402 / 605
愛し子と樹海の王
裸ネズミ
しおりを挟む
「な・・・なんだよこれ?」
「かみ? 僕の髪が!」
「どうなってる!?」
ドラゴン達に後ろ手に縛られ、跪いて居る5人は、胸元や床に落ちた髪を、見る事しかできない。
「いやだ! こんなに!! はげちゃう!!」
もう禿げてるのだが・・・・。
”プッ!! クッククク・・・”
”あの歳で、若はげっ!”
”いい気味!”
”レン様に、無礼な事をするから”
ヒソヒソ。クスクスと忍び笑いを漏らしているのは、宮の使用人達だ。
どうやら、レンに無礼を働いた者達の顔を見てやろうと、柱の影から覗いていたようだ。、
ホールを囲んだ騎士達は、皆一様に5人から目を逸らし、肩を揺らして笑うのを必死に堪えて居る。
「ううっ・・・・うわぁぁ! 貴様あぁーーっ!!」
ブチッ!と 戒めを引き千切ったジャクソンが、抜け落ちた髪をまき散らしながら、レンに掴みかかろうと突進してきた。
「レンッ!!」
引き寄せようと伸ばした手は空を切り、膝を屈め沈み込んだレンは、ジャクソンの手首と肘を軽く掴んだ。
そのまま、レンがジャクソンの腕を引き寄せると、どういう仕組みかは分からないが、大柄なジャクソンが宙を舞い、受け身を取る事も出来ず床に放り投げられた。
ビッタンッ!! 派手な音を立て、背中から床に落ちたジャクソンの胸を、レンは踏みつけ、掴んだままの腕を捩じり上げた。
「グアッ!!」
「ねぇ、受け身も取れないくせに、騎士団に入れるなんて、本気で思ってたの?棒を振り回すだけなら、オークでも出来るのよ?」
「だっ黙れ!! 淫売!! 獣の男娼風情が!!」
ガッ!! メキッ!!
「いい度胸だ。この場で首を刎ねてやろうか」
番に対する侮辱を、この俺が黙って見過ごすと思ったか?
前歯をへし折り、鞘ごと突き立てた剣を、口の中でぐりぐりと捩じり、血泡に塗れた顔を覗き込んだ。
「アレク。処罰はアーノルドさんに決めて貰わないと。ね?」
肩に触れる小さな手の持ち主は、悲し気な瞳で俺を見つめていた。
「・・・・拘束しろ」
騎士達に小突き回されながら、拘束されるジャクソンの横に、父親のビーン伯爵がつかつかと歩み寄り、その横っ面を平手で張り飛ばした。
「いい加減にせんか!!愚か者っ!! お前が騎士になりたいと言った時、私が言った事を忘れたのか!!」
「ぢ・・・父上」
「大公閣下は、救国の英雄だ。この方のお陰で、どれだけの命が救われたと思っている!? 私はお前に言ったな? 閣下の様な騎士を目指せと。閣下の役に立つ騎士に成れと!! それなのに、このザマはなんだっ!?」
「あ゛・・・うぅ」
真面な返答も出来ず、うめき声を上げるだけの、息子の顔を睨みつけていたビーン伯爵は、悲し気な溜息を吐くと、自身のクラバットを引き抜き、涎と血泡で汚れた息子の顔を、乱暴にゴシゴシと拭い取ってやって居た。
そして伯爵は、俺とレンに向き直り、深々と頭を下げた。
「この度は、愛し子様、大公閣下へ多大なるご迷惑をおかけいたしました事、深くお詫び申し上げます。全ては愚息を御しきれなかった私の不徳と致すところ。如何様な処罰も受け入れる所存でございます」
「・・・皇家からの正式な沙汰を待て。だが伯爵には少し確認したいことが有る、呼び出しが有るまで、謹慎しているように。他の者達も同様だ」
ビーン伯爵を始めとした当主達が、皆恐れ入った様子で項垂れている。
その中でただ一人、エルギだけが苦虫を噛み潰したような顔で、立ち尽くしていた。
「お前、エルギと言ったか?」
「は? あっはい閣下。エルギと申します。以後お見知り置きを」
何という厚顔無恥さか。
自分がこの騒ぎを引き起こした、一端を担っている自覚はないのか?
「見知る必要はない。お前も謹慎だ」
「は? 何故でございますか?」
「入団試験に落ちた者達を、特別待遇で第2に捩じ込んだのは誰だ?」
急に焦り出したエルギは、目を泳がせ冷や汗をかいている。
肝の小さい事だ。
こんな者に団長が務まる訳が無い。
「第1騎士団は、皇帝皇族の盾とならねばならない。人を見る目も無く。騎士団を私物化しようとする者を、弟の傍に置く訳にはいかん」
「誤解で御座います!」
なんなんだ?
こいつの話し方は、騎士と言うより、まるで商人の様だ。
「話しは終いだ。お前の処分は、バルドに任せてある。沙汰が有るまで大人しくしていろ」
「そんな! 閣下!!」
縋ろうとするエルギの前に、騎士達が立ち塞がり、騒ぎ続けるエルギを、宮の外へと追い出した。
当主達は皆一様に項垂れ、地下牢へと引きずられて行く5人の後に付いて、足取りも重く宮から出て行った。
しかし、皆が出て行ってからいくらも経たないうちに、玄関の外から叫び声が聞こえて来た。
何があったのかと、外へ出ようとすると、番が俺の袖を引いて首を振っている。
「レン?」
「あ~~。えっと・・・多分。私が遣り過ぎちゃったのだと思います」
レンは、ばつが悪そうに明後日の方を向き、頬を指で掻いている。
「レンこっちを見ろ。何をしたんだ?」
するとレンは、もじもじと両手の指を合わせながら、上目遣いで俺を見て唇を尖らせた。
「だって。アレクの事を獣なんて言うから。頭に来ちゃって」
この人は・・・・。
自分が男娼だ。淫売だと蔑まれたことより、俺が獣と呼ばれた事に怒ったのか?
「・・・それで。何をしたのだ?」
「その・・・・全身脱毛を・・・・」
だつもう? 脱毛とは毛を抜く事か?
レンは、ジャクソンの毛を抜いたのか?
しかも全身?
「それは・・・・・凄いな」
「多分。今頃は全身ツルッツルじゃないかと・・・・」
「ツルッツル・・・・クッ!クハッ!! そうか! ツルツルかっ!!」
あの、クソ生意気なジャクソンが。裸ねずみ宜しく、全身ツルツルのツルッパゲ!!
何故この人は、真面目な場面で。
こんな巫山戯た事をするのだろう。
だが本人は、巫山戯ている積りは全く無く、大真面目なのだ。
大真面目な罰が、禿げの呪いに、全身脱毛。
実際やられた者は、堪ったもんじゃないが。
平和だ!
平和過ぎて、面白過ぎる!!
これでは、怒る気にもなれん。
レンを抱き上げて爆笑する俺に、使用人達が ”コイツ大丈夫か?” と言いた気な視線を寄越している。
だが、いくつかの面倒事が纏めて片付いて、今の俺はご機嫌だ。
それに愛しくも可愛い番が、俺の為に怒ってくれたのだ。
幸せを感じて何が悪い?
◇◇
今回の騒動の一部始終の報告を受け。ジャクソン・ビーンがリアンを煩わせる事は、二度と起こらない、と知ったアーノルドは、盛大に胸を撫で下ろしていた。
それに、ウィリアムの頃からの、古参の側近を入れ替える、良い口実にもなった。
しかし不埒者を成敗して、全てが終わる訳では無い。
ジャクソン・ビーンの、俺とレンに向けた侮蔑の言葉は、神殿やヴァラク教の影を感じさせるには充分だった。
俺としては気になる部分ではあったが、俺達は近日中に、ゴトフリーへ戻らなければならない。
ビーン伯爵と、長男次男。二人の息子への聞き取りは、バルドと宰相のグリーンヒル。そしてアーノルドに任せる事となった。
そしてレンが、一番気にしているのは、セルゲイとシエルの恋の橋渡しだ。
これが普通の相手なら、俺もセルゲイを放って置いただろうが、何と言ってもシエルは南の国境を守る、アーべライン侯爵家の人間だ。
暢気に構えていたら、一年に一度か二度しか会うことが叶わない相手なのだ。
悠長に構えモタモタしていたら、どこかの貴族へ、輿入れが決まってしまうかもしれない。
シエルを口説き落とすのは、セルゲイの努力次第だが、そこに至るまでの道筋は、俺とレンが手伝ってやるべきだと考える。
セルゲイは戦闘狂ではあるが、有能で得難い存在だ。
番に振り向いてもらえず、焦がれ死にでもされたら、国家としても大きな損失になる。
シエルをゴトフリーへ連れていく手筈も済ませ、侯爵への根回しの手紙も送った。
レンもセルゲイからシエルへの、ラブレターを手渡し済み。
後は本人の努力次第。
しかし、散々俺に文句を言っていたあいつが、番を前にしてどれ程デレるのか。
なんだかんだで俺とレンは、今から楽しみで仕方がないのだ。
「かみ? 僕の髪が!」
「どうなってる!?」
ドラゴン達に後ろ手に縛られ、跪いて居る5人は、胸元や床に落ちた髪を、見る事しかできない。
「いやだ! こんなに!! はげちゃう!!」
もう禿げてるのだが・・・・。
”プッ!! クッククク・・・”
”あの歳で、若はげっ!”
”いい気味!”
”レン様に、無礼な事をするから”
ヒソヒソ。クスクスと忍び笑いを漏らしているのは、宮の使用人達だ。
どうやら、レンに無礼を働いた者達の顔を見てやろうと、柱の影から覗いていたようだ。、
ホールを囲んだ騎士達は、皆一様に5人から目を逸らし、肩を揺らして笑うのを必死に堪えて居る。
「ううっ・・・・うわぁぁ! 貴様あぁーーっ!!」
ブチッ!と 戒めを引き千切ったジャクソンが、抜け落ちた髪をまき散らしながら、レンに掴みかかろうと突進してきた。
「レンッ!!」
引き寄せようと伸ばした手は空を切り、膝を屈め沈み込んだレンは、ジャクソンの手首と肘を軽く掴んだ。
そのまま、レンがジャクソンの腕を引き寄せると、どういう仕組みかは分からないが、大柄なジャクソンが宙を舞い、受け身を取る事も出来ず床に放り投げられた。
ビッタンッ!! 派手な音を立て、背中から床に落ちたジャクソンの胸を、レンは踏みつけ、掴んだままの腕を捩じり上げた。
「グアッ!!」
「ねぇ、受け身も取れないくせに、騎士団に入れるなんて、本気で思ってたの?棒を振り回すだけなら、オークでも出来るのよ?」
「だっ黙れ!! 淫売!! 獣の男娼風情が!!」
ガッ!! メキッ!!
「いい度胸だ。この場で首を刎ねてやろうか」
番に対する侮辱を、この俺が黙って見過ごすと思ったか?
前歯をへし折り、鞘ごと突き立てた剣を、口の中でぐりぐりと捩じり、血泡に塗れた顔を覗き込んだ。
「アレク。処罰はアーノルドさんに決めて貰わないと。ね?」
肩に触れる小さな手の持ち主は、悲し気な瞳で俺を見つめていた。
「・・・・拘束しろ」
騎士達に小突き回されながら、拘束されるジャクソンの横に、父親のビーン伯爵がつかつかと歩み寄り、その横っ面を平手で張り飛ばした。
「いい加減にせんか!!愚か者っ!! お前が騎士になりたいと言った時、私が言った事を忘れたのか!!」
「ぢ・・・父上」
「大公閣下は、救国の英雄だ。この方のお陰で、どれだけの命が救われたと思っている!? 私はお前に言ったな? 閣下の様な騎士を目指せと。閣下の役に立つ騎士に成れと!! それなのに、このザマはなんだっ!?」
「あ゛・・・うぅ」
真面な返答も出来ず、うめき声を上げるだけの、息子の顔を睨みつけていたビーン伯爵は、悲し気な溜息を吐くと、自身のクラバットを引き抜き、涎と血泡で汚れた息子の顔を、乱暴にゴシゴシと拭い取ってやって居た。
そして伯爵は、俺とレンに向き直り、深々と頭を下げた。
「この度は、愛し子様、大公閣下へ多大なるご迷惑をおかけいたしました事、深くお詫び申し上げます。全ては愚息を御しきれなかった私の不徳と致すところ。如何様な処罰も受け入れる所存でございます」
「・・・皇家からの正式な沙汰を待て。だが伯爵には少し確認したいことが有る、呼び出しが有るまで、謹慎しているように。他の者達も同様だ」
ビーン伯爵を始めとした当主達が、皆恐れ入った様子で項垂れている。
その中でただ一人、エルギだけが苦虫を噛み潰したような顔で、立ち尽くしていた。
「お前、エルギと言ったか?」
「は? あっはい閣下。エルギと申します。以後お見知り置きを」
何という厚顔無恥さか。
自分がこの騒ぎを引き起こした、一端を担っている自覚はないのか?
「見知る必要はない。お前も謹慎だ」
「は? 何故でございますか?」
「入団試験に落ちた者達を、特別待遇で第2に捩じ込んだのは誰だ?」
急に焦り出したエルギは、目を泳がせ冷や汗をかいている。
肝の小さい事だ。
こんな者に団長が務まる訳が無い。
「第1騎士団は、皇帝皇族の盾とならねばならない。人を見る目も無く。騎士団を私物化しようとする者を、弟の傍に置く訳にはいかん」
「誤解で御座います!」
なんなんだ?
こいつの話し方は、騎士と言うより、まるで商人の様だ。
「話しは終いだ。お前の処分は、バルドに任せてある。沙汰が有るまで大人しくしていろ」
「そんな! 閣下!!」
縋ろうとするエルギの前に、騎士達が立ち塞がり、騒ぎ続けるエルギを、宮の外へと追い出した。
当主達は皆一様に項垂れ、地下牢へと引きずられて行く5人の後に付いて、足取りも重く宮から出て行った。
しかし、皆が出て行ってからいくらも経たないうちに、玄関の外から叫び声が聞こえて来た。
何があったのかと、外へ出ようとすると、番が俺の袖を引いて首を振っている。
「レン?」
「あ~~。えっと・・・多分。私が遣り過ぎちゃったのだと思います」
レンは、ばつが悪そうに明後日の方を向き、頬を指で掻いている。
「レンこっちを見ろ。何をしたんだ?」
するとレンは、もじもじと両手の指を合わせながら、上目遣いで俺を見て唇を尖らせた。
「だって。アレクの事を獣なんて言うから。頭に来ちゃって」
この人は・・・・。
自分が男娼だ。淫売だと蔑まれたことより、俺が獣と呼ばれた事に怒ったのか?
「・・・それで。何をしたのだ?」
「その・・・・全身脱毛を・・・・」
だつもう? 脱毛とは毛を抜く事か?
レンは、ジャクソンの毛を抜いたのか?
しかも全身?
「それは・・・・・凄いな」
「多分。今頃は全身ツルッツルじゃないかと・・・・」
「ツルッツル・・・・クッ!クハッ!! そうか! ツルツルかっ!!」
あの、クソ生意気なジャクソンが。裸ねずみ宜しく、全身ツルツルのツルッパゲ!!
何故この人は、真面目な場面で。
こんな巫山戯た事をするのだろう。
だが本人は、巫山戯ている積りは全く無く、大真面目なのだ。
大真面目な罰が、禿げの呪いに、全身脱毛。
実際やられた者は、堪ったもんじゃないが。
平和だ!
平和過ぎて、面白過ぎる!!
これでは、怒る気にもなれん。
レンを抱き上げて爆笑する俺に、使用人達が ”コイツ大丈夫か?” と言いた気な視線を寄越している。
だが、いくつかの面倒事が纏めて片付いて、今の俺はご機嫌だ。
それに愛しくも可愛い番が、俺の為に怒ってくれたのだ。
幸せを感じて何が悪い?
◇◇
今回の騒動の一部始終の報告を受け。ジャクソン・ビーンがリアンを煩わせる事は、二度と起こらない、と知ったアーノルドは、盛大に胸を撫で下ろしていた。
それに、ウィリアムの頃からの、古参の側近を入れ替える、良い口実にもなった。
しかし不埒者を成敗して、全てが終わる訳では無い。
ジャクソン・ビーンの、俺とレンに向けた侮蔑の言葉は、神殿やヴァラク教の影を感じさせるには充分だった。
俺としては気になる部分ではあったが、俺達は近日中に、ゴトフリーへ戻らなければならない。
ビーン伯爵と、長男次男。二人の息子への聞き取りは、バルドと宰相のグリーンヒル。そしてアーノルドに任せる事となった。
そしてレンが、一番気にしているのは、セルゲイとシエルの恋の橋渡しだ。
これが普通の相手なら、俺もセルゲイを放って置いただろうが、何と言ってもシエルは南の国境を守る、アーべライン侯爵家の人間だ。
暢気に構えていたら、一年に一度か二度しか会うことが叶わない相手なのだ。
悠長に構えモタモタしていたら、どこかの貴族へ、輿入れが決まってしまうかもしれない。
シエルを口説き落とすのは、セルゲイの努力次第だが、そこに至るまでの道筋は、俺とレンが手伝ってやるべきだと考える。
セルゲイは戦闘狂ではあるが、有能で得難い存在だ。
番に振り向いてもらえず、焦がれ死にでもされたら、国家としても大きな損失になる。
シエルをゴトフリーへ連れていく手筈も済ませ、侯爵への根回しの手紙も送った。
レンもセルゲイからシエルへの、ラブレターを手渡し済み。
後は本人の努力次第。
しかし、散々俺に文句を言っていたあいつが、番を前にしてどれ程デレるのか。
なんだかんだで俺とレンは、今から楽しみで仕方がないのだ。
126
お気に入りに追加
1,336
あなたにおすすめの小説
腹黒宰相との白い結婚
黎
恋愛
大嫌いな腹黒宰相ロイドと結婚する羽目になったランメリアは、条件をつきつけた――これは白い結婚であること。代わりに側妻を娶るも愛人を作るも好きにすればいい。そう決めたはずだったのだが、なぜか、周囲が全力で溝を埋めてくる。
嫌われ女騎士は塩対応だった堅物騎士様と蜜愛中! 愚者の花道
Canaan
恋愛
旧題:愚者の花道
周囲からの風当たりは強いが、逞しく生きている平民あがりの女騎士ヘザー。ある時、とんでもない痴態を高慢エリート男ヒューイに目撃されてしまう。しかも、新しい配属先には自分の上官としてそのヒューイがいた……。
女子力低い残念ヒロインが、超感じ悪い堅物男の調子をだんだん狂わせていくお話。
※シリーズ「愚者たちの物語 その2」※
婚約者の本性を暴こうとメイドになったら溺愛されました!
柿崎まつる
恋愛
世継ぎの王女アリスには完璧な婚約者がいる。侯爵家次男のグラシアンだ。容姿端麗・文武両道。名声を求めず、穏やかで他人に優しい。アリスにも紳士的に対応する。だが、完璧すぎる婚約者にかえって不信を覚えたアリスは、彼の本性を探るため侯爵家にメイドとして潜入する。2022eロマンスロイヤル大賞、コミック原作賞を受賞しました。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

悪役令嬢ですが、ヒロインが大好きなので助けてあげてたら、その兄に溺愛されてます!?
柊 来飛
恋愛
ある日現実世界で車に撥ねられ死んでしまった主人公。
しかし、目が覚めるとそこは好きなゲームの世界で!?
しかもその悪役令嬢になっちゃった!?
困惑する主人公だが、大好きなヒロインのために頑張っていたら、なぜかヒロインの兄に溺愛されちゃって!?
不定期です。趣味で描いてます。
あくまでも創作として、なんでも許せる方のみ、ご覧ください。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m

私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる