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幸福の定義は人それぞれ
威厳より大事なもの
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酔ったエスカルが柘榴宮に押し入った後、アーノルドは、薬で眠らされた護衛騎士とフレイアを、伝染病に罹ったとして、紫水晶宮を封鎖した。
ゴトフリー王国と同盟関係にあるウジュカ公国の公子アルマは、騎士達が薬で眠らされていた一件は知らなかった様だが、念の為、エスカルや外部との接触ができない様、同じ伝染病に感染したとして、紫水晶宮に軟禁。
宵闇と烏の尋問を受けることになった。
念の為に断っておくが、ここで言う尋問は、尋問というよりも人生相談に近い、それはそれは穏やかなものだった。
これ迄味方と呼べる相手も居らず、誰も信じる事が出来ずに、心を閉ざして来たアルマにとって、見目も良く、紳士的かつ親身に話を聞いてくれる烏達に、心を開くまでさほど時間は掛からなかった。
詳細は、本人が語りたがらない為、不明な部分も多いが、宵闇からの報告だと、アルマが政治に疎いのは、ウジュカ公が意図的に王族教育を行わず、政治に関わらせる事もせず、もっぱら婿教育のみを、アルマに課して居たかららしい。
アルマ自身も、幼い頃から国内の貴族に降嫁するのだと言い聞かせられて育っており、帝国の王配になりたいとは、考えた事もなかったそうだ。
しかし公国を出発する際に見せた、ウジュカ公の苦渋に満ちた表情と、兄である皇太子から、公国と末の弟の為に、エスカルとアーノルドの機嫌だけは損ねるな、と言われた事で、公国が窮地に陥っている事を、理解したのだそうだ。
ウジュカ公の末子第四公子は、現在8歳。
友好の証として、同盟国ゴトフリーに遊学中とされているが、実際は離宮に幽閉状態の人質だ。
皇太子が弟の為と口にしたからには、自分が失敗すれば、弟は命の危険に晒されるかもしれない。
何をするべきかの指示もなく、エスカルとアーノルドの不興を買わない様、只々息を潜め、傲慢なエスカルに、諾々と従って来た。
謁見の際、一部でも王配教育を受けさせて貰える事に喜んだのは、王配に成りたかったからではなく、あのまま国に帰されると、ウジュカにとって、よくない事が起きると認識して居たからだそうだ。
騒ぎを起こしたエスカルと、国から連れてきた侍従達は、経過観察のためと称し、琥珀宮に軟禁、外部との接触を一切禁じた。
その間紫水晶宮のエスカルの部屋と、侍従達の部屋を捜索した結果、柘榴宮の警備の交代時間、見回りの巡回ルートを記した紙と、柘榴宮内の見取り図までが見つかった。
他にも、クローゼットに隠されていた空箱の中から、印章もサインも無い手紙が見つかったのだが、その手紙の内容はアーノルドの誘惑と、ラシルの実を欠かさず食べる事を促していた。
空箱の中身は、ラシルの実が入って居たのだろう。
また、化粧台の引き出しからは、帝国では販売が禁止されている、強力な媚薬が押収されている。
この媚薬は強烈な快感を与える代わりに、精神に異常を来す恐れのある成分が混じっている。
一昔前の帝国でも、妓楼に売られた子供の逃亡を防ぐ目的や、下級妓楼が客を逃さないために使用される事が多かった。
どんな清廉な人間も、性奴隷に変えてしまうことから、この媚薬は “堕天使の涙” と呼ばれている。
アーノルドも健康な雄であり、立太子後に閨教育も行われた筈だ。
それは、正当性のない皇子を作り、不要な後継者争いを防ぐためでもある。
だが、恐らく経験の少ないであろう、アーノルドが “堕天使の涙” の様な強い媚薬を盛られたら、性的に歯止めが効かなくなるだけで無く、精神を崩壊させられて居たかもしれない。
即位間近の皇太子の、肉体と精神を弄ぼうとする所業。
これは列記とした、帝国に対する敵対行為。宣戦布告に値する、大犯罪だ。
これらの証拠により、大義名分を得た俺達は、エスカルと侍従達の尋問を開始。
もちろん、アルマに行った尋問の様な、優しいものではない。
侍従達は拷問の本職、暗部に任せ。
仮にも一国の第二王子のエスカルは、体に傷を負わせるわけにはいかない為、精神系の魔法に特化した、本職に任せることになった。
エスカルと侍従達は、本職の手で、追い詰められたが、事の本質に関わる重要な情報は持って居らず、侍従からは愛し子誘拐の、実行犯となる者達との連絡方法。
エスカルは父王から、どんな手を使っても、愛し子とアーノルドをたらしこめ。
特に愛し子を、国に連れてくることが出来なければ、廃嫡する、と脅されて居た事が分かっただけだ。
侍従の一人の証言によれば、エスカルは典型的な道楽息子で、帝王学すら学ぼうとはせず、王室の厄介者だったそうだ。
この愚かな王子は、予想通りの捨て駒であった。
しかし帝国の至尊の存在である二人を、貶める計画を知った本職達は怒り狂い、エスカル達を廃人寸前まで追い詰めたが、大した情報が得られず、がっかりして居たそうだ。
まあ、そのお陰で、俺に大事な部分を切り落とされず、夢の世界で生きていけるのだから、エスカルには感謝してもらいたい。
それも夢の中から戻ってこられたら、の話だ。
「・・・・・商隊は全員でマリカム入りしたのか?」
「大事な取引ですので、総力戦です」
「なるほど・・・・気の毒だとは思うが、俺が手を貸す必要は無さそうだ。ロロシュと手分けして、対処してやれ」
「私達だけで宜しいので?」
「構わん。俺は番を楽しませたいのでな」
「獣人らしい答えですな」
そう言ってサントスの皮を被った頭目は好好爺然と笑っているが、ロロシュの育て方には、感心できん。
「ロロシュは・・・番を蔑ろにし勝ちだ。少し教育し直した方がいいぞ」
「は? あのロロシュがですか?」
“あの” とはどう言う意味だ?
