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千年王国
閣下とイノシシ
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「アッ!!クロムエル!!なあ!!」
「おい」
「ぁ・・・閣下・・・・お帰りなさい」
ほんのひと月留守にしただけで、元に戻ってるな。
こいつはマナーを覚える気がないのか?
「セルゲイお前、ドラゴニュートに相手にされなかったって?」
「グッ!なっ何で知ってんだよ?!」
「逆に、何故知られないと思った?俺は一応ここの最高司令官になるんだがな。お前のそのお気楽な考えは、どこから湧いて来くるのだ?」
「別に隠そうとか思ってねぇし」
完全に不貞腐れてるな。
子供か?
「そうだな。仮にも第4騎士団の団長が、キメラの気を引く為に、魔法をぶっ放して城の壁をぶち壊し、大穴を開けて置いて隠し通せる等と、子供じみた事を言う訳なかったな。今のは俺が悪かった」
「うっぐぐ」
「では、改めて報告を聞こうか」
「報告って、もう全部知ってんじゃねぇか」
「同じ団長として聞くが、報告と言うものは、本人がするから意味があるのではないか?」
「そうだけど」
「別に言いたくないなら、言わんでも構わんぞ。城の修繕費を半分持ってやろうかと思ったが、お前は全額自腹を切るつもりなのだな?」
「エッ?!半分出してくれんのか?!」
「報告の内容によるな。お前の報告が納得できる内容で、有益な情報があれば考えてやらん事も無い」
「なんだよそれ!?ぜってぇ出す気ねぇじゃんか!」
「だから好きにしろと言っているだろう?しかし残念だな。求愛行動中は何かと金がかかるし、婚姻が決まったら、更に金がかかる。相手の家格を考えると・・・お前も大変だな」
ワザとらしく溜息を吐きながら首を振ると、セルゲイの顔色が悪くなった。
「そ・・・そんなに掛かんのか?」
「掛るな。俺とレンの婚姻式を覚えて居るか?」
「当たり前だろ」
「あの婚姻式は招待客は身内だけだったし、会場の飾りつけはただ同然だった。それでも式だけで、俺の俸給一年分は軽く超えていたな」
「そんなに?」
「上皇夫妻と皇太子が参列される式だぞ?宴の料理に粗末なものが出せるか?参列者への土産と、あの日の儀仗兵以外にも、部下や使用人達にも振る舞い酒やそれに準ずる物を用意して、これにレンと俺の衣装代を入れると・・・そうだなあ。俸給10年分くらいか?」
「・・・・うそだろ・・・」
「戴冠式の後にやる、婚姻式の衣装代はもっとだぞ?」
「信じらんねぇ・・・一度しか着ないのに」
「アホか。一度しか着られないから、最高の物を用意するんだろうが。お前は番に最高の物を贈りたいと思わないのか?」
「そんな事ねぇよ!・・・でもよう」
「セルゲイ、俺もロイド様に言われたのだがな。人族は婚姻・妊娠・子育て中。この三つの恨みは、生涯忘れないらしいぞ?・・・ん?この話は、前にもしたか?」
「うらっ恨み?・・・聞いたような気もするけど、覚えてねぇ」
だろうな。
「この三つで番への配慮が欠けた行いをすると、今際の際まで恨み言を言われるそうだ」
「そんなの・・・嫌だ。怖すぎる」
「全てはお前の心がけ次第だ。基本お前は良い奴だし、騎士としての実力も申し分ない。だが一度火が点くと周りが見えなくなる所をどうにかせんと、団長としては不十分だし、番の事も悲しませ兼ねん」
「ううう・・・」
「大体だな。俺がひと月留守にしただけで、口調も元に戻っているな。番に相応しい最低限のマナーは必須だ、と言ったのも忘れたのか?それに城の壁に大穴を開け、飛び出したきり他の騎士団との連携も取らず、ドラゴニュートを追いかけ回していたのだろう?レンのドラゴンから、俺の伝言を聞かなかったら、どうするつもりだったのだ?」
「だけど、王都民の救助はやってたし」
「やって当然の事を自慢するな。お前が他の団と連携を取って居たら、もっと多くの人命を救えたという事を忘れるなよ。俺達は騎士で、スラムの用心棒ではない。いつまで下町のヒーロー気取りでいる積りだ?いいか?次同じ事をしたら、俺はお前の解任をアーノルドに申し出る」
「はあ?何でだよ?!」
