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エンドロールの後も人生は続きます
西へ/side・レン 留守番と療養
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幻獣の姿はまだ見えないが、気配だけでもその危うさが伝わってくる。
この入り江は一番近くの人里まで二日以上掛かる辺鄙な場所にある。
しかしここで、仕留めそこない、人の住む漁村や港に被害が出たら目も当てられない。
確実にここで仕留めなければならない。
核を探せ・・・・・。
荒れ狂う獰猛な配を探り続け、朧気にその輪郭が見えた気がした。
もっと・・・・・もっと深く・・・。
これか?!
嵐のような殺意の中心に、異質な輝きが見えた。
その異質さに違和感を覚えたが、それが幻獣の核だと確信した俺は、核を目掛け雷撃を放った。
俺の放った雷撃が、バリバリと轟音を立て、海へと吸い込まれ、海中に青白い光の花が咲いた。
手応えはあった。
しかし・・・。
『う~ん。おしい! もう一息と言ったところか』
雷撃は幻獣に直撃はしたが、核を破壊するには至らなかった。
入り江の入り口近くに、雷撃の直撃を受けた幻獣が、ポカリと浮き上がった。
蜷局を巻くように絡んだ体は、およそ30ミーロ。蜷局からはみ出した尾の先が、入り江の向こうにゆらゆらと揺蕩っている。
「死んだか?」
『幻獣は、核を破壊せねば死なんよ』
「とどめを刺すか?」
『いや。幻獣は我等が意図した生物ではないが、世界に望まれて生まれて来たものだ。レンの魅了なら問題なく従わせることが出来ようが、我等が簡単に手懐けられる様な、易い生物ではない。だが出来れば殺したくなはい』
「封印するのか?」
『それしかあるまい?しかし前回のように土地に封印して、何かの拍子に封印が解けてしまっても困る。管理も面倒だ』
「ならどうするのだ?」
『これを使う』
そう言ってクレイオスが取り出したのは、見覚えのある、花の形をした銀色の台座だった。
「それは・・・」
『覚えておったか。我が閉じ込められていた箱。の複製だ』
「あぁ・・・複製なのか?」
『我が封印されていた現物は、戒めの為に取って置くことにした。悔しいがこの箱の性能は体験済みなのでな。業腹だが利用することにしたのだ』
まぁ、長い間閉じ込められてきたのだ、癪には触るだろうな。
『さて。さっさと封印して次に行かなば』
そう言うと、クレイオスは浮かび上がり、ふわふわと幻獣に近付いていくと、封印の箱に、あっさりと幻獣を回収してしまった。
封印と云うものは、それなりの詠唱や、魔法の発動による光が散るものだと思っていたのだが、クレイオスが台座を翳すと、海に浮かぶ幻獣はスルスルと台座の中に吸い込まれた。
幻獣を吸い込んだ台座は、カシャカシャと小箱の形に組みあがり、封印は完了。
マジックバックに物を詰め込むのと、然程変わらない光景は、封印よりも回収という言葉がぴったりだった。
「あっけないものだな」
『道具を使ったのだ、こんな物だろうよ。我がその昔行った封印は、それなりに見応えがあったのだがな?その分魔力の消耗の激しくての?便利な道具が出来て助かったわい』
手の中で弄んでいた小箱を、クレイオスは亜空間に雑に放り込み、出発の準備を促してきた。
「次は何処だ?」
『西の砂漠地帯だの』
「まさか西部のラメル砂漠のことか?!」
『そのまさかだ』
ラメル砂漠
死の砂漠と呼ばれる不毛の地だ。
しかし、その呼び名は単に植物の生育環境に適さない、と言うだけでなく、サンドワームやガルーダ、デザートマンタ等、大型で攻撃性の高い魔物が生息することに由来する地域だ。
「あんな場所に何日も、居られんぞ?」
水や食料の確保は必須。
昼は焼け付くほどの暑さによる脱水と、夜の凍えるほどの冷え込みで、すぐに体が音を上げてしまう。
『なに、心配はいらん。あそこで逃げた幻獣は、確実に呼び出す方法があるのだ』
「ここでも、好物を用意すればいいと言ってなかったか? その割には10日以上掛かったよな?」
『それを言われると、反論しにくいが、今度こそ大丈夫。長くても一泊で済む筈だ』
疑いの目を向ける俺に、クレイオスは 大丈夫・大丈夫 と繰り返し、荷物をまとめた俺を背に乗せると、西部に向け飛び立った。
◇◇◇
side・レン
私が倒れて、アレクさんがクレイオス様と幻獣退治に出かけてから、一か月が経とうとしています。
新婚の、蜜月と呼ばれる時期に、こんなに長く旦那様と離れ離れになるなんて。
寂しくて泣いてしまいそうです。
