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愛し子と樹海の王
カルと私
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side・レン
『やっと起きたと思ったら、もう面倒事を拾って来たの?ある意味これも才能ってやつ?』
拾って来たって・・・。
言い方。
「そう言われても、勝手に向こうから寄って来るって言うか。別に好きでやってる訳じゃないのですよ?」
『そう?』
なんでしょう、この疑いの眼は。
『他所の国の、しかも自分達の保身のために君を誘拐しようとした、身勝手なおじさんでしょ? 話を聞く限り、君には、なんの得も無いよね? 骨を折ってやる必要なんて、これぽっちも無いと思うのは、私の気の所為かな?』
確かにそうだけど。
国民の皆さんは、関係ないし。
「うぅ・・・。困ったときはお互い様って言うか。助け合いの精神って大事ですよね?」
『なあに?それは異界の考え方なの?』
「えぇ。私の国では、普通の考え方なんですけど」
『とても尊い考え方だと思うけど・・・まあいいや。お人好しも程々にね?』
なんでしょう・・・。
ちょっと馬鹿にされた気分です。
「もう・・・本題に戻しますよ? ウジュカの龍神様は、カルじゃないって事で良いのね?」
『私は神ではないし、ウジュカに加護なんて、あげた記憶はないね』
「私から見たら、何万年も生きてるカルは、立派な神様の一員ですけどね?」
「おや。そうなの? なら何か加護をあげないといけないね』
むむ・・・。
また揶揄って。
この綺麗なお顔で、本当にやめて頂きたい。
クレイオス様と違って、表情が豊かな分、この笑顔が心臓に悪いのですよ。
それに、分かってやってる感じが、質が悪いったら・・・ねッ?
「アウラ様も言ってたけど、カルみたいな龍って、結構いるみたいね」
『私は、全く会った事が無いけれどね?』
「でも、にょろにょろって言ってたから、カルと一緒よね?」
『にょろにょろ? 私は龍なんだよ? 酷くないか?』
「え~? 私の国では龍は、蛇が長生きして成長した姿なんですよ? 別ににょろってても良いと思うけど」
「・・この子は・・・・はぁ・・・」
そんなため息つかなくても・・・・。
クソッ!!
気だるげに髪なんかかき上げちゃってさ。
絶対自分の見た目が良いの、分かっててやってますよね?
ヴィースに来て2年近く。
私もイケメンに耐性がついて来たのです。
イケメンの圧に、簡単に負けたりしないもんねッ!
「だから、本題の話をしましょうってば!」
『はいはい。それで君は何を知りたいの?』
「ちょっと。私は真面目な話をしているの。興味が無いからって、適当な態度摂るのやめて下さいね」
私の小言にカルは、ニヤッと笑いながら、肩を竦めて見せたのです。
こう云う処がなんとなく、ロロシュさんに似ていて、腹が立ちます。
やっぱり、カルも元は蛇に違いないです。
「・・・・ウジュカの祠から盗まれた宝物って、なんだかわかりますか?」
『大人が一抱え出来る大きさなのだろう?そんな大きな宝石は、聞いたことが無いな、もしかして、魔晶石なんじゃないの?』
「う~ん。確かにそうかもしれないですね。巨大なルビーより、魔晶石って言われた方が、納得できるかも」
「でしょ?」
「あのね。私の国の龍神様は、手に如意宝珠って言う珠を持っていて、普段は顎の下に、その珠を隠しているそうなのですが、カルはそういうの持ってないの?」
『に? にょい? いや。持ってないよ。大体顎にそんなものを隠せるわけないでしょ?』
「そうなんだ・・・・ふさふさの鬣の中にあるのかと思ってた」
『なんでがっかりしているの?」
「如意宝珠って、通称ドラゴンボールって呼ばれてるんですけど、どんな願いも、全て叶えてくれるって言われているんです。ちょっとロマンでしょ?」
『ロマンね・・・私はドラゴン狩りになんて遭いたくないから、そんな厄介な物を持っていなくて良かったと、ホッとしている処だよ?』
うわぁ~。
ドライ。
乾燥してパッサパサな感じがします。
「ん~・・・。確かに如意宝珠なんて有ったら、争いの種かも知れないですね。ウジュカの祠にあった物が、如意宝珠じゃなくて良かった。と思う事にします。でも、人には砕けないくらい硬いって、ヨーナムさんは言ってたけど、そうするとダイヤモンドくらいしか思い浮かばないのよね。けど、一抱えもあるような大きなダイヤなんて、聞いた事もないから、やっぱり魔晶石なのかもしれないですね」
『天候を左右するほどの加護が付いて居るなら、見た目なんて関係なく分かると思うけれどね』
「あっ、それもそうか」
『君、偶におまぬけさんになるよね。自分の能力、低く見積もり過ぎじゃないの?』
そりゃね、長年凡夫として生きてきましたので?
いきなり加護で底上げされたって、自分に何が出来るのか、全部把握できてないのですよ?
全身脱毛の加護が、他人に使えるって知ったのも最近ですし?
魅了なんて、使いどころの難しい加護迄あるんですよ?
『ほかに知りたい事は?』
「クレイオス様の意見も聞きたかったのだけど、余り帰って来られないのよね?」
『そうだね。随分アウラにも叱られたみたいだから、暫くは忙しくしているだろうね』
本当に、なんであんなことをしちゃったのかしら。
幾ら頭に来てたからって、もうちょっと我慢出来たらよかったのに。
事の発端が私なだけに、この魔獣の大発生が、クレイオス様の所為だと、私はアレクさんに言えないで居るのです。
『君が気に病む必要はないよ。完全にクレイオスの失態だからね。彼が自分から話す気になるまで、私達は黙って様子を見ていればいいさ』
「でも、罪悪感が」
『あのさ。話したからって、いきなり魔獣が消える訳じゃないだろ? 状況が良くなる要素なんて何もないのだし、討伐やら幻獣の捕獲やらに、引っ張りまわされるのは同じでしょ? 今だってやる事が沢山あるんだ。余計な事に首は突っ込まない。黙って居るのが一番だよ』
「うぅぅ。なんか耳が痛いです」
『ちょっとは自覚が有るみたいで良かったよ』
この、正論だけど意地悪っぽい感じが、ロロシュさんに似てるのよね。
『それで、何が知りたいの?』
「知りたいって言うより、神託について意見が欲しいです」
『あ~言ってたやつだね。神託の内容を教えてくれる?』
私は頷いて、アウラ様に授けられた神託を語りました。
白花の月輝ける刻
竜の戯れしミーネの森深く
湧き出ずる聖なる泉に
光となりて愛し子招来せり
我が愛し子、慈愛と光りの恩寵となりて
世に平安と繁栄を齎す者成り
樹海の王 愛と献身を愛し子へ奉じ
守護者となりて、安寧を得るべし
樹海の王 愛し子と共にあり
蒼き森深く
緑海の王墓に封じられし者解き放ち
その標となりて、慈愛と平安を齎さん
愛し子と樹海の王 我の道を行き
世を導く光の標となり
此処に、古の契約成就せり
千年王国の誕生とす
『・・・なるほどね。どの部分が引っかかってるのかな?』
「後ろの半分全部です。前半は私が招来されるって意味ですよね?でも後半は、これアレクの事を言ってるのだと思うのだけど・・」
言葉を探して黙ってしまった私に、カルは続きの考えを話せ、と促してきました。
「蒼き森とか、緑海って言うのは、ここ。ゴトフリーの事だと思うんです。それで ”緑海の王墓” っていうのが、誰のお墓の事なのか分からなくて。普通に考えたら、歴代のゴトフリーの王様のお墓だと思うのですがそれだとしっくりこない気がして」
『ふ~ん。続けて?』
「あ、え~っと・・・魔族のヨナスさんは、王家の血筋だけれど王様ではないし、獣人の王様だった、ヘルムントはさんは、自分で廃位してしまったので。じゃあ、誰のお墓なのか。って事になるでしょ?」
『うむ』
「それに ”此処に、古の契約成就せり 千年王国の誕生とす” って神話に出て来るのは、人を王座に、獣人を盾に、魔族は地下にって契約ですよね?、契約成就なんて今更な感じがするので、神話に出て来る契約以外にも、何かあったのかなって・・・カルは何か知ってる?」
私の話を最後まで聞いてくれたカルは、指で顎先をつまんで、考え込んでいます。
その様子は、何処まで私に話していいのか、どこまで話すべきかを考えている様に見えました。
『そうだね。エストの王は誰だったのか、思い出してごらん。私が今あげられるヒントはこれだけだ。残りはクレイオスの判断が必要だね』
神妙に頷く私に、カルは優しい笑顔を見せてくれたのでした。
『やっと起きたと思ったら、もう面倒事を拾って来たの?ある意味これも才能ってやつ?』
拾って来たって・・・。
言い方。
「そう言われても、勝手に向こうから寄って来るって言うか。別に好きでやってる訳じゃないのですよ?」
『そう?』
なんでしょう、この疑いの眼は。
『他所の国の、しかも自分達の保身のために君を誘拐しようとした、身勝手なおじさんでしょ? 話を聞く限り、君には、なんの得も無いよね? 骨を折ってやる必要なんて、これぽっちも無いと思うのは、私の気の所為かな?』
確かにそうだけど。
国民の皆さんは、関係ないし。
「うぅ・・・。困ったときはお互い様って言うか。助け合いの精神って大事ですよね?」
『なあに?それは異界の考え方なの?』
「えぇ。私の国では、普通の考え方なんですけど」
『とても尊い考え方だと思うけど・・・まあいいや。お人好しも程々にね?』
なんでしょう・・・。
ちょっと馬鹿にされた気分です。
「もう・・・本題に戻しますよ? ウジュカの龍神様は、カルじゃないって事で良いのね?」
『私は神ではないし、ウジュカに加護なんて、あげた記憶はないね』
「私から見たら、何万年も生きてるカルは、立派な神様の一員ですけどね?」
「おや。そうなの? なら何か加護をあげないといけないね』
むむ・・・。
また揶揄って。
この綺麗なお顔で、本当にやめて頂きたい。
クレイオス様と違って、表情が豊かな分、この笑顔が心臓に悪いのですよ。
それに、分かってやってる感じが、質が悪いったら・・・ねッ?
「アウラ様も言ってたけど、カルみたいな龍って、結構いるみたいね」
『私は、全く会った事が無いけれどね?』
「でも、にょろにょろって言ってたから、カルと一緒よね?」
『にょろにょろ? 私は龍なんだよ? 酷くないか?』
「え~? 私の国では龍は、蛇が長生きして成長した姿なんですよ? 別ににょろってても良いと思うけど」
「・・この子は・・・・はぁ・・・」
そんなため息つかなくても・・・・。
クソッ!!
気だるげに髪なんかかき上げちゃってさ。
絶対自分の見た目が良いの、分かっててやってますよね?
ヴィースに来て2年近く。
私もイケメンに耐性がついて来たのです。
イケメンの圧に、簡単に負けたりしないもんねッ!
「だから、本題の話をしましょうってば!」
『はいはい。それで君は何を知りたいの?』
「ちょっと。私は真面目な話をしているの。興味が無いからって、適当な態度摂るのやめて下さいね」
私の小言にカルは、ニヤッと笑いながら、肩を竦めて見せたのです。
こう云う処がなんとなく、ロロシュさんに似ていて、腹が立ちます。
やっぱり、カルも元は蛇に違いないです。
「・・・・ウジュカの祠から盗まれた宝物って、なんだかわかりますか?」
『大人が一抱え出来る大きさなのだろう?そんな大きな宝石は、聞いたことが無いな、もしかして、魔晶石なんじゃないの?』
「う~ん。確かにそうかもしれないですね。巨大なルビーより、魔晶石って言われた方が、納得できるかも」
「でしょ?」
「あのね。私の国の龍神様は、手に如意宝珠って言う珠を持っていて、普段は顎の下に、その珠を隠しているそうなのですが、カルはそういうの持ってないの?」
『に? にょい? いや。持ってないよ。大体顎にそんなものを隠せるわけないでしょ?』
「そうなんだ・・・・ふさふさの鬣の中にあるのかと思ってた」
『なんでがっかりしているの?」
「如意宝珠って、通称ドラゴンボールって呼ばれてるんですけど、どんな願いも、全て叶えてくれるって言われているんです。ちょっとロマンでしょ?」
『ロマンね・・・私はドラゴン狩りになんて遭いたくないから、そんな厄介な物を持っていなくて良かったと、ホッとしている処だよ?』
うわぁ~。
ドライ。
乾燥してパッサパサな感じがします。
「ん~・・・。確かに如意宝珠なんて有ったら、争いの種かも知れないですね。ウジュカの祠にあった物が、如意宝珠じゃなくて良かった。と思う事にします。でも、人には砕けないくらい硬いって、ヨーナムさんは言ってたけど、そうするとダイヤモンドくらいしか思い浮かばないのよね。けど、一抱えもあるような大きなダイヤなんて、聞いた事もないから、やっぱり魔晶石なのかもしれないですね」
『天候を左右するほどの加護が付いて居るなら、見た目なんて関係なく分かると思うけれどね』
「あっ、それもそうか」
『君、偶におまぬけさんになるよね。自分の能力、低く見積もり過ぎじゃないの?』
そりゃね、長年凡夫として生きてきましたので?
いきなり加護で底上げされたって、自分に何が出来るのか、全部把握できてないのですよ?
全身脱毛の加護が、他人に使えるって知ったのも最近ですし?
魅了なんて、使いどころの難しい加護迄あるんですよ?
『ほかに知りたい事は?』
「クレイオス様の意見も聞きたかったのだけど、余り帰って来られないのよね?」
『そうだね。随分アウラにも叱られたみたいだから、暫くは忙しくしているだろうね』
本当に、なんであんなことをしちゃったのかしら。
幾ら頭に来てたからって、もうちょっと我慢出来たらよかったのに。
事の発端が私なだけに、この魔獣の大発生が、クレイオス様の所為だと、私はアレクさんに言えないで居るのです。
『君が気に病む必要はないよ。完全にクレイオスの失態だからね。彼が自分から話す気になるまで、私達は黙って様子を見ていればいいさ』
「でも、罪悪感が」
『あのさ。話したからって、いきなり魔獣が消える訳じゃないだろ? 状況が良くなる要素なんて何もないのだし、討伐やら幻獣の捕獲やらに、引っ張りまわされるのは同じでしょ? 今だってやる事が沢山あるんだ。余計な事に首は突っ込まない。黙って居るのが一番だよ』
「うぅぅ。なんか耳が痛いです」
『ちょっとは自覚が有るみたいで良かったよ』
この、正論だけど意地悪っぽい感じが、ロロシュさんに似てるのよね。
『それで、何が知りたいの?』
「知りたいって言うより、神託について意見が欲しいです」
『あ~言ってたやつだね。神託の内容を教えてくれる?』
私は頷いて、アウラ様に授けられた神託を語りました。
白花の月輝ける刻
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湧き出ずる聖なる泉に
光となりて愛し子招来せり
我が愛し子、慈愛と光りの恩寵となりて
世に平安と繁栄を齎す者成り
樹海の王 愛と献身を愛し子へ奉じ
守護者となりて、安寧を得るべし
樹海の王 愛し子と共にあり
蒼き森深く
緑海の王墓に封じられし者解き放ち
その標となりて、慈愛と平安を齎さん
愛し子と樹海の王 我の道を行き
世を導く光の標となり
此処に、古の契約成就せり
千年王国の誕生とす
『・・・なるほどね。どの部分が引っかかってるのかな?』
「後ろの半分全部です。前半は私が招来されるって意味ですよね?でも後半は、これアレクの事を言ってるのだと思うのだけど・・」
言葉を探して黙ってしまった私に、カルは続きの考えを話せ、と促してきました。
「蒼き森とか、緑海って言うのは、ここ。ゴトフリーの事だと思うんです。それで ”緑海の王墓” っていうのが、誰のお墓の事なのか分からなくて。普通に考えたら、歴代のゴトフリーの王様のお墓だと思うのですがそれだとしっくりこない気がして」
『ふ~ん。続けて?』
「あ、え~っと・・・魔族のヨナスさんは、王家の血筋だけれど王様ではないし、獣人の王様だった、ヘルムントはさんは、自分で廃位してしまったので。じゃあ、誰のお墓なのか。って事になるでしょ?」
『うむ』
「それに ”此処に、古の契約成就せり 千年王国の誕生とす” って神話に出て来るのは、人を王座に、獣人を盾に、魔族は地下にって契約ですよね?、契約成就なんて今更な感じがするので、神話に出て来る契約以外にも、何かあったのかなって・・・カルは何か知ってる?」
私の話を最後まで聞いてくれたカルは、指で顎先をつまんで、考え込んでいます。
その様子は、何処まで私に話していいのか、どこまで話すべきかを考えている様に見えました。
『そうだね。エストの王は誰だったのか、思い出してごらん。私が今あげられるヒントはこれだけだ。残りはクレイオスの判断が必要だね』
神妙に頷く私に、カルは優しい笑顔を見せてくれたのでした。
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