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「公爵この通りだ!」
「殿下・・・・」
「どうか!キャニスに会わせては貰えないだろうか!」
ラリス王国第二王子、カリスト・ルセ・ラリスは、テーブルに擦り付ける様に頭を下げ、臣下であるカラロウカ公爵に、キャニスとの面会を頼み込んでいた。
「殿下。頭をお上げ下さい」
「いや!キャニスに会わせて貰えるまではッ!!」
頑なに頭を下げ続けるカリストに、カラロウカ公爵は盛大な溜息を吐いた。
「息子に会って、どうなさる御積りか?」
「婚約期間中、ナリウスがキャニスに対して行って来た非礼非道を、幾重にも詫びさせて貰う。だからどうか!!」
「殿下。無意味な事はお止めなさい。いくら殿下が頭を下げようと、なんの意味も無い事くらいお分かりでしょう。第一当のナリウス殿下はキャニスを追い出し、大喜びで、あのカサンドラとかいう、平民同然の騎士爵の令嬢を、王子宮に住まわせ、贅沢三昧させて居るとか?」
「それは・・・面目次第もない。ナリウスの奴は、両陛下の苦言にも耳を貸さない状態らしく」
「情けないとしか言いようが有りませんな。いいですか殿下。ナリウス殿下が何をしたか、王家がキャニスに何を強いて来たのか、王家が今どう言う状況なのか、貴方は本当に全てをご存じか?」
「ナリウスだけではない・・・と?」
「両陛下については、あのような暢気な方々ですから、故意にキャニスを虐げた積りは、これっぽっちも無いのでしょう。キャニス自身も、両陛下には良くしてもらった、優しくして頂いたと、言っておりますからな」
「では、一体どういう」
「虐げられる者が居たとして、その事実を知りながら目を背ければ、その人物も虐げた者と同罪という事です」
「・・・公爵の言う通りだ」
「それに、謝罪云々と申されるなら、先ずはこの婚約破棄に対し、契約違反の違約金と、キャニスへの賠償金をお支払いいただくのが先ではありませんか?当事者からの謝罪も、違約金、賠償金の支払いも無く、当事者でもない殿下が、謝りたいからキャニスに合わせろなどと、虫が良いにもほどが有る」
「う・・・そんな・・・支払いが滞って居ると?」
件の卒業パーティーから一月、ナリウスからの謝罪は無くとも、王家からの賠償金の支払いは、とっくに終わっていると思っていたカリストは、顔色を無くしてしまった。
「私が嘘を言う必要が有りますか?」
「いや・・・」
「ナリウス殿下は元より、両陛下も政務の全てを、まだ学生であったキャニスに丸投げするのではなく、その半分。いや10分の1でいいから、ご自身で励んでくださって居たら、こんな事には成らなかったでしょう」
「はッ? 丸なげ? 政務を? 王と王妃の責務もか?」
「お二方に自覚が有ったかどうかは存じません。ですが質問や相談という形で、キャニスに仕事を押し付ければ、丸投げと言っても過言ではありませんな」
公爵の話しにカリストは、羞恥で顔を上げる事が出来なかった。
王と王妃から、この問題は自分達で何とかする、カリストの手を煩わせる必要はない。と言われ。ナリウスの一件だけでなく、政務からも遠ざけられてしまった。
それをカリストは、過去5年間に、ナリウスの仕出かしを調べる時間が出来たと、喜んでさえ居た。
国の窮状に眼を向ける事も無く、自分の事ばかりを優先してきた一月だった。
「殿下。政と言うものは、離宮に籠っていて出来るものでは無いのですよ。せめて王宮に足を運んでいたら、キャニスが去った後の、王宮の混乱ぶりを眼にしたでしょうに」
公爵は全てお見通しなのだ。
私が何を考え、帰国後何をしていたのか。
全て知った上で。
何も知らない私の眼を開こうとして居る。
それが、善意からでは無い事くらい嫌でも解る。
キャニスとの婚約を無責任に破棄したナリウスの、過去5年間の行状を調べ上げ、それを突き付ければ、未だに決心がつかない両親に、ナリウスの廃嫡を決心させられると思っていた。
兄を廃嫡出来れば、自分も政務に関わることができる。そして王太子となった自分が、キャニスを妃として迎えることも可能なのだと。
その為に、カリストは自分に与えられた離宮に籠り、王宮を訪れる事もしていなかったのだ。其れも此れも、両親が王と王妃としての責務を果たしていると、信じていればこそだった。
だがその信頼も、今や崩れ去った。
カリストは、何を信じれば良いのか、自分は何をすべきなのか分からなくなってしまった。
「キャニスは、親の私が言うのもなんですが、ある種の天才でしてな。学業も優秀でしたし、王配教育で王宮に通い始めると、あっという間に全てを習得してしまいました。その頃にはナリウス殿下とも関係は冷え切って、と申しますか、殿下の放蕩に拍車が掛かりましてな。殿下が処理するべき執務の全てを、息子が肩代わりする様になったのです」
「そうだったのか」
羞恥で顔を上げられない頭に、侯爵の冷たい視線が突き刺さるのが、カリストにははっきりと感じられた。
「キャニスは王子妃としての、執務も熟していたのにですよ?宰相殿や文官は喜んでおりました。まだ14に為るかならないかの、王族でもない、ただの婚約者の子供に全てを任せ、喜べる神経と言うのは、如何なものでしょうか」
「それが、破婚を願い出た理由か?」
「その一部ですな。元々私も妻も、殿下との婚約には最初から反対でした。キャニス程の子なら、結婚相手に不自由などありません。他国の王族との婚姻も可能なのですよ。実際打診もありましたから」
公爵の言う事は一々尤もだった。
大陸一の美貌を持ち、他の追随を許さない秀でた頭脳を持ったキャニスは、他国の王侯貴族も喉から手が出るほど、欲しい人材だろう。
「ですから両陛下には、何度もお断りさせて頂いたのです。しかし、両陛下は頑なにキャニスを所望された。そして、必ずキャニスを幸せにすると誓おう、もし約束を違えたなら、相応の償いをしよう、とまで仰られて。致し方なく私達も折れて、婚約婚姻に関する契約を結んだのです」
そこで侯爵は忌々しそうに、息を継いだ。
「そう・・だったのか」
「結局、その約束は一つも守られませんでしたなぁ。ナリウス殿下の行いに、何度も。そう何度も何度も、苦情を申し上げたが、一向に改善される事もなく。破婚願いは悉く無視され、挙句に今回の騒ぎだ。あの騒ぎで、キャニスだけではなく、我カラロウカ家も、盛大に大衆の面前で侮辱された訳ですが、とうのご本人からの謝罪もなければ、違約金の支払いさえ行われない。それを王族の1人として、殿下はどうお考えになられますか?」
「実に・・・実に恥ずべきことだと思う」
「流石留学先で、優秀な成績を納められた方は違いますな。王太子殿下とは同腹とは思えぬほど、真面なご意見で、私も臣下として安堵いたしました」
「・・・・すまん」
「ですが、それとキャニスとの面会を、許可出来るかどうかは、別の話しです」
「・・・・・」
「殿下。まずは王宮の両陛下をお尋ねなさい。賠償金違約金の支払いを済ませ、そしてキャニスが肩代わりしていた政務の全てを、殿下ご自身がなさってみるといい。それでも恥ずかしげもなく、キャニスに会いたいと仰るなら、それ相応の覚悟と誠意を、見せて貰わねばなりませんな」
「会うだけでもか?」
「まさか、殿下はそれ以上をお望みで?」
公爵から見下され、嫌味を連発されつつ呆れられても、今のカリストには何も言い返すことが出来ない。
俯いて唇を噛締めるカリストに向けられる侯爵の視線は、何処までも冷たかった。
「殿下・・・・」
「どうか!キャニスに会わせては貰えないだろうか!」
ラリス王国第二王子、カリスト・ルセ・ラリスは、テーブルに擦り付ける様に頭を下げ、臣下であるカラロウカ公爵に、キャニスとの面会を頼み込んでいた。
「殿下。頭をお上げ下さい」
「いや!キャニスに会わせて貰えるまではッ!!」
頑なに頭を下げ続けるカリストに、カラロウカ公爵は盛大な溜息を吐いた。
「息子に会って、どうなさる御積りか?」
「婚約期間中、ナリウスがキャニスに対して行って来た非礼非道を、幾重にも詫びさせて貰う。だからどうか!!」
「殿下。無意味な事はお止めなさい。いくら殿下が頭を下げようと、なんの意味も無い事くらいお分かりでしょう。第一当のナリウス殿下はキャニスを追い出し、大喜びで、あのカサンドラとかいう、平民同然の騎士爵の令嬢を、王子宮に住まわせ、贅沢三昧させて居るとか?」
「それは・・・面目次第もない。ナリウスの奴は、両陛下の苦言にも耳を貸さない状態らしく」
「情けないとしか言いようが有りませんな。いいですか殿下。ナリウス殿下が何をしたか、王家がキャニスに何を強いて来たのか、王家が今どう言う状況なのか、貴方は本当に全てをご存じか?」
「ナリウスだけではない・・・と?」
「両陛下については、あのような暢気な方々ですから、故意にキャニスを虐げた積りは、これっぽっちも無いのでしょう。キャニス自身も、両陛下には良くしてもらった、優しくして頂いたと、言っておりますからな」
「では、一体どういう」
「虐げられる者が居たとして、その事実を知りながら目を背ければ、その人物も虐げた者と同罪という事です」
「・・・公爵の言う通りだ」
「それに、謝罪云々と申されるなら、先ずはこの婚約破棄に対し、契約違反の違約金と、キャニスへの賠償金をお支払いいただくのが先ではありませんか?当事者からの謝罪も、違約金、賠償金の支払いも無く、当事者でもない殿下が、謝りたいからキャニスに合わせろなどと、虫が良いにもほどが有る」
「う・・・そんな・・・支払いが滞って居ると?」
件の卒業パーティーから一月、ナリウスからの謝罪は無くとも、王家からの賠償金の支払いは、とっくに終わっていると思っていたカリストは、顔色を無くしてしまった。
「私が嘘を言う必要が有りますか?」
「いや・・・」
「ナリウス殿下は元より、両陛下も政務の全てを、まだ学生であったキャニスに丸投げするのではなく、その半分。いや10分の1でいいから、ご自身で励んでくださって居たら、こんな事には成らなかったでしょう」
「はッ? 丸なげ? 政務を? 王と王妃の責務もか?」
「お二方に自覚が有ったかどうかは存じません。ですが質問や相談という形で、キャニスに仕事を押し付ければ、丸投げと言っても過言ではありませんな」
公爵の話しにカリストは、羞恥で顔を上げる事が出来なかった。
王と王妃から、この問題は自分達で何とかする、カリストの手を煩わせる必要はない。と言われ。ナリウスの一件だけでなく、政務からも遠ざけられてしまった。
それをカリストは、過去5年間に、ナリウスの仕出かしを調べる時間が出来たと、喜んでさえ居た。
国の窮状に眼を向ける事も無く、自分の事ばかりを優先してきた一月だった。
「殿下。政と言うものは、離宮に籠っていて出来るものでは無いのですよ。せめて王宮に足を運んでいたら、キャニスが去った後の、王宮の混乱ぶりを眼にしたでしょうに」
公爵は全てお見通しなのだ。
私が何を考え、帰国後何をしていたのか。
全て知った上で。
何も知らない私の眼を開こうとして居る。
それが、善意からでは無い事くらい嫌でも解る。
キャニスとの婚約を無責任に破棄したナリウスの、過去5年間の行状を調べ上げ、それを突き付ければ、未だに決心がつかない両親に、ナリウスの廃嫡を決心させられると思っていた。
兄を廃嫡出来れば、自分も政務に関わることができる。そして王太子となった自分が、キャニスを妃として迎えることも可能なのだと。
その為に、カリストは自分に与えられた離宮に籠り、王宮を訪れる事もしていなかったのだ。其れも此れも、両親が王と王妃としての責務を果たしていると、信じていればこそだった。
だがその信頼も、今や崩れ去った。
カリストは、何を信じれば良いのか、自分は何をすべきなのか分からなくなってしまった。
「キャニスは、親の私が言うのもなんですが、ある種の天才でしてな。学業も優秀でしたし、王配教育で王宮に通い始めると、あっという間に全てを習得してしまいました。その頃にはナリウス殿下とも関係は冷え切って、と申しますか、殿下の放蕩に拍車が掛かりましてな。殿下が処理するべき執務の全てを、息子が肩代わりする様になったのです」
「そうだったのか」
羞恥で顔を上げられない頭に、侯爵の冷たい視線が突き刺さるのが、カリストにははっきりと感じられた。
「キャニスは王子妃としての、執務も熟していたのにですよ?宰相殿や文官は喜んでおりました。まだ14に為るかならないかの、王族でもない、ただの婚約者の子供に全てを任せ、喜べる神経と言うのは、如何なものでしょうか」
「それが、破婚を願い出た理由か?」
「その一部ですな。元々私も妻も、殿下との婚約には最初から反対でした。キャニス程の子なら、結婚相手に不自由などありません。他国の王族との婚姻も可能なのですよ。実際打診もありましたから」
公爵の言う事は一々尤もだった。
大陸一の美貌を持ち、他の追随を許さない秀でた頭脳を持ったキャニスは、他国の王侯貴族も喉から手が出るほど、欲しい人材だろう。
「ですから両陛下には、何度もお断りさせて頂いたのです。しかし、両陛下は頑なにキャニスを所望された。そして、必ずキャニスを幸せにすると誓おう、もし約束を違えたなら、相応の償いをしよう、とまで仰られて。致し方なく私達も折れて、婚約婚姻に関する契約を結んだのです」
そこで侯爵は忌々しそうに、息を継いだ。
「そう・・だったのか」
「結局、その約束は一つも守られませんでしたなぁ。ナリウス殿下の行いに、何度も。そう何度も何度も、苦情を申し上げたが、一向に改善される事もなく。破婚願いは悉く無視され、挙句に今回の騒ぎだ。あの騒ぎで、キャニスだけではなく、我カラロウカ家も、盛大に大衆の面前で侮辱された訳ですが、とうのご本人からの謝罪もなければ、違約金の支払いさえ行われない。それを王族の1人として、殿下はどうお考えになられますか?」
「実に・・・実に恥ずべきことだと思う」
「流石留学先で、優秀な成績を納められた方は違いますな。王太子殿下とは同腹とは思えぬほど、真面なご意見で、私も臣下として安堵いたしました」
「・・・・すまん」
「ですが、それとキャニスとの面会を、許可出来るかどうかは、別の話しです」
「・・・・・」
「殿下。まずは王宮の両陛下をお尋ねなさい。賠償金違約金の支払いを済ませ、そしてキャニスが肩代わりしていた政務の全てを、殿下ご自身がなさってみるといい。それでも恥ずかしげもなく、キャニスに会いたいと仰るなら、それ相応の覚悟と誠意を、見せて貰わねばなりませんな」
「会うだけでもか?」
「まさか、殿下はそれ以上をお望みで?」
公爵から見下され、嫌味を連発されつつ呆れられても、今のカリストには何も言い返すことが出来ない。
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