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愛し子と樹海の王
寝坊とお土産
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「私めが明かせる、唯一のウジュカの秘密で御座います。我が公国に入った他国の者達は、公国内で見たもの聞いた物の、ほぼ全てを、当然の事、なんでもない当たり前の事だと、認識するようになっているのです。そして公国の話をしようとも思わなくなる」
「幻術か?」
「そのようなものですが、呪術の方が近いかも知れませんな。どうやって?とは聞かないで頂きたい」
「それは・・・国家の秘匿事項だろうから、無理に聞こうとは思わんが」
「いえ。実の処、私めもどういう仕組みなのかは知らんので。話しようがないのですわ。知ることが出来るのは、大公殿下と、その後継ぎのみでしてな」
「うむ」
「ウジュカを起こした最初の大公は、ウジュカ公国が、隣国から存在自体を忘れられる事を、望んでいたのかも知れませんな。それなのに攻めて来たギデオン帝は、よほど強欲だったのか、最初からウジュカを狙っていたのか。今となっては、謎のままですな」
国家の存在を、忘れさせたい・・・・。
それなりの秘密を、抱えているという事だな。
「認識を阻害して迄、存在を忘れさせたかった国が、愛し子に手を出して報復を受けた訳だ。それも公子を人質に取られて居たからか?隠れたいと言う割に、やる事が目立ちすぎて、お粗末すぎないか?」
大公を無能と揶揄した訳だが。
さあ、使者殿はどう出る?
「真にお恥ずかしく。止むを得ぬ事情により強要されたとは言え、愛し子様には、ご不快で在られた事でしょう。実に愚かで、恥ずべき行為であったと、大公も日々悔やんでおりますれば。幾重にも重ねてお詫び申し上げます」
誠実な謝罪だ。
マークの様子を見るに、同じように感じている様だな。
「レンを拉致しようとした事は、大公の本意ではなかった。と言いたいわけだな?其方の謝罪は受け入れよう。国としての賠償も済んでいる。だがな俺がウジュカ大公を許すかどうかは、別の話しだ」
「閣下のお考えは尤もな事だと存じます。ですが殿下に置かれましては、二心はないと」
「断言できるか? 次に其方の言う止むをえない事情、とやらが出来た時。大公殿下が帝国に反意を持たぬと言い切れるか?」
「そ・・・れは・・・」
「其方の謝罪は受け入れよう。だが其方と大公の考えが、合致している保証がない。大公殿下が信用に値する人物かどうか、判断は保留だな」
「閣下の仰る通りでございます」
老人をいたぶる趣味はないが、釘だけは刺して置かんとな。
「しかし、援軍を送るかどうかとは、また別の話しだ。余談が過ぎた、そろそろ貴国の窮状の、説明をしてもらおうか」
「はい。閣下のご恩情に感謝いたします」
深々と頭を下げたヨーナムが、姿勢を正した時。
謁見室の扉が乱暴に開かれた。
「閣下ッ!!」
口を開こうとしたヨーナムを遮ったのは、シッチンの叫びだった。
「シッチン!! 何事です! 場を弁えなさい!」
マークの叱責に、飛び込んで来たシッチンが、慌てて膝をついた。
「たっ大変申しっ申し訳ありません!! 只今 セルジュから伝言が!!レン様が! レン様がお目覚めになりましたッ!!」
シッチンの言葉が終わる前に、俺はその場から駆け出した。
横を通り過ぎる時、ヨーナムが目を見開いて居た気がするが、そんなものに構っている余裕はなかった。
俺の形相に、慄いて道を開ける騎士達を尻目に、廊下を疾走し、階段を駆け上がった。
蹴破る勢いで寝室の扉を開くと、驚いて目を見張った番が、俺を見てふにゃりと笑った。
「アレクおはよう。ちょっと寝坊しちゃった」
嗚呼。
俺の番だ。
俺の番が帰って来た。
「お・・・・おはよう。よく眠れたか?」
喜びで震える指で番の頬に触れると、その掌に頬を摺り寄せる仕草が、愛しすぎて泣きそうだ。
「それがね。ママン、アウラ様とず~っとおしゃべりしてたから、全然寝た気はしないの。でも体も気分もすっごく元気よ?」
「そうか、それならいいんだ」
「・・・・凄く心配掛けちゃいましたよね? ごめんね」
「もう・・・もうアウラが君を返してくれないのではと」
小さな体を抱き締め、髪に顔を埋めた呟きに、番は優しく背中を撫でてくれた。
「ほんとにごめんね。アウラ様も回復し始めたばかりで、一人だと不安だったみたいなの。でもお詫びに、お土産を持たせてくれるって言ってたのよ?」
「土産?」
この数日の不安が土産程度で、チャラになると思っているのか?
神のくせに、人を馬鹿にし過ぎじゃないか?
「私と一緒に送るって言ってのだけど、見当たりませんか?」
「そんなものは」
「あの・・・閣下」
控えめな声に、番を抱いたまま振り向くと、扉の前でマークが立っていた。
「あッ!マークさん。心配かけてごめんね。色々ありがとう」
「レン様・・・私は、レン様の専属護衛だったにも関わらず、御守りする事も出来ず、申し訳ございませんでした」
「マークさん。ちょっとこっちに来て?」
レンに呼ばれ、ベットの前に立ったマークに、レンはもっと近くに寄れと言う。そしてマークがベットの脇に立つと、レンはその手を取った。
「謝らないで。マークさんが私の為に頑張ってくれたことは知ってるのよ?もちろんアレクもね?」
マークを先に褒めるのか、と一瞬イラっとしたのに気付いたのか、レンは慌てて、俺の事も付け足した。
「ロロシュさんとエーグル卿も。クレイオス様とカルも、みんなが頑張ってくれたでしょ?本当にありがとう」
眠っていたレンが、何故ドラゴニュートの住処に向かったメンバーを知っているのだ?
俺とマークは驚きで、思わず互いの顔を見てしまった。
「レン様は、何故ご存じなのですか?」
「だって、見てたから」
「見ていた?」
「うん。アウラ様が、おっきな鏡を出してくれて。そこで、みんながドラゴニュートと戦っているのを、アウラ様と二人で見てたの。マークさんの氷結は素敵だったし、アレクが素手で槍を壊していくのは、すっごく格好良かった!最後の雷撃はアウラ様もびっくりしてたのよ?」
あの立ち合いを思い出しているのか、少し興奮気味に語るレンの瞳は、キラキラと輝いている。
「全部見ていたのか?」
「全部って言うか。戦っている処はずっと見ていました。でも、クレイオス様が倒れたドラゴニュートさんを叩いてたでしょ?それを見て、教育に悪いからって、アウラ様が鏡を片付けちゃったから、後の事は見ていないの」
「そうか・・・」
「私の為に頑張ってくれて、本当にありがとう。それと中々、帰ってこれなくて、心配かけてごめんなさい」
ペコリと頭を下げる番に、俺とマークはなんとも言えない気分だ。
「・・・・いや。君が謝る必要は無い。引き留めたのはアウラ神だろ?」
「うん、そうなんだけど・・・でも心配掛けちゃったでしょ?」
死ぬほど心配したし、寂しくて泣きそうだった。
と本心を伝えたら、レンはきっと困ってしまうだろう。
「・・・・それよりマーク。さっき何か言いかけていなかったか?」
「そうでした!閣下が寝室に入られた直後、リビングが大変な事に」
大変な事?
俺はちゃんと家具を避けて通った筈だが?
何かなぎ倒していたか?
「ご覧になれば、お分かりいただけるかと」
ベットを離れたマークが、リビングに続く扉を押し開けた。
「あ?」
「え?」
開いた扉の隙間から、ドサドサと何かが落ちる音に続き、リボンを掛けた箱や可愛らしい袋が、コロコロと転がり出て来た。
「・・・また増えましたね」
「あの、一応ちょっと確認を」
見上げて来る番を、抱いたまま立ち上がり、リビングの扉の前に立った。
「・・・これは」
「うっはぁ~!!」
リビング一面、色とりどりの包装紙で包まれた箱や袋が、山の様に積み上げられていた。その中に埋もれる様に、剣や槍などの武器と、盾やガントレット迄見える。
「え~と、お土産・・・届きましたね?」
「土産? これが?」
「いたッ!」
隣に立つマークの頭に、また一つ箱が振って来た。
「これで最後か?」
「多分・・・・?」
それにしても、この量はおかしいだろ。
こんな大量にどうすればいい?
王城の騎士、全員分有るのではないか?
取り敢えず、全員に配るか?
数日掛け、王城に居る騎士全員に、土産の菓子は配り終える事が出来た。
しかし、それからと言うもの、不定期に菓子の箱が、レンの元へ降って来るようになった。
それを見た者は、神の奇跡だと騒いでいたが、レン本人は故郷の菓子が食べられることを、純粋に喜んでいるだけだった。
「幻術か?」
「そのようなものですが、呪術の方が近いかも知れませんな。どうやって?とは聞かないで頂きたい」
「それは・・・国家の秘匿事項だろうから、無理に聞こうとは思わんが」
「いえ。実の処、私めもどういう仕組みなのかは知らんので。話しようがないのですわ。知ることが出来るのは、大公殿下と、その後継ぎのみでしてな」
「うむ」
「ウジュカを起こした最初の大公は、ウジュカ公国が、隣国から存在自体を忘れられる事を、望んでいたのかも知れませんな。それなのに攻めて来たギデオン帝は、よほど強欲だったのか、最初からウジュカを狙っていたのか。今となっては、謎のままですな」
国家の存在を、忘れさせたい・・・・。
それなりの秘密を、抱えているという事だな。
「認識を阻害して迄、存在を忘れさせたかった国が、愛し子に手を出して報復を受けた訳だ。それも公子を人質に取られて居たからか?隠れたいと言う割に、やる事が目立ちすぎて、お粗末すぎないか?」
大公を無能と揶揄した訳だが。
さあ、使者殿はどう出る?
「真にお恥ずかしく。止むを得ぬ事情により強要されたとは言え、愛し子様には、ご不快で在られた事でしょう。実に愚かで、恥ずべき行為であったと、大公も日々悔やんでおりますれば。幾重にも重ねてお詫び申し上げます」
誠実な謝罪だ。
マークの様子を見るに、同じように感じている様だな。
「レンを拉致しようとした事は、大公の本意ではなかった。と言いたいわけだな?其方の謝罪は受け入れよう。国としての賠償も済んでいる。だがな俺がウジュカ大公を許すかどうかは、別の話しだ」
「閣下のお考えは尤もな事だと存じます。ですが殿下に置かれましては、二心はないと」
「断言できるか? 次に其方の言う止むをえない事情、とやらが出来た時。大公殿下が帝国に反意を持たぬと言い切れるか?」
「そ・・・れは・・・」
「其方の謝罪は受け入れよう。だが其方と大公の考えが、合致している保証がない。大公殿下が信用に値する人物かどうか、判断は保留だな」
「閣下の仰る通りでございます」
老人をいたぶる趣味はないが、釘だけは刺して置かんとな。
「しかし、援軍を送るかどうかとは、また別の話しだ。余談が過ぎた、そろそろ貴国の窮状の、説明をしてもらおうか」
「はい。閣下のご恩情に感謝いたします」
深々と頭を下げたヨーナムが、姿勢を正した時。
謁見室の扉が乱暴に開かれた。
「閣下ッ!!」
口を開こうとしたヨーナムを遮ったのは、シッチンの叫びだった。
「シッチン!! 何事です! 場を弁えなさい!」
マークの叱責に、飛び込んで来たシッチンが、慌てて膝をついた。
「たっ大変申しっ申し訳ありません!! 只今 セルジュから伝言が!!レン様が! レン様がお目覚めになりましたッ!!」
シッチンの言葉が終わる前に、俺はその場から駆け出した。
横を通り過ぎる時、ヨーナムが目を見開いて居た気がするが、そんなものに構っている余裕はなかった。
俺の形相に、慄いて道を開ける騎士達を尻目に、廊下を疾走し、階段を駆け上がった。
蹴破る勢いで寝室の扉を開くと、驚いて目を見張った番が、俺を見てふにゃりと笑った。
「アレクおはよう。ちょっと寝坊しちゃった」
嗚呼。
俺の番だ。
俺の番が帰って来た。
「お・・・・おはよう。よく眠れたか?」
喜びで震える指で番の頬に触れると、その掌に頬を摺り寄せる仕草が、愛しすぎて泣きそうだ。
「それがね。ママン、アウラ様とず~っとおしゃべりしてたから、全然寝た気はしないの。でも体も気分もすっごく元気よ?」
「そうか、それならいいんだ」
「・・・・凄く心配掛けちゃいましたよね? ごめんね」
「もう・・・もうアウラが君を返してくれないのではと」
小さな体を抱き締め、髪に顔を埋めた呟きに、番は優しく背中を撫でてくれた。
「ほんとにごめんね。アウラ様も回復し始めたばかりで、一人だと不安だったみたいなの。でもお詫びに、お土産を持たせてくれるって言ってたのよ?」
「土産?」
この数日の不安が土産程度で、チャラになると思っているのか?
神のくせに、人を馬鹿にし過ぎじゃないか?
「私と一緒に送るって言ってのだけど、見当たりませんか?」
「そんなものは」
「あの・・・閣下」
控えめな声に、番を抱いたまま振り向くと、扉の前でマークが立っていた。
「あッ!マークさん。心配かけてごめんね。色々ありがとう」
「レン様・・・私は、レン様の専属護衛だったにも関わらず、御守りする事も出来ず、申し訳ございませんでした」
「マークさん。ちょっとこっちに来て?」
レンに呼ばれ、ベットの前に立ったマークに、レンはもっと近くに寄れと言う。そしてマークがベットの脇に立つと、レンはその手を取った。
「謝らないで。マークさんが私の為に頑張ってくれたことは知ってるのよ?もちろんアレクもね?」
マークを先に褒めるのか、と一瞬イラっとしたのに気付いたのか、レンは慌てて、俺の事も付け足した。
「ロロシュさんとエーグル卿も。クレイオス様とカルも、みんなが頑張ってくれたでしょ?本当にありがとう」
眠っていたレンが、何故ドラゴニュートの住処に向かったメンバーを知っているのだ?
俺とマークは驚きで、思わず互いの顔を見てしまった。
「レン様は、何故ご存じなのですか?」
「だって、見てたから」
「見ていた?」
「うん。アウラ様が、おっきな鏡を出してくれて。そこで、みんながドラゴニュートと戦っているのを、アウラ様と二人で見てたの。マークさんの氷結は素敵だったし、アレクが素手で槍を壊していくのは、すっごく格好良かった!最後の雷撃はアウラ様もびっくりしてたのよ?」
あの立ち合いを思い出しているのか、少し興奮気味に語るレンの瞳は、キラキラと輝いている。
「全部見ていたのか?」
「全部って言うか。戦っている処はずっと見ていました。でも、クレイオス様が倒れたドラゴニュートさんを叩いてたでしょ?それを見て、教育に悪いからって、アウラ様が鏡を片付けちゃったから、後の事は見ていないの」
「そうか・・・」
「私の為に頑張ってくれて、本当にありがとう。それと中々、帰ってこれなくて、心配かけてごめんなさい」
ペコリと頭を下げる番に、俺とマークはなんとも言えない気分だ。
「・・・・いや。君が謝る必要は無い。引き留めたのはアウラ神だろ?」
「うん、そうなんだけど・・・でも心配掛けちゃったでしょ?」
死ぬほど心配したし、寂しくて泣きそうだった。
と本心を伝えたら、レンはきっと困ってしまうだろう。
「・・・・それよりマーク。さっき何か言いかけていなかったか?」
「そうでした!閣下が寝室に入られた直後、リビングが大変な事に」
大変な事?
俺はちゃんと家具を避けて通った筈だが?
何かなぎ倒していたか?
「ご覧になれば、お分かりいただけるかと」
ベットを離れたマークが、リビングに続く扉を押し開けた。
「あ?」
「え?」
開いた扉の隙間から、ドサドサと何かが落ちる音に続き、リボンを掛けた箱や可愛らしい袋が、コロコロと転がり出て来た。
「・・・また増えましたね」
「あの、一応ちょっと確認を」
見上げて来る番を、抱いたまま立ち上がり、リビングの扉の前に立った。
「・・・これは」
「うっはぁ~!!」
リビング一面、色とりどりの包装紙で包まれた箱や袋が、山の様に積み上げられていた。その中に埋もれる様に、剣や槍などの武器と、盾やガントレット迄見える。
「え~と、お土産・・・届きましたね?」
「土産? これが?」
「いたッ!」
隣に立つマークの頭に、また一つ箱が振って来た。
「これで最後か?」
「多分・・・・?」
それにしても、この量はおかしいだろ。
こんな大量にどうすればいい?
王城の騎士、全員分有るのではないか?
取り敢えず、全員に配るか?
数日掛け、王城に居る騎士全員に、土産の菓子は配り終える事が出来た。
しかし、それからと言うもの、不定期に菓子の箱が、レンの元へ降って来るようになった。
それを見た者は、神の奇跡だと騒いでいたが、レン本人は故郷の菓子が食べられることを、純粋に喜んでいるだけだった。
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