48 / 113
48話
しおりを挟む
キャニスとエミリーの親子は抱き合い、そしてさめざめと涙を流したあった。
そして瞳が溶けてしまう程、思う存分涙を流した公爵夫人は、涙を拭った後、公爵家へ降嫁はしたが、王族としての矜持と誇りを取り戻した。
そして闘志をむき出しにしたのである。
それはナリウスへの復讐で有り。
自分が死んだことくらいで、大事な息子を蔑ろにした、情けない夫と長男への仕置きだった。
「ねぇ。キャニス」
「はいお母様」
2人とも泣き過ぎて、顔は赤く腫れ、特に夫人は、化粧が溶けた情けない顔になって居たが、今の二人にそれを気にする余裕はなかった。
2人の涙が全てを洗い流した訳でもなく、この先の事を考えると、手放しで喜べる状態では無い。
それでも長年抱えて来た蟠りが溶けた二人は、ほんの少しだが晴れやかな気分を味わう事が出来たのだ。
「わたくしね、今のキャニスの話しを、シェルビー殿下と、お父様とトバイアスには話した方が良いと思うの」
サッと顔色を変えたキャニスの瞳は、疑心に満ちていた。
「私は必要とは思えません」
「そう?シェルビー殿下は、信頼に足る方だと思うわよ?」
「・・・・・」
「あなたが、殿下を信じ切れない気持ちはよく分かるわ。でもねわたくしと、キャニスには後ろ盾が必要で、何かあった時の矢面に立ってくれる人が必要よ?」
「ですが、公爵と小公爵は?」
「あなたに、そんな呼び方をされて居る内は駄目ね。それにわたくしも、あの二人の情けなさにはがっかりしているの。あの二人には全てを話す必要は無いわ。そんな事をしたら、今のあの二人は、そろって首を括ってしまうかもしれないでしょ?」
「は・・はあ」
「あの二人に全てを話すのは、あの二人をやっぱり許せない。とあなたが感じた時で良いと思うの。全てを聞いたらあの二人、ショック死してしまうかもしれなくてよ?」
お母様・・・。
そんなに楽しそうに話して、良い事なのでしょうか?
「だから、あの二人にはキャニスが転生を繰り返し、その記憶がある事と、ナリウスの事だけを話すの。そうすればあの二人は、カリストとの縁談を全力で阻止するはずだし、ナリウスにも、もっと思い罰を与えるはずよ?」
「なるほど・・・」
「そして、これからの風除けとしても、働いてもらわないとね?」
お父様達が、お母様を恐れる理由は、お母様のこういう所なのかも知れない。
「分かりました。でもシェルビー殿下にも、どうしても話さなければいけませんか?」
「私は話すべきだと思うわ。それであの方が、あなたを頭のおかしな子。と思うならあなたの望み通り、サッパリ、キッパリと縁を切れば良いだけだし。もし万が一彼がキャスを裏切ったとしたら、その時はわたくしとあなたの二人で、どこかに逃げるか、二人そろって断頭台に上がれば良いだけのことよ」
「私にお母様を犠牲にしろと、仰るのですか?」
夫人はまだ赤みの残るキャニスの鼻をツンと指で突き、ニッコリと微笑んだ。
「親が子を守るのは義務であり権利です。わたくしはこの先どんなことが有っても、あなたを一人ぼっちになんてさせません。あなたがわたくしの事を、気にすることは無いのよ」
夫人は自分よりも、ずっと逞しく育った息子の肩を抱き寄せた。
「ねぇ、キャニス。辛い事を話してくれてありがとう。あなたはまだ、わたくしの事も信じることは出来ないと思うの、だからこう考えてみて?わたくしがこれからする事は、全て命を救ってくれた、あなたへの恩返しなのだと」
「恩返し、ですか?」
「あなたは人の愛を、今は信じることは出来ないのでしょう?でもベラや此処に連れて来た使用人は、みんなあなたに恩を感じ、忠誠を誓っている者達ばかりだわ。あなたは、彼等を信じてはいないかもしれないけれど、傍に置くことは出来るでしょう?だからわたくしの事も、彼等と同じだと考えてくれればいいの」
「ベラと?」
それなら、余り気を使わなくてもいい気がする。そうだよねお母様も、前回は居ない人だった。だったら、そこ迄警戒しなくても良いのかな?
