343 / 605
愛し子と樹海の王
獣人部隊と魔法陣
しおりを挟む
side・レン
うっひゃ~~~っ!!!
怖い・こわい・こわい!!
なんか、後ろからの圧が凄いんだけど~~!!
魅了って全開にすると、こんなになるなんて思ってなかった!
う~~。
アンに乗っているから、追い付かれる事が無いのは分かってるけど、精神衛生上、大変宜しくない状況です!
でも、広場に着くまでは魅了を止められないし・・・。
ひ~~ん! ポータルまだぁ?!
「レン様! ポータルです!」
『ほれ!あと少しじゃ。がんばれ、がんばれ』
「はっはいぃ~!」
マークさんが空に向け魔力を打ち上げ、ポータルの傍で待機してくれている魔法師さんに合図を送りました。
これで魔法師さん達が、ポータルを起動してくれるはずです。
「通路を出たら、広場の反対側まで走り抜けてください! 絶対止まってはいけません!」
「はいっ!!」
止まれと言われても、止まりたくないんですけどっ!
後ろからの圧が凄すぎて、獣人さん達の、鼻息まで聞こえて来そうなんですけどっ!
ポータルの入り口で、手を振る魔法師さんの姿が見えました。
手を振り返す余裕などなくて、先にポータルの中に入った彼らを追って、私達も通路の中に飛び込みました。
後を追って来る獣人部隊の人達とは、付かず離れず、引き離し過ぎないように気を付けてきました。
もしここで罠だと気付かれても、後続の人達との事故を避けるためには、直進するしかありません。目標達成まであと少しです。
「出口です! スピードを上げて!!」
「アンッ!!」
バァウッ!!
上体を倒し、アンの首の毛に顔を埋め、体を密着させると、加速したアンは一息で広場の反対側まで走り抜けてくれました。
遅れる事、数秒。
クレイオス様とマークさんが追いつくと、リアンパパが手配してくれた魔法師さん達が、広場を結界で囲んでくれました。
私の後を追ってきた獣人部隊の人達は、森に囲まれた街道から、いきなり街中に移動させられた事と、結界に阻まれ、行き場を失った事で、広場の中は大混乱です。
「流石にフェンリルの脚にはかないませんね」
「マークさん」
『さあ、レン。さっさと済ませてしまうのだ。言っては何だが、侯爵の魔法師は、魔力値がそれほど高くない。この結界も長くは持たんぞ?」
「あっはい、そうですね。急ぎましょう」
今回の魔法陣は、前回の魔法陣をそのまま転用したものです。
ただ、前回お手伝いしてくれたシッチンさんや、魔力値が高めの騎士さん達が、砦へ行ってしまい、クオンとノワールも居ません。
その為、今回は最初からアンと、シルバーウルフ軍団と、エーグル卿そして、彼の部下の3名にも手伝って貰う事になりました。
手伝いたいと言って来たエーグル卿達を、クレイオス様は繁々と眺め。
『ふむ、まあ良いだろう。そこの3人はおまけだの』
そう言って、発動の手伝いを許可してくれました。
クレイオス様の見立てでは、エーグル卿は中々の実力者なのだそうです。
手伝ってくれることへのお礼方々、少し話をしてみると、エーグル卿は第一印象通りの礼儀正しい人で、子供と間違えた事も謝ってくれました。
「こちらに来たばかりの頃は、帝国でもよく子供と間違えられたので、気にしないで下さいね」
「そう言ってもらえると助かります。其れにしても、いやあ、昔話でしか聞いた事の無かった愛し子様と、直接話が出来る日が来るとは思いませんでした」
「昔話ですか?」
「ええ。むか~しむかしで始まる、寝物語に子供に話して聞かせる類の物語です」
「どんなお話しなの?」
「そうですね・・・神に愛された愛し子は、神殿に咲き乱れる花の中から現れて、多くの獣人を従えて、世の中の困った人達を助けていくと言うお話です。ゴトフリーの獣人の子供は、一度は愛し子の騎士となって、世界を旅してみたいと憧れるものなのです」
「そっ・・そうなんですね? 昔の愛し子は立派な人だったのですね」
「今代の愛し子様も、我等の救世主であられる。貴方も立派な愛し子様ですよ」
「私一人の力ではありません。みんなが力を合わせた結果です」
「愛し子様は謙虚でいらっしゃる」
「そういう訳ではないのですが・・・・エーグル卿。一つ質問を宜しいでしょうか?」
「はい。何なりと」
「エーグル卿は、獣人部隊が任務にあたる時、外部との連絡を禁じられていると仰いましたよね?」
「ええ、その通りです」
「では、何故アレクに返事の手紙をくれたのですか? 見つかったら処罰されるのでしょう?」
「それは・・・」
エーグル卿は、云っていいものかと迷ったのか、伏せられた灰色の長い睫毛が頬に影を作りました。
お湯を使い、埃っぽかった髪はサラサラに、無精ひげを剃って、リアンパパが用意した服に着替えて、小ざっぱりしたエーグル卿は、イケメンパラダイスのヴィースの中でも、高ランクのイケメンさんに変身しています。
その中でも、一番かっこいいのはアレクなんですけどね?
「私には家族が居りませんが、他の者には守るべき家族が居ます。皇帝陛下と大公閣下のお申し出は大変ありがたかったのですが、下の者の家族を犠牲にすることは出来ませんでした。それでも長い歴史の中で、初めて我等に手を差し伸べて下さったお二方に、感謝の気持ちだけでも伝えなければと思いまして・・・・私なら、処罰されても悲しむ家族もいませんから、見つかっても問題なかったのです」
「そうなんだ・・・・失礼ですが、ご家族は病気か何かで?」
エーグル卿が浮かべた微笑みに、私は質問したことを後悔しました。
「いえ。私には最初から家族は居りません。私や職業軍人として、王に飼われている獣人は、軍人にするべく、作られた獣人なので」
「・・・・つくられた?」
「私達に親は居ません。私を作った人達を親と呼べるかも微妙なのです。そもそも彼らは番でもありませんしね。ただ軍人となる子供を授かるために、軍部が選んだ獣人に過ぎない。そして私達は繭から出た瞬間から、施設に収容され、軍人となるべく育てられたのですよ」
「そんな・・・・」
「えっ? うわぁ! すっすみません! こんな話するべきじゃなかった!! 今のは忘れてください!!」
エーグル卿の話しに、知らずに目頭が熱くなってしまって、それを見たエーグル卿が、慌てふためき、それに気付いた、アレクが近づいてくるのが見えました。
アレクを見て、エーグル卿は、顔を真っ青にしていましたが、私は辛い話しをさせてしまった事が恥ずかしく、聞いてしまった話が悲しすぎて、アレクの胸に縋ってしまいました。
「エーグル。貴様レンに何を・・・」
地を這うような声に、アレクが誤解していることが分かりました。
「違うの!私がエーグル卿に意地悪したの!」
今思えば意地悪ってなんだよ?
って話しですが、あの時は動揺でこんないい訳しか思いつきませんでした。
取り敢えず、アレクに部屋に連れて行ってもらい、エーグル卿から聞いた話をアレクにもしたのですが、話を聞いたアレクは、違う意味で怒りを新たにしたようでした。
そんなことを思い出しつつ発動した魔法陣は、前回同様魔法師さんや、騎士さん達の魔力を吸い上げ、次々に脱落者が出ています。
助っ人のシルバーウルフ達も、魔力値の低いものから地面に伏せてしまいました。
アンやシルバーウルフ達に手伝ってもらっても、クオンとノワールが抜けた穴は大きく、クレイオス様に教えてもらった、魔力と神聖力の回復方法を使う傍から、魔力を注ぎ込まねばならず、かなりきつい。
マークさんとエーグル卿も、もう限界です。
と言うより、マークさんと同じくらい頑張れるって、エーグル卿の魔力値は思っていた以上に高かったようです。
あ~。これは久々の魔力切れ確定かも。
アレクに怒られちゃうな。
なんてことを覚悟したとき、広場を何かの影が横切り、風を巻いて私の横に舞い降りました。
「れんさま~」
「ただいま~」
「クオン! ノワール! 後もうちょっとなの。手伝って!!
