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愛し子と樹海の王
第五種接近遭遇
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それにしても、アン親子は、さっきから魔素水を、がぶがぶ飲んでるけど大丈夫?
この魔素水、透明度が高くてセノーテみたいだ。
幾つかのセノーテでは、生贄を捧げていた事を思い出して、ちょっとだけ嫌な想像が膨らんでしまいました。
アン達が、がぶ飲みしてるから大丈夫だとは思うけど、一応生水だし、浄化してから、飲んだ方が良いわよね?
魔法は使えないけど、浄化は使えるかな?
澄んだ水の中に手を浸し、浄化を流していくと、案の定浄化の力は、水の中に溶けて消えてしまいました。
「やっぱり駄目かぁ~~」
「じょうかしたいの?」
「うん。見た目は綺麗だけど、生水だし。でも駄目ね」
「ふ~~ん」
「あっ! ノワール?!」
小首を傾げたノワールは、何を思ったのか、いきなり池の中に頭を突っ込んでしまいました。
頭の周りにコポコポと、泡が浮かんでは消えていきます。
「ノワールは、おばかさん」
突然のノワールの奇行に、クオンはケラケラと笑っています。
呆気に取られていると、ノワールはザパリと水の中から顔を上げました。
「れんさま、へんなあじもしないし、ヒリヒリしないから、だいじょうぶ~」
これって、安全かどうか確かめてくれたって事よね?
とても有難いけど、突然頭ごと突っ込む必要なんてあった?
「そっそう? じゃあ、お水汲もうかぁ」
浄化は出来なかったけど、ノワールが頭を入れても、なんともなかったんだから、問題なしって事で良いのよね?
頭を振って髪から水を飛ばすノワール。
行動が斜め上過ぎて、偶に理解できない事も在るけど、良い子なのよ。
アン達を呼び、鞍に結びつけてあった水筒を外して池の水を汲んでいきます。
幸いここは水汲み場だったらしいです。
平らな石が綺麗に組まれ、整備されているお陰で、足場もしっかりとしています。
2本目の水筒に水を入れている時でした。
グルウウゥゥーーー。
アンの唸り声に顔を上げると、アンだけでなく、太郎と次郎も鼻の上に皺を寄せ、うちのキッズ達も、爪を尖らせた手を、胸の前で構えています。
「みんな。どうしたの?」
「れんさま、いけからはなれて」
「なんかくる!」
ここ迄魔物と接触がなかった事で、すっかり油断していた私と違い。
みんなは、ずっと警戒してくれていたのでしょうか。
「えっ! うそ!?」
慌てて立ち上がり、池の奥に目を向けると、澄んだ水の中を何か青黒いものが、ゆらゆらとこちらへ近づいてくるのが見えました。
「なっ! なにあれ?」
瘴気や魔物の気配は感じられませんが、蛇の様にも見える、あの巨大さは、存在だけでも脅威です。
アンのお腹の横にぴったりくっ付いて、逃げようかどうしようか逡巡している間にも、池の中を蠢くものは、どんどん近づいてきます。
私がその場から動かなかったのは、足が竦んだからではなく、何故か逃げてはいけない気がしたから。
そして、ゴポリ と大きな泡がはじけ。
巨大な水柱が池の中央に立ち上がり、その飛沫が私達の方まで飛んで来ました。
「えっ? ええぇぇぇ~~?!?!?!」
池の中から現れ、私と目が合った巨大なその生き物は、魔素の光を滴らせながら、鋭い歯をむき出しにして、ニッカリと笑ったのでした。
side・アレク
「レンを、愛し子を何処へやった」
周りにいる部下達が、小刻みに震える程、今の俺は機嫌が悪い。
これは不機嫌などと、生温いものでは無い。
人間怒りが突き抜けてしまうと、冷静になるとは本当の事だ。
だが、冷静になったからと言って、怒りが収まる筈も無く。
威嚇を垂れ流し、怒りで漏れ出した魔力で、火花を散らしまくっている俺は、周りの者からは悪魔に見えている事だろう。
レンとゴトフリーの王を会わせるのではなかった。玉座などに座らせず、いつもの様に俺が抱いていればよかった。
この怒りは、ゴトフリーの王家の者達だけで無く、俺自身に向けられた物でも有るのだ。
「わた・・・私は・・・何も知らない」
震えながら答える雄から、幼い子供を抱きかかえた雄に目を移すと、こちらも首を振るばかりだ。
今目の前で震えているのは、王の側室とその息子。そして王配の3人だ。
この3人は、王家の者達を転移させた魔法陣から、転移直前にマークと部下が引き摺り出したのだ。
掴みかかる騎士から、身を挺して王太子を守った王配の姿勢は、親として賞賛に値するかもしれんが、俺の番を連れ去った一味となれば、話は別だ。
「子供は素直だからな。その子供に聞く事にしよう」
指で合図を送り、部下の一人が側室が抱きかかえた子供の肩に手を掛けた。
「やめてくれ!! 子供には何の罪も無いでしょう?!」
「そうか? ゴトフリー王の息子で有る事自体が、罪とは思わんか? 恨むなら身の程を弁えなかった、愚かな王を恨め」
どこかの指揮官の様に、俺や部下達に子供を痛めつけ、喜ぶような醜悪な趣味はない。
どの道子供は親から引き離し、どこかの孤児院に放り込まれるのだ、今別室に連れて行ったとしても、遅いか早いかの違いだけだ。
悪辣な鬼と言われようが、番の行方を知る為なら、俺は手段を選んだりしない。
それに親の口を割るには、子供を利用するのが手っ取り早い。
部下に羽交い絞めにされた側室から、もう1人の部下が、子供を引き剥がした。
子供の泣き叫ぶ声に、胸は痛んだが、それだけだ。
「かあさま!!」
「ああ!! セシル!! やめて!連れて行かないで!!」
「散々獣人を苦しめ、搾取した挙句。帝国の至宝に手を出しても尚、自分の子だけは可愛いか?随分と虫のいい話だ」
「この子はまだ幼く、本当に何も知らないのです!!」
「・・・・子供と言うのは、存外大人の話をよく聞いている。対する大人は、相手が子供だからと侮り、本来子供に聞かせられぬ話を、平然と漏らすものだ。違うか?」
びくりと肩を震わせた側室は、身に覚えがあるのだろ。
「連れて行け」
「いやあぁ!! かあさま! かあさま!!」
「やめろ!! 連れて行かないでくれ!! セシルに何をする気だ!!」
「何を? お前たちが獣人の子供にして来た事と、同じことをするだけだが? 俺が窓から投げ捨てた王国の指揮官は、嫌がる獣人の子供相手に、お楽しみの真っ最中だったな」
「?! そんな・・・やめて! やめて下さい!! お願いです!!」
自分の子にされたら耐えられぬ事を、獣人の子供達に、強いて来たのは誰なんだ?
「お前の頼みを聞く義理はない。お前たちは帝国の至宝。アウラ神とクレイオスの愛し子に手を出したのだ。罰を受けるのは当然だろう?」
絶望に染まった側室は、ガクリとその場に蹲った。
「あ・・・あぁ・・お願いです。なんでも話します・・・だからその子だけは・・・」
バシッ!!
平手打ちの音が鳴り、王配が側室に掴みかかった。
おやおや。
あんな打ち方をしたら、自分の手の方が痛いだろうに。
「口を閉じろ!! 国王陛下の寵愛を受けたお前が、恩を仇で返すのか!!」
「は・・・はあ? 恩? 恩だと? そもそも陛下がおかしくなったのは、お前達親子と神官の所為だろうが! お前達さえ居なければ、こんな事には成らなかった!!」
「何を言うか!! 臣下としての忠義は無いのか! 陛下の前で、股を開く以外、脳の無いお前が! 恥を知れ!!」
側室の襟を掴み、一文節ごとに平手を繰り返す王配の目に燃えるのは、狂気か嫉妬か。
何方にしても、下らない三文芝居の様だし、この厚顔無恥さは理解し難い。
まるで別次元の生き物のようだ。
「恥を知るのはお前方だ! 王配の地位を奪っただけでは物足りなかったか? 見え透いた芝居で、恋敵を死に追いやり。神官とつるんで、国政を好き勝手にしたのは誰だ?! 王太子の邪魔になるからと、エスカルにまともな教育を受けさせなかったのは? 私には、将来を約束した相手が居た!それをを知って居たくせに、陛下を唆し、私を手折らせたのはお前だろう!!」
口と鼻から血を流し、王配の腕を掴んだ側室の目に宿るもの。それは恨みと憎しみに囚われた狂気だ。
側室と王配の実家は、姻戚関係でもあり、政治的にも、良好な関係にあると聞いていたが、内状はこんなものか。
この魔素水、透明度が高くてセノーテみたいだ。
幾つかのセノーテでは、生贄を捧げていた事を思い出して、ちょっとだけ嫌な想像が膨らんでしまいました。
アン達が、がぶ飲みしてるから大丈夫だとは思うけど、一応生水だし、浄化してから、飲んだ方が良いわよね?
魔法は使えないけど、浄化は使えるかな?
澄んだ水の中に手を浸し、浄化を流していくと、案の定浄化の力は、水の中に溶けて消えてしまいました。
「やっぱり駄目かぁ~~」
「じょうかしたいの?」
「うん。見た目は綺麗だけど、生水だし。でも駄目ね」
「ふ~~ん」
「あっ! ノワール?!」
小首を傾げたノワールは、何を思ったのか、いきなり池の中に頭を突っ込んでしまいました。
頭の周りにコポコポと、泡が浮かんでは消えていきます。
「ノワールは、おばかさん」
突然のノワールの奇行に、クオンはケラケラと笑っています。
呆気に取られていると、ノワールはザパリと水の中から顔を上げました。
「れんさま、へんなあじもしないし、ヒリヒリしないから、だいじょうぶ~」
これって、安全かどうか確かめてくれたって事よね?
とても有難いけど、突然頭ごと突っ込む必要なんてあった?
「そっそう? じゃあ、お水汲もうかぁ」
浄化は出来なかったけど、ノワールが頭を入れても、なんともなかったんだから、問題なしって事で良いのよね?
頭を振って髪から水を飛ばすノワール。
行動が斜め上過ぎて、偶に理解できない事も在るけど、良い子なのよ。
アン達を呼び、鞍に結びつけてあった水筒を外して池の水を汲んでいきます。
幸いここは水汲み場だったらしいです。
平らな石が綺麗に組まれ、整備されているお陰で、足場もしっかりとしています。
2本目の水筒に水を入れている時でした。
グルウウゥゥーーー。
アンの唸り声に顔を上げると、アンだけでなく、太郎と次郎も鼻の上に皺を寄せ、うちのキッズ達も、爪を尖らせた手を、胸の前で構えています。
「みんな。どうしたの?」
「れんさま、いけからはなれて」
「なんかくる!」
ここ迄魔物と接触がなかった事で、すっかり油断していた私と違い。
みんなは、ずっと警戒してくれていたのでしょうか。
「えっ! うそ!?」
慌てて立ち上がり、池の奥に目を向けると、澄んだ水の中を何か青黒いものが、ゆらゆらとこちらへ近づいてくるのが見えました。
「なっ! なにあれ?」
瘴気や魔物の気配は感じられませんが、蛇の様にも見える、あの巨大さは、存在だけでも脅威です。
アンのお腹の横にぴったりくっ付いて、逃げようかどうしようか逡巡している間にも、池の中を蠢くものは、どんどん近づいてきます。
私がその場から動かなかったのは、足が竦んだからではなく、何故か逃げてはいけない気がしたから。
そして、ゴポリ と大きな泡がはじけ。
巨大な水柱が池の中央に立ち上がり、その飛沫が私達の方まで飛んで来ました。
「えっ? ええぇぇぇ~~?!?!?!」
池の中から現れ、私と目が合った巨大なその生き物は、魔素の光を滴らせながら、鋭い歯をむき出しにして、ニッカリと笑ったのでした。
side・アレク
「レンを、愛し子を何処へやった」
周りにいる部下達が、小刻みに震える程、今の俺は機嫌が悪い。
これは不機嫌などと、生温いものでは無い。
人間怒りが突き抜けてしまうと、冷静になるとは本当の事だ。
だが、冷静になったからと言って、怒りが収まる筈も無く。
威嚇を垂れ流し、怒りで漏れ出した魔力で、火花を散らしまくっている俺は、周りの者からは悪魔に見えている事だろう。
レンとゴトフリーの王を会わせるのではなかった。玉座などに座らせず、いつもの様に俺が抱いていればよかった。
この怒りは、ゴトフリーの王家の者達だけで無く、俺自身に向けられた物でも有るのだ。
「わた・・・私は・・・何も知らない」
震えながら答える雄から、幼い子供を抱きかかえた雄に目を移すと、こちらも首を振るばかりだ。
今目の前で震えているのは、王の側室とその息子。そして王配の3人だ。
この3人は、王家の者達を転移させた魔法陣から、転移直前にマークと部下が引き摺り出したのだ。
