34 / 261
第2章 私はただ普通に学びたいだけなのに!
6 待機中
しおりを挟む
学園から宿へ帰りついた頃には日が沈みかかっていた。
もう精神的にも肉体的にもくたくたになっていた私は夕食も食べずに、待ち望んでいた寝心地が良さそうなベッドにダイブして、そのまま就寝した。
見た目通りの素晴らしい寝心地を堪能しながら私は深い眠りに落ちていった。
翌朝、身体に染み付いている習慣で夜明けとともに目が覚めてしまった。
長旅の疲れと学園での精神的な疲労からまだ身体が休息を欲している。
本日は特にやることも無いため、どれだけ惰眠をむさぼっても何の問題も無い。
二度寝の誘惑に駆られてそのまままた眠ってしまった。
完全に意識が覚醒したのは昼過ぎだった。
さすがに寝過ぎたと慌てて飛び起きて身支度を整える。
クローゼットを開けた瞬間、今まで着ていた普段着を着るか、昨日学園へ着て行った高級な服を着るか一瞬悩む。
今日は学園に行く予定は無い。汚しては困るから私は今まで着ていた普段着を手に取りそれに着替えた。
この高級宿では基本の宿代に全てのサービス料が含まれている。
余程特殊なことを頼まない限りは追加料金は請求されない。
朝、昼、夜、軽食などの普通の食事は宿代に含まれている。
肉がいいとか魚がいいとかのある程度の食事のリクエストは聞いてくれるらしい。
私は1階の受付へ行って、中途半端な時間に申し訳ないと謝りながら朝食兼昼食を頼んだ。
この宿に泊まる人なら自分の雇っている使用人にそういったことをさせるのだろう。宿泊者本人が受付に行って宿の従業員に用事を頼む人はいないに違いない。
この高級宿には食堂などの食事をする場所は無い。部屋は広いので食事を部屋まで運んでもらい自室で食べるのが当たり前のようだ。
これは本当に助かる。
こんな高級宿の宿泊客なんて富裕層ばかりに決まっている。そんな人たちと混ざって食事なんて無理。
田舎者の私1人だけ周囲の人達から浮いて、ジロジロと見られながら居心地悪い状況では食事が喉を通らない。
助かったと思いながら部屋で食事が届くのを待っていると扉がノックされた。
扉を開けると廊下にワゴンが停まっていて、メイドさんが部屋に食事を運び込んでテキパキとテーブルセッティングしていってくれた。
朝食兼昼食として用意された食事は数種類のパン、スープ、オムレツ、チキンソテー、果物という贅沢なものだ。
孤児院での食事は基本的に硬くて酸っぱい黒パン1枚と旨味が全部抜けた数種類の野菜がどろどろに煮込まれた混沌スープと茹でた豆くらいだ。
新鮮なお肉が当たり前のように出てくるなんて想像できない。
塩漬けの肉ですら毎日は食べられなかった。
昨日の夜と今日の朝の2食分を抜いているのでお腹がペコペコだ。
本当にこんな贅沢な料理を私が食べていいのかという罪悪感は空腹の前に呆気なくどこかに消えてしまい、私は席について食事を堪能し始めた。
どの料理もとても美味しい。
パンは酵母が使用されているのか、酸味が少なくふわりと柔らかい。ほんのりと小麦の甘味がする白パンがとても美味しい。
料理人の腕が良いのだろう。オムレツはふわふわだ。私の料理の腕前ではこんなオムレツは作れない。
チキンは香辛料がいろいろと使われてよく分からない味付けだけど肉汁たっぷりで美味しい。
スープは……、混沌としている。
たくさんの種類の野菜だけではなく、何種類かの香辛料も入れているのだろう。今まで食べてきた混沌スープよりも味の複雑さが増している。
不味い訳では無い。
孤児院で食べていたスープよりも香辛料の分だけ味がしっかりする。
その味が複雑過ぎて混沌さが増している。
私はこのスープに「混沌スープ改」と名付けて比較的酸味の強いパンに浸して食べ切った。
しっかりと食事を摂った後にするべきことは特に無い。
ただ学園側からの連絡を待つことしかできない。
この部屋で何もせずにダラダラゴロゴロと上げ膳据え膳で3食美味しい食事を食べるだけの生活。
うん、無理だ。
そんな時間を無駄にするだけの優雅な生活には耐えられない。
しかし、やる事もやるべき事もやれる事も無い。
学園からの連絡が来たら迅速に対応しなければならない以上、長くこの宿を留守にするわけにはいかない。
どうするか悩んだ結果、散歩に出掛けることにした。
結果は宿の受付に預けると言われたのだから、私がずっと宿の部屋で待っている必要は無いはずだ。
私が学園の使者から直接結果を受け取るのではなく、宿の受付に預けるのだから私が留守にしていても、後から宿の受付から受け取れば問題無いはず。
私が部屋にいたとしても宿の受付の人を介して私に届けられるのだから私がずっと部屋に篭っている意味は無い。
あまり長いこと留守にするわけにはいかないだろうが、数時間の外出なら問題無いだろう。
私はそう判断して部屋から出た。
宿から出るときは部屋の鍵を受付で預けなければならない。
鍵を外に持ち出されて紛失されては困るからだ。この世界ではそんなに簡単に鍵の複製をほいほい作れるわけではない。
また、鍵を外に持ち出されて合鍵を作られてしまうことを防ぐためという理由もある。
合鍵があればこっそり宿内に侵入できればその部屋から盗み放題になってしまう。
私は受付で鍵を預けて数時間出掛けることを伝えた。数日中に学園から連絡があるはずだから、連絡があればすぐに伝えてくれるように頼んで宿を出た。
特に目的も目的地も無い散歩だ。
お金を無駄遣いする気は全く無いから買い物は一切しない。食事は宿でとれるのだから買い食いをする気も無い。
本当にただ町の中を歩くだけだ。
でも、私にとってはそれだけでも大冒険になる。
私は自分が育った田舎の小さな村しか知らない。自由に町の中を歩き回ったこと、町の中をじっくりとこの目で見たことは一度も無い。
領都では領主の館から一歩も外へは出なかった。学園都市にたどり着くまでの旅の間はずっと馬車に乗って、宿に泊まるだけで町の中を自由に見て回る時間は無かった。
私はこの世界で生まれて初めての観光に出発した。
もう精神的にも肉体的にもくたくたになっていた私は夕食も食べずに、待ち望んでいた寝心地が良さそうなベッドにダイブして、そのまま就寝した。
見た目通りの素晴らしい寝心地を堪能しながら私は深い眠りに落ちていった。
翌朝、身体に染み付いている習慣で夜明けとともに目が覚めてしまった。
長旅の疲れと学園での精神的な疲労からまだ身体が休息を欲している。
本日は特にやることも無いため、どれだけ惰眠をむさぼっても何の問題も無い。
二度寝の誘惑に駆られてそのまままた眠ってしまった。
完全に意識が覚醒したのは昼過ぎだった。
さすがに寝過ぎたと慌てて飛び起きて身支度を整える。
クローゼットを開けた瞬間、今まで着ていた普段着を着るか、昨日学園へ着て行った高級な服を着るか一瞬悩む。
今日は学園に行く予定は無い。汚しては困るから私は今まで着ていた普段着を手に取りそれに着替えた。
この高級宿では基本の宿代に全てのサービス料が含まれている。
余程特殊なことを頼まない限りは追加料金は請求されない。
朝、昼、夜、軽食などの普通の食事は宿代に含まれている。
肉がいいとか魚がいいとかのある程度の食事のリクエストは聞いてくれるらしい。
私は1階の受付へ行って、中途半端な時間に申し訳ないと謝りながら朝食兼昼食を頼んだ。
この宿に泊まる人なら自分の雇っている使用人にそういったことをさせるのだろう。宿泊者本人が受付に行って宿の従業員に用事を頼む人はいないに違いない。
この高級宿には食堂などの食事をする場所は無い。部屋は広いので食事を部屋まで運んでもらい自室で食べるのが当たり前のようだ。
これは本当に助かる。
こんな高級宿の宿泊客なんて富裕層ばかりに決まっている。そんな人たちと混ざって食事なんて無理。
田舎者の私1人だけ周囲の人達から浮いて、ジロジロと見られながら居心地悪い状況では食事が喉を通らない。
助かったと思いながら部屋で食事が届くのを待っていると扉がノックされた。
扉を開けると廊下にワゴンが停まっていて、メイドさんが部屋に食事を運び込んでテキパキとテーブルセッティングしていってくれた。
朝食兼昼食として用意された食事は数種類のパン、スープ、オムレツ、チキンソテー、果物という贅沢なものだ。
孤児院での食事は基本的に硬くて酸っぱい黒パン1枚と旨味が全部抜けた数種類の野菜がどろどろに煮込まれた混沌スープと茹でた豆くらいだ。
新鮮なお肉が当たり前のように出てくるなんて想像できない。
塩漬けの肉ですら毎日は食べられなかった。
昨日の夜と今日の朝の2食分を抜いているのでお腹がペコペコだ。
本当にこんな贅沢な料理を私が食べていいのかという罪悪感は空腹の前に呆気なくどこかに消えてしまい、私は席について食事を堪能し始めた。
どの料理もとても美味しい。
パンは酵母が使用されているのか、酸味が少なくふわりと柔らかい。ほんのりと小麦の甘味がする白パンがとても美味しい。
料理人の腕が良いのだろう。オムレツはふわふわだ。私の料理の腕前ではこんなオムレツは作れない。
チキンは香辛料がいろいろと使われてよく分からない味付けだけど肉汁たっぷりで美味しい。
スープは……、混沌としている。
たくさんの種類の野菜だけではなく、何種類かの香辛料も入れているのだろう。今まで食べてきた混沌スープよりも味の複雑さが増している。
不味い訳では無い。
孤児院で食べていたスープよりも香辛料の分だけ味がしっかりする。
その味が複雑過ぎて混沌さが増している。
私はこのスープに「混沌スープ改」と名付けて比較的酸味の強いパンに浸して食べ切った。
しっかりと食事を摂った後にするべきことは特に無い。
ただ学園側からの連絡を待つことしかできない。
この部屋で何もせずにダラダラゴロゴロと上げ膳据え膳で3食美味しい食事を食べるだけの生活。
うん、無理だ。
そんな時間を無駄にするだけの優雅な生活には耐えられない。
しかし、やる事もやるべき事もやれる事も無い。
学園からの連絡が来たら迅速に対応しなければならない以上、長くこの宿を留守にするわけにはいかない。
どうするか悩んだ結果、散歩に出掛けることにした。
結果は宿の受付に預けると言われたのだから、私がずっと宿の部屋で待っている必要は無いはずだ。
私が学園の使者から直接結果を受け取るのではなく、宿の受付に預けるのだから私が留守にしていても、後から宿の受付から受け取れば問題無いはず。
私が部屋にいたとしても宿の受付の人を介して私に届けられるのだから私がずっと部屋に篭っている意味は無い。
あまり長いこと留守にするわけにはいかないだろうが、数時間の外出なら問題無いだろう。
私はそう判断して部屋から出た。
宿から出るときは部屋の鍵を受付で預けなければならない。
鍵を外に持ち出されて紛失されては困るからだ。この世界ではそんなに簡単に鍵の複製をほいほい作れるわけではない。
また、鍵を外に持ち出されて合鍵を作られてしまうことを防ぐためという理由もある。
合鍵があればこっそり宿内に侵入できればその部屋から盗み放題になってしまう。
私は受付で鍵を預けて数時間出掛けることを伝えた。数日中に学園から連絡があるはずだから、連絡があればすぐに伝えてくれるように頼んで宿を出た。
特に目的も目的地も無い散歩だ。
お金を無駄遣いする気は全く無いから買い物は一切しない。食事は宿でとれるのだから買い食いをする気も無い。
本当にただ町の中を歩くだけだ。
でも、私にとってはそれだけでも大冒険になる。
私は自分が育った田舎の小さな村しか知らない。自由に町の中を歩き回ったこと、町の中をじっくりとこの目で見たことは一度も無い。
領都では領主の館から一歩も外へは出なかった。学園都市にたどり着くまでの旅の間はずっと馬車に乗って、宿に泊まるだけで町の中を自由に見て回る時間は無かった。
私はこの世界で生まれて初めての観光に出発した。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
道端に落ちてた竜を拾ったら、ウチの家政夫になりました!
椿蛍
ファンタジー
森で染物の仕事をしているアリーチェ十六歳。
なぜか誤解されて魔女呼ばわり。
家はメモリアルの宝庫、思い出を捨てられない私。
(つまり、家は荒れ放題)
そんな私が拾ったのは竜!?
拾った竜は伝説の竜人族で、彼の名前はラウリ。
蟻の卵ほどの謙虚さしかないラウリは私の城(森の家)をゴミ小屋扱い。
せめてゴミ屋敷って言ってくれたらいいのに。
ラウリは私に借金を作り(作らせた)、家政夫となったけど――彼には秘密があった。
※まったり系
※コメディファンタジー
※3日目から1日1回更新12時
※他サイトでも連載してます。
異世界ハーレム漫遊記
けんもも
ファンタジー
ある日、突然異世界に紛れ込んだ主人公。
異世界の知識が何もないまま、最初に出会った、兎族の美少女と旅をし、成長しながら、異世界転移物のお約束、主人公のチート能力によって、これまたお約束の、ハーレム状態になりながら、転生した異世界の謎を解明していきます。
料理を作って異世界改革
高坂ナツキ
ファンタジー
「ふむ名前は狭間真人か。喜べ、お前は神に選ばれた」
目が覚めると謎の白い空間で人型の発行体にそう語りかけられた。
「まあ、お前にやってもらいたいのは簡単だ。異世界で料理の技術をばらまいてほしいのさ」
記憶のない俺に神を名乗る謎の発行体はそう続ける。
いやいや、記憶もないのにどうやって料理の技術を広めるのか?
まあ、でもやることもないし、困ってる人がいるならやってみてもいいか。
そう決めたものの、ゼロから料理の技術を広めるのは大変で……。
善人でも悪人でもないという理由で神様に転生させられてしまった主人公。
神様からいろいろとチートをもらったものの、転生した世界は料理という概念自体が存在しない世界。
しかも、神様からもらったチートは調味料はいくらでも手に入るが食材が無限に手に入るわけではなく……。
現地で出会った少年少女と協力して様々な料理を作っていくが、果たして神様に依頼されたようにこの世界に料理の知識を広げることは可能なのか。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活
高梨
ファンタジー
ストレス社会、労働社会、希薄な社会、それに揉まれ石化した心で唯一の親友を守って私は死んだ……のだけれども、死後に閻魔に下されたのは願ってもない異世界転生の判決だった。
黒髪ロングのアメジストの眼をもつ美少女転生して、
接客業後遺症の無表情と接客業の武器営業スマイルと、勝手に進んで行く周りにゲンナリしながら彼女は異世界でくらします。考えてるのに最終的にめんどくさくなって突拍子もないことをしでかして周りに振り回されると同じくらい周りを振り回します。
中性パッツン氷帝と黒の『ナンでも?』できる少女の恋愛ファンタジー。平穏は遙か彼方の代物……この物語をどうぞ見届けてくださいませ。
無表情中性おかっぱ王子?、純粋培養王女、オカマ、下働き大好き系国王、考え過ぎて首を落としたまま過ごす医者、女装メイド男の娘。
猫耳獣人なんでもござれ……。
ほの暗い恋愛ありファンタジーの始まります。
R15タグのように15に収まる範囲の描写がありますご注意ください。
そして『ほの暗いです』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる