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千年王国
蜂といちご
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side・レン
「あれ?」
「ん? 出て来たのか?」
「うん。いちご。お外は危ないから、袖の中にいてね」
ピー!! ピピピ! ピューピピュピー!
「・・・これは怒ってるのか?」
「怒ってる感じじゃないですけど。なんだろね。一生懸命なのは分かるんだけどなぁ」
ラノベとかコミックなら、ティムした従魔とテレパシーで通じ合ったり、おしゃべり出来たりしてたのに。
アウラ様って、こう云う処だけ現実的なのよねぇ
でも・・・。
花弁さわさわ、葉っぱフリフリ、根っこタシタシ。
メチャクチャかわい~~!!
クオンとノワールとも、アン達とも違う可愛らしさ。こう言うのが、カワユスって事かしら?
「お外が良いの?」
ピュリッピピーピ!
「いちごは小さいし、お外は危ないから、可愛い花びらが取れちゃうかもしれないわよ?」
やだ~~!
もう!!
葉っぱの手を腰に当てて。
胸を張っちゃったりしてぇ~~~!!
どうしたらいいの?
可愛すぎて、心臓がッ!!
尊死とはこういう事ッ!?
「あら?あらら?」
なんか、よちよち登って。
後ろに回っちゃったけど?
「いちご?」
「む?こいつ面白いな」
「え?なになに?見えな~い!どうなってるの~?」
「結った髪の根元に、足を絡ませて、花飾りみたいになったぞ」
「髪?」
アレクさんがポニーテールにしてくれた髪を触ると、革ひもで結ってくれたところに、いちごの頭がさわさわしてます。
「いちご。そんな処に居たら危ないよ?」
「レン。好きにさせて上げなさい」
「でも」
「確かにいちごは小さくて、見た目も可愛らしいが、いちごは魔物だ。見た目よりずっと頑丈に出来ていると思う」
「そう? アレクがそういうなら、このままにしておくね」
「もう直ぐ南の大門だ。スピードを上げるから舌を噛まないように、気を付けるんだぞ」
「うん。分かった」
アレクさんを振り向いて、お口チャックのゼスチャーをしたら、目元がふわっと緩んで、凄く優しいお顔になりました。
討伐とか政争とか、そういう殺伐とした物事から離れたら、この人はずっとこんな風に、優しいお顔をしていられるのかも知れません。
アレクさんは私が黙ると、ブルーベルちゃんの脇腹を蹴り、一気に加速しました。
西門からはかなり離れたと思うのですが、クレイオス様とベヒモスが戦って居る音が、ここまで聞こえてきます。
どんな戦い方をしているのか分かりませんが、この地響きと、映画でしか聞いたことが無い、ミサイルの発射音的なものが、聞こえてくるので、分からないままで、放置していた方が、良いのかも知れませんね。
それにしても魔物って言うのは、私が思っていたよりも、知能が高いのかも知れません。
だって、このウジュカの首都を囲む外郭は、皇都やガルスタ砦の様に堅牢ではないけれど、それでも門がある場所は、只の壁よりも、作りが脆弱になって居ます。
只々目の前の壁を破ろうと暴れている魔物も居るには居ますが、それでも壊しやすい門の近くに集まって来るって言うのは、何処が攻めやすいか、分かっているからじゃないでしょうか。
ロロシュさんは、人が通った臭いに寄ってきているだけだ。と言っていましたが、それはそれで、優れた能力を持っているって事ですよね?
今の私達はスピード重視なので、外郭に沿って移動をしていますが、外郭の上の歩廊には、点々と小隊ごとに騎士さんが居て、外の魔物に攻撃を続けています。
北側と西側の魔物はアレクさんとクレイオス様が、かなりの数を仕留めてくれたし、騎士さん達も頑張ってくれています。
でも、元々首都の周囲は、ぐるりと魔物に埋め尽くされていたから、密度の濃い薄いはあっても、そこいら中が魔物だらけな事に、変わりありません。
この魔物達を、全て片付けられるのがいつになるのか、考えるだけでも、頭が痛くなってきます。
こんなのをゲオルグさんが見たら、今頃大喜びだったんだろうなぁ。
それにしても、さっきから、ブーーーーッ。カチカチカチって、変な音が聞こえて来るのだけど。
段々大きくなってきてるし、これ何の音かしら。
上の方から、聞こえて来るみたいだけど。
「・・・・うそ」
私達の頭上では、壁を超えようとするキラービーと、それを阻止しようとする騎士さん達が激しく戦っていました。
さっきから聞こえていた、ブーーーって音は、この蜂の羽音で、カチカチ言っていたのは、威嚇音だったのです。
キラービーは、人間大の大スズメバチみたいな魔物です。
ポケモンのスピアーは、結構可愛かったけど、このキラービーは、一言で言って、the肉食!って感じの、おっかない顔をしています。
出しっぱなしの毒針は、ギラギラ光っているし、あんな大きな大顎でもしゃもしゃされたら、人間だって一瞬で肉団子にされちゃいそうです。
だけどこんな大きな蜂の巣って、どうなってるのかな?
マンションみたいに大きかったりして。
こわッ!
想像するだけで、ぞっとします。
でも、蜂は巣ごと駆除しないと、どんどん増えちゃうって聞いたことが有るんだよなぁ。
「キラービーだな。もうすぐ大門だ。いいか?どこにサンドワームが隠れているか分からん。あいつ等は地中から突然飛び出し、地上の生き物を弾き飛ばす。飛ばした生き物が、地面に激突して死ぬか気絶した処を喰うんだ」
「地面の中から上に生き物が居るのか、どうやって分かるの?」
「音を拾っていると言われている。だからここからは、歩廊の上に上がって移動だ」
「ブルーベルちゃん達はどうするの?」
「放して置く。エンラは獣人よりも耳が良い。地中で何か動けば自分達で逃げる」
「分かった。あと注意する事はある?」
「もし壁が壊されても、崩壊しない限りは上に居る事、あとはあいつ等は地上に出ると消化液を飛ばしてくる。少量でも消化液をかけられると直ぐに骨まで溶かされてしまうから、消化液がついた服は直ぐに脱ぎ捨て、水で洗う必要がある」
「ガルスタで、マークさんが掛けられたやつね?気を付ける。あとは・・・サンドワームはお水に弱いのよね?」
「よく覚えてたな、偉いぞ」
えへへ。
頭なでなでされちゃった。
これ、けっこう好き。
私がニマニマしている間に、アレクさんと、マークさん達他の騎士さん達が、風魔法や、身体強化を使って、壁の上に飛び乗って行きました。
ほんと。こっちの騎士さんって、身体能力が高すぎて、漫画の登場人物みたいにぴょんぴょん飛ぶのよね。
パルクールみたいで、見ていて楽しいけど、絶対真似できないって、分かっちゃうとこが、悲しいわぁ。
歩廊に上がると、キラービー対策で、みんな最初から防護結界を張っていました。
私は今アレクさんに抱っこされたまま、南の大門の外を見ていますが、私達がここへ来たときに、クレイオス様が放ったブレスの跡が、乾いた地面にくっきり残っています。
そして、ブンブン飛び回るキラービーと一緒に、何かボヤッとしたものが、ゆらゆらと漂っているのが見えました。
「アレク。あれは何?」
「あれは朧火と言って、人魂みたいなものだ。魔物を大量に討伐した後に、稀に出る事が有る。特に悪さをするわけではないし、新たに魔物を呼ぶ事も無いが、死んだ魔物の魂だと言う者も居てな。あまり見ていて楽しいものでは無いな」
この前私が浄化しきれなかった、魔物の魂が朧火になってしまったのかしら。
今はアレクさんに止められているから、浄化は出来ないけど。
後で必ず、浄化してあげるからね。
「あれ?」
「ん? 出て来たのか?」
「うん。いちご。お外は危ないから、袖の中にいてね」
ピー!! ピピピ! ピューピピュピー!
「・・・これは怒ってるのか?」
「怒ってる感じじゃないですけど。なんだろね。一生懸命なのは分かるんだけどなぁ」
ラノベとかコミックなら、ティムした従魔とテレパシーで通じ合ったり、おしゃべり出来たりしてたのに。
アウラ様って、こう云う処だけ現実的なのよねぇ
でも・・・。
花弁さわさわ、葉っぱフリフリ、根っこタシタシ。
メチャクチャかわい~~!!
クオンとノワールとも、アン達とも違う可愛らしさ。こう言うのが、カワユスって事かしら?
「お外が良いの?」
ピュリッピピーピ!
「いちごは小さいし、お外は危ないから、可愛い花びらが取れちゃうかもしれないわよ?」
やだ~~!
もう!!
葉っぱの手を腰に当てて。
胸を張っちゃったりしてぇ~~~!!
どうしたらいいの?
可愛すぎて、心臓がッ!!
尊死とはこういう事ッ!?
「あら?あらら?」
なんか、よちよち登って。
後ろに回っちゃったけど?
「いちご?」
「む?こいつ面白いな」
「え?なになに?見えな~い!どうなってるの~?」
「結った髪の根元に、足を絡ませて、花飾りみたいになったぞ」
「髪?」
アレクさんがポニーテールにしてくれた髪を触ると、革ひもで結ってくれたところに、いちごの頭がさわさわしてます。
「いちご。そんな処に居たら危ないよ?」
「レン。好きにさせて上げなさい」
「でも」
「確かにいちごは小さくて、見た目も可愛らしいが、いちごは魔物だ。見た目よりずっと頑丈に出来ていると思う」
「そう? アレクがそういうなら、このままにしておくね」
「もう直ぐ南の大門だ。スピードを上げるから舌を噛まないように、気を付けるんだぞ」
「うん。分かった」
アレクさんを振り向いて、お口チャックのゼスチャーをしたら、目元がふわっと緩んで、凄く優しいお顔になりました。
討伐とか政争とか、そういう殺伐とした物事から離れたら、この人はずっとこんな風に、優しいお顔をしていられるのかも知れません。
アレクさんは私が黙ると、ブルーベルちゃんの脇腹を蹴り、一気に加速しました。
西門からはかなり離れたと思うのですが、クレイオス様とベヒモスが戦って居る音が、ここまで聞こえてきます。
どんな戦い方をしているのか分かりませんが、この地響きと、映画でしか聞いたことが無い、ミサイルの発射音的なものが、聞こえてくるので、分からないままで、放置していた方が、良いのかも知れませんね。
それにしても魔物って言うのは、私が思っていたよりも、知能が高いのかも知れません。
だって、このウジュカの首都を囲む外郭は、皇都やガルスタ砦の様に堅牢ではないけれど、それでも門がある場所は、只の壁よりも、作りが脆弱になって居ます。
只々目の前の壁を破ろうと暴れている魔物も居るには居ますが、それでも壊しやすい門の近くに集まって来るって言うのは、何処が攻めやすいか、分かっているからじゃないでしょうか。
ロロシュさんは、人が通った臭いに寄ってきているだけだ。と言っていましたが、それはそれで、優れた能力を持っているって事ですよね?
今の私達はスピード重視なので、外郭に沿って移動をしていますが、外郭の上の歩廊には、点々と小隊ごとに騎士さんが居て、外の魔物に攻撃を続けています。
北側と西側の魔物はアレクさんとクレイオス様が、かなりの数を仕留めてくれたし、騎士さん達も頑張ってくれています。
でも、元々首都の周囲は、ぐるりと魔物に埋め尽くされていたから、密度の濃い薄いはあっても、そこいら中が魔物だらけな事に、変わりありません。
この魔物達を、全て片付けられるのがいつになるのか、考えるだけでも、頭が痛くなってきます。
こんなのをゲオルグさんが見たら、今頃大喜びだったんだろうなぁ。
それにしても、さっきから、ブーーーーッ。カチカチカチって、変な音が聞こえて来るのだけど。
段々大きくなってきてるし、これ何の音かしら。
上の方から、聞こえて来るみたいだけど。
「・・・・うそ」
私達の頭上では、壁を超えようとするキラービーと、それを阻止しようとする騎士さん達が激しく戦っていました。
さっきから聞こえていた、ブーーーって音は、この蜂の羽音で、カチカチ言っていたのは、威嚇音だったのです。
キラービーは、人間大の大スズメバチみたいな魔物です。
ポケモンのスピアーは、結構可愛かったけど、このキラービーは、一言で言って、the肉食!って感じの、おっかない顔をしています。
出しっぱなしの毒針は、ギラギラ光っているし、あんな大きな大顎でもしゃもしゃされたら、人間だって一瞬で肉団子にされちゃいそうです。
だけどこんな大きな蜂の巣って、どうなってるのかな?
マンションみたいに大きかったりして。
こわッ!
想像するだけで、ぞっとします。
でも、蜂は巣ごと駆除しないと、どんどん増えちゃうって聞いたことが有るんだよなぁ。
「キラービーだな。もうすぐ大門だ。いいか?どこにサンドワームが隠れているか分からん。あいつ等は地中から突然飛び出し、地上の生き物を弾き飛ばす。飛ばした生き物が、地面に激突して死ぬか気絶した処を喰うんだ」
「地面の中から上に生き物が居るのか、どうやって分かるの?」
「音を拾っていると言われている。だからここからは、歩廊の上に上がって移動だ」
「ブルーベルちゃん達はどうするの?」
「放して置く。エンラは獣人よりも耳が良い。地中で何か動けば自分達で逃げる」
「分かった。あと注意する事はある?」
「もし壁が壊されても、崩壊しない限りは上に居る事、あとはあいつ等は地上に出ると消化液を飛ばしてくる。少量でも消化液をかけられると直ぐに骨まで溶かされてしまうから、消化液がついた服は直ぐに脱ぎ捨て、水で洗う必要がある」
「ガルスタで、マークさんが掛けられたやつね?気を付ける。あとは・・・サンドワームはお水に弱いのよね?」
「よく覚えてたな、偉いぞ」
えへへ。
頭なでなでされちゃった。
これ、けっこう好き。
私がニマニマしている間に、アレクさんと、マークさん達他の騎士さん達が、風魔法や、身体強化を使って、壁の上に飛び乗って行きました。
ほんと。こっちの騎士さんって、身体能力が高すぎて、漫画の登場人物みたいにぴょんぴょん飛ぶのよね。
パルクールみたいで、見ていて楽しいけど、絶対真似できないって、分かっちゃうとこが、悲しいわぁ。
歩廊に上がると、キラービー対策で、みんな最初から防護結界を張っていました。
私は今アレクさんに抱っこされたまま、南の大門の外を見ていますが、私達がここへ来たときに、クレイオス様が放ったブレスの跡が、乾いた地面にくっきり残っています。
そして、ブンブン飛び回るキラービーと一緒に、何かボヤッとしたものが、ゆらゆらと漂っているのが見えました。
「アレク。あれは何?」
「あれは朧火と言って、人魂みたいなものだ。魔物を大量に討伐した後に、稀に出る事が有る。特に悪さをするわけではないし、新たに魔物を呼ぶ事も無いが、死んだ魔物の魂だと言う者も居てな。あまり見ていて楽しいものでは無いな」
この前私が浄化しきれなかった、魔物の魂が朧火になってしまったのかしら。
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