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エンドロールの後も人生は続きます
何事も程々に
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ローガンに冷たい一瞥をもらうまでもなく、俺は後悔と自己嫌悪の海にどっぷり浸かっていた。
婚姻式の衣装のデザインだけで、何故あれほど過剰に反応してしまったのか。
レンを傷つけるつもりなど欠片も無かった。
それなのに、口を突いて出てくる言葉は、大事な番を傷つけるものばかり。
レンを思い遣ってくれるロイド様にも、生意気な口をきいてしまった。
魅了という面倒な加護があってもいいじゃないか。
訳の分らん加護に、一番戸惑っているのはレンなんだ。
性の違いを公表したからなんだって言うんだ?
煩いだけの神殿の奴らはいなくなった。
アホな教義に踊らされた、ヴァラク教も、教祖を失い取り締まり対象となって、もはや脅威ですらない。
今はレン自身が、神のごとく崇められているのだ、なんの問題がある?
魅力的な衣装を纏ったレンに、邪な目を向ける奴がいようが、今まで通り排除すればいいだけだ。
衣装だって、むき出しになっている、肩や胸元に手を加え、露出を少なくすればいいだけの話だ。
それを俺は ”娼夫” と言ってしまった。
何故、あれほど酷い言葉を吐いてしまったのか、自分でも信じられない。
問題ないと思っていたが、まだ魅了の影響が出ているのだろうか?
あれだけ待ちわびた婚姻を果たし、心も体も結ばれて、本当なら今頃レンと二人、自領に帰りのんびりと蜜月を楽しんでいるはずだった。
それを、見境もなく番の体を貪りつくし、発熱している事にも気づかず。
結果、細やかではあるが、レンも楽しみにしていた新婚旅行は中止。
レンはベットの上での療養生活。
宮の主である筈の俺は、レンの寝室への入室でさえも、ロイド様に見張りを命じられた、マークやシッチンの許可を得なければならない。
剰え、レンを気遣い休暇の延長を許してくれたロイド様に、盾つき反抗してしまった。
あのような生意気な態度をとった俺を、ロイド様は見逃してくれた。
本来なら、不敬罪を問われ、謹慎を言い渡されても文句は言えない態度だった。
俺は何がしたいのだ。
二つ名に掛け、レンを幸せにすると誓ったのは誰だ?
それなのに、子供じみた独占欲で、大事な番を傷つけるとは。
「はあ~~~」
こんな所で、自己嫌悪に浸っていても、何も始まらない。
とにかく今は謝罪だ。
先ずは,、感情的になりレンを、陰険な物言いで傷つけたことを謝らなければ。
このまま蟠りが残れば、本当にロイド様が言う恨みを買ってしまう。
しかし、ローガンの様子だと、レンの部屋に入るのも一苦労だろうな。
重い腰を上げ、応接室から出ると、何やら二階が騒がしい。
何事かと思いながら、レンの部屋に向かう階段の途中で、真っ青な顔で駆け下りて来た使用人にぶつかりそうになった。
「気をつけろ」
「閣下!! レン様が!」
「レン? レンがどうした?」
「レン様がお倒れに!!」
使用人の言葉が終わる前に駆け出した。
三段飛ばしで階段を駆け上り、慌てふためく侍従たちを押しやって、レンの部屋に入ると、床に頽れたレンを、マークが支え起こしているところだった。
「マーク何があった?!」
「応接室から出ていらした時から、ご気分が優れないご様子で、暫くソファーでお休みだったのですが、やはり寝室で休むと立ち上がられた途端、倒れてしまわれたのです」
「どうして・・・」
マークの手から奪い取った番を、寝室に運びベットに寝かしつけた。
握った小さな手は冷たく冷え切り、呼吸も浅く苦しそうだ。
ベットの脇に跪く背中に、ローガンとセルジュの冷たい視線が突き刺さり、”お前の所為だ” という無言の非難が伝わってくる。
「パフォスに連絡は?」
「先ほど」
「そうか・・・・少し二人だけにしてくれないか?」
「しかし・・・」
マークが迷うのも無理はない、最近の俺は、レンの負担になる事しかしていないからな。
「頼むよ」
俺の懇願に、マークは仕方ないと言いたげに肩を竦め、不満そうなローガン達の背中を押し、部屋を出て行ってくれた。
枕の上に乱れて広がる髪を整え、冷えた頬を掌で温めた。
瞼に隠された瞳を想うと、胸が締め付けられ、氷の塊を飲み込んだように、心臓が冷え、のどが詰まった。
このまま、この人を失ってしまったら、俺は生きてなど行けない。
こんなに愛しているのに。
どうして俺はこの小さくて優しい人を、傷つけてばかりなんだ。
目覚めぬ番の手を握り。
治癒師の到着を待つ間、俺は繰り言のように、眠る番へ謝罪を繰り返していた。
到着したパフォスは ”またお前か” と全身で俺への疑いを表していた。
物理的に何かしたわけではないが、精神的に追い込んだのは、確実に俺だ。
治癒師の疑いと非難の眼差しも、ただ黙って受け止めるべきだろう。
「どうだ?」
答えをせっつく俺に、診察を終えモノクルを外したパフォスが頭を下げた。
「閣下、大変申し訳ござりません。レン様のご不調は、私の責任です」
「なんだ?どういうことだ?」
「前回、発熱に気を取られ、原因が閣下である、との思い込みから。私は大変なことを見逃しておりました」
まさか、パフォスにも治せない不治の病とかではないよな?