「「は~い」」
まさに地獄に仏とはこの事です。
言葉通り、舞い戻ったクオンとノワールのお陰で、私は魔力切れでアレクさんに叱られることを回避できたのでした。
うっひゃ~~~っ!!!
怖い・こわい・こわい!!
なんか、後ろからの圧が凄いんだけど~~!!
魅了って全開にすると、こんなになるなんて思ってなかった!
う~~。
アンに乗っているから、追い付かれる事が無いのは分かってるけど、精神衛生上、大変宜しくない状況です!
でも、広場に着くまでは魅了を止められないし・・・。
ひ~~ん! ポータルまだぁ?!
「レン様! ポータルです!」
『ほれ!あと少しじゃ。がんばれ、がんばれ』
「はっはいぃ~!」
マークさんが空に向け魔力を打ち上げ、ポータルの傍で待機してくれている魔法師さんに合図を送りました。
これで魔法師さん達が、ポータルを起動してくれるはずです。
「通路を出たら、広場の反対側まで走り抜けてください! 絶対止まってはいけません!」
「はいっ!!」
止まれと言われても、止まりたくないんですけどっ!
後ろからの圧が凄すぎて、獣人さん達の、鼻息まで聞こえて来そうなんですけどっ!
ポータルの入り口で、手を振る魔法師さんの姿が見えました。
手を振り返す余裕などなくて、先にポータルの中に入った彼らを追って、私達も通路の中に飛び込みました。
後を追って来る獣人部隊の人達とは、付かず離れず、引き離し過ぎないように気を付けてきました。
もしここで罠だと気付かれても、後続の人達との事故を避けるためには、直進するしかありません。目標達成まであと少しです。
「出口です! スピードを上げて!!」
「アンッ!!」
バァウッ!!
上体を倒し、アンの首の毛に顔を埋め、体を密着させると、加速したアンは一息で広場の反対側まで走り抜けてくれました。
遅れる事、数秒。
クレイオス様とマークさんが追いつくと、リアンパパが手配してくれた魔法師さん達が、広場を結界で囲んでくれました。
私の後を追ってきた獣人部隊の人達は、森に囲まれた街道から、いきなり街中に移動させられた事と、結界に阻まれ、行き場を失った事で、広場の中は大混乱です。
「流石にフェンリルの脚にはかないませんね」
「マークさん」
『さあ、レン。さっさと済ませてしまうのだ。言っては何だが、侯爵の魔法師は、魔力値がそれほど高くない。この結界も長くは持たんぞ?」
「あっはい、そうですね。急ぎましょう」
今回の魔法陣は、前回の魔法陣をそのまま転用したものです。
ただ、前回お手伝いしてくれたシッチンさんや、魔力値が高めの騎士さん達が、砦へ行ってしまい、クオンとノワールも居ません。
その為、今回は最初からアンと、シルバーウルフ軍団と、エーグル卿そして、彼の部下の3名にも手伝って貰う事になりました。
手伝いたいと言って来たエーグル卿達を、クレイオス様は繁々と眺め。
『ふむ、まあ良いだろう。そこの3人はおまけだの』
そう言って、発動の手伝いを許可してくれました。
クレイオス様の見立てでは、エーグル卿は中々の実力者なのだそうです。
手伝ってくれることへのお礼方々、少し話をしてみると、エーグル卿は第一印象通りの礼儀正しい人で、子供と間違えた事も謝ってくれました。
「こちらに来たばかりの頃は、帝国でもよく子供と間違えられたので、気にしないで下さいね」
