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77話
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ナリウスからライアンへの、魔力器官の移植が成功したも同然、との説明をナミサから受けると、国王の眼から涙がボロボロと溢れ落ちた。
普段威厳に溢れた国王が、頬を濡らす様を見たキャニスは、何故か見てはいけない物を見たような、落ち着かない気分になった。
「他人を犠牲にして喜ぶ私を、キャニスは浅ましいと思うか?」
「いえ。そうは思いません」
「そうですよ父上。ルセ王家に嫁がれた方がいらしたから、ライアンを救う事ができた。これは天の采配だと思います」
「二人ともありがとう。その方は私の祖父の叔母に当たる方だな。感謝を伝えに墓前に詣でたい処だが、ラリスに嫁がれた方では、そう簡単に墓参りに行く事も出来んな」
「では私から、父と兄に花を手向ける様に手紙を出しましょう。ライアン殿下が健康になられた暁には、殿下とご一緒に、墓前へ参られては如何でしょうか?」
「ライアンとラリスへか・・・そのような事を、夢見る事が許される日が来るとは・・」
すっかり父親の顔になった国王は、目尻に流れた涙を親指で拭った。
「本当に、奇跡の様です。お二人の魔力がこれほどまでに似ていたお陰で、移植自体は、ひと月も掛からず終わらせることが出来そうです」
そうかそうか、と男泣きに暮れる国王に、ナミサはとても言い難そうに口を開いた。
「そこでご相談なのですが・・・」
「なんだナミサ、なんでも言うてみろ」
そこでナミサは、畏まった様子で話し始めた。
「ライアン殿下とナリウス殿の相性がとても良かった事で、間を空けずに施術を行う事が可能になりました。それ自体は大変喜ばしい事なのですが・・・」
「喜ばしいなら、問題はないだろう?」
「問題は、間を空けずに何度もナリウス殿を、こちらに連れて来なければならない事です。頻繁に近衛騎士が夜中に罪人を牢から引き出し、今日の様に引き摺って来れば、誰かに見咎められ、不要な噂が立ってしまう恐れがあります」
「ふむ」
「先程の暴れ方を見ても、彼の方が大人しく着いてくるとも思えません。薬で大人しくさせ荷物に見せかけ、運んでくる事も出来ますが・・・」
「大きな荷物が、牢を出入りする事自体が、怪しまれるか」
「はい、それがここに運び込まれているとなれば、ライアン殿下のお名前に傷がつくかと」
「在りそうな話だな。ではどうすればよい?」
「ナリウス殿をこちらの地下室にでも、移してしまってはどうでしょうか?」
「うむ・・・シェルビーどう思う?」
「地下の貯蔵庫では、警備上お勧めできません。明り取りの小窓を塞ぎ、扉の鍵も取り換えたとしても、使用人が不用意に近付かないとも限りませんから」
「でしたら、ライアン殿下を後宮へお連れすればよいのでは?」
「キャニス? ライアンを連れて帰ったとしても、王子が頻繁に牢へ出入りしていたら、其れも噂になるだろう?」
「その昔、王妃の嫉妬から牢に入れられた側室に会う為に、当時のオセニア王が隠し通路を使い、足繁く牢へと通われたとか。側室の方が入れられた牢なら、一般のものでは無く、貴族用の牢ではないでしょうか?」
「父上、そんな話し聞いたことが有りますか?」
全くの初耳だったシェルビーはしきりに首を傾げ、父である国王は記憶を探る為に腕を組み、瞼を伏せた。
「私の祖父から聞いた話なのですが、法螺話だったのかも知れません。あの方は私を揶揄って喜ぶ癖が御座いましたので」
「あ~。そこはなんとも言えないが、その話をもう少し詳しく聞いてもいいか?」
「たしか・・・オセニアの秘宝と呼ばれていた、美の女神の描かれたタペストリーとティアラを、王が側室に与えた事が発端で、当時の王妃様が激怒し、側室が王に黒魔法を掛けたと濡れ衣を着せて、牢に閉じ込めた、という話だったと思います」
「タペストリーと・・・ティアラ・・?」
心当た有りの無いシェルビーは、やはり首を傾げるばかりだったが、国王は思い当たることが有るのか、何やらぶつぶつと口の中で呟いている。
「あの。やはり祖父の法螺話だったのだと思います。余計な事を申し上げて申し訳ございません。老人の戯言でございます。どうかお忘れ下さい」
お爺様の話しなんて
真に受けるんじゃなかった。
あの方は巫山戯てばかりで、いつもお母様からお小言を言われてたのに。
とんだ赤っ恥だ。
「いや・・・それは・・・女神のタペストリーとティアラではなく、側室の肖像画と、髪飾りの事だろう」
「はい?」
「いや・・・在ったのだよそんな話が。ただ贈ったのは側室の肖像画と、アメジストの髪飾りだ」
「本当ですか?そのような話は初耳です」
初めて聞く話に、シェルビーは驚いている様だ。
「褒められた話しでは無いからな。私もお前の祖父が酔ったときに、聞かされた話しなのだ。私はその話の続きが気になって、本当にそんな人物がいたのか、家系図を見てみたら、実在した人物だったぞ」
「・・・そんな恐ろしい女性がいたのですか。それでその側室は、結局どうなったのですか?」
「そこが、ハッキリとは分からんのだ。牢から出されたのか、獄死したのか。私も探してみたが記録は残っていなかった」
「まあ・・・そんなものでしょうね。嫉妬に狂った人間なんて何をするか分からないですから。父上と母上が仲が良くて、俺はホッとしてますよ」
「お前は、そっちの方はからっきしだからな。キャニスに捨てられない様に頑張れよ」
はっはっはっ!!
