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愛し子と樹海の王
科学と野生2
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「かがく?」
「そう。あちらには魔法は無いので、代わりに科学が発展しているの。その中に化学とか、機械工学とか、色々な種類があるのだけど、私はそれを応用して、雷撃ではなくて、静電気を作ったんです」
「せいでんき?」
「そう、静電気。簡単に説明するとね、電気にはマイナスとプラスが有って。大きな滝とかで、水が落下するときに、その飛沫はマイナスの電気を、下に溜まった水はプラスの電気を帯びるんですって。でも滝なんて作れないから、代わりに氷と風を使ったの」
「よく分からんな」
「ん~。私も出来たらいいなぁ。くらいに思ってただけだし。私が氷で攻撃したら、アレクは絶対炎で溶かすと思ったから、それでその蒸気が、滝の水飛沫の代わりになるんじゃないかなあ、って考えて、水の落下の代わりに、風で撹拌したら、蒸気が帯電するかもしれないと思ったの」
「う~ん?」
「分からないですよねぇ。偉そうに言ってしまったけど、実は私も、よく分かってないのよね」
「そうなのか?」
驚く俺に、レンは苦笑いで頷いた。
「その学説も、なんか聞いたことがある気がする。と言うくらいの、曖昧な知識しかないから。自分でも上手く出来て驚いたし、思ったより攻撃力が高くてびっくりしたのよ?多分だけど、アレクが剣で斬らなかったら、感電しなかったかも」
「俺が剣で、斬ったから反撃されたのか?」
なんだそれ?
雷撃、でんきか?
それには意志があると言うのか?
「反撃じゃなくて、単に帯電していた電気がアレクに流れたんだと思う」
「何故剣で斬ったら、でんきが流れるのだ?」
「えっと。剣は鉄で出来ているから。雷撃も剣に吸い寄せられたりするでしょ?金属は電気を通しやすいのよ?」
「・・・・・要するに。水、風、火の魔法が合わさって、勝手に出来上がった雷撃が、俺の剣を通して、攻撃してきた、ってことであってるか?」
「素晴らしい纏めだと思います」
「ふむ・・・」
魔法の二重発動は、あまり出来るものが居ないから、気が付かなかったが、魔法を組み合わせる事で、二次的な効果が期待できると云う事だな。
「その、”かがく” と言うもので、他に何か面白いものが有ったら、教えて欲しいのだが」
「良いですよ?科学実験の基礎と言ったら、水の電気分解かな?」
「分解?水は水だろ?道具の様に分解など出来るのか?」
「出来ますよ。実験には道具が必要だし、無色なので分かり難いですが、食塩水と電気を使えば分解できます」
「面白そうだな」
「じゃあ、帰ったらやってみましょうか」
面白そうな試みに、ワクワクしていると、レンは ”男子は実験大好きだもんね~”
とによによ笑っていた。
それから少し歩いて、そろそろ帰ろうかと話している処で、アン達がやけに騒いでいるのが聞こえて来た。
「何かあったのかしら?」
心配するレンを抱き上げ、狼たちの声の方へ走ると、そこには小さな池があり、狼の群れは池の畔で、はしゃいでいた。
「あいつら何をしているのだ?」
「なんでしょうね?」
アンを中心に、円形に集まった狼達は、嬉しそうにキャンキャン吠えながら、飛び跳ねている。
何をそんなに喜んでいるのかと、近付いてみたのだが、俺は知らんぷりをしていればよかった、と後悔した。
輪の中心にいたアンは、巨大な鈍色の蛇、グレーサーペントを、今まさに仕留める処だった。
極太で長大な蛇に、胴体を締め付けられながら、アンはグレーサーペントの口先に噛みつき、鋭い蛇の牙を無力化しつつ、相手の息の根を絶つつもりらしい。
野生の本能をむき出しにした、フェンリルの狩猟を、俺とレンはどうする事も出来ず、ただ眺めているだけだ。
やがて、うねうねとした蛇の動きが弱まったと、気付くと同時に、バキッ と大きな音を立て、アンは蛇の頭を噛み砕いてしまった。