「そう言ってもらえると助かります。其れにしても、いやあ、昔話でしか聞いた事の無かった愛し子様と、直接話が出来る日が来るとは思いませんでした」
「昔話ですか?」
「ええ。むか~しむかしで始まる、寝物語に子供に話して聞かせる類の物語です」
「どんなお話しなの?」
「そうですね・・・神に愛された愛し子は、神殿に咲き乱れる花の中から現れて、多くの獣人を従えて、世の中の困った人達を助けていくと言うお話です。ゴトフリーの獣人の子供は、一度は愛し子の騎士となって、世界を旅してみたいと憧れるものなのです」
「そっ・・そうなんですね? 昔の愛し子は立派な人だったのですね」
「今代の愛し子様も、我等の救世主であられる。貴方も立派な愛し子様ですよ」
「私一人の力ではありません。みんなが力を合わせた結果です」
「愛し子様は謙虚でいらっしゃる」
「そういう訳ではないのですが・・・・エーグル卿。一つ質問を宜しいでしょうか?」
「はい。何なりと」
「エーグル卿は、獣人部隊が任務にあたる時、外部との連絡を禁じられていると仰いましたよね?」
「ええ、その通りです」
「では、何故アレクに返事の手紙をくれたのですか? 見つかったら処罰されるのでしょう?」
「それは・・・」
エーグル卿は、云っていいものかと迷ったのか、伏せられた灰色の長い睫毛が頬に影を作りました。
お湯を使い、埃っぽかった髪はサラサラに、無精ひげを剃って、リアンパパが用意した服に着替えて、小ざっぱりしたエーグル卿は、イケメンパラダイスのヴィースの中でも、高ランクのイケメンさんに変身しています。
その中でも、一番かっこいいのはアレクなんですけどね?
「私には家族が居りませんが、他の者には守るべき家族が居ます。皇帝陛下と大公閣下のお申し出は大変ありがたかったのですが、下の者の家族を犠牲にすることは出来ませんでした。それでも長い歴史の中で、初めて我等に手を差し伸べて下さったお二方に、感謝の気持ちだけでも伝えなければと思いまして・・・・私なら、処罰されても悲しむ家族もいませんから、見つかっても問題なかったのです」
「そうなんだ・・・・失礼ですが、ご家族は病気か何かで?」
エーグル卿が浮かべた微笑みに、私は質問したことを後悔しました。
「いえ。私には最初から家族は居りません。私や職業軍人として、王に飼われている獣人は、軍人にするべく、作られた獣人なので」
「・・・・つくられた?」
「私達に親は居ません。私を作った人達を親と呼べるかも微妙なのです。そもそも彼らは番でもありませんしね。ただ軍人となる子供を授かるために、軍部が選んだ獣人に過ぎない。そして私達は繭から出た瞬間から、施設に収容され、軍人となるべく育てられたのですよ」
「そんな・・・・」
「えっ? うわぁ! すっすみません! こんな話するべきじゃなかった!! 今のは忘れてください!!」
エーグル卿の話しに、知らずに目頭が熱くなってしまって、それを見たエーグル卿が、慌てふためき、それに気付いた、アレクが近づいてくるのが見えました。
アレクを見て、エーグル卿は、顔を真っ青にしていましたが、私は辛い話しをさせてしまった事が恥ずかしく、聞いてしまった話が悲しすぎて、アレクの胸に縋ってしまいました。
「エーグル。貴様レンに何を・・・」
地を這うような声に、アレクが誤解していることが分かりました。
「違うの!私がエーグル卿に意地悪したの!」
今思えば意地悪ってなんだよ?
って話しですが、あの時は動揺でこんないい訳しか思いつきませんでした。
取り敢えず、アレクに部屋に連れて行ってもらい、エーグル卿から聞いた話をアレクにもしたのですが、話を聞いたアレクは、違う意味で怒りを新たにしたようでした。
そんなことを思い出しつつ発動した魔法陣は、前回同様魔法師さんや、騎士さん達の魔力を吸い上げ、次々に脱落者が出ています。
助っ人のシルバーウルフ達も、魔力値の低いものから地面に伏せてしまいました。
アンやシルバーウルフ達に手伝ってもらっても、クオンとノワールが抜けた穴は大きく、クレイオス様に教えてもらった、魔力と神聖力の回復方法を使う傍から、魔力を注ぎ込まねばならず、かなりきつい。
マークさんとエーグル卿も、もう限界です。
と言うより、マークさんと同じくらい頑張れるって、エーグル卿の魔力値は思っていた以上に高かったようです。
あ~。これは久々の魔力切れ確定かも。
アレクに怒られちゃうな。
なんてことを覚悟したとき、広場を何かの影が横切り、風を巻いて私の横に舞い降りました。
「れんさま~」
「ただいま~」
「クオン! ノワール! 後もうちょっとなの。手伝って!!
「「は~い」」
まさに地獄に仏とはこの事です。
言葉通り、舞い戻ったクオンとノワールのお陰で、私は魔力切れでアレクさんに叱られることを回避できたのでした。
114
お気に入りに追加
1,337
あなたにおすすめの小説
腹黒宰相との白い結婚
黎
恋愛
大嫌いな腹黒宰相ロイドと結婚する羽目になったランメリアは、条件をつきつけた――これは白い結婚であること。代わりに側妻を娶るも愛人を作るも好きにすればいい。そう決めたはずだったのだが、なぜか、周囲が全力で溝を埋めてくる。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

私から何でも奪い取る妹は、夫でさえも奪い取る ―妹の身代わり嫁の私、離縁させて頂きます―
望月 或
恋愛
「イヤよっ! あたし、大好きな人がいるんだもの。その人と結婚するの。お父様の言う何たらって人と絶対に結婚なんてしないわっ!」
また始まった、妹のワガママ。彼女に届いた縁談なのに。男爵家という貴族の立場なのに。
両親はいつも、昔から可愛がっていた妹の味方だった。
「フィンリー。お前がプリヴィの代わりにルバロ子爵家に嫁ぐんだ。分かったな?」
私には決定権なんてない。家族の中で私だけがずっとそうだった。
「お前みたいな地味で陰気臭い年増なんて全く呼んでないんだよ! ボクの邪魔だけはするなよ? ワガママも口答えも許さない。ボクに従順で大人しくしてろよ」
“初夜”に告げられた、夫となったルバロ子爵の自分勝手な言葉。それにめげず、私は子爵夫人の仕事と子爵代理を務めていった。
すると夫の態度が軟化していき、この場所で上手くやっていけると思った、ある日の夕方。
夫と妹が腕を組んでキスをし、主に密会に使われる宿屋がある路地裏に入っていくのを目撃してしまう。
その日から連日帰りが遅くなる夫。
そしてある衝撃的な場面を目撃してしまい、私は――
※独自の世界観です。ツッコミはそっと心の中でお願い致します。
※お読みになって不快に思われた方は、舌打ちしつつそっと引き返しをお願い致します。
※Rシーンは「*」を、ヒロイン以外のRシーンは「#」をタイトルの後ろに付けています。
嫌われ女騎士は塩対応だった堅物騎士様と蜜愛中! 愚者の花道
Canaan
恋愛
旧題:愚者の花道
周囲からの風当たりは強いが、逞しく生きている平民あがりの女騎士ヘザー。ある時、とんでもない痴態を高慢エリート男ヒューイに目撃されてしまう。しかも、新しい配属先には自分の上官としてそのヒューイがいた……。
女子力低い残念ヒロインが、超感じ悪い堅物男の調子をだんだん狂わせていくお話。
※シリーズ「愚者たちの物語 その2」※
婚約者の本性を暴こうとメイドになったら溺愛されました!
柿崎まつる
恋愛
世継ぎの王女アリスには完璧な婚約者がいる。侯爵家次男のグラシアンだ。容姿端麗・文武両道。名声を求めず、穏やかで他人に優しい。アリスにも紳士的に対応する。だが、完璧すぎる婚約者にかえって不信を覚えたアリスは、彼の本性を探るため侯爵家にメイドとして潜入する。2022eロマンスロイヤル大賞、コミック原作賞を受賞しました。

誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる