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千年王国
毒蛾と防壁
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東の門に到着する頃には、激しかった雨も漸く小降りとなり、後いくらもしない内に止んでくれそうで、少しだがほっとする事が出来た。
俺達の様に図体が出掛ければ、多少の雨でも気にはならないが、レンの様に体の小さな人は、少し濡れただけでも体温が奪われてしまう。
レンはクレイオスの加護で、病気にはならないと笑っているのだが、俺はレンと違って神やその眷属としてのクレイオスの事を、あまり信用していない。
確かに天上に住まう者としての力は絶大なのだが、それ故に考え方がズレていると言うか、俺の考える大丈夫と、彼らの大丈夫は意味が違う事の方が、多い気がするからだ。
よって、クレイオスの言う体が丈夫になり病気をしなくなる。と言う言葉も鵜呑みには出来ない。
気を付けるに越した事はないのだ。
東門に到着すると、俺達を見つけたショーンの所の部隊長が、大慌てで歩廊の上から飛び降りて来た。
「閣下!!申し訳ありません!!魔物に逃げられました!!」
「逃げられた?全部か?」
「いえ!甲虫の魔物です!」
「他は?」
「アルフラバの幼虫の殆どが、壁に取り付いて蛹になって居ます」
「虫以外の魔物は居ないのか?」
「はい。多少いますが数は多くありません!」
「ふん。甲虫はどっちへ行った?」
「北東の山の方です!」
「山か・・・まあいい。逃げてしまったものは仕方ない。しかし雨を嫌って非難しただけで、また戻ってくるかもしれん。警戒は怠るな」
「了解です!」
「蛹は羽化しそうか?」
「今の所はその兆候は有りませんが、大量に壁に張り付いて居る為、その重みで壁が崩れそうです!」
「壁が?」
確かに言われてみると、他に比べて静かな割に、壁に走った罅が多いように見える。
「こうして見ると、壁が外側に湾曲して見えますね」
「そうだな。まずは確認からだ」
門の待機所にある通用口を通り抜け階段を上がり、外側の壁を確認した俺は、思わずうなり声をあげてしまった。
「うわぁ~。これはこれで壮観と言うか、なんというか」
レンが呆れたように零すのも無理はない。
東門の周りの壁は、毒々しい黒みを帯びた茶色の蛹で埋め尽くされていた。上の方の壁が焦げているのは、這い上がって来る幼虫や取り付いた蛹を焼いた跡だろう。
一匹一匹の蛹の大きさはレンの背丈と同じくらいで、大した重量はなさそうだが、こうも大量に取りつかれては、壁が湾曲するのも納得だった。
甲虫系の魔物が逃げた後だからか、他の場所に比べここは静かなものだったが、その静けさが余計に不気味に思えるのは、俺の考え過ぎだろうか。
「でも、本当に獣系の魔物が居ませんね。なんででしょうか?」
「アルフラバの所為だな」
「毒蛾のせいなの?」
「うむ。こいつらの鱗粉は魔物にとっても害になる。これだけの幼虫が居るって事は、前に卵を産み付けた成虫が居た筈だろ?」
「あぁ。身の危険を感じて寄り付かなかったと」
「そういう事だな。甲虫が多かったのも、あれにはアルフラバの毒が効かんせいだろうな」
「なるほど・・・でもこんなに沢山の幼虫はどうやって育ったのかしら?周りに葉っぱなんて有りませんよ?」
「あ~~。こいつ等は肉食だ」
「えっ?蛾なのに肉食なの?」
「ほら、あそこの幼虫を見て見ろ。キラービーと同じような顎をしてるだろ?」
「・・・・ほんとだ。あれでモシャモシャするのかぁ・・・やだなぁ。でも流石に成虫は樹液とか花粉と・・・か?」
「レンの国の蛾は、そんな可愛いものを食べるのか?残念だがこいつ等は成虫になっても肉食のままだ。長い口吻を獲物の身体に突き刺して、体液を吸い取るんだ」
「うぇ~!?なんかこうさ。もっと穏やかで可愛い生き物っていないの?」
レンがぼやく気持ちは分かるが・・・。
今レンの髪に飾りみたいにくっ付いて居るいちごも、ついさっきサンドワームを喰っていたんだがな・・・。
うん。これはレンの精神衛生上、言わない方が良さそうだ。
レンもいちごの正体が、レジスの墓の荊だと気付いて居るのだろうが、敢えて指摘して、ショックを与える必要は無いからな。
「閣下、どうしますか?」
「うむ。普段なら焼き払ってしまう処だが、これ以上壁に熱を加えると、崩壊しそうだな」
「そうですねぇ。かなり罅が入っていますから。刺激は少ない方が良いでしょうね」
さてどうしたものか。
「そんなもん。糸を切って落としちまえばいいじゃないか」
「ロロシュ?」
「どうせ羽化するまでは、こいつ等動けないんだ。取り付いてる糸を切って、下に落としてから焼くなり埋めるなりすれば、それで終いじゃねぇ?」
「それはそうですが。どうやって糸を切るんです?上半身はともかく、下は壁にピッタリくっ付いているんですよ?あなた壁の外にぶら下がって一匹ずつこそぎ落としたり、引き剥がしたりできるんですか?」
「それを言われると、なんとも答えようがねぇな」
「ロロシュさんの言ってる事は、間違ってないと思ういますけど。壁がこんな状態だと、あんまり引っ張るのも良くなさそうですよね?そうじゃ無かったら、クオンとノワールにお願いして、引き剥がして貰う事も出来そうだけど」
「ん~~?」
「レン様よんだ~?」
「あら?2人ともいつの間に戻ってたの?」
「ちょっとまえ~」
「そう。サンドワームを倒してくれたのね。ありがとう」
「うん。うねうねギタギタにしてきたぁ~」
「もこもこグチョグチョ~」
「ギタギタのグチョグチョ・・・・あ、ハハハハ。そっか~えらいねえ~」
こいつ等、サンドワームで遊んで来たな?
子供って時々残酷な事するよな。
「ギタギタ・・・刃物?」
「ん?どうした?」
「ん~~こう・・壁に沿って刃物的な何かで上から下にこそぎ落とすって出来るかな?」
とレンは手に持った何かで、下に壁をこそぐ仕草をして見せた。
「あ~それなら、炎以外なら何でもできるんじゃねぇか?」
「そうですね。魔法で薄い膜を張って、それを一気に壁沿いに下して行けば行けそうな気がします」
「ものは試しだ、マークやってみろ」
「了解」
壁の縁に立ったマークが腕に魔力を溜め、それを壁に移していく。
氷の粒がマークの周りに無数に浮かびあがり、雨の上がった空から差し込む一条の光がマークを照らし、氷の粒に反射してマーク自身がキラキラと輝いているように見える。
う~ん。
美形と言うものは、自然と映える様な演出が用意されて居るものなのか。
こういう時に、神の作為と言うか、依怙贔屓を感じてしまうな。
氷の膜が十分に行き渡った所で、マークはそれを一気に下へと押し下げた。すると面白いほど簡単に、蛹が壁からボロボロと地面に落ちて行った。
「これ、ちょっと癖になりそうです」
と満足げに振り向いたマークの肩越しに、何かが動いたように見えた。
「閣下?」
「おい。あれはなんだ?」
指さす先で、灰色をした何かが、こっちへ近づいて来る。
「なんだろうな・・・魔物の群れか?」
「索敵!!確認だ!!」
「了解っ!!」
「どんどん近づいて来るな」
「かなり広範囲に見えますが・・・」
「索敵!!まだか?!」
「・・・・ど?土砂?!閣下!!あれは土砂です!!土砂が流れてきています」
「土砂?」
「土石流か?!雨は止んだのに?!」
「土嚢!!土嚢積まなきゃ!!壁ごと流されちゃう!!」
「土石流だ!!流されるぞ!!壁の内側に土を積み上げろっ!!」
指示は出したが、ここから見ても土石流の幅は広範囲に及びそうだ。
間に合うか?
間に合わせなければ、この首都全てが流されそうな勢いだ。
「急げっ!!壁を守れ!!」
俺達は総出で、壁の内側に土を積み上げ、レンも次々に岩の壁を創り出してくれている。
だが迫り来る土砂の勢いは激しく、ザアーザアーと流れる音は、次第に大きくなり、やがて轟々と不気味なものに変わって行った。
「土砂が来ます!!」
歩廊の上の索敵係りが叫んだ直後、壁に土砂の流れが当たるザバザバという音が聞こえて来た。
「総員退避!!壁から離れろ!!」
「どこでもいい!!屋根の上に上がれ!!」
「クオン!ノワール!太郎と次郎を抱えて上から様子を教えて!!アン!一緒においで!!」
魔物の次は自然災害。
俺達は何か悪い事をしたか?
お前の愛し子が、ここに居るんだぞ!
ふざけんなよ!アウラ!!
俺達の様に図体が出掛ければ、多少の雨でも気にはならないが、レンの様に体の小さな人は、少し濡れただけでも体温が奪われてしまう。
レンはクレイオスの加護で、病気にはならないと笑っているのだが、俺はレンと違って神やその眷属としてのクレイオスの事を、あまり信用していない。
確かに天上に住まう者としての力は絶大なのだが、それ故に考え方がズレていると言うか、俺の考える大丈夫と、彼らの大丈夫は意味が違う事の方が、多い気がするからだ。
よって、クレイオスの言う体が丈夫になり病気をしなくなる。と言う言葉も鵜呑みには出来ない。
気を付けるに越した事はないのだ。
東門に到着すると、俺達を見つけたショーンの所の部隊長が、大慌てで歩廊の上から飛び降りて来た。
「閣下!!申し訳ありません!!魔物に逃げられました!!」
「逃げられた?全部か?」
「いえ!甲虫の魔物です!」
「他は?」
「アルフラバの幼虫の殆どが、壁に取り付いて蛹になって居ます」
「虫以外の魔物は居ないのか?」
「はい。多少いますが数は多くありません!」
「ふん。甲虫はどっちへ行った?」
「北東の山の方です!」
「山か・・・まあいい。逃げてしまったものは仕方ない。しかし雨を嫌って非難しただけで、また戻ってくるかもしれん。警戒は怠るな」
「了解です!」
「蛹は羽化しそうか?」
「今の所はその兆候は有りませんが、大量に壁に張り付いて居る為、その重みで壁が崩れそうです!」
「壁が?」
確かに言われてみると、他に比べて静かな割に、壁に走った罅が多いように見える。
「こうして見ると、壁が外側に湾曲して見えますね」
「そうだな。まずは確認からだ」
門の待機所にある通用口を通り抜け階段を上がり、外側の壁を確認した俺は、思わずうなり声をあげてしまった。
「うわぁ~。これはこれで壮観と言うか、なんというか」
レンが呆れたように零すのも無理はない。
東門の周りの壁は、毒々しい黒みを帯びた茶色の蛹で埋め尽くされていた。上の方の壁が焦げているのは、這い上がって来る幼虫や取り付いた蛹を焼いた跡だろう。
一匹一匹の蛹の大きさはレンの背丈と同じくらいで、大した重量はなさそうだが、こうも大量に取りつかれては、壁が湾曲するのも納得だった。
甲虫系の魔物が逃げた後だからか、他の場所に比べここは静かなものだったが、その静けさが余計に不気味に思えるのは、俺の考え過ぎだろうか。
「でも、本当に獣系の魔物が居ませんね。なんででしょうか?」
「アルフラバの所為だな」
「毒蛾のせいなの?」
「うむ。こいつらの鱗粉は魔物にとっても害になる。これだけの幼虫が居るって事は、前に卵を産み付けた成虫が居た筈だろ?」
「あぁ。身の危険を感じて寄り付かなかったと」
「そういう事だな。甲虫が多かったのも、あれにはアルフラバの毒が効かんせいだろうな」
「なるほど・・・でもこんなに沢山の幼虫はどうやって育ったのかしら?周りに葉っぱなんて有りませんよ?」
「あ~~。こいつ等は肉食だ」
「えっ?蛾なのに肉食なの?」
「ほら、あそこの幼虫を見て見ろ。キラービーと同じような顎をしてるだろ?」
「・・・・ほんとだ。あれでモシャモシャするのかぁ・・・やだなぁ。でも流石に成虫は樹液とか花粉と・・・か?」
「レンの国の蛾は、そんな可愛いものを食べるのか?残念だがこいつ等は成虫になっても肉食のままだ。長い口吻を獲物の身体に突き刺して、体液を吸い取るんだ」
「うぇ~!?なんかこうさ。もっと穏やかで可愛い生き物っていないの?」
レンがぼやく気持ちは分かるが・・・。
今レンの髪に飾りみたいにくっ付いて居るいちごも、ついさっきサンドワームを喰っていたんだがな・・・。
うん。これはレンの精神衛生上、言わない方が良さそうだ。
レンもいちごの正体が、レジスの墓の荊だと気付いて居るのだろうが、敢えて指摘して、ショックを与える必要は無いからな。
「閣下、どうしますか?」
「うむ。普段なら焼き払ってしまう処だが、これ以上壁に熱を加えると、崩壊しそうだな」
「そうですねぇ。かなり罅が入っていますから。刺激は少ない方が良いでしょうね」
さてどうしたものか。
「そんなもん。糸を切って落としちまえばいいじゃないか」
「ロロシュ?」
「どうせ羽化するまでは、こいつ等動けないんだ。取り付いてる糸を切って、下に落としてから焼くなり埋めるなりすれば、それで終いじゃねぇ?」
「それはそうですが。どうやって糸を切るんです?上半身はともかく、下は壁にピッタリくっ付いているんですよ?あなた壁の外にぶら下がって一匹ずつこそぎ落としたり、引き剥がしたりできるんですか?」
「それを言われると、なんとも答えようがねぇな」
「ロロシュさんの言ってる事は、間違ってないと思ういますけど。壁がこんな状態だと、あんまり引っ張るのも良くなさそうですよね?そうじゃ無かったら、クオンとノワールにお願いして、引き剥がして貰う事も出来そうだけど」
「ん~~?」
「レン様よんだ~?」
「あら?2人ともいつの間に戻ってたの?」
「ちょっとまえ~」
「そう。サンドワームを倒してくれたのね。ありがとう」
「うん。うねうねギタギタにしてきたぁ~」
「もこもこグチョグチョ~」
「ギタギタのグチョグチョ・・・・あ、ハハハハ。そっか~えらいねえ~」
こいつ等、サンドワームで遊んで来たな?
子供って時々残酷な事するよな。
「ギタギタ・・・刃物?」
「ん?どうした?」
「ん~~こう・・壁に沿って刃物的な何かで上から下にこそぎ落とすって出来るかな?」
とレンは手に持った何かで、下に壁をこそぐ仕草をして見せた。
「あ~それなら、炎以外なら何でもできるんじゃねぇか?」
「そうですね。魔法で薄い膜を張って、それを一気に壁沿いに下して行けば行けそうな気がします」
「ものは試しだ、マークやってみろ」
「了解」
壁の縁に立ったマークが腕に魔力を溜め、それを壁に移していく。
氷の粒がマークの周りに無数に浮かびあがり、雨の上がった空から差し込む一条の光がマークを照らし、氷の粒に反射してマーク自身がキラキラと輝いているように見える。
う~ん。
美形と言うものは、自然と映える様な演出が用意されて居るものなのか。
こういう時に、神の作為と言うか、依怙贔屓を感じてしまうな。
氷の膜が十分に行き渡った所で、マークはそれを一気に下へと押し下げた。すると面白いほど簡単に、蛹が壁からボロボロと地面に落ちて行った。
「これ、ちょっと癖になりそうです」
と満足げに振り向いたマークの肩越しに、何かが動いたように見えた。
「閣下?」
「おい。あれはなんだ?」
指さす先で、灰色をした何かが、こっちへ近づいて来る。
「なんだろうな・・・魔物の群れか?」
「索敵!!確認だ!!」
「了解っ!!」
「どんどん近づいて来るな」
「かなり広範囲に見えますが・・・」
「索敵!!まだか?!」
「・・・・ど?土砂?!閣下!!あれは土砂です!!土砂が流れてきています」
「土砂?」
「土石流か?!雨は止んだのに?!」
「土嚢!!土嚢積まなきゃ!!壁ごと流されちゃう!!」
「土石流だ!!流されるぞ!!壁の内側に土を積み上げろっ!!」
指示は出したが、ここから見ても土石流の幅は広範囲に及びそうだ。
間に合うか?
間に合わせなければ、この首都全てが流されそうな勢いだ。
「急げっ!!壁を守れ!!」
俺達は総出で、壁の内側に土を積み上げ、レンも次々に岩の壁を創り出してくれている。
だが迫り来る土砂の勢いは激しく、ザアーザアーと流れる音は、次第に大きくなり、やがて轟々と不気味なものに変わって行った。
「土砂が来ます!!」
歩廊の上の索敵係りが叫んだ直後、壁に土砂の流れが当たるザバザバという音が聞こえて来た。
「総員退避!!壁から離れろ!!」
「どこでもいい!!屋根の上に上がれ!!」
「クオン!ノワール!太郎と次郎を抱えて上から様子を教えて!!アン!一緒においで!!」
魔物の次は自然災害。
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