「うわぁ!」
とっさに俺はレンの目を掌で塞いだのだが、一瞬遅かったようで、レンはこの残虐な光景を見てしまったらしい。
「大丈夫か?」
「うぅ・・・」
レンの心配をする俺を他所に、アン達は、仕留めたばかりの、グレーサーペントをガツガツと食べだした。
野生の生き物として、正しい姿ではあるのだが、大蛇を貪る狼の群れは、見て居て気持ちの良い物でもない。
しかし勿体無いな。
サーペントからは、高額の素材が取れるのだが、あんなに食い散らかされては、大した物は残らんだろう。
少し離れた場所にあった倒木に腰掛け、番の頭を撫でていると、漸く立ち直ったレンが「野生の王国がここにありました・・・」と呟いている。
「ティムされても、元は野生の魔物だからな、たまには本能を満たしてやらんと」
「それは分かるけど、狼って蛇も食べるんですね?」
「タランのあの入江で、クレイオスが幻獣を釣る餌にすると言って、シーサーペントを取って来たことが有ったのは、話しただろ?」
「あ~。言ってましたね」
「シーサーペントは美味いそうだぞ?あれも、サーペントの種類だから、美味いのではないか?」
「そっか、美味しいなら仕方ないですね」
「随分あっさり納得したな?」
「日本人は食へのこだわりが強いのです。美味しければ、大概のことが許せます」
「そうなのか?」
「だって、毒のある魚も食べますから」
「毒があるのにか?」
おいおい。
食い意地が張りすぎだろ。
「河豚って魚なんですけど、身は美味しいのですが、内臓に毒があるんです。河豚にあたると、呼吸困難を起こして死んじゃったりするくらい、強い毒があるのだけど、試行錯誤の結果、毒に当たらない食し方を見つけたんです。ただ河豚を調理するには、資格が必要なんですけどね?」
「魚を食べるだけで、資格がいるのか?」
「毒を取り扱う訳ですから、資格は必要でしょう?」
「確かにな?」
「さらにですね。河豚の卵巣にも、毒があるのですけど、これを2年くらい塩漬けにして水洗をするのを繰り返し、後は糠漬けにすることで解毒してから、食べる地方もあるのです」
「凄い執念だな」
「ねぇ~。まぁ、食糧事情が悪かった時の名残でもあるのでしょうが、実際食べると美味しいのよね」
「にほんじん恐るべしだな?」
「うふふ。ほんと変わった民族なのです。日本は島国なので陸地に国境はないのだけど、領海と言って、海に国境に類するものがあるのね。けど近くの国がちょいちょいその領海を侵したりするのだけど、あんまり政府が怒ってる感じはなかったんです」
「国境を侵されてるのに?」
喧嘩を売られて黙っているなんて
国の威信はどうなってるんだ?
信じられん。
「そうなの。そう言うことはやめてね。って注意するくらいで、武力衝突とかには、なって居ないの」
「寛容すぎないか?」
「ですよね?でも、その国から輸入した食料が、偽装されてたことが有ったのですが、その時はめちゃくちゃ怒ってたんですよ」
「なんだそれ? 領土より食い物の方が大事なのか」
「ん~そうかも。元々国土が狭くて、輸入頼みの、食料自給率が低い国だから、余計に食には敏感なのかも? それに前の大戦でボロ負けした時に、自衛以外で武力行使はしないって宣言してますし。呑気な国民性なので一部の国以外は、好意的に接してくれてましたよ?」
「そんな呑気な国を、嫌う国もあるのだな」
「そりゃ、嫌なことをされたら嫌うでしょ?大戦の時ともっと昔に、その国を侵略しようとしたり、その国の人に酷いことをした過去があるの。だから恨まれても仕方ないのよ」
「でも、君の国も戦さで負けたのだろ?相手を恨まないのか?」
「恨んでどうするんです?そんなの時間の無駄です。恨むのにも体力と気力が必要ですよ?そんな暇があったら、相手と仲良くした方が、全然楽しく過ごせるじゃないですか。それに、恨みを抱えてたら、ご飯が不味くなるでしょ?」
「は・・・・」
結局、食に辿り着くのか?