パフォスさんには、自分で勝手に治癒魔法を掛けていた事がばれてしまい ”レン様は治癒は使えても医学は素人なのですから、具合が悪い時は必ず私に相談して下さい” ”もう無理はしない事、遠征に行かない限り二日に一度は休むこと” 等々、ホワイト企業的な働き方を指示されて、エナジードリンク代わりに、治癒魔法を使っていたことを叱られてしまいました。
貧乏性でワーカーホリックな日本人の典型の私は、何もしないでじっとしているのは、どうにも居心地が悪くて仕方がありません。
アウラ様の加護による、えげつないバフを過信して、健康管理を怠っていたのは事実だし、皆さんにご迷惑もお掛けしてしまったので、大人しくパフォスさんに従うより他ありません。
魔力経路と経絡が傷ついてしまっている所為で、アレクさんと傍に居る事も出来ず。寂しかったけれど、このままだと日常的なスキンシップすら出来なくなると言われて、一日3回の、物凄く苦い薬湯も頑張って飲みました。
魔法も禁止されてしまい、趣味と実益を兼ねた錬金で時間をつぶす事も出来なくて、ベットから出られるようになっても、本を読むかお散歩するか、お料理をする事くらいしか遣ることもなく。
お料理も一番食べてほしいアレクさんが居ないので、作ってもあまり楽しくありません。
そんな無聊を託つ毎日の、唯一の癒しは、クオンとノワールの二人です。
婚姻式のフラワーボーイ役の時の小さな姿も可愛らしかったのですが、今の10歳くらいの姿で、一生懸命私のお世話をしようとしてくれる様子も、可愛らしくて、この二人をお世話係に置いて行ってくれたクレイオス様には、お礼を言わなくちゃいけませんね?
でも、そのクレイオス様は、1か月もアレクさんを独り占めしているのです。
幻獣退治に出かけるときは、2週間も掛からないと言って出掛けたそうなのですが、2週間が3週間になり、ロイド様が許してくださった休暇の期間が過ぎても、戻ってくる様子はありません。
その間手紙の1通も届くことはなく・・・。
幻獣が居る所なんて、きっと物凄い辺鄙な場所だと思うので、仕方がないのだろうとは思います。
でも・・・・新婚なんですよ?
アウラ様にも、蜜月の間は邪魔しないでって言ったのに!
みんなには内緒にしているけれど、初夜の後、途切れ途切れにアレクさんの声が聞こえてきたり、なんとなく彼が何をしているのかが、分かるようになりました。
多分、私たちにピッタリ。とクレイオス様が与えてくれた、加護のお陰なのだと思います。
ステータスでも ”共感” というスキルが増えていたし。
そのお陰で、彼らが元気にしていることは分かるのですが・・・。
分かるからって、寂しくないのとは違いますよね?!
この入り江は一番近くの人里まで二日以上掛かる辺鄙な場所にある。
しかしここで、仕留めそこない、人の住む漁村や港に被害が出たら目も当てられない。
確実にここで仕留めなければならない。
核を探せ・・・・・。
荒れ狂う獰猛な配を探り続け、朧気にその輪郭が見えた気がした。
もっと・・・・・もっと深く・・・。
これか?!
嵐のような殺意の中心に、異質な輝きが見えた。
その異質さに違和感を覚えたが、それが幻獣の核だと確信した俺は、核を目掛け雷撃を放った。
俺の放った雷撃が、バリバリと轟音を立て、海へと吸い込まれ、海中に青白い光の花が咲いた。
手応えはあった。
しかし・・・。
『う~ん。おしい! もう一息と言ったところか』
雷撃は幻獣に直撃はしたが、核を破壊するには至らなかった。
入り江の入り口近くに、雷撃の直撃を受けた幻獣が、ポカリと浮き上がった。
蜷局を巻くように絡んだ体は、およそ30ミーロ。蜷局からはみ出した尾の先が、入り江の向こうにゆらゆらと揺蕩っている。
「死んだか?」
『幻獣は、核を破壊せねば死なんよ』
「とどめを刺すか?」
『いや。幻獣は我等が意図した生物ではないが、世界に望まれて生まれて来たものだ。レンの魅了なら問題なく従わせることが出来ようが、我等が簡単に手懐けられる様な、易い生物ではない。だが出来れば殺したくなはい』
「封印するのか?」
『それしかあるまい?しかし前回のように土地に封印して、何かの拍子に封印が解けてしまっても困る。管理も面倒だ』
「ならどうするのだ?」
『これを使う』
そう言ってクレイオスが取り出したのは、見覚えのある、花の形をした銀色の台座だった。
「それは・・・」
『覚えておったか。我が閉じ込められていた箱。の複製だ』
「あぁ・・・複製なのか?」
『我が封印されていた現物は、戒めの為に取って置くことにした。悔しいがこの箱の性能は体験済みなのでな。業腹だが利用することにしたのだ』
まぁ、長い間閉じ込められてきたのだ、癪には触るだろうな。
『さて。さっさと封印して次に行かなば』
そう言うと、クレイオスは浮かび上がり、ふわふわと幻獣に近付いていくと、封印の箱に、あっさりと幻獣を回収してしまった。
