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幸福の定義は人それぞれ
ものには限度というものが・・・*
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side・レン
完全に油断してました。
まさか騎士でもない普通の男性に腕を取られるとは・・・・。
不覚です。
”どれだけ稽古を積もうと、実戦で役に立たなければ、何もしていないのと同じだ”
散々おじいちゃんに言われて来た事なのに。
守られることに慣れすぎて、勘が鈍ってしまったようです。
”女だからと、守られて当然だと思うな” おじいちゃんの言う通りです。
自分の身は自分で守る。こちらでも彼方でも、それが基本。
守られる事に慣れてはいけない、甘えてはいけない。
それは相手への信頼とは別物です。
魅了の制御も同じです。
油断なんてしてはいけなかった。
アンの群れをティムしてからは、滞っていた魅了を制御する訓練も、クレイオス様の指導もあり、何とか形になって来た所でした。
それでも、まだまだ未熟だ、とクレイオス様に言われ、今日の夜会でも最初は気を付けていたのです。
けれど、周囲の人たちに異常は見られなかったし、獣人で独身のゲオルグさんがなんともない様子なのを見て、以前のようなダダ洩れ状態から脱したのだと、勝手に思い込んだのが間違いの因でした。
嘘です。
魅了なんて面倒な加護が嫌で、そう思いたかった。
ただの手抜きです。
冷静に考えれば分かる事なのですが、今夜私たちが接していたのは、番や伴侶が居る方と、獣人より鼻の利かない人族ばかり、元々魅了の影響を受け難い方達ばかりだった。
ゲオルグさんが無反応だったのは,実は番を見てけていたりして・・・・。
私の腕を掴んだ人だって、好きであんな事をした訳じゃない。
確かに捕まれたところは痛かったし、凄く驚いたけれど、私の手抜きの所為で、不敬罪に問われ、罰を受ける事になるなんて・・。
あの男の人に申し訳なくて、改めてこの帝国での自分の立場が高すぎて、恐ろしくなってしまいました。
それにアレクさんにも嫌な思いをさせてしまった。
こんなに怒っている姿を見るのは久しぶりです。
私の所為で、大事な騎士様が、貴族の人達にまた誤解されたらどうしよう。
アレクさんは、本当はとっても優しい人なのに・・・・。
「アレク、私の所為でごめんね」
宮に戻る馬車に乗り込んで直ぐ、私はアレクさんに謝りました。
アレクさんに嫌な思いをさせてしまったし、夜会の雰囲気もぶち壊しです。
「君は何も悪くない。怖い思いをしたのは君で、守れなかった俺の失態だ」
「ちがうよ! 私が不注意だったの!・・・だから、あの人の事も、もう怒らないで」
言い募る私に、アレクさんは盛大に溜息を吐いてから、がっくりと肩を落としてしまいました。
「アレク? どうしたの? 大丈夫?」
「君は・・・・そういう処だぞ?」
俯いたまま呟かれましたが、そう云う処とは、どう云う処でしょう?
「はあ~~。分かったから、腕を見せて」
そっと手を取られ、袖を捲られました。
「グウゥーーー」
喉を鳴らすアレクさんの視線の先。
私の左の二の腕は、掴まれたところが指の形に痣になっていました。
やっと落ち着いて来た処だったのに、また火が点いてしまったみたい。
これ以上炎上する前に、煽りの本は、さっさと消してしまいましょう。
治癒を掛け、肌の色が元に戻って私はホッとしたのですが、アレクさんは納得していないのか、袖をまくった剥き出しの腕を、眼光鋭く見下ろしたままです。
「まだ治ってない?」
「いや、綺麗に治っている・・・・だが」
「だが?」
「・・・・あの雄の臭いが残っている」
にっ・・・におい?!
腕に? 袖に?
あんな一瞬掴まれただけで?
獣人の嗅覚ってどうなってるの?
不穏な視線を感じて、腕からアレクさんに視線を戻すと。
・・・・・こっこわい・・・怖い、こわいって!!
目が完全に逝っちゃってます。
あ~もう。これ絶対ヤバイやつじゃん!
共感のスキルでも、ヤバイ感じがビシバシ伝わってきます。
私には、誰かの心の中を覗いて喜ぶような趣味はありません。
それが、大切な人なら尚更です。
人は誰でも、他人に知られたくない事の一つや二つあるものです。
それに、人は言葉を解する生き物なのだから、伝えたい思いは言葉にすればいい。
喧嘩しても誤解することが有ったとしても、心を尽くして話し合うべきだと私は思う。
その努力をしなくなった時、二人の関係は終わるのだと私は思うのです。
伴侶だから番だからと、相手を知る努力、自分を知ってもらう努力をしないというのは、人としてどうなのでしょう。
勝手な想像で相手を知った気になるのは、言語道断だけれど、知りたくない、知られたくない部分が、サイキックみたいに問答無用で流れ込んでくる加護って、どうなんだろう。
私は手抜きみたいで好きじゃないし、プライバシーは大事だと思います。
古い言葉でツーカーの仲なんて言いますけど、あれは時間をかけて互いを理解し合えたからこその言葉な訳で、サイキックな能力よりも、趣があるツーカーな仲になれる方が私は好きなんだけどな。
魅了といい共感といい。
神様の感覚で授けられた加護って、迷惑な物ばかりな気がするのは、私だけじゃないはずです。
魅了のお陰で、フェンリルのアンの群れを連れ帰る事は出来たけれど、今夜の騒動の原因でもあります。
クレイオス様は ”すぐに制御できるようになる” ”制御できれば役に立つぞ” と仰るけれど・・・・・。
いやいや・・・・いやいやいやいや!!
最初からこんな加護が無ければ、なんの問題も無く、私は平穏な暮らしが出来たのですよ?
それに今もアレクさんから伝わって来る、えっぐい感情をどうしろと?
分からなくても怖いけど、分かるからこその怖さってものもあるのです。
これ、朝まで寝ないで鳴かされる感じですよね?!
アレクさんと致すのは、全然嫌じゃないし、その・・・・全身が溶けちゃうんじゃないか、って思う程、良かったりするのですが・・・・。
アレクさんと私とでは、体力差がありすぎて、毎回、翌朝の私は生まれたての子鹿ちゃん。
エナドリ代わりに、治癒を掛ける事を禁止された私は、半日以上動くこともままならないのです。
毎回絆されて、受け入れるのが悪いと言われれば、それまでなのですが、色気ダダ洩れの、好みどストライクのイケメンを拒めるとでも?
愛する男性に求められる喜びを知った女の意思なんて、おぼろ豆腐よりもぐずぐずなのですよ。
あ~もう。現実逃避してる間に、流れるように、お風呂に連れ込まれてしまいました。
こうなったら、朝までだろうと、アレクさんが満足するまで、お付き合い致しますとも!
・・・・・・・・。
どんとこい!!
なんて無謀なことを考えていた、昨夜の自分を殴ってやりたい。
昨夜の彼は酷かった・・・・。
優しかったし、良かったけど、良過ぎたのが酷かった。
ものには限度があるって、彼は知らないのでしょうか?
お風呂の中で散々悪戯された挙句、湯船の中で座位で一回。
その後、流石にのぼせちゃうからって、言ってくれて。
お風呂から出たら、体を拭いたりなんだりで、少しは休めるとホッとしたのも束の間。
存在感マシマシの息子さんを繋げたまま、ザバっと立ち上がられた時は、驚いて悲鳴を上げてしまいました。
所謂 駅弁ってやつです。
私を抱えたまま、お風呂から出ようとするアレクさんに、抗議も込めて、部屋もベットも濡れてしまう、と言ったのだけど、魔法であっという間に、髪も体も乾かされてしまいました。
ほんとこんな時ばっかり。
狡い、狡過ぎる。
普段もタオルで丁寧すぎるくらい丁寧に拭くのではなく、魔法で乾かしても良いのじゃないですか?
落ちるのが怖くて、私はアレクさんの首に縋りついたのだけれど、自重で今までにない程深い所まで、アレクさんが入って来て。
その最奥を突き刺さしながら、のしのし歩き回られたら、歩くたびに響く振動と、自分でも知らなかった最奥が擦られて、もう何が何だか分からなくなってしまいました。
その後も、今までしたことのない体位で次から次へと・・・・。
セーフワードなんて、どこかに飛んでいってしまいましたよ。
鳴かされ過ぎて、声はガスガス。
あんなに深いところを暴かれて、内臓の位置が変わった気もします。
背中はパンパン。
内腿はプルプルしてるし。
腰痛いよ~。
全身筋肉痛だよ~。
クッソ~。体力お化けめ~。
こっそり、治癒を掛けたら、駄目でしょうか?
完全に油断してました。
まさか騎士でもない普通の男性に腕を取られるとは・・・・。
不覚です。
”どれだけ稽古を積もうと、実戦で役に立たなければ、何もしていないのと同じだ”
散々おじいちゃんに言われて来た事なのに。
守られることに慣れすぎて、勘が鈍ってしまったようです。
”女だからと、守られて当然だと思うな” おじいちゃんの言う通りです。
自分の身は自分で守る。こちらでも彼方でも、それが基本。
守られる事に慣れてはいけない、甘えてはいけない。
それは相手への信頼とは別物です。
魅了の制御も同じです。
油断なんてしてはいけなかった。
アンの群れをティムしてからは、滞っていた魅了を制御する訓練も、クレイオス様の指導もあり、何とか形になって来た所でした。
それでも、まだまだ未熟だ、とクレイオス様に言われ、今日の夜会でも最初は気を付けていたのです。
けれど、周囲の人たちに異常は見られなかったし、獣人で独身のゲオルグさんがなんともない様子なのを見て、以前のようなダダ洩れ状態から脱したのだと、勝手に思い込んだのが間違いの因でした。
嘘です。
魅了なんて面倒な加護が嫌で、そう思いたかった。
ただの手抜きです。
冷静に考えれば分かる事なのですが、今夜私たちが接していたのは、番や伴侶が居る方と、獣人より鼻の利かない人族ばかり、元々魅了の影響を受け難い方達ばかりだった。
ゲオルグさんが無反応だったのは,実は番を見てけていたりして・・・・。
私の腕を掴んだ人だって、好きであんな事をした訳じゃない。
確かに捕まれたところは痛かったし、凄く驚いたけれど、私の手抜きの所為で、不敬罪に問われ、罰を受ける事になるなんて・・。
あの男の人に申し訳なくて、改めてこの帝国での自分の立場が高すぎて、恐ろしくなってしまいました。
それにアレクさんにも嫌な思いをさせてしまった。
こんなに怒っている姿を見るのは久しぶりです。
私の所為で、大事な騎士様が、貴族の人達にまた誤解されたらどうしよう。
アレクさんは、本当はとっても優しい人なのに・・・・。
「アレク、私の所為でごめんね」
宮に戻る馬車に乗り込んで直ぐ、私はアレクさんに謝りました。
アレクさんに嫌な思いをさせてしまったし、夜会の雰囲気もぶち壊しです。
「君は何も悪くない。怖い思いをしたのは君で、守れなかった俺の失態だ」
「ちがうよ! 私が不注意だったの!・・・だから、あの人の事も、もう怒らないで」
言い募る私に、アレクさんは盛大に溜息を吐いてから、がっくりと肩を落としてしまいました。
「アレク? どうしたの? 大丈夫?」
「君は・・・・そういう処だぞ?」
俯いたまま呟かれましたが、そう云う処とは、どう云う処でしょう?
「はあ~~。分かったから、腕を見せて」
そっと手を取られ、袖を捲られました。
「グウゥーーー」
喉を鳴らすアレクさんの視線の先。
私の左の二の腕は、掴まれたところが指の形に痣になっていました。
やっと落ち着いて来た処だったのに、また火が点いてしまったみたい。
これ以上炎上する前に、煽りの本は、さっさと消してしまいましょう。
治癒を掛け、肌の色が元に戻って私はホッとしたのですが、アレクさんは納得していないのか、袖をまくった剥き出しの腕を、眼光鋭く見下ろしたままです。
「まだ治ってない?」
「いや、綺麗に治っている・・・・だが」
「だが?」
「・・・・あの雄の臭いが残っている」
にっ・・・におい?!
腕に? 袖に?
あんな一瞬掴まれただけで?
獣人の嗅覚ってどうなってるの?
不穏な視線を感じて、腕からアレクさんに視線を戻すと。
・・・・・こっこわい・・・怖い、こわいって!!
目が完全に逝っちゃってます。
あ~もう。これ絶対ヤバイやつじゃん!
共感のスキルでも、ヤバイ感じがビシバシ伝わってきます。
私には、誰かの心の中を覗いて喜ぶような趣味はありません。
それが、大切な人なら尚更です。
人は誰でも、他人に知られたくない事の一つや二つあるものです。
それに、人は言葉を解する生き物なのだから、伝えたい思いは言葉にすればいい。
喧嘩しても誤解することが有ったとしても、心を尽くして話し合うべきだと私は思う。
その努力をしなくなった時、二人の関係は終わるのだと私は思うのです。
伴侶だから番だからと、相手を知る努力、自分を知ってもらう努力をしないというのは、人としてどうなのでしょう。
勝手な想像で相手を知った気になるのは、言語道断だけれど、知りたくない、知られたくない部分が、サイキックみたいに問答無用で流れ込んでくる加護って、どうなんだろう。
私は手抜きみたいで好きじゃないし、プライバシーは大事だと思います。
古い言葉でツーカーの仲なんて言いますけど、あれは時間をかけて互いを理解し合えたからこその言葉な訳で、サイキックな能力よりも、趣があるツーカーな仲になれる方が私は好きなんだけどな。
魅了といい共感といい。
神様の感覚で授けられた加護って、迷惑な物ばかりな気がするのは、私だけじゃないはずです。
魅了のお陰で、フェンリルのアンの群れを連れ帰る事は出来たけれど、今夜の騒動の原因でもあります。
クレイオス様は ”すぐに制御できるようになる” ”制御できれば役に立つぞ” と仰るけれど・・・・・。
いやいや・・・・いやいやいやいや!!
最初からこんな加護が無ければ、なんの問題も無く、私は平穏な暮らしが出来たのですよ?
それに今もアレクさんから伝わって来る、えっぐい感情をどうしろと?
分からなくても怖いけど、分かるからこその怖さってものもあるのです。
これ、朝まで寝ないで鳴かされる感じですよね?!
アレクさんと致すのは、全然嫌じゃないし、その・・・・全身が溶けちゃうんじゃないか、って思う程、良かったりするのですが・・・・。
アレクさんと私とでは、体力差がありすぎて、毎回、翌朝の私は生まれたての子鹿ちゃん。
エナドリ代わりに、治癒を掛ける事を禁止された私は、半日以上動くこともままならないのです。
毎回絆されて、受け入れるのが悪いと言われれば、それまでなのですが、色気ダダ洩れの、好みどストライクのイケメンを拒めるとでも?
愛する男性に求められる喜びを知った女の意思なんて、おぼろ豆腐よりもぐずぐずなのですよ。
あ~もう。現実逃避してる間に、流れるように、お風呂に連れ込まれてしまいました。
こうなったら、朝までだろうと、アレクさんが満足するまで、お付き合い致しますとも!
・・・・・・・・。
どんとこい!!
なんて無謀なことを考えていた、昨夜の自分を殴ってやりたい。
昨夜の彼は酷かった・・・・。
優しかったし、良かったけど、良過ぎたのが酷かった。
ものには限度があるって、彼は知らないのでしょうか?
お風呂の中で散々悪戯された挙句、湯船の中で座位で一回。
その後、流石にのぼせちゃうからって、言ってくれて。
お風呂から出たら、体を拭いたりなんだりで、少しは休めるとホッとしたのも束の間。
存在感マシマシの息子さんを繋げたまま、ザバっと立ち上がられた時は、驚いて悲鳴を上げてしまいました。
所謂 駅弁ってやつです。
私を抱えたまま、お風呂から出ようとするアレクさんに、抗議も込めて、部屋もベットも濡れてしまう、と言ったのだけど、魔法であっという間に、髪も体も乾かされてしまいました。
ほんとこんな時ばっかり。
狡い、狡過ぎる。
普段もタオルで丁寧すぎるくらい丁寧に拭くのではなく、魔法で乾かしても良いのじゃないですか?
落ちるのが怖くて、私はアレクさんの首に縋りついたのだけれど、自重で今までにない程深い所まで、アレクさんが入って来て。
その最奥を突き刺さしながら、のしのし歩き回られたら、歩くたびに響く振動と、自分でも知らなかった最奥が擦られて、もう何が何だか分からなくなってしまいました。
その後も、今までしたことのない体位で次から次へと・・・・。
セーフワードなんて、どこかに飛んでいってしまいましたよ。
鳴かされ過ぎて、声はガスガス。
あんなに深いところを暴かれて、内臓の位置が変わった気もします。
背中はパンパン。
内腿はプルプルしてるし。
腰痛いよ~。
全身筋肉痛だよ~。
クッソ~。体力お化けめ~。
こっそり、治癒を掛けたら、駄目でしょうか?
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