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愛し子と樹海の王
リアンパパは活躍中2
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◇◇◇
「オーベルシュタイン侯爵、これはいったいどうなされた?」
クソッ、オズボーンめ。ぶよぶよと醜い腹を揺らしおって。
お前の様な親父が、わざとらしく目を見開いても、気味が悪いだけだわい。
「オズボーン伯、遠路ご苦労でった。其方、殿下より何も聞いていないのか?」
「殿下からは、侯爵が困っているから助けよ、とだけ」
「成る程。殿下は今お忙しいからな。文官辺りから、説明があると思われたのだろう。この有様で、3日後にはエスカル殿下の引き渡しもあるのだ。頭の痛い事ばかりだ」
「3日後・・・」
ふむ、食いついたか?
「侯爵様、あれは宝物ではないのか?!あんな物まで運び出すとは、本当にどうされたのです?」
食いついたのはそっちか。
それよりも、あれが我が家の宝物だと、何故知っている?
「・・・・・カビだ」
「は・・・カビ?」
「そうカビだ。城の食糧庫に質の悪いカビが生えてな。食料が粗方やられてしまった。そこで殿下に援助を頼んだのだが、食糧庫のカビは除去できたのだが、今度は城の中でもカビが見つかってな。先祖伝来の宝物やら、家具などが被害にあわぬよう、除去が済むまで一時的に、非難させている処だ」
「たかが、カビで?」
「そうは言うがな。今年は猛暑が続いているであろう?一旦カビが生えてしまえば、何もかも駄目になるまで、時は掛からん。私もこれ程の被害になるとは思っていなかった。其方も重々気を付けられよ」
「なっなるほど」
こんな、見え透いた嘘を、本気で信じたのか?
閣下は,誰かを騙すなら、相手のレベルに合わせた嘘の方が信じ易い、と言っておられたが・・・今までこの男に抱いていたイメージと違うように感じるのは気のせいか?
「そういう訳でな。遠路遥々物資を運んでくれた、其方には申し訳ないのだが、城に泊める事が出来んのだ、代わりに別宅を用意させたから、そちらで休んで欲しいのだが」
「それは構いませんが」
「その別宅も、たいして広くなくてな。この有様で、準備まで手が回らんのだよ」
「そう・・・ですか」
「折角物資を運んでくれた、其方や護衛の面々を、もて成すことも儘ならんとは、いやはや面目次第もない」
落胆と好奇心が隠せていないぞ。
これが演技なら、大したものだが、こんな小物感を醸し出す奴だっただろうか?
「しかし、これ程大勢の護衛をとは、流石伯爵だ。だが別宅では、全員の宿泊は無理そうだ」
「さっ左様ですか。前回のように、盗賊に物資を奪われては、侯爵様に合わせる顔がございません。公爵家の騎士団の足元にも及びませんが、せめて人数だけでもと」
はっ!いけしゃあしゃあと、舐め腐りおって。
まこと面憎い奴だわい。
「成る程。気を使って貰ったのに申し訳ないのだが、別宅へは身近な者たちだけ連れて行き、残りはうちの騎士の宿舎で休んでもらうと言うのは如何か?」
「何人ほど連れて行けそうですかな?」
「そうですなあ。10名」
「ほとんど置いて行かねばならんのですか?」
「何か問題があるか? 別宅は街中にあり、魔物の心配も無い。帰る時に合流すれば良いだけだろう?」
「それはそうですが・・・この人数が寝泊まりできるほどの、部屋があるのですか?」
「見ての通り、宝物を非難させているのでな。その警護で半数以上が城を離れて居るのだ。空き部屋はいくらでもある」
「そうでしたか・・・・」
軍事に疎いお前でも、城が手薄だと分かるな?上手くゴトフリーを油断させるのがお前の役目だぞ?
「それに、ご令息とじっくり話し合うのに、騎士が大勢うろうろしていると、落ち着かんだろう」
「は?・・・・息子?息子がなにか?」
「おや? まさかその連絡も受けていないのか? 皇宮も人員が入れ替わったばかりとは言え、流石に怠慢すぎるな、殿下に報告しなくては」
「殿下? オレステスに何かあったのですか? もしや王配に選ばれたとか?!」
目をギラつかせて、何を言っているのだ?
