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千年王国
大公殿下と謁見
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アレクさんのお給仕を受けながら、聞いた話によると。
ウジュカの大公殿下は思っていたより、気さくで腰の低い方の様です。
ですが、それは見せかけの可能性の方が大きいという事で、大公の言う事を無条件に信じてはいけないと、注意を受けました。
一国の長が、只々優しい良い人、なんてことは先ず無いでしょうから、アレクさんの忠告には素直に従った方が良さそうです。
「それで、大公がレンへの謁見を申し出ていてな」
アレクさんは、心配そうにしていますが、過保護は良くないって。
「私は、いつでも構いませんよ?宝物も返さなくちゃいけないし」
「それなんだがな?すぐに渡すのではなく、宝物を納めてあった祠に、俺達が直接、治め直した方がいいと思うのだが」
「そう・・・ですね。実際に確認した方がいいかも」
宝物を盗み出したのが、例の盗賊団とは限らない。
少なくとも、祠に掛けられた結界を破ることが出来るほどの力を持った誰か、これはヴァラク本人だった可能性が高いですが、あの人に情報を渡した誰かが、今も大公の傍に居る可能性も高い訳で。
そうなると、無条件にウジュカ側の人達を信じる訳には行きません。
宝物を納め直すなら、私達の手で確実に納め直した方がいい。必要なら、カルに結界も張り直してもらった方が良いでしょう。
あ・・・でもカルは落ち込んでる最中、なんだっけ?
「他にも色々気になる点はあるが、向こうの出方が分からんから、後は臨機応変にだな」
「特に気を付ける事は有る?」
「言質を取られない事。必要なこと以外、こちらの情報を与えない事。相手からは、欲しい情報を引き出せると、理想的だな」
「うん、分かった」
何と無く営業テクニックの基本な気がしますが、交渉事には共通したものなんでしょうね。
だったら、”営業に役立つ真っ黒心理学”って本に書いてあったことを実践出来たら、相手は私の言いなりかしら?
ちょっと試してみたいかも。
気分は、相手を意のままに操るメンタリスト?みたいな。
「うふっ」
「どうした?」
「何がですか?」
「楽しそうだが、ちょっと意地悪な顔になってるぞ?」
「こういう顔は嫌いですか?」
とわざとらしくニッコリ微笑んでみたら、アレクさんは片手で口元を押えて、そっぽを向いてしまいました。
手の下で、何かごにょごにょ言っていますが、全然聞こえませんよ?
そんなこんなで、大公殿下との謁見です。
初めてお会いする大公殿下は、顔はアルマにそっくり。
心労からでしょうか、疲れて居るみたいですが、それでもアルマより表情が明るく見えます。
アルマはアルマで、帝国に来て以来、気を張って居るのかも知れないです。
そう思うと、遠い異国の地に、一人でやって来たアルマが不憫に思えて、帝国に帰ったら、お土産を持って会いに行ってみよう、と思いました。
いつでも訪ねて来て構わない、と大公殿下へ伝言を言付けると、今から伺いたいとの返事が来ました。
程なく大公殿下は、側近の方や護衛をゾロゾロ従えて、離宮にいらっしゃいました。ですが、護衛の方達は皆さん獣人だったらしく、アレクさんのマーキングに気付いた彼らは、離宮の中に入る事が出来ず仕舞いです。
此方としても、信頼出来るか判断しかねて居る相手が、武装した護衛を大勢引き連れて来るのは、好ましい事ではないし、入宮をお断りする手間が省けて、良かった、と思うことにしましょう。
あとで大公殿下が語ったところによると、護衛の数が多かったのは、此方を警戒したり威嚇する為の物ではなく、 “鬼神の如き戦いを見せた、大公閣下に一目お会いしたい!” と護衛任務の争奪戦となり、絞りに絞って、あの人数だったそうです。
まあ、側近の何名かは獣人で、その方達は具合を悪くしたり、気絶してしまった方も居たし、護衛の方も離宮内に入れない段階で、第2騎士団の騎士さん達の敵ではないので、何人連れてこようと、気にする必要はないのだと思います。
「愛し子様の、ご体調がご回復された由。お喜び申し上げます。ウジュカ公国大公。ザキエル・エレ・ウジュカが、アウラ神の恩寵。愛し子様にご挨拶申し上げます。また愛し子様には、我が公国へ格別のお慈悲と恩寵を賜りました事。重ねてお礼申し上げます」
深々と腰を折る大公殿下は、アレクさんが言っていたように腰の低い方の様です。
「レン・シトウです。大公のご口上承りました。私は堅苦しいのは苦手です。大公もどうかお楽に」
「ははっ。勿体ないお言葉有難く」
そこで頭を上げて、私に向き直った大公殿下は、人の好さそうな笑みを浮かべていました。
椅子に腰掛けた大公殿下からは、美麗字句を並べた、支援に対する感謝の言葉が続きました。
これがゴトフリーの貴族が相手だと、食傷気味で、うんざりする所なのですが、大公殿下のお人柄でしょうか、素直に喜んでくれていることが伝わってきます。
「大公殿下、物資はこれだけではありません。貴国の状況を鑑み、取り急ぎ持てる分だけを持って来ただけです。遠からず追加の物資が届きます。一時しのぎかも知れませんが、国民の皆さんに行き届くよう、取り計らって下さい」
「あれが全てでは無いのですか。何と感謝を申し上げればよいのやら」
そこからまた,いつ息継ぎをしているの?と首を傾げたくなる様な、御礼ラッシュが始まってしまいました。
こんな時、上手に相手を誘導してくれるマークさんは、傍にいないし・・・・。
困リ果てている私達に、助け舟を出してくれたのは、ヨーナムさんでした。
「殿下。そう勢い込まれては、愛し子様達がお話できませんぞ」
「お?おぉ、これは申し訳ございませんでした。つい興奮し過ぎてしまいましたな」
う~ん。
このかたは悪い人ではないのかもしれないけれど、なんと言うか、純粋培養?過ぎて、空気が読めない方なのかも?
「大公殿下の、感謝は充分承った。此処からは、此方からの要望をお伝えする事と、いくつかの質問をさせて頂きたい。そして質問には、偽りなく答えて頂けると助かる」
「閣下。愛し子様のご要望とあらば、何を変えても、叶えて差し上げたく存じます。然し乍ら、我等にはさしたる財貨もなく、ご期待に添えるか」
ここでアレクさんは手を挙げて、殿下の話を断ち切りました。
このおしゃべりな方に,舵取りを任せていたら、話が進まないと思ったからだと思います。
「ここに居られる愛し子様は、財貨に興味はお持ちではない。この方の望みは、アウラ神より賜った、使命を全うする事だけだ」
「・・・神の恩寵であられる、お方に対し、大変失礼な物言いでしたな。どうやら私も、ここ数年で世俗に塗れ過ぎた様です」
「・・・それはゴトフリーとの関係を言って居るのか?」
「仰る通り。あの強欲な連中に関わった事で、この国はめちゃくちゃにされてしまいました」
「・・・国としては賠償も済んでいることでも有るし、蒸し返したくはないが、愛し子の誘拐を企んだのは、ゴトフリーに命じられたからか?」
「仰る通りです」
これまで勤めて明るく振る舞ってきた大公殿下の顔は、見る間に曇り、噛み締めた歯の間から、絞り出す様に答えるのがやっと、と言う感じです。
「ふむ。我らはゴトフリーのような、下賤な振る舞いは、良しとしておらん。彼者達の様な、無体なことは言わんから、安心するがいい」
「左様でございますか?」
探るように見つめ返す大公殿下からは、ゴトフリーから命じられ、無理難題に悩まされてきた様子が、はっきりと伝わって来ました。
「我らの要望は、貴国が秘匿している大公家の秘密の開示と、龍神の祠、レジス殿の墓所への立ち入り許可だ」
「は? それだけですか?本当にたったそれだけ?」
「愛し子の使命を果たすために、必要と判断した内容だが?異論があるのか?」
「いえ!そんな滅相もない!!」
アレクさんの申し出に大公殿下は、信じられない物を見る様な目を向けています。
「ふむ。まだ安心できんか?では、俺の系譜は、レジスどのやヘルムント王まで遡れるらしい。子孫が先祖の墓に参りたい。と言うのでは納得できんか?」
「ヘルムント王の系譜・・・・爺!聞いたか?!これで我らの悲願が叶うのではないか?!違うか?!」
いきなり立ち上がった大公殿下は、後ろに控えていたヨーナムさんの肩を掴んで、グラグラと揺らしています。
「大公殿下?! 落ちつかれよ!!」
アレクさんの一喝にぴたりと動きを止めた殿下は、ソロソロとアレクサンを振り返り、じっと彼を見つめて来ました。
そして、やおら床に額ずいた大公殿下は、私たち二人に、拝礼の姿勢を取ったのです。
ウジュカの大公殿下は思っていたより、気さくで腰の低い方の様です。
ですが、それは見せかけの可能性の方が大きいという事で、大公の言う事を無条件に信じてはいけないと、注意を受けました。
一国の長が、只々優しい良い人、なんてことは先ず無いでしょうから、アレクさんの忠告には素直に従った方が良さそうです。
「それで、大公がレンへの謁見を申し出ていてな」
アレクさんは、心配そうにしていますが、過保護は良くないって。
「私は、いつでも構いませんよ?宝物も返さなくちゃいけないし」
「それなんだがな?すぐに渡すのではなく、宝物を納めてあった祠に、俺達が直接、治め直した方がいいと思うのだが」
「そう・・・ですね。実際に確認した方がいいかも」
宝物を盗み出したのが、例の盗賊団とは限らない。
少なくとも、祠に掛けられた結界を破ることが出来るほどの力を持った誰か、これはヴァラク本人だった可能性が高いですが、あの人に情報を渡した誰かが、今も大公の傍に居る可能性も高い訳で。
そうなると、無条件にウジュカ側の人達を信じる訳には行きません。
宝物を納め直すなら、私達の手で確実に納め直した方がいい。必要なら、カルに結界も張り直してもらった方が良いでしょう。
あ・・・でもカルは落ち込んでる最中、なんだっけ?
「他にも色々気になる点はあるが、向こうの出方が分からんから、後は臨機応変にだな」
「特に気を付ける事は有る?」
「言質を取られない事。必要なこと以外、こちらの情報を与えない事。相手からは、欲しい情報を引き出せると、理想的だな」
「うん、分かった」
何と無く営業テクニックの基本な気がしますが、交渉事には共通したものなんでしょうね。
だったら、”営業に役立つ真っ黒心理学”って本に書いてあったことを実践出来たら、相手は私の言いなりかしら?
ちょっと試してみたいかも。
気分は、相手を意のままに操るメンタリスト?みたいな。
「うふっ」
「どうした?」
「何がですか?」
「楽しそうだが、ちょっと意地悪な顔になってるぞ?」
「こういう顔は嫌いですか?」
とわざとらしくニッコリ微笑んでみたら、アレクさんは片手で口元を押えて、そっぽを向いてしまいました。
手の下で、何かごにょごにょ言っていますが、全然聞こえませんよ?
そんなこんなで、大公殿下との謁見です。
初めてお会いする大公殿下は、顔はアルマにそっくり。
心労からでしょうか、疲れて居るみたいですが、それでもアルマより表情が明るく見えます。
アルマはアルマで、帝国に来て以来、気を張って居るのかも知れないです。
そう思うと、遠い異国の地に、一人でやって来たアルマが不憫に思えて、帝国に帰ったら、お土産を持って会いに行ってみよう、と思いました。
いつでも訪ねて来て構わない、と大公殿下へ伝言を言付けると、今から伺いたいとの返事が来ました。
程なく大公殿下は、側近の方や護衛をゾロゾロ従えて、離宮にいらっしゃいました。ですが、護衛の方達は皆さん獣人だったらしく、アレクさんのマーキングに気付いた彼らは、離宮の中に入る事が出来ず仕舞いです。
此方としても、信頼出来るか判断しかねて居る相手が、武装した護衛を大勢引き連れて来るのは、好ましい事ではないし、入宮をお断りする手間が省けて、良かった、と思うことにしましょう。
あとで大公殿下が語ったところによると、護衛の数が多かったのは、此方を警戒したり威嚇する為の物ではなく、 “鬼神の如き戦いを見せた、大公閣下に一目お会いしたい!” と護衛任務の争奪戦となり、絞りに絞って、あの人数だったそうです。
まあ、側近の何名かは獣人で、その方達は具合を悪くしたり、気絶してしまった方も居たし、護衛の方も離宮内に入れない段階で、第2騎士団の騎士さん達の敵ではないので、何人連れてこようと、気にする必要はないのだと思います。
「愛し子様の、ご体調がご回復された由。お喜び申し上げます。ウジュカ公国大公。ザキエル・エレ・ウジュカが、アウラ神の恩寵。愛し子様にご挨拶申し上げます。また愛し子様には、我が公国へ格別のお慈悲と恩寵を賜りました事。重ねてお礼申し上げます」
深々と腰を折る大公殿下は、アレクさんが言っていたように腰の低い方の様です。
「レン・シトウです。大公のご口上承りました。私は堅苦しいのは苦手です。大公もどうかお楽に」
「ははっ。勿体ないお言葉有難く」
そこで頭を上げて、私に向き直った大公殿下は、人の好さそうな笑みを浮かべていました。
椅子に腰掛けた大公殿下からは、美麗字句を並べた、支援に対する感謝の言葉が続きました。
これがゴトフリーの貴族が相手だと、食傷気味で、うんざりする所なのですが、大公殿下のお人柄でしょうか、素直に喜んでくれていることが伝わってきます。
「大公殿下、物資はこれだけではありません。貴国の状況を鑑み、取り急ぎ持てる分だけを持って来ただけです。遠からず追加の物資が届きます。一時しのぎかも知れませんが、国民の皆さんに行き届くよう、取り計らって下さい」
「あれが全てでは無いのですか。何と感謝を申し上げればよいのやら」
そこからまた,いつ息継ぎをしているの?と首を傾げたくなる様な、御礼ラッシュが始まってしまいました。
こんな時、上手に相手を誘導してくれるマークさんは、傍にいないし・・・・。
困リ果てている私達に、助け舟を出してくれたのは、ヨーナムさんでした。
「殿下。そう勢い込まれては、愛し子様達がお話できませんぞ」
「お?おぉ、これは申し訳ございませんでした。つい興奮し過ぎてしまいましたな」
う~ん。
このかたは悪い人ではないのかもしれないけれど、なんと言うか、純粋培養?過ぎて、空気が読めない方なのかも?
「大公殿下の、感謝は充分承った。此処からは、此方からの要望をお伝えする事と、いくつかの質問をさせて頂きたい。そして質問には、偽りなく答えて頂けると助かる」
「閣下。愛し子様のご要望とあらば、何を変えても、叶えて差し上げたく存じます。然し乍ら、我等にはさしたる財貨もなく、ご期待に添えるか」
ここでアレクさんは手を挙げて、殿下の話を断ち切りました。
このおしゃべりな方に,舵取りを任せていたら、話が進まないと思ったからだと思います。
「ここに居られる愛し子様は、財貨に興味はお持ちではない。この方の望みは、アウラ神より賜った、使命を全うする事だけだ」
「・・・神の恩寵であられる、お方に対し、大変失礼な物言いでしたな。どうやら私も、ここ数年で世俗に塗れ過ぎた様です」
「・・・それはゴトフリーとの関係を言って居るのか?」
「仰る通り。あの強欲な連中に関わった事で、この国はめちゃくちゃにされてしまいました」
「・・・国としては賠償も済んでいることでも有るし、蒸し返したくはないが、愛し子の誘拐を企んだのは、ゴトフリーに命じられたからか?」
「仰る通りです」
これまで勤めて明るく振る舞ってきた大公殿下の顔は、見る間に曇り、噛み締めた歯の間から、絞り出す様に答えるのがやっと、と言う感じです。
「ふむ。我らはゴトフリーのような、下賤な振る舞いは、良しとしておらん。彼者達の様な、無体なことは言わんから、安心するがいい」
「左様でございますか?」
探るように見つめ返す大公殿下からは、ゴトフリーから命じられ、無理難題に悩まされてきた様子が、はっきりと伝わって来ました。
「我らの要望は、貴国が秘匿している大公家の秘密の開示と、龍神の祠、レジス殿の墓所への立ち入り許可だ」
「は? それだけですか?本当にたったそれだけ?」
「愛し子の使命を果たすために、必要と判断した内容だが?異論があるのか?」
「いえ!そんな滅相もない!!」
アレクさんの申し出に大公殿下は、信じられない物を見る様な目を向けています。
「ふむ。まだ安心できんか?では、俺の系譜は、レジスどのやヘルムント王まで遡れるらしい。子孫が先祖の墓に参りたい。と言うのでは納得できんか?」
「ヘルムント王の系譜・・・・爺!聞いたか?!これで我らの悲願が叶うのではないか?!違うか?!」
いきなり立ち上がった大公殿下は、後ろに控えていたヨーナムさんの肩を掴んで、グラグラと揺らしています。
「大公殿下?! 落ちつかれよ!!」
アレクさんの一喝にぴたりと動きを止めた殿下は、ソロソロとアレクサンを振り返り、じっと彼を見つめて来ました。
そして、やおら床に額ずいた大公殿下は、私たち二人に、拝礼の姿勢を取ったのです。
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