「お母様の好きにして下さい」
「分かったわ」
「でも殿下達に、僕の口から話すのは無理です」
「そうねぇ。こんな辛い話、何度もさせるのは可哀そうよね・・・・いいわ。3人にはわたくしから知らせましょう」
「そうして下さい」
「キャス。わたくしからのお願いなんだけれど、殿下があなたの話しを信じて下さったら、殿下と会って差し上げて欲しいの」
「殿下とですか?」
フイッと目を背ける息子に、夫人は困ったものね。と言いたげに苦笑いを零した。
「王宮で何があったか、殿下から聞きました。あの時のあなたは、ああするしかなかったのだって、今なら分かります。でも殿下が、あなたの話しを信じて下さったなら、話しは変わって来るでしょう?二人のこれからの事も、しっかり話し合うべきだと思うのよ?」
「・・・・・殿下が本当に信じてくれたら、お会いします」
いかにも渋々な様子のキャニスに、夫人は苦い気持ちになったが、息子が警戒する気持ちも、全てを知った今なら理解できる。
この子が心に受けた傷は深すぎるわ。
このままだと、素直に誰かの愛を受け入れ、愛される喜びを感じる事は、一生かけても無理かもしれない。
けれど殿下なら、あの見掛け倒しで不器用なあの方なら、この子の心の傷ごと愛して下さるのじゃないかしら。
これはわたくしの、独りよがりな希望かも知れない。
でも、この子が誰にも愛される事無く、たった一人で人生をを送って行くなんて、悲しすぎるわ。
貴族の結婚なんて、自分の意思が通る事の方が少なくて、一種の賭けのようなものよね。賭けてみなければ、良いも悪いも判断できない事の方が多いわ。
けれど、少なくとも殿下は、政略抜きでキャニスの事を想って下さっている。
だったらこの賭けには乗るべきだと、わたくしは思うのよ?
そっと溜息を洩らした夫人は、姿見に移る自分の姿に気が付き、驚愕で息を呑んだ。
「キャニス大変だわ」
「お母様?どうしました?」
「大変よ。わたくし達一度顔を洗わないと。2人とも酷い顔だわ」
母の視線を辿り、姿見を眼にしたキャニスも、鏡に映る自分達の姿に驚いた。
近くで見て居る分には気付かなかったが、少し離れた位置から見ると、キャニスの顔は泣きはらして真っ赤になって居るし、夫人の顔は化粧が溶け、目の周りが真っ黒になって居る。
「本当だ。またベラに叱られてしまう」
「ふふ。じゃあ、ベラを呼んで二人で叱られましょうね」
夫人がベルを鳴らし、飛んで来たベラは、二人の顔を見て悲鳴を上げ、慌てて洗顔の用意を整えたが、二人の顔に冷たいタオルを乗せる手は優しくかった。
キャニスの予想に反し、叱られることは無かったが、タオルを変える度に「お二人の麗しいお顔が」と、くどくどと嘆かれたのだ。
そして瞳が溶けてしまう程、思う存分涙を流した公爵夫人は、涙を拭った後、公爵家へ降嫁はしたが、王族としての矜持と誇りを取り戻した。
そして闘志をむき出しにしたのである。
それはナリウスへの復讐で有り。
自分が死んだことくらいで、大事な息子を蔑ろにした、情けない夫と長男への仕置きだった。
「ねぇ。キャニス」
「はいお母様」
2人とも泣き過ぎて、顔は赤く腫れ、特に夫人は、化粧が溶けた情けない顔になって居たが、今の二人にそれを気にする余裕はなかった。
2人の涙が全てを洗い流した訳でもなく、この先の事を考えると、手放しで喜べる状態では無い。
それでも長年抱えて来た蟠りが溶けた二人は、ほんの少しだが晴れやかな気分を味わう事が出来たのだ。
「わたくしね、今のキャニスの話しを、シェルビー殿下と、お父様とトバイアスには話した方が良いと思うの」
サッと顔色を変えたキャニスの瞳は、疑心に満ちていた。
「私は必要とは思えません」
「そう?シェルビー殿下は、信頼に足る方だと思うわよ?」
「・・・・・」
「あなたが、殿下を信じ切れない気持ちはよく分かるわ。でもねわたくしと、キャニスには後ろ盾が必要で、何かあった時の矢面に立ってくれる人が必要よ?」
「ですが、公爵と小公爵は?」
「あなたに、そんな呼び方をされて居る内は駄目ね。それにわたくしも、あの二人の情けなさにはがっかりしているの。あの二人には全てを話す必要は無いわ。そんな事をしたら、今のあの二人は、そろって首を括ってしまうかもしれないでしょ?」
「は・・はあ」
「あの二人に全てを話すのは、あの二人をやっぱり許せない。とあなたが感じた時で良いと思うの。全てを聞いたらあの二人、ショック死してしまうかもしれなくてよ?」
お母様・・・。
そんなに楽しそうに話して、良い事なのでしょうか?
「だから、あの二人にはキャニスが転生を繰り返し、その記憶がある事と、ナリウスの事だけを話すの。そうすればあの二人は、カリストとの縁談を全力で阻止するはずだし、ナリウスにも、もっと思い罰を与えるはずよ?」
「なるほど・・・」
「そして、これからの風除けとしても、働いてもらわないとね?」
お父様達が、お母様を恐れる理由は、お母様のこういう所なのかも知れない。
「分かりました。でもシェルビー殿下にも、どうしても話さなければいけませんか?」
「私は話すべきだと思うわ。それであの方が、あなたを頭のおかしな子。と思うならあなたの望み通り、サッパリ、キッパリと縁を切れば良いだけだし。もし万が一彼がキャスを裏切ったとしたら、その時はわたくしとあなたの二人で、どこかに逃げるか、二人そろって断頭台に上がれば良いだけのことよ」
「私にお母様を犠牲にしろと、仰るのですか?」
夫人はまだ赤みの残るキャニスの鼻をツンと指で突き、ニッコリと微笑んだ。
「親が子を守るのは義務であり権利です。わたくしはこの先どんなことが有っても、あなたを一人ぼっちになんてさせません。あなたがわたくしの事を、気にすることは無いのよ」
夫人は自分よりも、ずっと逞しく育った息子の肩を抱き寄せた。
「ねぇ、キャニス。辛い事を話してくれてありがとう。あなたはまだ、わたくしの事も信じることは出来ないと思うの、だからこう考えてみて?わたくしがこれからする事は、全て命を救ってくれた、あなたへの恩返しなのだと」
「恩返し、ですか?」
「あなたは人の愛を、今は信じることは出来ないのでしょう?でもベラや此処に連れて来た使用人は、みんなあなたに恩を感じ、忠誠を誓っている者達ばかりだわ。あなたは、彼等を信じてはいないかもしれないけれど、傍に置くことは出来るでしょう?だからわたくしの事も、彼等と同じだと考えてくれればいいの」
「ベラと?」
それなら、余り気を使わなくてもいい気がする。そうだよねお母様も、前回は居ない人だった。だったら、そこ迄警戒しなくても良いのかな?