じゃなくて。
親子そろって暢気だな。
それとも、機密事項だから誤魔化したいのかな?
「陛下、今はそちらの話しではなく。隠し通路の」
「おぉ!そうであったな!すまん!」
「陛下。あまり大きな声を出されては、ライアン殿下が起きてしまいます」
ナミサに注意された国王は、慌てて手で口を隠したが、注意される事も含めた、この場の雰囲気を楽しんでいる様に見えた。
息子の将来に明るい兆しが見えた事への安堵が、王の心を明るくしているからなのだろう。
「隠し通路は、確かにある」
「あるのですか?」
「おお。あるぞ」
そんな極秘事項を大っぴらに認めていいの?
隠したかったのじゃないの?
「隠し通路については王家の機密に当たりますから、私とナミサ殿は席を外させて頂きます」
キャニスとナミサが席を立つと、国王はごつい指輪がはめられた手をひらひらと振り、二人を引き留めた。
「いやいや。2人ともここに居れ。確かに通路の出入り口や道順などは、教えてやることは出来ないが、通路自体はどこの城にもあるものだ。通路の中から聞こえる話し声が、幽霊話になって居るくらいなのだ、別に気にせずともよい」
「そう・・・ですか?」
そうそう。とシェルビーも頷いている。
それを見た二人はもう一度、席に着いたのだが、本当に聞いてよい話しなのか、どうにも居心地が悪い。
「いずれにせよ、キャニスはシェルビーと結婚したら、案内される事になるのだから、そう畏まる必要はないのだぞ?」
いえ。僕は殿下と結婚しません。
僕には契約延長の意思は在りませんから。
と陛下に契約婚約の件を伝えたら、きっと驚くだろうな。
子供思いの優しい父親を騙している事に、キャニスの胸はずきずきと痛んだ。
それでも、僕が誰かと人生を共にする事なんて無理だ。
僕は不幸を引き寄せる。
皇女の一件が片付いたら、これ以上彼等に迷惑を掛ける前に、ここを離れるべきだと思う。
彼等にとって、僕が役に立つ存在であるうちに。
邪魔になり、疎まれる前に。
僕が・・・死ぬ前に。
普段威厳に溢れた国王が、頬を濡らす様を見たキャニスは、何故か見てはいけない物を見たような、落ち着かない気分になった。
「他人を犠牲にして喜ぶ私を、キャニスは浅ましいと思うか?」
「いえ。そうは思いません」
「そうですよ父上。ルセ王家に嫁がれた方がいらしたから、ライアンを救う事ができた。これは天の采配だと思います」
「二人ともありがとう。その方は私の祖父の叔母に当たる方だな。感謝を伝えに墓前に詣でたい処だが、ラリスに嫁がれた方では、そう簡単に墓参りに行く事も出来んな」
「では私から、父と兄に花を手向ける様に手紙を出しましょう。ライアン殿下が健康になられた暁には、殿下とご一緒に、墓前へ参られては如何でしょうか?」
「ライアンとラリスへか・・・そのような事を、夢見る事が許される日が来るとは・・」
すっかり父親の顔になった国王は、目尻に流れた涙を親指で拭った。
「本当に、奇跡の様です。お二人の魔力がこれほどまでに似ていたお陰で、移植自体は、ひと月も掛からず終わらせることが出来そうです」
そうかそうか、と男泣きに暮れる国王に、ナミサはとても言い難そうに口を開いた。
「そこでご相談なのですが・・・」
「なんだナミサ、なんでも言うてみろ」
そこでナミサは、畏まった様子で話し始めた。
「ライアン殿下とナリウス殿の相性がとても良かった事で、間を空けずに施術を行う事が可能になりました。それ自体は大変喜ばしい事なのですが・・・」
「喜ばしいなら、問題はないだろう?」
「問題は、間を空けずに何度もナリウス殿を、こちらに連れて来なければならない事です。頻繁に近衛騎士が夜中に罪人を牢から引き出し、今日の様に引き摺って来れば、誰かに見咎められ、不要な噂が立ってしまう恐れがあります」
「ふむ」
「先程の暴れ方を見ても、彼の方が大人しく着いてくるとも思えません。薬で大人しくさせ荷物に見せかけ、運んでくる事も出来ますが・・・」
「大きな荷物が、牢を出入りする事自体が、怪しまれるか」
「はい、それがここに運び込まれているとなれば、ライアン殿下のお名前に傷がつくかと」
「在りそうな話だな。ではどうすればよい?」
「ナリウス殿をこちらの地下室にでも、移してしまってはどうでしょうか?」
「うむ・・・シェルビーどう思う?」
「地下の貯蔵庫では、警備上お勧めできません。明り取りの小窓を塞ぎ、扉の鍵も取り換えたとしても、使用人が不用意に近付かないとも限りませんから」
「でしたら、ライアン殿下を後宮へお連れすればよいのでは?」
「キャニス? ライアンを連れて帰ったとしても、王子が頻繁に牢へ出入りしていたら、其れも噂になるだろう?」
「その昔、王妃の嫉妬から牢に入れられた側室に会う為に、当時のオセニア王が隠し通路を使い、足繁く牢へと通われたとか。側室の方が入れられた牢なら、一般のものでは無く、貴族用の牢ではないでしょうか?」
「父上、そんな話し聞いたことが有りますか?」
全くの初耳だったシェルビーはしきりに首を傾げ、父である国王は記憶を探る為に腕を組み、瞼を伏せた。
「私の祖父から聞いた話なのですが、法螺話だったのかも知れません。あの方は私を揶揄って喜ぶ癖が御座いましたので」
「あ~。そこはなんとも言えないが、その話をもう少し詳しく聞いてもいいか?」
「たしか・・・オセニアの秘宝と呼ばれていた、美の女神の描かれたタペストリーとティアラを、王が側室に与えた事が発端で、当時の王妃様が激怒し、側室が王に黒魔法を掛けたと濡れ衣を着せて、牢に閉じ込めた、という話だったと思います」
「タペストリーと・・・ティアラ・・?」
心当た有りの無いシェルビーは、やはり首を傾げるばかりだったが、国王は思い当たることが有るのか、何やらぶつぶつと口の中で呟いている。
「あの。やはり祖父の法螺話だったのだと思います。余計な事を申し上げて申し訳ございません。老人の戯言でございます。どうかお忘れ下さい」
お爺様の話しなんて
真に受けるんじゃなかった。
あの方は巫山戯てばかりで、いつもお母様からお小言を言われてたのに。
とんだ赤っ恥だ。
「いや・・・それは・・・女神のタペストリーとティアラではなく、側室の肖像画と、髪飾りの事だろう」
「はい?」
「いや・・・在ったのだよそんな話が。ただ贈ったのは側室の肖像画と、アメジストの髪飾りだ」
「本当ですか?そのような話は初耳です」
初めて聞く話に、シェルビーは驚いている様だ。
「褒められた話しでは無いからな。私もお前の祖父が酔ったときに、聞かされた話しなのだ。私はその話の続きが気になって、本当にそんな人物がいたのか、家系図を見てみたら、実在した人物だったぞ」
「・・・そんな恐ろしい女性がいたのですか。それでその側室は、結局どうなったのですか?」
「そこが、ハッキリとは分からんのだ。牢から出されたのか、獄死したのか。私も探してみたが記録は残っていなかった」
「まあ・・・そんなものでしょうね。嫉妬に狂った人間なんて何をするか分からないですから。父上と母上が仲が良くて、俺はホッとしてますよ」
「お前は、そっちの方はからっきしだからな。キャニスに捨てられない様に頑張れよ」
はっはっはっ!!
じゃなくて。
親子そろって暢気だな。
それとも、機密事項だから誤魔化したいのかな?
「陛下、今はそちらの話しではなく。隠し通路の」
「おぉ!そうであったな!すまん!」
「陛下。あまり大きな声を出されては、ライアン殿下が起きてしまいます」
ナミサに注意された国王は、慌てて手で口を隠したが、注意される事も含めた、この場の雰囲気を楽しんでいる様に見えた。
息子の将来に明るい兆しが見えた事への安堵が、王の心を明るくしているからなのだろう。
「隠し通路は、確かにある」
「あるのですか?」
「おお。あるぞ」
そんな極秘事項を大っぴらに認めていいの?
隠したかったのじゃないの?
「隠し通路については王家の機密に当たりますから、私とナミサ殿は席を外させて頂きます」
キャニスとナミサが席を立つと、国王はごつい指輪がはめられた手をひらひらと振り、二人を引き留めた。
「いやいや。2人ともここに居れ。確かに通路の出入り口や道順などは、教えてやることは出来ないが、通路自体はどこの城にもあるものだ。通路の中から聞こえる話し声が、幽霊話になって居るくらいなのだ、別に気にせずともよい」
「そう・・・ですか?」
そうそう。とシェルビーも頷いている。
それを見た二人はもう一度、席に着いたのだが、本当に聞いてよい話しなのか、どうにも居心地が悪い。
「いずれにせよ、キャニスはシェルビーと結婚したら、案内される事になるのだから、そう畏まる必要はないのだぞ?」
いえ。僕は殿下と結婚しません。
僕には契約延長の意思は在りませんから。
と陛下に契約婚約の件を伝えたら、きっと驚くだろうな。
子供思いの優しい父親を騙している事に、キャニスの胸はずきずきと痛んだ。
それでも、僕が誰かと人生を共にする事なんて無理だ。
僕は不幸を引き寄せる。
皇女の一件が片付いたら、これ以上彼等に迷惑を掛ける前に、ここを離れるべきだと思う。
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