やっと分かった。
コイツはアホなのだ。
アホすぎて、逆に裏があるのでは、と周りが勝手に勘繰ってしまうだけなのだ。
まぁ、アホな分簡単に踊ってくれるのだろうが・・・・。
「何を言っているのだ。其方がすべきことは、急ぎ殿下に謝罪する事だ」
「謝罪?それは・・・どういう・・・」
「其方の息子オレステスは、グレコ伯爵の令息、テイモンに暴行を加え、それを諫めた、大公閣下と愛し子様に暴言を吐き、砂を投げつけ唾を吐いたのだ。それに対し殿下は大層ご立腹でな、オレステスは蟄居を命ぜられた」
「なっ?! なんですと?」
皇宮には、こやつの手勢も居たであろうに。
自分の城が制圧されたことも、気付いた様子は全くないな?
ここまで情報漏れを防ぐとは、閣下の部下は誠に優秀だな。
しかし、ここまで閣下の予想通りとは。
コイツがアホすぎるのか。
閣下が恐ろしいのか・・・。
「初めは其方の城に送り返される予定だったが、其方は城を出た後でな。このような蛮行を働いたのは、オレステスは精神に異常があるのではないか、と殿下が仰られ、直ぐに父親である其方が監視・・面倒を見られるようにと、ここへ送り届けて下さったのだ」
「そんな、いつ」
「其方の息子が到着したのは、昨日の事だ。しかし到着早々騒ぎを起こしてな。うちの長男の顔に傷をつけられた。殿下が仰るようにあれは正常とは言えんだろうな」
8割の真実に2割の嘘。
早々見抜けはせんだろう。
さてさて、今後の展開がどうなるか。
閣下の描いた筋書き通りに行くかどうか。
久方振りに胸が躍るわい。
◇◇◇
「オズボーンは、ゴトフリーの陣営に逃げ込んだか?」
「それはもう、一目散に」
「隠してあった物資と奴の私兵も、全て押さえてあるな?」
「抜かり無く」
「ゴトフリーの兵の動きは?」
「閣下の予想通りです」
「・・・・ブレイブ伯は何か言ってきたか?」
「あの特使ですか?これと言った動きはありませんが」
「ふむ・・・・あれは武官ではないし、まだ若い、戦意を見せなければ、適当に見逃してやれ」
「侯爵様、人が良すぎますよ?」
「そうか? 私は臆病だからな。これまで奪って来た命と、これから奪う命。 私は地獄行き確定だろうが、一つくらい善行を施しておけば、永劫の地獄の責苦も、多少は短くなるやも知れんだろう?」
「成る程。確かに永劫と言われるより100万年と言われた方が、先が分かる分、楽かもしれませんな」
「そう言う事だ。 あとはエスカルを引き渡したら、城まで逃げるだけだな」
「逃げですか・・・」
「どうした?」
「いえ。うちの連中に、逃げる演技など出来ますかね?」
「そうだなぁ。今まで、人でも魔物でも、叩き潰せとしか言って来なかったからなぁ」
「駆け引きや、騙しは侯爵様達が引き受けて下さっていましたし、うちの連中は単純ですから」
「確かにそうだ。閣下の要求されることは、簡単なようで、気を使う事柄が多い気がするな。中々に興味深いお方だ」
「私は閣下を遠目でしか、拝見したことがないのですが、噂通り恐ろし気な方なのですか?」
「そうだな・・・見た目はかなり迫力があるな。貴族の子弟が泣き出すのも納得な、見た目ではある」
「ほほう、やはりそうでしたか」
「だがな、その恐ろし気な閣下も、愛し子様にはとろける様な、甘い視線を送られるのだ」
「ほう? それを愛し子様はどう受け止められるのですか?まさか泣き出したりはしませんよね?」
「それがな、恥ずかしそうに、それでいて閣下以上に、甘い表情を返されるのだ。お二方の仲睦まじさは、噂以上だぞ?」
「・・・・・さすがは獣人とその伴侶、と言うことですか」
「信じられんだろうが、見ればわかる。そんなことより、我らは閣下の言いつけ通り、逃げる算段をしなくてはな」
「はあ。面倒ですが、仕方ないですね」
予想通りなら、開戦は明日。
鬼が出るか蛇が出るか。
今から楽しみだわい。
「オーベルシュタイン侯爵、これはいったいどうなされた?」
クソッ、オズボーンめ。ぶよぶよと醜い腹を揺らしおって。
お前の様な親父が、わざとらしく目を見開いても、気味が悪いだけだわい。
「オズボーン伯、遠路ご苦労でった。其方、殿下より何も聞いていないのか?」
「殿下からは、侯爵が困っているから助けよ、とだけ」
「成る程。殿下は今お忙しいからな。文官辺りから、説明があると思われたのだろう。この有様で、3日後にはエスカル殿下の引き渡しもあるのだ。頭の痛い事ばかりだ」
「3日後・・・」
ふむ、食いついたか?
「侯爵様、あれは宝物ではないのか?!あんな物まで運び出すとは、本当にどうされたのです?」
食いついたのはそっちか。
それよりも、あれが我が家の宝物だと、何故知っている?
「・・・・・カビだ」
「は・・・カビ?」
「そうカビだ。城の食糧庫に質の悪いカビが生えてな。食料が粗方やられてしまった。そこで殿下に援助を頼んだのだが、食糧庫のカビは除去できたのだが、今度は城の中でもカビが見つかってな。先祖伝来の宝物やら、家具などが被害にあわぬよう、除去が済むまで一時的に、非難させている処だ」
「たかが、カビで?」
「そうは言うがな。今年は猛暑が続いているであろう?一旦カビが生えてしまえば、何もかも駄目になるまで、時は掛からん。私もこれ程の被害になるとは思っていなかった。其方も重々気を付けられよ」
「なっなるほど」
こんな、見え透いた嘘を、本気で信じたのか?
閣下は,誰かを騙すなら、相手のレベルに合わせた嘘の方が信じ易い、と言っておられたが・・・今までこの男に抱いていたイメージと違うように感じるのは気のせいか?
「そういう訳でな。遠路遥々物資を運んでくれた、其方には申し訳ないのだが、城に泊める事が出来んのだ、代わりに別宅を用意させたから、そちらで休んで欲しいのだが」
「それは構いませんが」
「その別宅も、たいして広くなくてな。この有様で、準備まで手が回らんのだよ」
「そう・・・ですか」
「折角物資を運んでくれた、其方や護衛の面々を、もて成すことも儘ならんとは、いやはや面目次第もない」
落胆と好奇心が隠せていないぞ。
これが演技なら、大したものだが、こんな小物感を醸し出す奴だっただろうか?
「しかし、これ程大勢の護衛をとは、流石伯爵だ。だが別宅では、全員の宿泊は無理そうだ」
「さっ左様ですか。前回のように、盗賊に物資を奪われては、侯爵様に合わせる顔がございません。公爵家の騎士団の足元にも及びませんが、せめて人数だけでもと」
はっ!いけしゃあしゃあと、舐め腐りおって。
まこと面憎い奴だわい。
「成る程。気を使って貰ったのに申し訳ないのだが、別宅へは身近な者たちだけ連れて行き、残りはうちの騎士の宿舎で休んでもらうと言うのは如何か?」
「何人ほど連れて行けそうですかな?」
「そうですなあ。10名」
「ほとんど置いて行かねばならんのですか?」
「何か問題があるか? 別宅は街中にあり、魔物の心配も無い。帰る時に合流すれば良いだけだろう?」
「それはそうですが・・・この人数が寝泊まりできるほどの、部屋があるのですか?」
「見ての通り、宝物を非難させているのでな。その警護で半数以上が城を離れて居るのだ。空き部屋はいくらでもある」
「そうでしたか・・・・」
軍事に疎いお前でも、城が手薄だと分かるな?上手くゴトフリーを油断させるのがお前の役目だぞ?
「それに、ご令息とじっくり話し合うのに、騎士が大勢うろうろしていると、落ち着かんだろう」
「は?・・・・息子?息子がなにか?」
「おや? まさかその連絡も受けていないのか? 皇宮も人員が入れ替わったばかりとは言え、流石に怠慢すぎるな、殿下に報告しなくては」
「殿下? オレステスに何かあったのですか? もしや王配に選ばれたとか?!」
目をギラつかせて、何を言っているのだ?
やっと分かった。
コイツはアホなのだ。
アホすぎて、逆に裏があるのでは、と周りが勝手に勘繰ってしまうだけなのだ。
まぁ、アホな分簡単に踊ってくれるのだろうが・・・・。
「何を言っているのだ。其方がすべきことは、急ぎ殿下に謝罪する事だ」
「謝罪?それは・・・どういう・・・」
「其方の息子オレステスは、グレコ伯爵の令息、テイモンに暴行を加え、それを諫めた、大公閣下と愛し子様に暴言を吐き、砂を投げつけ唾を吐いたのだ。それに対し殿下は大層ご立腹でな、オレステスは蟄居を命ぜられた」
「なっ?! なんですと?」
皇宮には、こやつの手勢も居たであろうに。
自分の城が制圧されたことも、気付いた様子は全くないな?
ここまで情報漏れを防ぐとは、閣下の部下は誠に優秀だな。
しかし、ここまで閣下の予想通りとは。
コイツがアホすぎるのか。
閣下が恐ろしいのか・・・。
「初めは其方の城に送り返される予定だったが、其方は城を出た後でな。このような蛮行を働いたのは、オレステスは精神に異常があるのではないか、と殿下が仰られ、直ぐに父親である其方が監視・・面倒を見られるようにと、ここへ送り届けて下さったのだ」
「そんな、いつ」
「其方の息子が到着したのは、昨日の事だ。しかし到着早々騒ぎを起こしてな。うちの長男の顔に傷をつけられた。殿下が仰るようにあれは正常とは言えんだろうな」
8割の真実に2割の嘘。
早々見抜けはせんだろう。
さてさて、今後の展開がどうなるか。
閣下の描いた筋書き通りに行くかどうか。
久方振りに胸が躍るわい。
◇◇◇
「オズボーンは、ゴトフリーの陣営に逃げ込んだか?」
「それはもう、一目散に」
「隠してあった物資と奴の私兵も、全て押さえてあるな?」
「抜かり無く」
「ゴトフリーの兵の動きは?」
「閣下の予想通りです」
「・・・・ブレイブ伯は何か言ってきたか?」
「あの特使ですか?これと言った動きはありませんが」
「ふむ・・・・あれは武官ではないし、まだ若い、戦意を見せなければ、適当に見逃してやれ」
「侯爵様、人が良すぎますよ?」
「そうか? 私は臆病だからな。これまで奪って来た命と、これから奪う命。 私は地獄行き確定だろうが、一つくらい善行を施しておけば、永劫の地獄の責苦も、多少は短くなるやも知れんだろう?」
「成る程。確かに永劫と言われるより100万年と言われた方が、先が分かる分、楽かもしれませんな」
「そう言う事だ。 あとはエスカルを引き渡したら、城まで逃げるだけだな」
「逃げですか・・・」
「どうした?」
「いえ。うちの連中に、逃げる演技など出来ますかね?」
「そうだなぁ。今まで、人でも魔物でも、叩き潰せとしか言って来なかったからなぁ」
「駆け引きや、騙しは侯爵様達が引き受けて下さっていましたし、うちの連中は単純ですから」
「確かにそうだ。閣下の要求されることは、簡単なようで、気を使う事柄が多い気がするな。中々に興味深いお方だ」
「私は閣下を遠目でしか、拝見したことがないのですが、噂通り恐ろし気な方なのですか?」
「そうだな・・・見た目はかなり迫力があるな。貴族の子弟が泣き出すのも納得な、見た目ではある」
「ほほう、やはりそうでしたか」
「だがな、その恐ろし気な閣下も、愛し子様にはとろける様な、甘い視線を送られるのだ」
「ほう? それを愛し子様はどう受け止められるのですか?まさか泣き出したりはしませんよね?」
「それがな、恥ずかしそうに、それでいて閣下以上に、甘い表情を返されるのだ。お二方の仲睦まじさは、噂以上だぞ?」
「・・・・・さすがは獣人とその伴侶、と言うことですか」
「信じられんだろうが、見ればわかる。そんなことより、我らは閣下の言いつけ通り、逃げる算段をしなくてはな」
「はあ。面倒ですが、仕方ないですね」
予想通りなら、開戦は明日。
鬼が出るか蛇が出るか。
今から楽しみだわい。
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