掴みかかる騎士から、身を挺して王太子を守った王配の姿勢は、親として賞賛に値するかもしれんが、俺の番を連れ去った一味となれば、話は別だ。
「子供は素直だからな。その子供に聞く事にしよう」
指で合図を送り、部下の一人が側室が抱きかかえた子供の肩に手を掛けた。
「やめてくれ!! 子供には何の罪も無いでしょう?!」
「そうか? ゴトフリー王の息子で有る事自体が、罪とは思わんか? 恨むなら身の程を弁えなかった、愚かな王を恨め」
どこかの指揮官の様に、俺や部下達に子供を痛めつけ、喜ぶような醜悪な趣味はない。
どの道子供は親から引き離し、どこかの孤児院に放り込まれるのだ、今別室に連れて行ったとしても、遅いか早いかの違いだけだ。
悪辣な鬼と言われようが、番の行方を知る為なら、俺は手段を選んだりしない。
それに親の口を割るには、子供を利用するのが手っ取り早い。
部下に羽交い絞めにされた側室から、もう1人の部下が、子供を引き剥がした。
子供の泣き叫ぶ声に、胸は痛んだが、それだけだ。
「かあさま!!」
「ああ!! セシル!! やめて!連れて行かないで!!」
「散々獣人を苦しめ、搾取した挙句。帝国の至宝に手を出しても尚、自分の子だけは可愛いか?随分と虫のいい話だ」
「この子はまだ幼く、本当に何も知らないのです!!」
「・・・・子供と言うのは、存外大人の話をよく聞いている。対する大人は、相手が子供だからと侮り、本来子供に聞かせられぬ話を、平然と漏らすものだ。違うか?」
びくりと肩を震わせた側室は、身に覚えがあるのだろ。
「連れて行け」
「いやあぁ!! かあさま! かあさま!!」
「やめろ!! 連れて行かないでくれ!! セシルに何をする気だ!!」
「何を? お前たちが獣人の子供にして来た事と、同じことをするだけだが? 俺が窓から投げ捨てた王国の指揮官は、嫌がる獣人の子供相手に、お楽しみの真っ最中だったな」
「?! そんな・・・やめて! やめて下さい!! お願いです!!」
自分の子にされたら耐えられぬ事を、獣人の子供達に、強いて来たのは誰なんだ?
「お前の頼みを聞く義理はない。お前たちは帝国の至宝。アウラ神とクレイオスの愛し子に手を出したのだ。罰を受けるのは当然だろう?」
絶望に染まった側室は、ガクリとその場に蹲った。
「あ・・・あぁ・・お願いです。なんでも話します・・・だからその子だけは・・・」
バシッ!!
平手打ちの音が鳴り、王配が側室に掴みかかった。
おやおや。
あんな打ち方をしたら、自分の手の方が痛いだろうに。
「口を閉じろ!! 国王陛下の寵愛を受けたお前が、恩を仇で返すのか!!」
「は・・・はあ? 恩? 恩だと? そもそも陛下がおかしくなったのは、お前達親子と神官の所為だろうが! お前達さえ居なければ、こんな事には成らなかった!!」
「何を言うか!! 臣下としての忠義は無いのか! 陛下の前で、股を開く以外、脳の無いお前が! 恥を知れ!!」
側室の襟を掴み、一文節ごとに平手を繰り返す王配の目に燃えるのは、狂気か嫉妬か。
何方にしても、下らない三文芝居の様だし、この厚顔無恥さは理解し難い。
まるで別次元の生き物のようだ。
「恥を知るのはお前方だ! 王配の地位を奪っただけでは物足りなかったか? 見え透いた芝居で、恋敵を死に追いやり。神官とつるんで、国政を好き勝手にしたのは誰だ?! 王太子の邪魔になるからと、エスカルにまともな教育を受けさせなかったのは? 私には、将来を約束した相手が居た!それをを知って居たくせに、陛下を唆し、私を手折らせたのはお前だろう!!」
口と鼻から血を流し、王配の腕を掴んだ側室の目に宿るもの。それは恨みと憎しみに囚われた狂気だ。
側室と王配の実家は、姻戚関係でもあり、政治的にも、良好な関係にあると聞いていたが、内状はこんなものか。
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