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千年王国
ドラゴンハート
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side・アレク
「公国にまつわる概要は分かった。自ら招いた事とは言え、公国の民は良く耐えて来たと思う」
「閣下にそう言って頂けるだけでも、先人達も報われるでしょう」
大公は感慨深げだが、こちらとしては、まだ聞きたいことが残っている。
「それで、先程の予言と貴国の秘宝についてなのだが?」
「それが御座いました!閣下には息子を二人も助けて頂き、もしやとは思って居りましたが、本当に予言された方々だったとは!私は今猛烈に感動し!この喜びをどう表現すればよいのか!!」
「大公殿下?落ち着いて。ね? はい。大きく息を吸ってぇ~~。吐いて~~~。そうそう上手です。ではもう一度吸って~~。吐いて~~~。」
なんの時間だ?
まあ、レンが上手く落ち着かせてくれたようだが。この御仁は、感情のブレが大きくてかなわんな。
「落ち着かれたか?では、この二つについて話してくれるか?」
「何度も申し訳ありません。お恥ずかしい限りです」
そういうのは良いから。
早く説明してくれよ。
「公家に伝わる予言と、秘宝には密接な関係が御座います」
そうだろうな。
そこを早く。
「アーロン様が、レジス様の柩を守られると仰られた時、ヨナス様ともうお一方が、レジス様の廟に入られたのです。この時は、普段遠ざけられていた、我が祖先の司祭も、大事な事だからと、一緒に来るように言われていたそうで。全てではありませんが、大方の事は見ていたそうなのです。創世時代の出来事は、口伝で伝えられてきましたが、この時の事だけは、非常に重要な事の為、書き記されて居るのです」
その文書は後で読んでもらいたい。と大公は言いうが、そんな古い文書が保管されているとは驚きだ。
「それで?」
「レジス様の廟に入られた3人は、すぐに戻って来られ、その時ヨナス様は、大層具合が悪くなられて居たそうです。廟の中で何が有ったのかは分かりませんが、中の様子はお三方にとって、想定外だったのではないか。と記されております」
その後体調を崩したヨナスを連れ、宿坊に入った三人は、翌日もう一度、レジスの廟を訪れた。だが廟から出て来たのは、ヨナスと名前の分からない青年の2人だけだった。
そして青年は腕に一抱えもある、深紅の石を抱えていた。
番との今生の分れに、さめざめと涙を流すヨナスを慰める青年は、司祭にその石を納める祠を立てる様命じたのだった。
「その際、祠を立てる場所もその青年が指示したそうです。なんでもそこは魔素の集まる場所だそうで、その石を納めるに最適であろうと」
涙を流し続けるヨナスは、その石を愛おしそうに何度も撫でているのが目撃されている。ヨナスは祠を立てている間も、祠に石を納める間際まで、その石に寄り添い続けたのだそうだ。
「それが、あの秘宝なのだな?」
「はい。祠に石を納め結界による封印を施した青年は、10年に一度桜華の月の満月の夜に、祠を開き天井の岩戸を開け、月光を石に当てるように命じました。そしてアーロン様が呼ばない限り、レジス様の廟への立ち入りを禁じたのです」
「月光を当てる事に意味があるのか?魔素で充分だろう?」
「そうかもしれませんが、青年はアーロン様の力を、蓄える為に必要だと仰られたそうです」
「ふむ・・・月光にそんな力が有るとは知らなかったな」
「私の国では、太陽は陽の気を月は陰の気を持つとされています。陰と陽を合わせる事でより強力な力が得られるそうですよ?魔素が陽の気だとしたら、月光が陰の気でバランスを取ったのかも知れないですね」
「なるほど」
「愛し子様は、博識でいらっしゃいますな」
そうだろう、そうだろう。
俺の番は博識で賢い、自慢の番なのだ。
それに今日は、俺の匂いを纏って、本当に可愛いいのだ。
「閣下・・・その、話しを続けても宜しいでしょうか?」
ついレンの頭を撫でるのに、夢中になってしまった。
「ん?あぁ。続けてくれ」
「あーー。ゴホン。それでは・・・祠と廟の注意をした青年が、司祭だけに話した事なのですが、あの秘宝はアーロン様の心臓だと仰られました」
「心臓?龍の心臓か?」
「やっぱり」
「レンは知っていたのか?」
「知っていた訳じゃないのだけど、彼方の伝説や物語で、ドラゴンが人に力を授ける為に心臓を与えたとか、心臓を失ったドラゴンが悪龍となって大暴れした、とかってお話があるから、もしかしてって思ってたの。でも龍が如意宝珠を与えた話はあっても、心臓を与えた話は無いから、解釈違いかと思ってました」
「ドラゴンや龍は、心臓が無くても生きて行けるものなのか?」
「私の考えでは、心臓を失ったら普通死ぬと思いますよ?でも心臓も心もハートと呼ぶのです。そしてドラゴンが与えるのは、ハート。ドラゴンハートなんです。だから本当の心臓ではなくて、あの秘宝はアーロン様のハート、心なんじゃないでしょうか」
「心・・・か?」
ニコニコと頷くレンだが、心を物質として扱えるというのも、中々信じがたい話だぞ?
「愛し子様は本当に、ご慧眼でいらっしゃる。青年はアーローン様の心をレジス様の怨念から御守りする為には、心と躰を別の場所に離さなければならないと、仰ったのです。アーロン様の心が力を蓄え、お身体がレジス様の怒りを抑えるとも仰っています」
「信じられん話だが、事実なのだろう?」
「事実です。そしてその青年は予言を残された。それにより彼の方は、預言者と位置付けられております」
やっと予言の話しにたどり着いたか。
永かった・・・。
「神の愛子と、新たな樹海の王が訪れる時。古き樹海の王の魂は解き放たれ。役目を終えた、碧玉の龍は尤も大切なものを取り戻し、空へ帰るであろう。そしてこの国は、神の愛子に膝を折り、新たな樹海の王へ平伏し忠義を尽くす限り、苦悩から解放され過去の栄華を取り戻すであろう。愚かな民よ、二度の裏切りは、破滅を意味すると心得よ」
「・・・・・神の愛子?」
「新たな樹海の王?」
俺とレンはそれぞれ互いを指差しながら、顔を見交わしてしまった。
「まさしく!神の愛し子様と、ヘルムント王、樹海の王レジス様の系譜であられるお二方を置いて、予言の主とは言えますまい!」
「は・・・」
「はぁ・・・」
興奮仕切りの大公を宥めすかし、翌朝神殿を訪れる約束を交わすことに成功した。
興奮冷めやらぬ大公をヨーナムに押し付け、大公御一行が離宮を去る頃には、俺達はぐったりと疲れ切っていた。
「何と言うか、強烈な方ですね」
「まったくな・・・自分で世間知らずだと言っていたが、もう少し感情のコントロールを覚えた方が良いだろう」
『2人とも疲れただろ?茶を入れたから飲め』
「ありがとう。カルのご機嫌は治ったの?」
『別に!!・・・別に機嫌は悪くない。ただ悪い事をしたみたいだから、謝ろうと思って』
おいおい。
これは本当に、子供の謝り方だ。
「分かればいい。だが次は無い」
『分かってるよ』
その様子を、レンとマークは声を忍ばせて笑い、更にその様子をエーグルが目を細めて見つめている。
「ん?ロロシュはどうした?」
「ロロシュですか?」
途端にマークの声に権が混じり、瞳が冷たくなった。
「殿下について行きました、またご機嫌取りに忙しいんじゃありませんか?」
「これ以上引き出す情報があるとも思えんが」
「なら、閣下が任務修了を命じれば宜しいでしょう?」
「そ・・・そうだな。ロロシュに伝えて置く」
これは拙い。
マークは相当お冠だぞ。
ロロシュは一体何を考えているんだ?
「公国にまつわる概要は分かった。自ら招いた事とは言え、公国の民は良く耐えて来たと思う」
「閣下にそう言って頂けるだけでも、先人達も報われるでしょう」
大公は感慨深げだが、こちらとしては、まだ聞きたいことが残っている。
「それで、先程の予言と貴国の秘宝についてなのだが?」
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まあ、レンが上手く落ち着かせてくれたようだが。この御仁は、感情のブレが大きくてかなわんな。
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そういうのは良いから。
早く説明してくれよ。
「公家に伝わる予言と、秘宝には密接な関係が御座います」
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そこを早く。
「アーロン様が、レジス様の柩を守られると仰られた時、ヨナス様ともうお一方が、レジス様の廟に入られたのです。この時は、普段遠ざけられていた、我が祖先の司祭も、大事な事だからと、一緒に来るように言われていたそうで。全てではありませんが、大方の事は見ていたそうなのです。創世時代の出来事は、口伝で伝えられてきましたが、この時の事だけは、非常に重要な事の為、書き記されて居るのです」
その文書は後で読んでもらいたい。と大公は言いうが、そんな古い文書が保管されているとは驚きだ。
「それで?」
「レジス様の廟に入られた3人は、すぐに戻って来られ、その時ヨナス様は、大層具合が悪くなられて居たそうです。廟の中で何が有ったのかは分かりませんが、中の様子はお三方にとって、想定外だったのではないか。と記されております」
その後体調を崩したヨナスを連れ、宿坊に入った三人は、翌日もう一度、レジスの廟を訪れた。だが廟から出て来たのは、ヨナスと名前の分からない青年の2人だけだった。
そして青年は腕に一抱えもある、深紅の石を抱えていた。
番との今生の分れに、さめざめと涙を流すヨナスを慰める青年は、司祭にその石を納める祠を立てる様命じたのだった。
「その際、祠を立てる場所もその青年が指示したそうです。なんでもそこは魔素の集まる場所だそうで、その石を納めるに最適であろうと」
涙を流し続けるヨナスは、その石を愛おしそうに何度も撫でているのが目撃されている。ヨナスは祠を立てている間も、祠に石を納める間際まで、その石に寄り添い続けたのだそうだ。
「それが、あの秘宝なのだな?」
「はい。祠に石を納め結界による封印を施した青年は、10年に一度桜華の月の満月の夜に、祠を開き天井の岩戸を開け、月光を石に当てるように命じました。そしてアーロン様が呼ばない限り、レジス様の廟への立ち入りを禁じたのです」
「月光を当てる事に意味があるのか?魔素で充分だろう?」
「そうかもしれませんが、青年はアーロン様の力を、蓄える為に必要だと仰られたそうです」
「ふむ・・・月光にそんな力が有るとは知らなかったな」
「私の国では、太陽は陽の気を月は陰の気を持つとされています。陰と陽を合わせる事でより強力な力が得られるそうですよ?魔素が陽の気だとしたら、月光が陰の気でバランスを取ったのかも知れないですね」
「なるほど」
「愛し子様は、博識でいらっしゃいますな」
そうだろう、そうだろう。
俺の番は博識で賢い、自慢の番なのだ。
それに今日は、俺の匂いを纏って、本当に可愛いいのだ。
「閣下・・・その、話しを続けても宜しいでしょうか?」
ついレンの頭を撫でるのに、夢中になってしまった。
「ん?あぁ。続けてくれ」
「あーー。ゴホン。それでは・・・祠と廟の注意をした青年が、司祭だけに話した事なのですが、あの秘宝はアーロン様の心臓だと仰られました」
「心臓?龍の心臓か?」
「やっぱり」
「レンは知っていたのか?」
「知っていた訳じゃないのだけど、彼方の伝説や物語で、ドラゴンが人に力を授ける為に心臓を与えたとか、心臓を失ったドラゴンが悪龍となって大暴れした、とかってお話があるから、もしかしてって思ってたの。でも龍が如意宝珠を与えた話はあっても、心臓を与えた話は無いから、解釈違いかと思ってました」
「ドラゴンや龍は、心臓が無くても生きて行けるものなのか?」
「私の考えでは、心臓を失ったら普通死ぬと思いますよ?でも心臓も心もハートと呼ぶのです。そしてドラゴンが与えるのは、ハート。ドラゴンハートなんです。だから本当の心臓ではなくて、あの秘宝はアーロン様のハート、心なんじゃないでしょうか」
「心・・・か?」
ニコニコと頷くレンだが、心を物質として扱えるというのも、中々信じがたい話だぞ?
「愛し子様は本当に、ご慧眼でいらっしゃる。青年はアーローン様の心をレジス様の怨念から御守りする為には、心と躰を別の場所に離さなければならないと、仰ったのです。アーロン様の心が力を蓄え、お身体がレジス様の怒りを抑えるとも仰っています」
「信じられん話だが、事実なのだろう?」
「事実です。そしてその青年は予言を残された。それにより彼の方は、預言者と位置付けられております」
やっと予言の話しにたどり着いたか。
永かった・・・。
「神の愛子と、新たな樹海の王が訪れる時。古き樹海の王の魂は解き放たれ。役目を終えた、碧玉の龍は尤も大切なものを取り戻し、空へ帰るであろう。そしてこの国は、神の愛子に膝を折り、新たな樹海の王へ平伏し忠義を尽くす限り、苦悩から解放され過去の栄華を取り戻すであろう。愚かな民よ、二度の裏切りは、破滅を意味すると心得よ」
「・・・・・神の愛子?」
「新たな樹海の王?」
俺とレンはそれぞれ互いを指差しながら、顔を見交わしてしまった。
「まさしく!神の愛し子様と、ヘルムント王、樹海の王レジス様の系譜であられるお二方を置いて、予言の主とは言えますまい!」
「は・・・」
「はぁ・・・」
興奮仕切りの大公を宥めすかし、翌朝神殿を訪れる約束を交わすことに成功した。
興奮冷めやらぬ大公をヨーナムに押し付け、大公御一行が離宮を去る頃には、俺達はぐったりと疲れ切っていた。
「何と言うか、強烈な方ですね」
「まったくな・・・自分で世間知らずだと言っていたが、もう少し感情のコントロールを覚えた方が良いだろう」
『2人とも疲れただろ?茶を入れたから飲め』
「ありがとう。カルのご機嫌は治ったの?」
『別に!!・・・別に機嫌は悪くない。ただ悪い事をしたみたいだから、謝ろうと思って』
おいおい。
これは本当に、子供の謝り方だ。
「分かればいい。だが次は無い」
『分かってるよ』
その様子を、レンとマークは声を忍ばせて笑い、更にその様子をエーグルが目を細めて見つめている。
「ん?ロロシュはどうした?」
「ロロシュですか?」
途端にマークの声に権が混じり、瞳が冷たくなった。
「殿下について行きました、またご機嫌取りに忙しいんじゃありませんか?」
「これ以上引き出す情報があるとも思えんが」
「なら、閣下が任務修了を命じれば宜しいでしょう?」
「そ・・・そうだな。ロロシュに伝えて置く」
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