早く覚えてね」
「ありがとうございました」
私はバケツや箒などの掃除道具をさっそく見繕い始めた。
そんな私を残して案内してくれた女性は去ろうとしたが、なぜかいきなり振り向いて私の顔をまじまじと見つめてきた。
女性の行動の意味が分からず、手を止めて私も女性を見つめ返す。
女性は真剣な表情で、私は疑問と困惑を浮かべながらお互い静かに見つめ合う。数十秒後、女性が口を開いた。
「貴女、もしかして…ルリエラ?」
突然知らない女性の口から自分の名前が飛び出てきて、それまでの疑問と困惑が吹き飛んだ。
この知らない女性は何者なのか?
いや、僅かながら既視感がある。私はこの女性を知っているはず。でも、思い出せない。
「ルリエラよね?私が分からない?私はライラよ」
そう言われて思い出した。私の記憶の中の姉御肌で面倒見の良かった少女と目の前の女性が一致した。
「ライラ姉ちゃん?」
「思い出してくれた!良かった。ルリエラはこんなところで何をしているの?ここに就職したの?何があったの?」
何があったか話すとなるとものすごい時間がかかる。私はいろいろと端折って、ここで認定理術師として勉強することになったことを簡潔に伝えた。
「認定理術師!ルリエラってすごい!私はここで掃除婦として働いているの。時間があるから、良かったら掃除手伝うよ」
知り合いが誰もいなくて心細く、思った以上に不安で緊張していたのが、ライラに会って自分で分かった。
私もライラともっと一緒に居たくて、掃除の手伝いをお願いした。
バケツに水を入れて、雑巾や箒などの掃除用具を持ってさっきの道を引き返した。
ライラは私が扉を開けると、茫然として、その後怒り出した。
「絶対にこれは嫌がらせよ!こんな部屋の状態はあり得ない。普通は入居者が来る前に、部屋の掃除は一通り済ませておくものよ」
プリプリと怒りながらも、手を動かして掃除をしてくれている。
私には普通が分からない。無料で部屋を貸してもらえて、それがこんな広くてバストイレキッチン付の素晴らしい部屋だったから、特に問題は何も感じていなかった。
問題だと思ったのは事前に部屋の状況を説明されていなかったことだけで、汚いならば自分で掃除すれば済む話でしかない。
私は適当に同意をして、ライラの怒りが収まるのを待ちながら掃除をした。
二人でやったので、思いのほか早く掃除が終わった。
それでも人が生活できる状態ではまだない。
「きれいにはなったけど、生活用品が全然無いじゃない。どうするの?」
「お金はもらっているから、時間をかけて揃えていくよ。今日はひとまず毛布だけでも借りられないか聞いてみる」
「待ちなさい!こんな部屋に一人で寝ようって言うの」
「そうだけど。宿に泊まるのはもったいないし」
「それなら私の部屋に来なさい。二人部屋だけど、同室の子は1ヵ月前に辞めて今は一人だから、当分の間は大丈夫よ。上司や同僚にはうまく言ってあげるから」
私は遠慮したけど、ライラにそのまま押し切られてしまった。
掃除をしたときのままの格好で荷物を持ち、扉に鍵をかけてライラと二人で掃除道具を片付けて、ライラの部屋へ向かう。
私は「学園の学生だけど、問題があって学生寮に入れなかった。入れるようになるまで1ヵ月くらいかかる。その間は知り合いのライラの部屋に世話になる」という設定で、田舎から出てきた訳ありの苦学生という感じになった。
さすがに、認定理術師だけど、事務員からの嫌がらせで部屋がすぐに使える状態にないから世話になる、と正直に話すことはできなかった。
信じてもらえない可能性も高いし、認定理術師と分かれば、妬みや嫉妬などを向けられる危険性もある。平和に過ごすために、少しの嘘は必要悪だとライラに説得されて了承した。
ライラに言われるままに他の人を騙すことに罪悪感を覚えながら背に腹は代えられないので世話になることになった。
ライラの部屋は使用人棟の2階の窓の無い二人部屋だ。
ベッドが右と左に1つずつと、小さな鍵付の引出し机が真ん中に1つずつあるだけの小さな部屋だ。孤児院で私が使っていた屋根裏部屋を一回り大きくして、その部屋を二人で使い、窓も無いからちょっと窮屈だが文句は言えない。空っぽの広い部屋に一人床に眠らないで済むだけでありがたい。
「ああいう陰険なことをする人間は絶対に信用しちゃダメ。ルリエラのことを田舎者だからって馬鹿にしているのよ」
ライラは私の代わりにまだ怒ってくれている。
「ライラ姉ちゃん、今日は本当にありがとう。とっても助かったよ」
「どういたしまして。今日は疲れたでしょ?もう休もう」
灯りを消してベッドに横になり目を瞑ろうとした瞬間、ライラがこちらを見ている気配を感じた。
「ライラ姉ちゃん、どうしたの?」
「……あのね、ルリエラ。私ずっと貴女に謝りたかったの。ごめんなさい」
「え?謝るって、なんで?」
「村で私が村の女の子達に虐められたとき、ルリエラが庇ってくれたことがあったよね。あの後、ルリエラに感謝するどころか、ルリエラのこと避けるようになったでしょ」
あれは仕方の無いことだった。
6歳の私が前世の彼女の知識で大暴走して問題を大きくして大勢の人に迷惑を掛けることになった。
むしろ、ライラは私の1番の被害者と言ってもいいのかもしれない。
避けられるのは悲しかったし寂しかったけど、自分が悪いから仕方無いことだと諦めて、ライラにそれ以上の負担を掛けないように自分もライラを避けるようになった。
今日、数年ぶりに再開し、過去のわだかまり無く接することができて嬉しかった。
ライラには助けてもらえたし、過去のことは謝られることだとは思っていないからライラの謝罪の意味が分からない。
「私を庇ってくれたときのルリエラが知らない人に見えて怖くなって避けるようになってしまったの。でも、あれはルリエラが天才だったからなんだね。賢いからあんなふうに私を虐めた子達から庇ってくれたんだよね。認定理術師になれるくらい頭がいいんだから、それくらい簡単だよね。それなのに私は怖がって庇ってもらったのにお礼も言わないままで……。本当にごめんね」
ひどい勘違いをされている。
私は特別頭がいいわけではない。むしろ悪いのではないかと思う今日この頃だ。
頭が良かったら、もっと上手く立ち回れているはずだ。あんな騒ぎは起こさないし、ライラに怖がられる事態にもならない。
ただ前世の彼女の記憶を見ただけの普通の人間でしかない。
幸いにも、前世の彼女の話をしないだけの分別は持っている。その程度の人間だ。
だから、この場合の対処法として彼女の言葉を謙遜して収めるしかない。
「昔のことだから今はもう気にしてないよ。それに私は失敗ばかりするし、村から出てきたばかりで知らないことばかり。全然天才ではないよ。今日は本当に助かったよ。明日からもいろいろと助けてほしいのだけど、いいかな?」
「もちろん明日からもいっぱい助けてあげるよ!水臭いこと言わないでよ」
私がライラに甘えて頼ったことで、私の中に過去のわだかまりが無いことが伝わったようだ。
ライラから過去の後悔に対する憂いが消えて、嬉しそうに答えてくれた。
「ありがとう、ライラ姉ちゃん」
「どういたしまして。さあ、明日からもいろいろ大変だろうからもう寝よう。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
寝慣れた硬いベッドに横になって目を瞑り、学園初日がやっと終了した。
1
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる