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24話
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程なくセブルスが運んで来た茶が配られると、夫人は情けない顔をする夫と長男へ、微笑みながら問いかけた。
「それでこの手紙のどこに、問題があるのかしら?」
「問題しかないだろう?こんな、こんな契約婚約だなんて」
「そうですよ母上。オセニアの王太子に想い人が出来るまでなんて、キャスを馬鹿にするにも程がある。またキャスが傷ついたらどうするのですか?」
すると夫人の目がすっと眇められ、辺りの空気が冷え込んだ気がする。
「そう・・・あなた達二人は、キャニスが、シェルビー殿下に捨てられると思っているのね?私の天使が?キャニスは私の天使なのに?」
「いやっ!!そうではない!!確かにキャニスは天使か妖精のように可愛いが。オセニアの王太子が、何を考えているか分からんのだぞ?」
「そうですよ!キャスみたいな初心な子なんて、シェルビー殿下に掛かれば、赤子の手を捻るより簡単に・・・」
「騙されると?あの子はそんなに頭の悪い子だったかしら」
じろりと睨まれた公爵の額に、脂汗がにじみ出した。
「いいや。キャニスは賢い子だ。私の息子とは思えないほどの天才だが、それとこれとは・・・」
「あなた・・・わたくしの貞節を疑ってらっしゃるの?」
「あ・・・いや、あの。そういう事では無くてだな?これは言葉の綾で、キャニスは間違いなく私のかわいい子だぞ?!なあ、トバイアス」
情けなくも侯爵は、長男へ助けを求めた。
「そうですよ母上。母上は・・・キャニスが心配ではないのですか?」
「失礼な子ね。わたくしは母親ですよ?子供を心配しない親がどこにいますか」
「ならどうして」
「この事に関しては、大騒ぎしているあなた達の事の方が、わたくしは理解できないわ」
「しかしだなぁ」
「あの子は魑魅魍魎が抜港する、王宮という伏魔殿を、あの若さで取り仕切ってきた子ですのよ?あの子はあなた達二人より、よっぽど目端が利くし、自分の利益にならない事はしない子ですわよ?」
「いや、そうだが、しかし」
「ナリウスと兄上の事は、貴方のしくじりでしょ?わたくしはあの時、口を酸っぱくして反対しじゃありませんの。それなのに、兄上に押し負けたのはあなたじゃない。おまけにあなたが婚約に関して、魔法契約を結ばなかったばっかりに、こんな事になっても、だらだらと長引かされているのでしょう?」
「確かに、その通りなんだが、でもな?」
「貴方が魔法契約さえ結んでいれば、あの憎たらしいナリウスは、とっくに頭を吹き飛ばされて、わたくし達の前から綺麗さっぱり消えていただろうし、あなた達が兄上から玉璽を奪ってさえ居たら、わたくしの可愛いキャニスは、今頃あの王宮で、美しい神の如く、王として君臨していたはずですわね」
「エミリー・・・」
「そんな情けない声を出してもだめですわ。わたくし、こう見えても怒ってますのよ?キャニスが何と言おうと、あなた達二人が、裏でしっかり働いてさえ居れば、キャニスは恥をかかされる事も無かったし、今頃は素敵なお嫁さんかお婿さんを迎えて、幸せになって居た筈よね?」
「母上の仰る通りですが、しかしですね」
「トラビス、あなたこの母が言う事が間違っているとでも?それにね、どんなに辛くても、貴族の公爵家の息子としての義務だと言って、自分の気持ちや考えに蓋をしてきたあの子が、初めて義務なんて関係なく、自分で決めた事なのよ?あの子が幸せになれる様に応援してあげるのは、家族として当然ですわ」
傲然と胸を張る夫人に、父と息子は慌ただしく視線を交わし合い、結局押し負けたトバイアスが、夫人の逆鱗に触れぬよう、恐る恐る口を開いた。
「母上の仰ることは正しいと思います。ですがこんな契約婚約なんて聞いたことが有りません。あの王太子の真意を疑うのは当然でしょう?」
「そうかしら?あなた達手紙をちゃんとお読みになって?殿下からの婚約のお申し込みに、1年契約という型を取ったのも、契約内容を決めたのもキャニスですのよ?しかも、誰かと違ってしっかり魔法契約まで結んで。わたくしはあの子がとても上手に、殿下をあしらったと考えているのだけど」
「しかしなぁ」
「あなた、さっきからそれしか言えませんの?しかしも案山子も有りませんわよ?」
「し・・・ですが母上」
「トバイアス。あなたもよ」
「はい・・・」
「トバイアス。あなた殿下が留学なさっていた時に、殿下とお話した事くらい、あるのではなくて?殿下はそんなに信用ならないお方なの?」
母に言われ、当時の事を思い出すと、トバイアスはシェルビーに対し悪い印象を持ったことは無かった。
王族でありながら、シェルビーは愛想は無いが、偉ぶった所が無く。剣と魔法以外は、飛び抜けて優秀ではなかったが、学業にも真面目に取り組んでいたように記憶している。
しかしその見た目からか、女生徒に人気があり過ぎた気はする。
周囲の学生達が、ナリウスと比較し、「王太子を取り換えてくれないものか」と嘆いていた事も覚えている。
そして、あの王子は、気が付くとキャニスへ熱いまなざしを送っていたような・・・・。
まさかな。
あの頃からキャニスを想い続けていた。
なんてことは無いよな?
「わたくしは王宮行事に参列されて居た殿下と、お話させて頂いたことが有るのだけれど、あまり愛想のない方でしたけど、お人柄は良い方、という印象しかありませんのよ?」
「だがな、この契約が解消されば、キャニスが陰で何を言われるか分からんし。解消されなければ、あの子はオセニアに嫁いでしまうのだぞ?エミリーはキャニスと離れ離れになっても良いのか?私はそんな事には耐えられない。やっと・・・やっと親子の時間が持てると思っていたのに・・・クッ!」
身も世も無く、泣き崩れる公爵に、自他ともに認めるブラコンのトバイアスも、顔を引き攣らせている。
「なぜわたくし達家族が、離れ離れになる必要がありますの?」
「だってお前・・・このままだとそうなってしまうだろ?」
ぐしぐしと泣き続ける公爵の涙と鼻水を、夫人は優しくハンカチで拭い、ニッコリと微笑んだ。
「何を気弱な事を。そんな事は、あなたとトバイアスが、ルセ王家の息の根を止めてしまえば、全て解決ですわよ?」
「それは一体どういう」
ハンカチを握り締めた公爵は、夫人を縋る様に見つめている。
「簡単です。王家の色持ちと言うだけで玉座に着いた無能な兄上と、頭のねじが緩いおバカな王妃、そしてにっくきナリウスをギッタンギッタンにやっ付けて、この国の全てをカラロウカが掌握してしまえば良いのですわ。そしてキャニスとシェルビー殿下が、無事成婚の運びとなった暁には、この国をキャニスの持参金として、持たせてあげましょう。そうすれば、わたくし達は彼方の王宮や社交界に出入り自由、いつでも可愛いキャニスと会えますわよ?」
「あ・・・成る程!!」
「さすがエミリーだ!肉親相手にも情け容赦がない処が、本当に素晴らしい!!」
「嫌ですわ。あなたに嫁いでから、わたくしの家族は、カラロウカ家の者だけですわよ?カリストには可哀そうだけれど、あの子もキャニスを放って置いたのだから、同罪ですわね」
とんでもない提案をする夫人だが、それが出来てしまうのが、カラロウカ公爵家だ。
夫人の血の繋がった兄や甥を、容赦なく切り捨てる苛烈さは、現国王より王としての資質に優れている証かも知れない。
「それでこの手紙のどこに、問題があるのかしら?」
「問題しかないだろう?こんな、こんな契約婚約だなんて」
「そうですよ母上。オセニアの王太子に想い人が出来るまでなんて、キャスを馬鹿にするにも程がある。またキャスが傷ついたらどうするのですか?」
すると夫人の目がすっと眇められ、辺りの空気が冷え込んだ気がする。
「そう・・・あなた達二人は、キャニスが、シェルビー殿下に捨てられると思っているのね?私の天使が?キャニスは私の天使なのに?」
「いやっ!!そうではない!!確かにキャニスは天使か妖精のように可愛いが。オセニアの王太子が、何を考えているか分からんのだぞ?」
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じろりと睨まれた公爵の額に、脂汗がにじみ出した。
「いいや。キャニスは賢い子だ。私の息子とは思えないほどの天才だが、それとこれとは・・・」
「あなた・・・わたくしの貞節を疑ってらっしゃるの?」
「あ・・・いや、あの。そういう事では無くてだな?これは言葉の綾で、キャニスは間違いなく私のかわいい子だぞ?!なあ、トバイアス」
情けなくも侯爵は、長男へ助けを求めた。
「そうですよ母上。母上は・・・キャニスが心配ではないのですか?」
「失礼な子ね。わたくしは母親ですよ?子供を心配しない親がどこにいますか」
「ならどうして」
「この事に関しては、大騒ぎしているあなた達の事の方が、わたくしは理解できないわ」
「しかしだなぁ」
「あの子は魑魅魍魎が抜港する、王宮という伏魔殿を、あの若さで取り仕切ってきた子ですのよ?あの子はあなた達二人より、よっぽど目端が利くし、自分の利益にならない事はしない子ですわよ?」
「いや、そうだが、しかし」
「ナリウスと兄上の事は、貴方のしくじりでしょ?わたくしはあの時、口を酸っぱくして反対しじゃありませんの。それなのに、兄上に押し負けたのはあなたじゃない。おまけにあなたが婚約に関して、魔法契約を結ばなかったばっかりに、こんな事になっても、だらだらと長引かされているのでしょう?」
「確かに、その通りなんだが、でもな?」
「貴方が魔法契約さえ結んでいれば、あの憎たらしいナリウスは、とっくに頭を吹き飛ばされて、わたくし達の前から綺麗さっぱり消えていただろうし、あなた達が兄上から玉璽を奪ってさえ居たら、わたくしの可愛いキャニスは、今頃あの王宮で、美しい神の如く、王として君臨していたはずですわね」
「エミリー・・・」
「そんな情けない声を出してもだめですわ。わたくし、こう見えても怒ってますのよ?キャニスが何と言おうと、あなた達二人が、裏でしっかり働いてさえ居れば、キャニスは恥をかかされる事も無かったし、今頃は素敵なお嫁さんかお婿さんを迎えて、幸せになって居た筈よね?」
「母上の仰る通りですが、しかしですね」
「トラビス、あなたこの母が言う事が間違っているとでも?それにね、どんなに辛くても、貴族の公爵家の息子としての義務だと言って、自分の気持ちや考えに蓋をしてきたあの子が、初めて義務なんて関係なく、自分で決めた事なのよ?あの子が幸せになれる様に応援してあげるのは、家族として当然ですわ」
傲然と胸を張る夫人に、父と息子は慌ただしく視線を交わし合い、結局押し負けたトバイアスが、夫人の逆鱗に触れぬよう、恐る恐る口を開いた。
「母上の仰ることは正しいと思います。ですがこんな契約婚約なんて聞いたことが有りません。あの王太子の真意を疑うのは当然でしょう?」
「そうかしら?あなた達手紙をちゃんとお読みになって?殿下からの婚約のお申し込みに、1年契約という型を取ったのも、契約内容を決めたのもキャニスですのよ?しかも、誰かと違ってしっかり魔法契約まで結んで。わたくしはあの子がとても上手に、殿下をあしらったと考えているのだけど」
「しかしなぁ」
「あなた、さっきからそれしか言えませんの?しかしも案山子も有りませんわよ?」
「し・・・ですが母上」
「トバイアス。あなたもよ」
「はい・・・」
「トバイアス。あなた殿下が留学なさっていた時に、殿下とお話した事くらい、あるのではなくて?殿下はそんなに信用ならないお方なの?」
母に言われ、当時の事を思い出すと、トバイアスはシェルビーに対し悪い印象を持ったことは無かった。
王族でありながら、シェルビーは愛想は無いが、偉ぶった所が無く。剣と魔法以外は、飛び抜けて優秀ではなかったが、学業にも真面目に取り組んでいたように記憶している。
しかしその見た目からか、女生徒に人気があり過ぎた気はする。
周囲の学生達が、ナリウスと比較し、「王太子を取り換えてくれないものか」と嘆いていた事も覚えている。
そして、あの王子は、気が付くとキャニスへ熱いまなざしを送っていたような・・・・。
まさかな。
あの頃からキャニスを想い続けていた。
なんてことは無いよな?
「わたくしは王宮行事に参列されて居た殿下と、お話させて頂いたことが有るのだけれど、あまり愛想のない方でしたけど、お人柄は良い方、という印象しかありませんのよ?」
「だがな、この契約が解消されば、キャニスが陰で何を言われるか分からんし。解消されなければ、あの子はオセニアに嫁いでしまうのだぞ?エミリーはキャニスと離れ離れになっても良いのか?私はそんな事には耐えられない。やっと・・・やっと親子の時間が持てると思っていたのに・・・クッ!」
身も世も無く、泣き崩れる公爵に、自他ともに認めるブラコンのトバイアスも、顔を引き攣らせている。
「なぜわたくし達家族が、離れ離れになる必要がありますの?」
「だってお前・・・このままだとそうなってしまうだろ?」
ぐしぐしと泣き続ける公爵の涙と鼻水を、夫人は優しくハンカチで拭い、ニッコリと微笑んだ。
「何を気弱な事を。そんな事は、あなたとトバイアスが、ルセ王家の息の根を止めてしまえば、全て解決ですわよ?」
「それは一体どういう」
ハンカチを握り締めた公爵は、夫人を縋る様に見つめている。
「簡単です。王家の色持ちと言うだけで玉座に着いた無能な兄上と、頭のねじが緩いおバカな王妃、そしてにっくきナリウスをギッタンギッタンにやっ付けて、この国の全てをカラロウカが掌握してしまえば良いのですわ。そしてキャニスとシェルビー殿下が、無事成婚の運びとなった暁には、この国をキャニスの持参金として、持たせてあげましょう。そうすれば、わたくし達は彼方の王宮や社交界に出入り自由、いつでも可愛いキャニスと会えますわよ?」
「あ・・・成る程!!」
「さすがエミリーだ!肉親相手にも情け容赦がない処が、本当に素晴らしい!!」
「嫌ですわ。あなたに嫁いでから、わたくしの家族は、カラロウカ家の者だけですわよ?カリストには可哀そうだけれど、あの子もキャニスを放って置いたのだから、同罪ですわね」
とんでもない提案をする夫人だが、それが出来てしまうのが、カラロウカ公爵家だ。
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