封印と云うものは、それなりの詠唱や、魔法の発動による光が散るものだと思っていたのだが、クレイオスが台座を翳すと、海に浮かぶ幻獣はスルスルと台座の中に吸い込まれた。
幻獣を吸い込んだ台座は、カシャカシャと小箱の形に組みあがり、封印は完了。
マジックバックに物を詰め込むのと、然程変わらない光景は、封印よりも回収という言葉がぴったりだった。
「あっけないものだな」
『道具を使ったのだ、こんな物だろうよ。我がその昔行った封印は、それなりに見応えがあったのだがな?その分魔力の消耗の激しくての?便利な道具が出来て助かったわい』
手の中で弄んでいた小箱を、クレイオスは亜空間に雑に放り込み、出発の準備を促してきた。
「次は何処だ?」
『西の砂漠地帯だの』
「まさか西部のラメル砂漠のことか?!」
『そのまさかだ』
ラメル砂漠
死の砂漠と呼ばれる不毛の地だ。
しかし、その呼び名は単に植物の生育環境に適さない、と言うだけでなく、サンドワームやガルーダ、デザートマンタ等、大型で攻撃性の高い魔物が生息することに由来する地域だ。
「あんな場所に何日も、居られんぞ?」
水や食料の確保は必須。
昼は焼け付くほどの暑さによる脱水と、夜の凍えるほどの冷え込みで、すぐに体が音を上げてしまう。
『なに、心配はいらん。あそこで逃げた幻獣は、確実に呼び出す方法があるのだ』
「ここでも、好物を用意すればいいと言ってなかったか? その割には10日以上掛かったよな?」
『それを言われると、反論しにくいが、今度こそ大丈夫。長くても一泊で済む筈だ』
疑いの目を向ける俺に、クレイオスは 大丈夫・大丈夫 と繰り返し、荷物をまとめた俺を背に乗せると、西部に向け飛び立った。
◇◇◇
side・レン
私が倒れて、アレクさんがクレイオス様と幻獣退治に出かけてから、一か月が経とうとしています。
新婚の、蜜月と呼ばれる時期に、こんなに長く旦那様と離れ離れになるなんて。
寂しくて泣いてしまいそうです。
パフォスさんには、自分で勝手に治癒魔法を掛けていた事がばれてしまい ”レン様は治癒は使えても医学は素人なのですから、具合が悪い時は必ず私に相談して下さい” ”もう無理はしない事、遠征に行かない限り二日に一度は休むこと” 等々、ホワイト企業的な働き方を指示されて、エナジードリンク代わりに、治癒魔法を使っていたことを叱られてしまいました。
貧乏性でワーカーホリックな日本人の典型の私は、何もしないでじっとしているのは、どうにも居心地が悪くて仕方がありません。
アウラ様の加護による、えげつないバフを過信して、健康管理を怠っていたのは事実だし、皆さんにご迷惑もお掛けしてしまったので、大人しくパフォスさんに従うより他ありません。
魔力経路と経絡が傷ついてしまっている所為で、アレクさんと傍に居る事も出来ず。寂しかったけれど、このままだと日常的なスキンシップすら出来なくなると言われて、一日3回の、物凄く苦い薬湯も頑張って飲みました。
魔法も禁止されてしまい、趣味と実益を兼ねた錬金で時間をつぶす事も出来なくて、ベットから出られるようになっても、本を読むかお散歩するか、お料理をする事くらいしか遣ることもなく。
お料理も一番食べてほしいアレクさんが居ないので、作ってもあまり楽しくありません。
そんな無聊を託つ毎日の、唯一の癒しは、クオンとノワールの二人です。
婚姻式のフラワーボーイ役の時の小さな姿も可愛らしかったのですが、今の10歳くらいの姿で、一生懸命私のお世話をしようとしてくれる様子も、可愛らしくて、この二人をお世話係に置いて行ってくれたクレイオス様には、お礼を言わなくちゃいけませんね?
でも、そのクレイオス様は、1か月もアレクさんを独り占めしているのです。
幻獣退治に出かけるときは、2週間も掛からないと言って出掛けたそうなのですが、2週間が3週間になり、ロイド様が許してくださった休暇の期間が過ぎても、戻ってくる様子はありません。
その間手紙の1通も届くことはなく・・・。
幻獣が居る所なんて、きっと物凄い辺鄙な場所だと思うので、仕方がないのだろうとは思います。
でも・・・・新婚なんですよ?
アウラ様にも、蜜月の間は邪魔しないでって言ったのに!
みんなには内緒にしているけれど、初夜の後、途切れ途切れにアレクさんの声が聞こえてきたり、なんとなく彼が何をしているのかが、分かるようになりました。
多分、私たちにピッタリ。とクレイオス様が与えてくれた、加護のお陰なのだと思います。
ステータスでも ”共感” というスキルが増えていたし。
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