変な国民だ。
「そう。あちらには魔法は無いので、代わりに科学が発展しているの。その中に化学とか、機械工学とか、色々な種類があるのだけど、私はそれを応用して、雷撃ではなくて、静電気を作ったんです」
「せいでんき?」
「そう、静電気。簡単に説明するとね、電気にはマイナスとプラスが有って。大きな滝とかで、水が落下するときに、その飛沫はマイナスの電気を、下に溜まった水はプラスの電気を帯びるんですって。でも滝なんて作れないから、代わりに氷と風を使ったの」
「よく分からんな」
「ん~。私も出来たらいいなぁ。くらいに思ってただけだし。私が氷で攻撃したら、アレクは絶対炎で溶かすと思ったから、それでその蒸気が、滝の水飛沫の代わりになるんじゃないかなあ、って考えて、水の落下の代わりに、風で撹拌したら、蒸気が帯電するかもしれないと思ったの」
「う~ん?」
「分からないですよねぇ。偉そうに言ってしまったけど、実は私も、よく分かってないのよね」
「そうなのか?」
驚く俺に、レンは苦笑いで頷いた。
「その学説も、なんか聞いたことがある気がする。と言うくらいの、曖昧な知識しかないから。自分でも上手く出来て驚いたし、思ったより攻撃力が高くてびっくりしたのよ?多分だけど、アレクが剣で斬らなかったら、感電しなかったかも」
「俺が剣で、斬ったから反撃されたのか?」
なんだそれ?
雷撃、でんきか?
それには意志があると言うのか?
「反撃じゃなくて、単に帯電していた電気がアレクに流れたんだと思う」
「何故剣で斬ったら、でんきが流れるのだ?」
「えっと。剣は鉄で出来ているから。雷撃も剣に吸い寄せられたりするでしょ?金属は電気を通しやすいのよ?」
「・・・・・要するに。水、風、火の魔法が合わさって、勝手に出来上がった雷撃が、俺の剣を通して、攻撃してきた、ってことであってるか?」
「素晴らしい纏めだと思います」
「ふむ・・・」
魔法の二重発動は、あまり出来るものが居ないから、気が付かなかったが、魔法を組み合わせる事で、二次的な効果が期待できると云う事だな。
「その、”かがく” と言うもので、他に何か面白いものが有ったら、教えて欲しいのだが」
「良いですよ?科学実験の基礎と言ったら、水の電気分解かな?」
「分解?水は水だろ?道具の様に分解など出来るのか?」
「出来ますよ。実験には道具が必要だし、無色なので分かり難いですが、食塩水と電気を使えば分解できます」
「面白そうだな」
「じゃあ、帰ったらやってみましょうか」
面白そうな試みに、ワクワクしていると、レンは ”男子は実験大好きだもんね~”
とによによ笑っていた。
それから少し歩いて、そろそろ帰ろうかと話している処で、アン達がやけに騒いでいるのが聞こえて来た。
「何かあったのかしら?」
心配するレンを抱き上げ、狼たちの声の方へ走ると、そこには小さな池があり、狼の群れは池の畔で、はしゃいでいた。
「あいつら何をしているのだ?」
「なんでしょうね?」
アンを中心に、円形に集まった狼達は、嬉しそうにキャンキャン吠えながら、飛び跳ねている。
何をそんなに喜んでいるのかと、近付いてみたのだが、俺は知らんぷりをしていればよかった、と後悔した。
輪の中心にいたアンは、巨大な鈍色の蛇、グレーサーペントを、今まさに仕留める処だった。
極太で長大な蛇に、胴体を締め付けられながら、アンはグレーサーペントの口先に噛みつき、鋭い蛇の牙を無力化しつつ、相手の息の根を絶つつもりらしい。
野生の本能をむき出しにした、フェンリルの狩猟を、俺とレンはどうする事も出来ず、ただ眺めているだけだ。
やがて、うねうねとした蛇の動きが弱まったと、気付くと同時に、バキッ と大きな音を立て、アンは蛇の頭を噛み砕いてしまった。
「うわぁ!」
とっさに俺はレンの目を掌で塞いだのだが、一瞬遅かったようで、レンはこの残虐な光景を見てしまったらしい。
「大丈夫か?」
「うぅ・・・」
レンの心配をする俺を他所に、アン達は、仕留めたばかりの、グレーサーペントをガツガツと食べだした。
野生の生き物として、正しい姿ではあるのだが、大蛇を貪る狼の群れは、見て居て気持ちの良い物でもない。
しかし勿体無いな。
サーペントからは、高額の素材が取れるのだが、あんなに食い散らかされては、大した物は残らんだろう。
少し離れた場所にあった倒木に腰掛け、番の頭を撫でていると、漸く立ち直ったレンが「野生の王国がここにありました・・・」と呟いている。
「ティムされても、元は野生の魔物だからな、たまには本能を満たしてやらんと」
「それは分かるけど、狼って蛇も食べるんですね?」
「タランのあの入江で、クレイオスが幻獣を釣る餌にすると言って、シーサーペントを取って来たことが有ったのは、話しただろ?」
「あ~。言ってましたね」
「シーサーペントは美味いそうだぞ?あれも、サーペントの種類だから、美味いのではないか?」
「そっか、美味しいなら仕方ないですね」
「随分あっさり納得したな?」
「日本人は食へのこだわりが強いのです。美味しければ、大概のことが許せます」
「そうなのか?」
「だって、毒のある魚も食べますから」
「毒があるのにか?」
おいおい。
食い意地が張りすぎだろ。
「河豚って魚なんですけど、身は美味しいのですが、内臓に毒があるんです。河豚にあたると、呼吸困難を起こして死んじゃったりするくらい、強い毒があるのだけど、試行錯誤の結果、毒に当たらない食し方を見つけたんです。ただ河豚を調理するには、資格が必要なんですけどね?」
「魚を食べるだけで、資格がいるのか?」
「毒を取り扱う訳ですから、資格は必要でしょう?」
「確かにな?」
「さらにですね。河豚の卵巣にも、毒があるのですけど、これを2年くらい塩漬けにして水洗をするのを繰り返し、後は糠漬けにすることで解毒してから、食べる地方もあるのです」
「凄い執念だな」
「ねぇ~。まぁ、食糧事情が悪かった時の名残でもあるのでしょうが、実際食べると美味しいのよね」
「にほんじん恐るべしだな?」
「うふふ。ほんと変わった民族なのです。日本は島国なので陸地に国境はないのだけど、領海と言って、海に国境に類するものがあるのね。けど近くの国がちょいちょいその領海を侵したりするのだけど、あんまり政府が怒ってる感じはなかったんです」
「国境を侵されてるのに?」
喧嘩を売られて黙っているなんて
国の威信はどうなってるんだ?
信じられん。
「そうなの。そう言うことはやめてね。って注意するくらいで、武力衝突とかには、なって居ないの」
「寛容すぎないか?」
「ですよね?でも、その国から輸入した食料が、偽装されてたことが有ったのですが、その時はめちゃくちゃ怒ってたんですよ」
「なんだそれ? 領土より食い物の方が大事なのか」
「ん~そうかも。元々国土が狭くて、輸入頼みの、食料自給率が低い国だから、余計に食には敏感なのかも? それに前の大戦でボロ負けした時に、自衛以外で武力行使はしないって宣言してますし。呑気な国民性なので一部の国以外は、好意的に接してくれてましたよ?」
「そんな呑気な国を、嫌う国もあるのだな」
「そりゃ、嫌なことをされたら嫌うでしょ?大戦の時ともっと昔に、その国を侵略しようとしたり、その国の人に酷いことをした過去があるの。だから恨まれても仕方ないのよ」
「でも、君の国も戦さで負けたのだろ?相手を恨まないのか?」
「恨んでどうするんです?そんなの時間の無駄です。恨むのにも体力と気力が必要ですよ?そんな暇があったら、相手と仲良くした方が、全然楽しく過ごせるじゃないですか。それに、恨みを抱えてたら、ご飯が不味くなるでしょ?」
「は・・・・」
結局、食に辿り着くのか?
変な国民だ。
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