「レン様のご不調は、魔力経路の損傷によるものです」
「魔力経路が傷ついているのか?」
「はい。ですがこれは、昨日今日のものではございません。招来後の魔力詰まりから暫くの間、定期的にレン様の魔力経路と経絡の診察を行っておりましたが、その時は問題は見つかりませんでした。恐らく、その後の度重なる浄化や、討伐での負担が大きかったのでしょう」
「しかし、疲弊はしていても、体調を崩したりはなかったが?」
「レン様は、ご自身で治癒を行うことができます。先日の発熱まで、私が呼ばれ無かったと言うことは、レン様は、ご自身で治癒の魔法を掛けて来られたのではないかと」
「じぶんで・・・」
「はい。レン様の魔力は膨大です。しかし経路と経絡が育ち切ってはいなかった。それを招来から1年にも満たない時期から、魔法や愛し子の能力を使い続けていらした。そしてレン様は、体調不良もご自身で治癒されてきた。治癒にも魔力を使います。表面的な傷や疲れをいやすことは出来ても、その行為自体が、魔力経路を傷つけてしまう、という悪循環だったのではないでしょうか」
「レンは今まで、俺に具合が悪くても隠してきた、という事か?」
「ご本人にその自覚はなかったでしょうな。何せ治癒で回復できたのですから」
「そんな・・・」
どう言葉を飾ろうと、俺たちの現在が、レンの犠牲の上に立っている、ということに変わりはない。
「前回の発熱の原因も、同じでしょう」
「俺が抱き潰したからではないのか?」
「婚姻紋を刻むためには、大量の魔力を流すことになります。すでに傷付いていた経路に、閣下の魔力が、大量に流し込まれたことが原因かと」
「やはり俺の所為なのだな」
「閣下の所為ではござりませんよ。責任があるとしたら、主治医でありながら、レン様のご不調を見抜けなかった、藪な私の責任です」
違う。
俺がレンに魔力を流したのは一度ではない。
欲に負け、快楽におぼれ
何度も流し込んだ。
何度も、何度もだ。
全て俺の責任だ。
婚姻式の衣装のデザインだけで、何故あれほど過剰に反応してしまったのか。
レンを傷つけるつもりなど欠片も無かった。
それなのに、口を突いて出てくる言葉は、大事な番を傷つけるものばかり。
レンを思い遣ってくれるロイド様にも、生意気な口をきいてしまった。
魅了という面倒な加護があってもいいじゃないか。
訳の分らん加護に、一番戸惑っているのはレンなんだ。
性の違いを公表したからなんだって言うんだ?
煩いだけの神殿の奴らはいなくなった。
アホな教義に踊らされた、ヴァラク教も、教祖を失い取り締まり対象となって、もはや脅威ですらない。
今はレン自身が、神のごとく崇められているのだ、なんの問題がある?
魅力的な衣装を纏ったレンに、邪な目を向ける奴がいようが、今まで通り排除すればいいだけだ。
衣装だって、むき出しになっている、肩や胸元に手を加え、露出を少なくすればいいだけの話だ。
それを俺は ”娼夫” と言ってしまった。
何故、あれほど酷い言葉を吐いてしまったのか、自分でも信じられない。
問題ないと思っていたが、まだ魅了の影響が出ているのだろうか?
あれだけ待ちわびた婚姻を果たし、心も体も結ばれて、本当なら今頃レンと二人、自領に帰りのんびりと蜜月を楽しんでいるはずだった。
それを、見境もなく番の体を貪りつくし、発熱している事にも気づかず。
結果、細やかではあるが、レンも楽しみにしていた新婚旅行は中止。
レンはベットの上での療養生活。
宮の主である筈の俺は、レンの寝室への入室でさえも、ロイド様に見張りを命じられた、マークやシッチンの許可を得なければならない。
剰え、レンを気遣い休暇の延長を許してくれたロイド様に、盾つき反抗してしまった。
あのような生意気な態度をとった俺を、ロイド様は見逃してくれた。
本来なら、不敬罪を問われ、謹慎を言い渡されても文句は言えない態度だった。
俺は何がしたいのだ。
二つ名に掛け、レンを幸せにすると誓ったのは誰だ?