「番だからこそ、許せぬ事も有るだろう?相手は帝国一の婿がねだ。番だからと気を抜いていると、捨てられるやもしれんな」
捨てられる心配は、俺も同じだがな。
「・・・そこまで拗らせて居たとは・・・」
一度話してみると言う頭目に頷き、レンを喜ばせる計画を思いついた俺は、その準備の為に部屋を出た。
花の手配を頼んだローガンに代わり、セルジュに準備を頼むと、うちの天使2号は難しい顔になってしまった。
「そんなことをして、宜しいのですか?」
「問題ないと思う。レンを喜ばせてやりたいのだ。な?頼むよ」
他の事なら、ただ命ずれば良いだけだが、レンに関することだけは、ローガンとセルジュは納得できる理由がなければ、俺の言うことなど簡単に却下してくる。
ほとんど拝み倒す様な形で、セルジュには納得してもらったが 「後でローガンさんに叱られても知りませんからね」 と釘を刺されてしまった。
大公としての威厳なんてどうでも良い。
そんな物より、番が心から笑ってくれる方が、俺には大事だ。
そこへ戻ってきたローガンから花を受け取り、余計な小言を言われる前に、俺はそそくさとその場を離れた。
花を持って戻った主寝室では、幼子の姿をしたドラゴン2匹が、暇を持て余しているのか、床に腹ばいで寝転がり、腕相撲に興じていた。
ソファーに腰掛けたレンが、何もない虚空を目で追っているのは、加護で何かを調べていたようだ。
「あっお帰りなさい。お話しは終わったの?」
「ああ。用事は済んだ。クオンとノワールはレンの支度をするから、出てくれるか?」
「・・・あれく。おなかいたい?」
「いや?痛くない」
「きょうは、れん様も、あれくもへん」
いつもと口調が違ったせいか、ドラゴン特有?の無表情な顔で首を傾げられてしまった。
ゴトフリー王国と同盟関係にあるウジュカ公国の公子アルマは、騎士達が薬で眠らされていた一件は知らなかった様だが、念の為、エスカルや外部との接触ができない様、同じ伝染病に感染したとして、紫水晶宮に軟禁。
宵闇と烏の尋問を受けることになった。
念の為に断っておくが、ここで言う尋問は、尋問というよりも人生相談に近い、それはそれは穏やかなものだった。
これ迄味方と呼べる相手も居らず、誰も信じる事が出来ずに、心を閉ざして来たアルマにとって、見目も良く、紳士的かつ親身に話を聞いてくれる烏達に、心を開くまでさほど時間は掛からなかった。
詳細は、本人が語りたがらない為、不明な部分も多いが、宵闇からの報告だと、アルマが政治に疎いのは、ウジュカ公が意図的に王族教育を行わず、政治に関わらせる事もせず、もっぱら婿教育のみを、アルマに課して居たかららしい。
アルマ自身も、幼い頃から国内の貴族に降嫁するのだと言い聞かせられて育っており、帝国の王配になりたいとは、考えた事もなかったそうだ。
しかし公国を出発する際に見せた、ウジュカ公の苦渋に満ちた表情と、兄である皇太子から、公国と末の弟の為に、エスカルとアーノルドの機嫌だけは損ねるな、と言われた事で、公国が窮地に陥っている事を、理解したのだそうだ。
ウジュカ公の末子第四公子は、現在8歳。
友好の証として、同盟国ゴトフリーに遊学中とされているが、実際は離宮に幽閉状態の人質だ。
皇太子が弟の為と口にしたからには、自分が失敗すれば、弟は命の危険に晒されるかもしれない。
何をするべきかの指示もなく、エスカルとアーノルドの不興を買わない様、只々息を潜め、傲慢なエスカルに、諾々と従って来た。
謁見の際、一部でも王配教育を受けさせて貰える事に喜んだのは、王配に成りたかったからではなく、あのまま国に帰されると、ウジュカにとって、よくない事が起きると認識して居たからだそうだ。
騒ぎを起こしたエスカルと、国から連れてきた侍従達は、経過観察のためと称し、琥珀宮に軟禁、外部との接触を一切禁じた。
その間紫水晶宮のエスカルの部屋と、侍従達の部屋を捜索した結果、柘榴宮の警備の交代時間、見回りの巡回ルートを記した紙と、柘榴宮内の見取り図までが見つかった。
他にも、クローゼットに隠されていた空箱の中から、印章もサインも無い手紙が見つかったのだが、その手紙の内容はアーノルドの誘惑と、ラシルの実を欠かさず食べる事を促していた。
空箱の中身は、ラシルの実が入って居たのだろう。
また、化粧台の引き出しからは、帝国では販売が禁止されている、強力な媚薬が押収されている。
この媚薬は強烈な快感を与える代わりに、精神に異常を来す恐れのある成分が混じっている。
一昔前の帝国でも、妓楼に売られた子供の逃亡を防ぐ目的や、下級妓楼が客を逃さないために使用される事が多かった。
どんな清廉な人間も、性奴隷に変えてしまうことから、この媚薬は “堕天使の涙” と呼ばれている。
アーノルドも健康な雄であり、立太子後に閨教育も行われた筈だ。
それは、正当性のない皇子を作り、不要な後継者争いを防ぐためでもある。
だが、恐らく経験の少ないであろう、アーノルドが “堕天使の涙” の様な強い媚薬を盛られたら、性的に歯止めが効かなくなるだけで無く、精神を崩壊させられて居たかもしれない。
即位間近の皇太子の、肉体と精神を弄ぼうとする所業。
これは列記とした、帝国に対する敵対行為。宣戦布告に値する、大犯罪だ。
これらの証拠により、大義名分を得た俺達は、エスカルと侍従達の尋問を開始。
もちろん、アルマに行った尋問の様な、優しいものではない。
侍従達は拷問の本職、暗部に任せ。
仮にも一国の第二王子のエスカルは、体に傷を負わせるわけにはいかない為、精神系の魔法に特化した、本職に任せることになった。
エスカルと侍従達は、本職の手で、追い詰められたが、事の本質に関わる重要な情報は持って居らず、侍従からは愛し子誘拐の、実行犯となる者達との連絡方法。
エスカルは父王から、どんな手を使っても、愛し子とアーノルドをたらしこめ。
特に愛し子を、国に連れてくることが出来なければ、廃嫡する、と脅されて居た事が分かっただけだ。
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この愚かな王子は、予想通りの捨て駒であった。
しかし帝国の至尊の存在である二人を、貶める計画を知った本職達は怒り狂い、エスカル達を廃人寸前まで追い詰めたが、大した情報が得られず、がっかりして居たそうだ。
まあ、そのお陰で、俺に大事な部分を切り落とされず、夢の世界で生きていけるのだから、エスカルには感謝してもらいたい。
それも夢の中から戻ってこられたら、の話だ。
「・・・・・商隊は全員でマリカム入りしたのか?」
「大事な取引ですので、総力戦です」
「なるほど・・・・気の毒だとは思うが、俺が手を貸す必要は無さそうだ。ロロシュと手分けして、対処してやれ」
「私達だけで宜しいので?」
「構わん。俺は番を楽しませたいのでな」
「獣人らしい答えですな」
そう言ってサントスの皮を被った頭目は好好爺然と笑っているが、ロロシュの育て方には、感心できん。
「ロロシュは・・・番を蔑ろにし勝ちだ。少し教育し直した方がいいぞ」
「は? あのロロシュがですか?」
“あの” とはどう言う意味だ?
「番だからこそ、許せぬ事も有るだろう?相手は帝国一の婿がねだ。番だからと気を抜いていると、捨てられるやもしれんな」
捨てられる心配は、俺も同じだがな。
「・・・そこまで拗らせて居たとは・・・」
一度話してみると言う頭目に頷き、レンを喜ばせる計画を思いついた俺は、その準備の為に部屋を出た。
花の手配を頼んだローガンに代わり、セルジュに準備を頼むと、うちの天使2号は難しい顔になってしまった。
「そんなことをして、宜しいのですか?」
「問題ないと思う。レンを喜ばせてやりたいのだ。な?頼むよ」
他の事なら、ただ命ずれば良いだけだが、レンに関することだけは、ローガンとセルジュは納得できる理由がなければ、俺の言うことなど簡単に却下してくる。
ほとんど拝み倒す様な形で、セルジュには納得してもらったが 「後でローガンさんに叱られても知りませんからね」 と釘を刺されてしまった。
大公としての威厳なんてどうでも良い。
そんな物より、番が心から笑ってくれる方が、俺には大事だ。
そこへ戻ってきたローガンから花を受け取り、余計な小言を言われる前に、俺はそそくさとその場を離れた。
花を持って戻った主寝室では、幼子の姿をしたドラゴン2匹が、暇を持て余しているのか、床に腹ばいで寝転がり、腕相撲に興じていた。
ソファーに腰掛けたレンが、何もない虚空を目で追っているのは、加護で何かを調べていたようだ。
「あっお帰りなさい。お話しは終わったの?」
「ああ。用事は済んだ。クオンとノワールはレンの支度をするから、出てくれるか?」
「・・・あれく。おなかいたい?」
「いや?痛くない」
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