「魔物だけを相手にしたいなら、強さだけが頼りの傭兵で充分だろ。自分の立場の重みを、もっとよく考えろ」
「そんなの分かって・・・了解しました」
これは理解してないな。
「本当に、よく考えろよ。お前、団長職を解任されたら、求婚どころか求愛行動も出来なくなるんだぞ?」
「そっ!それは困るっ!!そんな事になったら、俺死んじまう!!」
そんな、顔色を無くして縋って来るくらいなら、もっと考えて行動しろよ。
本当に仕方のない奴だな。
コイツを見て居ると、アーノルドが大人に思えて来る。
「その様子だと、求愛もうまく行っていないのだろ?彼は自分の伴侶となる者が、家の為になるかを見極める義務がある。平民の様に自分の気持ちだけで、伴侶を決めることは出来んのだ」
「なら、どうすりゃいいんだよ」
「彼に相応しい雄になるしか無かろう。直ぐには無理でも、彼の為に努力している姿は見せねば、相手にもしてもらえん。貴族の子息が騎士団の働きを直接目にする機会は少ない。折角レンがお膳立てをしてくれて、彼をこちらに連れてくることが出来たのだ。ここでお前が頼りになる存在だと、見せなくてどうする?このチャンスを逃すな」
「ううぅ・・了解」
「分かったら勝手な事ばかりするな。第4が他の団から厄介者扱いされている内は、シエルはお前を認めてくれんだろう。他の団との連携を考えろ。団長としての責務を果たせ」
「・・・了解」
「まずは報告からだ」
番との未来の為に必死で報告をしようとするセルゲイだが、詳細については半分も覚えていなかった。
「頭に血が上り過ぎだ。冷静さを保てず、どうやって民と部下を護るのだ?」
「そんな事言ってもよぅ・・・」
こいつは本能と、脊髄反射で生きて居る様なものだからな。
これでやって居る事が的確だ。という事の方が俺には理解しがたいが、これがセルゲイの持ち味ではあるのだよなぁ。
しかし多大な武勲と、同等の被害ではなあ、使い処の難しい奴だ。
「まあいい。お前が追いかけ回していたドラゴニュートについて、少し説明してやるから、黙って聞いていろ」
ドラゴニュート誕生から、今回の襲撃に至るまでの背景の説明を、セルゲイは珍しく口を挿む事も無く、大人しく聞ていた。
ふむ・・・。
少しは反省したと思っても良いのか?
今度ばかりは、番との未来が掛かっているのだ、身を入れて取り組まんと、後が無いからな。
このままでは番に拒まれ焦がれ死ぬ、初の騎士団長になりかねん。
落ち着いたら、レンに頼んでシエルの気持ちを聞いてもらっても良いかも知れん。
俺もレンも、他人の恋愛に口出し出来るほど、経験豊富ではないのだが。
セルゲイのような貴重な人材を失う訳にもいかん。
少しくらいは、手助けしてやるか。
「あれが、どういう存在なのかは分かった。けど聞いたところで、じゃないのか?」
「それはお前次第だ」
「なんだよ・・・どういうことですか」
棒読みだが、一応言葉遣いに気を付けようとはしているな。
「お前、暫く俺につく気はあるか?」
「それって副官みたいに?」
「それ以下だ。強いて言えば団長見習いみたいなものか。俺の遣り様を見て学べ。その間俺の決定に対し、俺が意見を求めなければ一切の口出しは許さんし、全面的に俺の言う事を聞いてもらう」
「なんでそんな事」
「お前は、前の団長を倒し団長になったが、それは正規の手順を踏んだ訳ではないからだ」
「え?そうなの?」
「知らなかったのか?第4の団長交代は、第4のみに通用する風習と言うか慣習だ。正規の手続きに則ったものではない以上、その気になれば、誰でもお前を引き摺り落とす事が出来る」
「マジか・・・」
「だが俺の下で、団長として学んだという経験があれば、話は違って来る」
「どうして?」
「実績の違いだ。お前が下町を駆けまわっていた頃、俺は騎士を率いて辺境で討伐任務に当たっていたからな」
「あ・・・そうだったな」
なんでお前がしゅんとするんだよ。
「で?どうする?」
「やっやる!やるよ!」
そう来なくては。
ここで不貞腐れるようでは、話にならん。
「そうか。では最初の任務は、俺とレン。モーガンと後は最低限の人数での任務になる」
「内容は?」
「ん?なに、ちょっとドラゴニュートの隠れ里に行って。奴らの生みの親と話し合いだ」
主に肉体言語での、実力行使だろうがな?
「おい」
「ぁ・・・閣下・・・・お帰りなさい」
ほんのひと月留守にしただけで、元に戻ってるな。
こいつはマナーを覚える気がないのか?
「セルゲイお前、ドラゴニュートに相手にされなかったって?」
「グッ!なっ何で知ってんだよ?!」
「逆に、何故知られないと思った?俺は一応ここの最高司令官になるんだがな。お前のそのお気楽な考えは、どこから湧いて来くるのだ?」
「別に隠そうとか思ってねぇし」
完全に不貞腐れてるな。
子供か?
「そうだな。仮にも第4騎士団の団長が、キメラの気を引く為に、魔法をぶっ放して城の壁をぶち壊し、大穴を開けて置いて隠し通せる等と、子供じみた事を言う訳なかったな。今のは俺が悪かった」
「うっぐぐ」
「では、改めて報告を聞こうか」
「報告って、もう全部知ってんじゃねぇか」
「同じ団長として聞くが、報告と言うものは、本人がするから意味があるのではないか?」
「そうだけど」
「別に言いたくないなら、言わんでも構わんぞ。城の修繕費を半分持ってやろうかと思ったが、お前は全額自腹を切るつもりなのだな?」
「エッ?!半分出してくれんのか?!」
「報告の内容によるな。お前の報告が納得できる内容で、有益な情報があれば考えてやらん事も無い」
「なんだよそれ!?ぜってぇ出す気ねぇじゃんか!」
「だから好きにしろと言っているだろう?しかし残念だな。求愛行動中は何かと金がかかるし、婚姻が決まったら、更に金がかかる。相手の家格を考えると・・・お前も大変だな」
ワザとらしく溜息を吐きながら首を振ると、セルゲイの顔色が悪くなった。
「そ・・・そんなに掛かんのか?」
「掛るな。俺とレンの婚姻式を覚えて居るか?」
「当たり前だろ」
「あの婚姻式は招待客は身内だけだったし、会場の飾りつけはただ同然だった。それでも式だけで、俺の俸給一年分は軽く超えていたな」
「そんなに?」
「上皇夫妻と皇太子が参列される式だぞ?宴の料理に粗末なものが出せるか?参列者への土産と、あの日の儀仗兵以外にも、部下や使用人達にも振る舞い酒やそれに準ずる物を用意して、これにレンと俺の衣装代を入れると・・・そうだなあ。俸給10年分くらいか?」
「・・・・うそだろ・・・」
「戴冠式の後にやる、婚姻式の衣装代はもっとだぞ?」
「信じらんねぇ・・・一度しか着ないのに」
「アホか。一度しか着られないから、最高の物を用意するんだろうが。お前は番に最高の物を贈りたいと思わないのか?」
「そんな事ねぇよ!・・・でもよう」
「セルゲイ、俺もロイド様に言われたのだがな。人族は婚姻・妊娠・子育て中。この三つの恨みは、生涯忘れないらしいぞ?・・・ん?この話は、前にもしたか?」
「うらっ恨み?・・・聞いたような気もするけど、覚えてねぇ」
だろうな。
「この三つで番への配慮が欠けた行いをすると、今際の際まで恨み言を言われるそうだ」
「そんなの・・・嫌だ。怖すぎる」
「全てはお前の心がけ次第だ。基本お前は良い奴だし、騎士としての実力も申し分ない。だが一度火が点くと周りが見えなくなる所をどうにかせんと、団長としては不十分だし、番の事も悲しませ兼ねん」
「ううう・・・」
「大体だな。俺がひと月留守にしただけで、口調も元に戻っているな。番に相応しい最低限のマナーは必須だ、と言ったのも忘れたのか?それに城の壁に大穴を開け、飛び出したきり他の騎士団との連携も取らず、ドラゴニュートを追いかけ回していたのだろう?レンのドラゴンから、俺の伝言を聞かなかったら、どうするつもりだったのだ?」
「だけど、王都民の救助はやってたし」
「やって当然の事を自慢するな。お前が他の団と連携を取って居たら、もっと多くの人命を救えたという事を忘れるなよ。俺達は騎士で、スラムの用心棒ではない。いつまで下町のヒーロー気取りでいる積りだ?いいか?次同じ事をしたら、俺はお前の解任をアーノルドに申し出る」
「はあ?何でだよ?!」
「魔物だけを相手にしたいなら、強さだけが頼りの傭兵で充分だろ。自分の立場の重みを、もっとよく考えろ」
「そんなの分かって・・・了解しました」
これは理解してないな。
「本当に、よく考えろよ。お前、団長職を解任されたら、求婚どころか求愛行動も出来なくなるんだぞ?」
「そっ!それは困るっ!!そんな事になったら、俺死んじまう!!」
そんな、顔色を無くして縋って来るくらいなら、もっと考えて行動しろよ。
本当に仕方のない奴だな。
コイツを見て居ると、アーノルドが大人に思えて来る。
「その様子だと、求愛もうまく行っていないのだろ?彼は自分の伴侶となる者が、家の為になるかを見極める義務がある。平民の様に自分の気持ちだけで、伴侶を決めることは出来んのだ」
「なら、どうすりゃいいんだよ」
「彼に相応しい雄になるしか無かろう。直ぐには無理でも、彼の為に努力している姿は見せねば、相手にもしてもらえん。貴族の子息が騎士団の働きを直接目にする機会は少ない。折角レンがお膳立てをしてくれて、彼をこちらに連れてくることが出来たのだ。ここでお前が頼りになる存在だと、見せなくてどうする?このチャンスを逃すな」
「ううぅ・・了解」
「分かったら勝手な事ばかりするな。第4が他の団から厄介者扱いされている内は、シエルはお前を認めてくれんだろう。他の団との連携を考えろ。団長としての責務を果たせ」
「・・・了解」
「まずは報告からだ」
番との未来の為に必死で報告をしようとするセルゲイだが、詳細については半分も覚えていなかった。
「頭に血が上り過ぎだ。冷静さを保てず、どうやって民と部下を護るのだ?」
「そんな事言ってもよぅ・・・」
こいつは本能と、脊髄反射で生きて居る様なものだからな。
これでやって居る事が的確だ。という事の方が俺には理解しがたいが、これがセルゲイの持ち味ではあるのだよなぁ。
しかし多大な武勲と、同等の被害ではなあ、使い処の難しい奴だ。
「まあいい。お前が追いかけ回していたドラゴニュートについて、少し説明してやるから、黙って聞いていろ」
ドラゴニュート誕生から、今回の襲撃に至るまでの背景の説明を、セルゲイは珍しく口を挿む事も無く、大人しく聞ていた。
ふむ・・・。
少しは反省したと思っても良いのか?
今度ばかりは、番との未来が掛かっているのだ、身を入れて取り組まんと、後が無いからな。
このままでは番に拒まれ焦がれ死ぬ、初の騎士団長になりかねん。
落ち着いたら、レンに頼んでシエルの気持ちを聞いてもらっても良いかも知れん。
俺もレンも、他人の恋愛に口出し出来るほど、経験豊富ではないのだが。
セルゲイのような貴重な人材を失う訳にもいかん。
少しくらいは、手助けしてやるか。
「あれが、どういう存在なのかは分かった。けど聞いたところで、じゃないのか?」
「それはお前次第だ」
「なんだよ・・・どういうことですか」
棒読みだが、一応言葉遣いに気を付けようとはしているな。
「お前、暫く俺につく気はあるか?」
「それって副官みたいに?」
「それ以下だ。強いて言えば団長見習いみたいなものか。俺の遣り様を見て学べ。その間俺の決定に対し、俺が意見を求めなければ一切の口出しは許さんし、全面的に俺の言う事を聞いてもらう」
「なんでそんな事」
「お前は、前の団長を倒し団長になったが、それは正規の手順を踏んだ訳ではないからだ」
「え?そうなの?」
「知らなかったのか?第4の団長交代は、第4のみに通用する風習と言うか慣習だ。正規の手続きに則ったものではない以上、その気になれば、誰でもお前を引き摺り落とす事が出来る」
「マジか・・・」
「だが俺の下で、団長として学んだという経験があれば、話は違って来る」
「どうして?」
「実績の違いだ。お前が下町を駆けまわっていた頃、俺は騎士を率いて辺境で討伐任務に当たっていたからな」
「あ・・・そうだったな」
なんでお前がしゅんとするんだよ。
「で?どうする?」
「やっやる!やるよ!」
そう来なくては。
ここで不貞腐れるようでは、話にならん。
「そうか。では最初の任務は、俺とレン。モーガンと後は最低限の人数での任務になる」
「内容は?」
「ん?なに、ちょっとドラゴニュートの隠れ里に行って。奴らの生みの親と話し合いだ」
主に肉体言語での、実力行使だろうがな?
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