「お母様の好きにして下さい」
「分かったわ」
「でも殿下達に、僕の口から話すのは無理です」
「そうねぇ。こんな辛い話、何度もさせるのは可哀そうよね・・・・いいわ。3人にはわたくしから知らせましょう」
「そうして下さい」
「キャス。わたくしからのお願いなんだけれど、殿下があなたの話しを信じて下さったら、殿下と会って差し上げて欲しいの」
「殿下とですか?」
フイッと目を背ける息子に、夫人は困ったものね。と言いたげに苦笑いを零した。
「王宮で何があったか、殿下から聞きました。あの時のあなたは、ああするしかなかったのだって、今なら分かります。でも殿下が、あなたの話しを信じて下さったなら、話しは変わって来るでしょう?二人のこれからの事も、しっかり話し合うべきだと思うのよ?」
「・・・・・殿下が本当に信じてくれたら、お会いします」
いかにも渋々な様子のキャニスに、夫人は苦い気持ちになったが、息子が警戒する気持ちも、全てを知った今なら理解できる。
この子が心に受けた傷は深すぎるわ。
このままだと、素直に誰かの愛を受け入れ、愛される喜びを感じる事は、一生かけても無理かもしれない。
けれど殿下なら、あの見掛け倒しで不器用なあの方なら、この子の心の傷ごと愛して下さるのじゃないかしら。
これはわたくしの、独りよがりな希望かも知れない。
でも、この子が誰にも愛される事無く、たった一人で人生をを送って行くなんて、悲しすぎるわ。
貴族の結婚なんて、自分の意思が通る事の方が少なくて、一種の賭けのようなものよね。賭けてみなければ、良いも悪いも判断できない事の方が多いわ。
けれど、少なくとも殿下は、政略抜きでキャニスの事を想って下さっている。
だったらこの賭けには乗るべきだと、わたくしは思うのよ?
そっと溜息を洩らした夫人は、姿見に移る自分の姿に気が付き、驚愕で息を呑んだ。
「キャニス大変だわ」
「お母様?どうしました?」
「大変よ。わたくし達一度顔を洗わないと。2人とも酷い顔だわ」
母の視線を辿り、姿見を眼にしたキャニスも、鏡に映る自分達の姿に驚いた。
近くで見て居る分には気付かなかったが、少し離れた位置から見ると、キャニスの顔は泣きはらして真っ赤になって居るし、夫人の顔は化粧が溶け、目の周りが真っ黒になって居る。
「本当だ。またベラに叱られてしまう」
「ふふ。じゃあ、ベラを呼んで二人で叱られましょうね」
夫人がベルを鳴らし、飛んで来たベラは、二人の顔を見て悲鳴を上げ、慌てて洗顔の用意を整えたが、二人の顔に冷たいタオルを乗せる手は優しくかった。
キャニスの予想に反し、叱られることは無かったが、タオルを変える度に「お二人の麗しいお顔が」と、くどくどと嘆かれたのだ。
64
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説

嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています

あなたと過ごした五年間~欠陥オメガと強すぎるアルファが出会ったら~
華抹茶
BL
子供の時の流行り病の高熱でオメガ性を失ったエリオット。だがその時に前世の記憶が蘇り、自分が異性愛者だったことを思い出す。オメガ性を失ったことを喜び、ベータとして生きていくことに。
もうすぐ学園を卒業するという時に、とある公爵家の嫡男の家庭教師を探しているという話を耳にする。その仕事が出来たらいいと面接に行くと、とんでもなく美しいアルファの子供がいた。
だがそのアルファの子供は、質素な別館で一人でひっそりと生活する孤独なアルファだった。その理由がこの子供のアルファ性が強すぎて誰も近寄れないからというのだ。
だがエリオットだけはそのフェロモンの影響を受けなかった。家庭教師の仕事も決まり、アルファの子供と接するうちに心に抱えた傷を知る。
子供はエリオットに心を開き、懐き、甘えてくれるようになった。だが子供が成長するにつれ少しずつ二人の関係に変化が訪れる。
アルファ性が強すぎて愛情を与えられなかった孤独なアルファ×オメガ性を失いベータと偽っていた欠陥オメガ
●オメガバースの話になります。かなり独自の設定を盛り込んでいます。
●最終話まで執筆済み(全47話)。完結保障。毎日更新。
●Rシーンには※つけてます。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる