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愛し子と樹海の王
ドラゴンってやつは・・・
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生きているだけで、護りたいもの、助けたいものが増えていく。
俺は他者よりも、少しだけ魔力と戦闘に長けているだけの、つまらない雄だ。
愛想が良い訳でも、見目が良い訳でも無く。
只々、番に捨てられたくない一心で、必死で格好をつけて居るだけの、矮小な雄なのだ。
全ての獣人がそうである様に、他者と番を秤に掛けた時、俺はレンを優先する。
番が命の危機に陥った時、誰かを切り捨ててでも、俺はレンを護る。
例えそれが、マークや部下達、アーノルドやロイド様、親父殿。俺自身であってもレンの為に切り捨て、その命を捧げるだろう。
だが、そうでなければ、俺の目の届く範囲、腕の届く範囲の者を、
助けてやりたいとも思うのだ。
番を優先させた上で、そんな考えを持つの俺は、利己的で偽善が過ぎるだろうか。
俺は一日でも早く職を辞し、レンと二人の楽しい暮らしを夢見ている。
だが、今腕の中で涙を流している俺の番は、より多くの人々の幸福と安寧を願う、慈愛の人だ。
この人は、己一人の幸福を追い求める事を、良しとしないだろう。
俺の夢が叶うのは、まだまだ先の話しなのかもしれない。
「落ち着いたか?」
「・・・・はい、もう大丈夫。・・・・・取り乱してごめんなさい」
震える息を吐き、涙を堪えるレンの心は柔らかい。
俺にとって些末な事でも、この人の心は傷を負ってしまう。
それが、近しい者の苦しみなら尚更だ。
「無理はしなくていい。日を改めても良いのだぞ?」
「いいえ。ここは王都に近いです。瘴気溜まりを放置はできません。私なら大丈夫」
涙をぬぐい毅然と前を向く、番の心の強さには頭が下がる。
この小さな体で、浄化に伴う苦痛を耐え抜いて来た。この人の心の強靭さと広さは、何によって培われたのだろうか。
あーーーー!!
駄目だ。
瘴気の浄化に、レンを連れ出す度に、どうしても思考が暗い方へ、落ち込んでしまう。
辛く苦しい思いをするのは、レンだというのに、消耗し青褪めた顔を見たくない。唯その一心で、こうも心が揺れてしまうとは。
毎度の事だが。何故、俺の心はこんなにも弱いのだろう。
何時か俺も、誰よりも深く、広く、強い心を持つ、この小さな人の様になれるだろうか。
瘴気溜まりが近づくにつれ、足に絡みつく黒い影が、重く粘度を増していく様だ。
胸のアミュレットがパチパチと鳴る度に、黄金色の光が弾けては宙に舞って行く。
はあぁ・・・。
今すぐ番をどこかに連れ去り。
安全な場所に閉じ込めてしまいたい。
綺麗な物、楽しい事だけを目にする様な、暮らしをさせてやりたい。
真綿で包むように、小さな傷もつかない様に。
大事に大事に隠してしまいたい。
それなのに、こんな所へ連れてきて、危険な目に合わせなければならないとは。
自分の不甲斐なさに嫌気がさす。
『討伐が始まった様だな』
「あぁ。こっちもいつ出て来るか分からん。油断するなよ? レンも良いな?」
「はい。危険だと感じたら、すぐに下がります」
おや?
いつもなら ”大丈夫、大丈夫。本当に心配症なんだから” とか、明るく振舞う処なのだが・・・・?
いつもより、緊張しているのか?
浄化前なのに、顔色も悪い。
「レン。どうしたのだ?」
「・・・・分かりません・・・・でも、何か変です。この先にあるのは、今までの瘴気溜まりとは、違うのかも・・・」
意志の強い瞳を、キラキラと光らせている番の顔は、未知なるものへの警戒からか、青褪めて強張っている。
「今日は引き返そう」
「でも!浄化しないと魔物が!」
血の気が引いてしまった唇に指をあて、番の言葉を遮った。
「シーー。俺の話を聞くんだ」
「うぅ・・・」
俺の番は何をやっても可愛いのだが。
不貞腐れて見上げる顔も、また良し。
「レンの言う通り、放って置けば確かに魔物が湧くだろう。だが結界を張れば、2.3日なら持たせられる。それに帝国の騎士は強い。結界を破られても、問題なく対処できる」
「だけど・・・」
「レン。君は責任感が強いから、瘴気溜まりが有ると分かっていて、放って置きたくないのだろう? だが、闇雲に浄化を掛けるだけで良いのか?君とクレイオスは、この国に入ってから、ずっと違和感を感じていたのだろう?」
「そうだけど」
「今は、クレイオスも留守にしている。今日は近くに居る魔物を、討伐するだけに留めて置いて。クレイオスが戻ってから、対策を練って挑んだ方が良くはないか?」
俯いてしまったレンは、どうするべきか迷っているのだろう。
「・・・アレクの言う通りにします。でも、見てみない事には、何がおかしいのかも、分からないと思うの」
「カルは、どう思う?」
『どちらの言うことも正しのではないか?無暗に突っ込むのは勇気ではない。憶測だけで判断すれば、愚策しか思いつかない・・・・ただ・・』
「なんだ?」
『この辺りの話を昔、聞いたことが有るような・・・?』
「役に立ちそうな話か?」
額に指を当て、考え込んでいたカルが、拳で手の平をポンと叩いた。
『駄目だ。全く思い出せない』
おいおい。
それは、思い出した時にする動きだろう。
「・・・・仕方ない。取り敢えず見るだけだぞ。浄化は無し。俺から離れない事。魔物が湧いたら、俺とカルに任せるのだぞ。いいな? 約束できるか?」
「うん。わかった。約束する」
「カル。行くぞ」
『こう・・・思い出せそうで、思い出せないというのは、モヤモヤするな』
俺の横を歩くカルは、指先でこめかみの辺りを、コツコツと叩いているが、そんな事で思い出せるものか?
「おい。集中しろよ」
『う~ん・・・・家の文書にあったような・・・』
これは駄目だな。
完全に心ここに在らずだ。
魔物が湧けば、気にしている暇はなくなるだろう。
暫く放っておくか。
森の中を、番を抱いて進んで行くと、ぽっかりと開けた場所に出た。
鬱蒼と生い茂っていた枝が途切れ、その一角は陽の光を受け、明るく見えるべきなのだが・・・・。
『薄暗い? それになんだ、あの瘴気は渦を巻いているな』
「凄く濃いですね。ねえカル。瘴気の真ん中にあるのは石碑かしら?」
『石碑・・・?』
レンが指さしたのは、開けた場所の中央に、ポツンと置かれた岩だった。
俺の背丈よりも大きい。
「風化して元の形は分からんが、あれは石碑と言うより、何かの像だったのではないか?」
『像・・・像・・・・石像・・・・あ~!ここまで出かかって居るのだがなあ』
もう、勝手にやってくれ。
これだから、ドラゴンって奴は・・・・。
「レン、どうだ?」
「なんだろう・・・・なにか・・・なに・・か・・聞こえる?」
レンの瞳は、渦巻く瘴気の中央に立つ岩を、食い入るように見つめている。
そして、吸い寄せられるかのように、腕が伸ばされ。
番の指先で浄化の光がふわりと灯った。
その瞬間。
音も無く瘴気が立ちあがり、雪崩を打って襲い掛かって来た。
後ろに跳躍し、襲い掛かる瘴気を躱したが、漆黒の濁流は、執拗に俺とレンを追いかけて来る。
アミュレットがバチバチと鳴り、跳躍するたびに、割れた魔晶石が地面へと零れ落ちていく。
襲い掛かる瘴気に、カルは龍へと姿を変え、スルスルと攻撃を避けている。
「カル!! 逃げるぞ!!」
俺の方をチラリと見たカルは、一度大きく胸を膨らませ、瘴気に向けてブレスを放った。
ブレスを放った本人は、逃げる為の時間稼ぎの積もりだったのかもしれんが、地中から大聖堂を吹き飛ばしたブレスを、こんな森の中で放てばどうなるか、少しは考えて貰いたい!!
しかし、そんな人として真っ当な考えは、この瘴気の前では、なんの意味も持たなかった。
漏斗状に形を変えた瘴気は、バクリとカルのブレスを飲み込んでしまったのだ。
飲み込まれたブレスは、瘴気の中で亀裂の様に青く輝いたが、森も瘴気も吹き飛ばすことは無く、瞬きの間に消え失せてしまった。
「これは、拙い」
「アレク! 危ない!!」
在り得ない光景に、目を奪われた隙を衝かれた。
視線を向けていた、真逆から伸びてきた瘴気を、レンの浄化の光が弾いた。
アウラ神の加護により浄化された瘴気が、キラキラと輝きながら空へと帰って行く。
何度見ても、見慣れる事の無い、美しい光景だった。
がしかし。
ホロホロと崩れ、光となって空へ舞い上がる瘴気の中から、漆黒の腕が伸ばされ、レンの腕を掴んだのだ。
俺は他者よりも、少しだけ魔力と戦闘に長けているだけの、つまらない雄だ。
愛想が良い訳でも、見目が良い訳でも無く。
只々、番に捨てられたくない一心で、必死で格好をつけて居るだけの、矮小な雄なのだ。
全ての獣人がそうである様に、他者と番を秤に掛けた時、俺はレンを優先する。
番が命の危機に陥った時、誰かを切り捨ててでも、俺はレンを護る。
例えそれが、マークや部下達、アーノルドやロイド様、親父殿。俺自身であってもレンの為に切り捨て、その命を捧げるだろう。
だが、そうでなければ、俺の目の届く範囲、腕の届く範囲の者を、
助けてやりたいとも思うのだ。
番を優先させた上で、そんな考えを持つの俺は、利己的で偽善が過ぎるだろうか。
俺は一日でも早く職を辞し、レンと二人の楽しい暮らしを夢見ている。
だが、今腕の中で涙を流している俺の番は、より多くの人々の幸福と安寧を願う、慈愛の人だ。
この人は、己一人の幸福を追い求める事を、良しとしないだろう。
俺の夢が叶うのは、まだまだ先の話しなのかもしれない。
「落ち着いたか?」
「・・・・はい、もう大丈夫。・・・・・取り乱してごめんなさい」
震える息を吐き、涙を堪えるレンの心は柔らかい。
俺にとって些末な事でも、この人の心は傷を負ってしまう。
それが、近しい者の苦しみなら尚更だ。
「無理はしなくていい。日を改めても良いのだぞ?」
「いいえ。ここは王都に近いです。瘴気溜まりを放置はできません。私なら大丈夫」
涙をぬぐい毅然と前を向く、番の心の強さには頭が下がる。
この小さな体で、浄化に伴う苦痛を耐え抜いて来た。この人の心の強靭さと広さは、何によって培われたのだろうか。
あーーーー!!
駄目だ。
瘴気の浄化に、レンを連れ出す度に、どうしても思考が暗い方へ、落ち込んでしまう。
辛く苦しい思いをするのは、レンだというのに、消耗し青褪めた顔を見たくない。唯その一心で、こうも心が揺れてしまうとは。
毎度の事だが。何故、俺の心はこんなにも弱いのだろう。
何時か俺も、誰よりも深く、広く、強い心を持つ、この小さな人の様になれるだろうか。
瘴気溜まりが近づくにつれ、足に絡みつく黒い影が、重く粘度を増していく様だ。
胸のアミュレットがパチパチと鳴る度に、黄金色の光が弾けては宙に舞って行く。
はあぁ・・・。
今すぐ番をどこかに連れ去り。
安全な場所に閉じ込めてしまいたい。
綺麗な物、楽しい事だけを目にする様な、暮らしをさせてやりたい。
真綿で包むように、小さな傷もつかない様に。
大事に大事に隠してしまいたい。
それなのに、こんな所へ連れてきて、危険な目に合わせなければならないとは。
自分の不甲斐なさに嫌気がさす。
『討伐が始まった様だな』
「あぁ。こっちもいつ出て来るか分からん。油断するなよ? レンも良いな?」
「はい。危険だと感じたら、すぐに下がります」
おや?
いつもなら ”大丈夫、大丈夫。本当に心配症なんだから” とか、明るく振舞う処なのだが・・・・?
いつもより、緊張しているのか?
浄化前なのに、顔色も悪い。
「レン。どうしたのだ?」
「・・・・分かりません・・・・でも、何か変です。この先にあるのは、今までの瘴気溜まりとは、違うのかも・・・」
意志の強い瞳を、キラキラと光らせている番の顔は、未知なるものへの警戒からか、青褪めて強張っている。
「今日は引き返そう」
「でも!浄化しないと魔物が!」
血の気が引いてしまった唇に指をあて、番の言葉を遮った。
「シーー。俺の話を聞くんだ」
「うぅ・・・」
俺の番は何をやっても可愛いのだが。
不貞腐れて見上げる顔も、また良し。
「レンの言う通り、放って置けば確かに魔物が湧くだろう。だが結界を張れば、2.3日なら持たせられる。それに帝国の騎士は強い。結界を破られても、問題なく対処できる」
「だけど・・・」
「レン。君は責任感が強いから、瘴気溜まりが有ると分かっていて、放って置きたくないのだろう? だが、闇雲に浄化を掛けるだけで良いのか?君とクレイオスは、この国に入ってから、ずっと違和感を感じていたのだろう?」
「そうだけど」
「今は、クレイオスも留守にしている。今日は近くに居る魔物を、討伐するだけに留めて置いて。クレイオスが戻ってから、対策を練って挑んだ方が良くはないか?」
俯いてしまったレンは、どうするべきか迷っているのだろう。
「・・・アレクの言う通りにします。でも、見てみない事には、何がおかしいのかも、分からないと思うの」
「カルは、どう思う?」
『どちらの言うことも正しのではないか?無暗に突っ込むのは勇気ではない。憶測だけで判断すれば、愚策しか思いつかない・・・・ただ・・』
「なんだ?」
『この辺りの話を昔、聞いたことが有るような・・・?』
「役に立ちそうな話か?」
額に指を当て、考え込んでいたカルが、拳で手の平をポンと叩いた。
『駄目だ。全く思い出せない』
おいおい。
それは、思い出した時にする動きだろう。
「・・・・仕方ない。取り敢えず見るだけだぞ。浄化は無し。俺から離れない事。魔物が湧いたら、俺とカルに任せるのだぞ。いいな? 約束できるか?」
「うん。わかった。約束する」
「カル。行くぞ」
『こう・・・思い出せそうで、思い出せないというのは、モヤモヤするな』
俺の横を歩くカルは、指先でこめかみの辺りを、コツコツと叩いているが、そんな事で思い出せるものか?
「おい。集中しろよ」
『う~ん・・・・家の文書にあったような・・・』
これは駄目だな。
完全に心ここに在らずだ。
魔物が湧けば、気にしている暇はなくなるだろう。
暫く放っておくか。
森の中を、番を抱いて進んで行くと、ぽっかりと開けた場所に出た。
鬱蒼と生い茂っていた枝が途切れ、その一角は陽の光を受け、明るく見えるべきなのだが・・・・。
『薄暗い? それになんだ、あの瘴気は渦を巻いているな』
「凄く濃いですね。ねえカル。瘴気の真ん中にあるのは石碑かしら?」
『石碑・・・?』
レンが指さしたのは、開けた場所の中央に、ポツンと置かれた岩だった。
俺の背丈よりも大きい。
「風化して元の形は分からんが、あれは石碑と言うより、何かの像だったのではないか?」
『像・・・像・・・・石像・・・・あ~!ここまで出かかって居るのだがなあ』
もう、勝手にやってくれ。
これだから、ドラゴンって奴は・・・・。
「レン、どうだ?」
「なんだろう・・・・なにか・・・なに・・か・・聞こえる?」
レンの瞳は、渦巻く瘴気の中央に立つ岩を、食い入るように見つめている。
そして、吸い寄せられるかのように、腕が伸ばされ。
番の指先で浄化の光がふわりと灯った。
その瞬間。
音も無く瘴気が立ちあがり、雪崩を打って襲い掛かって来た。
後ろに跳躍し、襲い掛かる瘴気を躱したが、漆黒の濁流は、執拗に俺とレンを追いかけて来る。
アミュレットがバチバチと鳴り、跳躍するたびに、割れた魔晶石が地面へと零れ落ちていく。
襲い掛かる瘴気に、カルは龍へと姿を変え、スルスルと攻撃を避けている。
「カル!! 逃げるぞ!!」
俺の方をチラリと見たカルは、一度大きく胸を膨らませ、瘴気に向けてブレスを放った。
ブレスを放った本人は、逃げる為の時間稼ぎの積もりだったのかもしれんが、地中から大聖堂を吹き飛ばしたブレスを、こんな森の中で放てばどうなるか、少しは考えて貰いたい!!
しかし、そんな人として真っ当な考えは、この瘴気の前では、なんの意味も持たなかった。
漏斗状に形を変えた瘴気は、バクリとカルのブレスを飲み込んでしまったのだ。
飲み込まれたブレスは、瘴気の中で亀裂の様に青く輝いたが、森も瘴気も吹き飛ばすことは無く、瞬きの間に消え失せてしまった。
「これは、拙い」
「アレク! 危ない!!」
在り得ない光景に、目を奪われた隙を衝かれた。
視線を向けていた、真逆から伸びてきた瘴気を、レンの浄化の光が弾いた。
アウラ神の加護により浄化された瘴気が、キラキラと輝きながら空へと帰って行く。
何度見ても、見慣れる事の無い、美しい光景だった。
がしかし。
ホロホロと崩れ、光となって空へ舞い上がる瘴気の中から、漆黒の腕が伸ばされ、レンの腕を掴んだのだ。
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