それなのに、子供じみた独占欲で、大事な番を傷つけるとは。
「はあ~~~」
こんな所で、自己嫌悪に浸っていても、何も始まらない。
とにかく今は謝罪だ。
先ずは,、感情的になりレンを、陰険な物言いで傷つけたことを謝らなければ。
このまま蟠りが残れば、本当にロイド様が言う恨みを買ってしまう。
しかし、ローガンの様子だと、レンの部屋に入るのも一苦労だろうな。
重い腰を上げ、応接室から出ると、何やら二階が騒がしい。
何事かと思いながら、レンの部屋に向かう階段の途中で、真っ青な顔で駆け下りて来た使用人にぶつかりそうになった。
「気をつけろ」
「閣下!! レン様が!」
「レン? レンがどうした?」
「レン様がお倒れに!!」
使用人の言葉が終わる前に駆け出した。
三段飛ばしで階段を駆け上り、慌てふためく侍従たちを押しやって、レンの部屋に入ると、床に頽れたレンを、マークが支え起こしているところだった。
「マーク何があった?!」
「応接室から出ていらした時から、ご気分が優れないご様子で、暫くソファーでお休みだったのですが、やはり寝室で休むと立ち上がられた途端、倒れてしまわれたのです」
「どうして・・・」
マークの手から奪い取った番を、寝室に運びベットに寝かしつけた。
握った小さな手は冷たく冷え切り、呼吸も浅く苦しそうだ。
ベットの脇に跪く背中に、ローガンとセルジュの冷たい視線が突き刺さり、”お前の所為だ” という無言の非難が伝わってくる。
「パフォスに連絡は?」
「先ほど」
「そうか・・・・少し二人だけにしてくれないか?」
「しかし・・・」
マークが迷うのも無理はない、最近の俺は、レンの負担になる事しかしていないからな。
「頼むよ」
俺の懇願に、マークは仕方ないと言いたげに肩を竦め、不満そうなローガン達の背中を押し、部屋を出て行ってくれた。
枕の上に乱れて広がる髪を整え、冷えた頬を掌で温めた。
瞼に隠された瞳を想うと、胸が締め付けられ、氷の塊を飲み込んだように、心臓が冷え、のどが詰まった。
このまま、この人を失ってしまったら、俺は生きてなど行けない。
こんなに愛しているのに。
どうして俺はこの小さくて優しい人を、傷つけてばかりなんだ。
目覚めぬ番の手を握り。
治癒師の到着を待つ間、俺は繰り言のように、眠る番へ謝罪を繰り返していた。
到着したパフォスは ”またお前か” と全身で俺への疑いを表していた。
物理的に何かしたわけではないが、精神的に追い込んだのは、確実に俺だ。
治癒師の疑いと非難の眼差しも、ただ黙って受け止めるべきだろう。
「どうだ?」
答えをせっつく俺に、診察を終えモノクルを外したパフォスが頭を下げた。
「閣下、大変申し訳ござりません。レン様のご不調は、私の責任です」
「なんだ?どういうことだ?」
「前回、発熱に気を取られ、原因が閣下である、との思い込みから。私は大変なことを見逃しておりました」
まさか、パフォスにも治せない不治の病とかではないよな?
「レン様のご不調は、魔力経路の損傷によるものです」
「魔力経路が傷ついているのか?」
「はい。ですがこれは、昨日今日のものではございません。招来後の魔力詰まりから暫くの間、定期的にレン様の魔力経路と経絡の診察を行っておりましたが、その時は問題は見つかりませんでした。恐らく、その後の度重なる浄化や、討伐での負担が大きかったのでしょう」
「しかし、疲弊はしていても、体調を崩したりはなかったが?」
「レン様は、ご自身で治癒を行うことができます。先日の発熱まで、私が呼ばれ無かったと言うことは、レン様は、ご自身で治癒の魔法を掛けて来られたのではないかと」
「じぶんで・・・」
「はい。レン様の魔力は膨大です。しかし経路と経絡が育ち切ってはいなかった。それを招来から1年にも満たない時期から、魔法や愛し子の能力を使い続けていらした。そしてレン様は、体調不良もご自身で治癒されてきた。治癒にも魔力を使います。表面的な傷や疲れをいやすことは出来ても、その行為自体が、魔力経路を傷つけてしまう、という悪循環だったのではないでしょうか」
「レンは今まで、俺に具合が悪くても隠してきた、という事か?」
「ご本人にその自覚はなかったでしょうな。何せ治癒で回復できたのですから」
「そんな・・・」
どう言葉を飾ろうと、俺たちの現在が、レンの犠牲の上に立っている、ということに変わりはない。
「前回の発熱の原因も、同じでしょう」
「俺が抱き潰したからではないのか?」
「婚姻紋を刻むためには、大量の魔力を流すことになります。すでに傷付いていた経路に、閣下の魔力が、大量に流し込まれたことが原因かと」
「やはり俺の所為なのだな」
「閣下の所為ではござりませんよ。責任があるとしたら、主治医でありながら、レン様のご不調を見抜けなかった、藪な私の責任です」
違う。
俺がレンに魔力を流したのは一度ではない。
欲に負け、快楽におぼれ
何度も流し込んだ。
何度も、何度もだ。
全て俺の責任だ。
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