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千年王国
ザキエル・エレ・ウジュカ 3
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「受け入れちゃったんだ」
「ドラゴンや龍は、元来頑固な生き物の様です。一度決めたら梃子でも動かない、というやつですね。アーロン様が心を決めてしまった以上、ヨナス様にはどうする事も出来なかったのでしょう」
「でも・・・・」
私は思わずアレクさんの顔を見ていました。
するとアレクさんは、頭を撫でてくれて、その暖かい手が、自分はそんな事はしない、と言ってくれているようで、安心出来たのです。
「悲嘆にくれるヨナス様に、アーロン様は、ヨナス様が輪廻の輪に戻られたら、柩は自分の眠る神殿に安置して欲しいと仰いました。レジス様の柩と共に、ご自分が永劫の刻を護るから、と仰ったのです」
「しかし、ヨナスの柩は」
「はい。ゴトフリーでヘリオドス様と共に、安置されていると聞き及んでおります」
「どうしてかしら?」
「カルはその時の事を、何か知らないのか?」
『私は・・あの時は・・・・・あっ思い出した!あの時はヨナスのお付きの者達が凄く揉めていた。ヨナスの遺言に従う、と言う者と。場所が分からないのにどうやって探すんだって言う者がいて、私はなんの事か分からなかったけど、暫くは大騒ぎだった』
大公殿下は、当時の様子を知るカルに、不思議そうな視線を向けていましたが、ここでカルが大門前に現れた龍だと明かすと、感動した殿下が、また暴走しそうなので、今はお口にチャックです。
「なるほどな。ここでも呪いの効果が出ていた訳か。そうでなければ、ヨナスに仕えていた者達が、レジスが眠る場所を知らぬはずが無い」
「おそらくそういう事だったのだと思います。しかしヨナス様が身罷られてからも30年近く前までは、この地は平穏でありました。相変わらず、我等は外の世界には移り住むことは出来ませんし、外の世界からは、忘れられがちではありましたが、以前の様な怪異はかなり減りましたし、謎の病に罹る者は激減しています。それに、ここに人の住む街があり、国が出来た事は認知されて居ましたから、アーロン様の加護は生き続けていた、と申せましょう」
「ふむ・・・・30年前と言うと、ギデオンの侵攻の事か?」
「左様です。世界に忘れられるという事は、裏を返せば外敵の脅威に晒される事が無い。とも言い変えられます。我等はレジス様の魂を鎮める為の存在です。この国は本当に小さな国でもありますし、治安を護る為の兵士は居りましたが、戦の為の軍や兵を持ったことが有りません。ギデオン帝の侵攻は、それはそれは恐ろしかったと、幼心にもよく覚えております」
「国を守ったのは、あの結界か?」
「当時の結界は、公国全体を包み込めるほどの力を持っておりました。ですが、ギデオン帝が侵攻を諦めた後、一度だけアーロン様がお目覚めになり、次は無いと仰ったのです。もし結界を張るとしても、首都の周囲だけだ、アーロン様が守るべきは、この地の民ではなくレジス様の柩なのだと」
「アーロンの力は、弱まって来ているのか?」
大公殿下は、とても申し訳なさそうにフルフルと首を振っています。
「私には判断できかねます。そもそも咎人の系譜である私達を、アーロン様が護る理由は無いのです。アーロン様が公国を護って下さったのが、唯の気まぐれであった、と言われても、納得するしかないのです」
「ヨナスとの間で、この地を守護するという約定は無いのだな?」
「私の知る限りではございません」
「ふむ・・・実際に見てみれば分かるか・・では、ゴトフリーには、どういう経緯で付け込まれるようになったのだ?」
「それはギデオン帝が退いた後。魔物の被害が急激に増えた事が発端です。魔物の急増は我が国に限った事では無かったのですが、わが国には貴国の様な騎士は居りません。急ごしらえで治安部隊を強化した処で、焼け石に水です」
「まあ、そうだろうな」
「それに今以上に、我々は外の世界の情報に疎かった。その為私の父、先代の大公は間違いを犯したのです」
「間違い?お父君は何をした?」
「父は、魔物の増加は、アーロン様がお怒りなって居るからだ、と考えたのです。アーロン様が首都以外を護らないと仰ったのも、全てヨナス様の柩を、神殿へ安置しなかった所為だと。愚かにも父は独断で、ヨナス様の柩の返還をゴトフリーへ求めたのです」
「鴨葱だ」
「かもねぎ?」
「鴨と言う鳥が、食材を背負って人間の前にやってくるという。敵に貢ぎ物を持って、自ら命を差しすような真似の事を言います」
「なるほど、上手い言い回しだ」
「異界の言葉でしょうか?まさに愛し子様が仰った通りだったのです。」
「何が有った?」
「最初はゴトフリーも、魔物の被害で困っているだろうし、帝国に膝を折りたくもないだろうと言って、援軍を送ってくれたりと、友好的な振りをしていました。ヨナス様の墓所の場所は分からないが、手を尽くして探している。見つかり次第、柩はそちらに返還しようとも言って来たのです。実際ゴトフリーの援軍の働きは目覚ましかった。閣下達の戦いぶりを見た後では、子供だましの様な軍ではありましたが、何も持たない我々には救世主の様に見えたのです」
「だろうな」
「神官を中心にした部隊が、魔物の巣窟へ赴くと、いくらもしない内に魔物は全て居なくなる。何と有難い事かと、父は手放しで喜んでおりました。しかし・・・」
「そんな旨い話がある訳が無い」
ゴトフリーの神官は、呪具を使って瘴気溜まりを創ったか。自分達で魔物を召喚し、暴れ回らせた後、何食わぬ顔で現れて、魔物達をまた別の所に転移させていた。
多分後者の可能性が高いと思います。
彼らが魔物をティムしていたとは考えにくい。けれど魔物を引き寄せる囮さえいれば、転移だけなら簡単にできる。
彼等は獣人を囮にすることを躊躇わなかっただろうし、それ以外考えられない。
「その通りです。最初はこちらから謝礼を渡していました。働きに見合う謝礼は当然ですからね。ですが彼等はそれ以上を求める様になりました。求めに応じねば兵は送らないと。ですが財貨も食料も、勝手に天から降って来るものではございません」
ん~~~~。
私の場合、勝手にお菓子が降って来るけどね~~~。
「まあ、普通はそうだな」
みんなも同じこと考えてるのね?
視線が痛いわ~。
「一度これ以上は無理だ。と突っぱねたのです。すると、ヨナス様の柩を人質に取られました。言う事を聞かねば、ヨナス様の柩を燃やしてしまうと、脅されたのです」
「悪党と金貸しの常套手段だな」
「そうなのですね?世間知らずな私達は、そんな事とは露知らず。ゴトフリーの意のままになって行ったのです。そんな心労からか、父が身罷り、私が公国を引き継いだのですが、その時にはこの国はゴトフリーの手で、がんじがらめに縛り付けられておりました。父亡き後、私が知らぬゴトフリーとの書簡が、腐るほど出て来て。そのどれもが無理難題を、突き付けてくるものばかりで、国民の命でさえ、何時どうなるか分からない状態でした。しかし私はやられっぱなしは性に合わず。食料の代金だけは欲しいと、交渉したのです」
「弱気ではあるが、何もせぬよりかはマシだな」
「弱気ではなく。この国は本当に弱いのです。幸いと言っていいのか、この国の領地は小さいですが、平地が多く土地と水が豊かなお陰で、農作物の栽培に適しております。しかしゴトフリーはいつも食糧難でしたから、財貨ではなく、食料をただ同然で売る事の同意を得るのがやっとでした」
「ふむ・・・そうこうする内に干ばつが始まり、盗賊に荒し回られ、宝物が盗まれた。その宝物を返す代わりに、公子を人質に取られ、公子の命が惜しければ、愛し子を連れてこいと脅され、誘拐を企てた。それが失敗すると、愛し子とアーノルドの王配目当てに、エスカルを送り込むから、その手伝いをしろ、とでも脅されて、アルマを送り込んだと云う処か?」
「まさしくその通りでございます」
そう言って、大公殿下は恭しくアレクさんに頭を下げたのでした。
「ドラゴンや龍は、元来頑固な生き物の様です。一度決めたら梃子でも動かない、というやつですね。アーロン様が心を決めてしまった以上、ヨナス様にはどうする事も出来なかったのでしょう」
「でも・・・・」
私は思わずアレクさんの顔を見ていました。
するとアレクさんは、頭を撫でてくれて、その暖かい手が、自分はそんな事はしない、と言ってくれているようで、安心出来たのです。
「悲嘆にくれるヨナス様に、アーロン様は、ヨナス様が輪廻の輪に戻られたら、柩は自分の眠る神殿に安置して欲しいと仰いました。レジス様の柩と共に、ご自分が永劫の刻を護るから、と仰ったのです」
「しかし、ヨナスの柩は」
「はい。ゴトフリーでヘリオドス様と共に、安置されていると聞き及んでおります」
「どうしてかしら?」
「カルはその時の事を、何か知らないのか?」
『私は・・あの時は・・・・・あっ思い出した!あの時はヨナスのお付きの者達が凄く揉めていた。ヨナスの遺言に従う、と言う者と。場所が分からないのにどうやって探すんだって言う者がいて、私はなんの事か分からなかったけど、暫くは大騒ぎだった』
大公殿下は、当時の様子を知るカルに、不思議そうな視線を向けていましたが、ここでカルが大門前に現れた龍だと明かすと、感動した殿下が、また暴走しそうなので、今はお口にチャックです。
「なるほどな。ここでも呪いの効果が出ていた訳か。そうでなければ、ヨナスに仕えていた者達が、レジスが眠る場所を知らぬはずが無い」
「おそらくそういう事だったのだと思います。しかしヨナス様が身罷られてからも30年近く前までは、この地は平穏でありました。相変わらず、我等は外の世界には移り住むことは出来ませんし、外の世界からは、忘れられがちではありましたが、以前の様な怪異はかなり減りましたし、謎の病に罹る者は激減しています。それに、ここに人の住む街があり、国が出来た事は認知されて居ましたから、アーロン様の加護は生き続けていた、と申せましょう」
「ふむ・・・・30年前と言うと、ギデオンの侵攻の事か?」
「左様です。世界に忘れられるという事は、裏を返せば外敵の脅威に晒される事が無い。とも言い変えられます。我等はレジス様の魂を鎮める為の存在です。この国は本当に小さな国でもありますし、治安を護る為の兵士は居りましたが、戦の為の軍や兵を持ったことが有りません。ギデオン帝の侵攻は、それはそれは恐ろしかったと、幼心にもよく覚えております」
「国を守ったのは、あの結界か?」
「当時の結界は、公国全体を包み込めるほどの力を持っておりました。ですが、ギデオン帝が侵攻を諦めた後、一度だけアーロン様がお目覚めになり、次は無いと仰ったのです。もし結界を張るとしても、首都の周囲だけだ、アーロン様が守るべきは、この地の民ではなくレジス様の柩なのだと」
「アーロンの力は、弱まって来ているのか?」
大公殿下は、とても申し訳なさそうにフルフルと首を振っています。
「私には判断できかねます。そもそも咎人の系譜である私達を、アーロン様が護る理由は無いのです。アーロン様が公国を護って下さったのが、唯の気まぐれであった、と言われても、納得するしかないのです」
「ヨナスとの間で、この地を守護するという約定は無いのだな?」
「私の知る限りではございません」
「ふむ・・・実際に見てみれば分かるか・・では、ゴトフリーには、どういう経緯で付け込まれるようになったのだ?」
「それはギデオン帝が退いた後。魔物の被害が急激に増えた事が発端です。魔物の急増は我が国に限った事では無かったのですが、わが国には貴国の様な騎士は居りません。急ごしらえで治安部隊を強化した処で、焼け石に水です」
「まあ、そうだろうな」
「それに今以上に、我々は外の世界の情報に疎かった。その為私の父、先代の大公は間違いを犯したのです」
「間違い?お父君は何をした?」
「父は、魔物の増加は、アーロン様がお怒りなって居るからだ、と考えたのです。アーロン様が首都以外を護らないと仰ったのも、全てヨナス様の柩を、神殿へ安置しなかった所為だと。愚かにも父は独断で、ヨナス様の柩の返還をゴトフリーへ求めたのです」
「鴨葱だ」
「かもねぎ?」
「鴨と言う鳥が、食材を背負って人間の前にやってくるという。敵に貢ぎ物を持って、自ら命を差しすような真似の事を言います」
「なるほど、上手い言い回しだ」
「異界の言葉でしょうか?まさに愛し子様が仰った通りだったのです。」
「何が有った?」
「最初はゴトフリーも、魔物の被害で困っているだろうし、帝国に膝を折りたくもないだろうと言って、援軍を送ってくれたりと、友好的な振りをしていました。ヨナス様の墓所の場所は分からないが、手を尽くして探している。見つかり次第、柩はそちらに返還しようとも言って来たのです。実際ゴトフリーの援軍の働きは目覚ましかった。閣下達の戦いぶりを見た後では、子供だましの様な軍ではありましたが、何も持たない我々には救世主の様に見えたのです」
「だろうな」
「神官を中心にした部隊が、魔物の巣窟へ赴くと、いくらもしない内に魔物は全て居なくなる。何と有難い事かと、父は手放しで喜んでおりました。しかし・・・」
「そんな旨い話がある訳が無い」
ゴトフリーの神官は、呪具を使って瘴気溜まりを創ったか。自分達で魔物を召喚し、暴れ回らせた後、何食わぬ顔で現れて、魔物達をまた別の所に転移させていた。
多分後者の可能性が高いと思います。
彼らが魔物をティムしていたとは考えにくい。けれど魔物を引き寄せる囮さえいれば、転移だけなら簡単にできる。
彼等は獣人を囮にすることを躊躇わなかっただろうし、それ以外考えられない。
「その通りです。最初はこちらから謝礼を渡していました。働きに見合う謝礼は当然ですからね。ですが彼等はそれ以上を求める様になりました。求めに応じねば兵は送らないと。ですが財貨も食料も、勝手に天から降って来るものではございません」
ん~~~~。
私の場合、勝手にお菓子が降って来るけどね~~~。
「まあ、普通はそうだな」
みんなも同じこと考えてるのね?
視線が痛いわ~。
「一度これ以上は無理だ。と突っぱねたのです。すると、ヨナス様の柩を人質に取られました。言う事を聞かねば、ヨナス様の柩を燃やしてしまうと、脅されたのです」
「悪党と金貸しの常套手段だな」
「そうなのですね?世間知らずな私達は、そんな事とは露知らず。ゴトフリーの意のままになって行ったのです。そんな心労からか、父が身罷り、私が公国を引き継いだのですが、その時にはこの国はゴトフリーの手で、がんじがらめに縛り付けられておりました。父亡き後、私が知らぬゴトフリーとの書簡が、腐るほど出て来て。そのどれもが無理難題を、突き付けてくるものばかりで、国民の命でさえ、何時どうなるか分からない状態でした。しかし私はやられっぱなしは性に合わず。食料の代金だけは欲しいと、交渉したのです」
「弱気ではあるが、何もせぬよりかはマシだな」
「弱気ではなく。この国は本当に弱いのです。幸いと言っていいのか、この国の領地は小さいですが、平地が多く土地と水が豊かなお陰で、農作物の栽培に適しております。しかしゴトフリーはいつも食糧難でしたから、財貨ではなく、食料をただ同然で売る事の同意を得るのがやっとでした」
「ふむ・・・そうこうする内に干ばつが始まり、盗賊に荒し回られ、宝物が盗まれた。その宝物を返す代わりに、公子を人質に取られ、公子の命が惜しければ、愛し子を連れてこいと脅され、誘拐を企てた。それが失敗すると、愛し子とアーノルドの王配目当てに、エスカルを送り込むから、その手伝いをしろ、とでも脅されて、アルマを送り込んだと云う処か?」
「まさしくその通りでございます」
そう言って、大公殿下は恭しくアレクさんに頭を下げたのでした。
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