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エンドロールの後も人生は続きます
宴の終わり
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レンとのダンスは楽しかったが、2曲目が終わると同時に、クレイオスに攫われたレンは、主だった参席者の手に次々に渡され続け、休む間も無く踊り続けている。
ホスト側の義務であり、武術に長けた愛し子でも、これではレンの体力が持たない。
そこで俺はレンを取り戻すために、宴の最後に予定していた演出を、前倒しで行うことにした。
セルジュを呼んで魔灯を消させ、何事かと騒めく客の合間を縫い、レンを取り戻した。
レン奪還の合図を送ると、使用人が持つ魔灯の明かりが、舞踏室の入り口で灯り、開かれた扉から、レンがウェディングケーキと呼ぶ、巨大なケーキが登場した。
特注のワゴンに乗せられた、巨大なケーキは、ゆるゆると舞踏室の中央へと進み、参席者はもれなく、ポカンと口を開けて巨大なケーキを見送っている。
それもその筈、塔のように聳え立つウェディングケーキは、5段重ね、セルジュの背丈程の高さが有る。
このケーキは、後ろ半分は本物そっくりな作り物、下のケーキが重さでつぶれないよう、作り物のケーキから段毎に仕切りも入れてある。
呆気に取られて居た客達も、レンと俺がケーキの前に立つと、初めて目にする巨大ケーキに歓声をあげた。
このケーキに、俺たちは二人で手を取り合いナイフを入れ、切り分けたケーキを互いに一口づつ食べさせあって、残りは他の料理と同じように、参席者に振る舞う手筈だ。
この演出はレンの故郷では伝統的ではあるが、その分使い古されても居るらしく、最近では省略するカップルも居るのだそうだ。
それでも、此方では目新しく、聳り立つ白い威容に、参席者は目を輝かせ、ロロシュに至っては、自分たちの婚姻でも使うつもりなのか、心配して様子を見に来た、料理長を目ざとく見つけると、料理長を捕まえて、あれこれ聞いて居るようだった。
今日の宴では、ロイド様の助言に加え、レンの故郷での知識がふんだんに、取り入れられている。
特にレンの中では、もてなしには美味い料理が欠かせないらしい。
用意された飲み物の種類は、俺が知る限りでも、通常用意される、倍の種類と数だ。
今までの宴で供されて来た料理は、鍋や大皿から、給仕係が取り分けるのが一般的だった。
それをレンは、陶器製のスプーンに美しく盛り付けるなどの工夫を凝らし、ほとんどの料理を一口で食べられるようにしてしまった。
それ以外にも、肉や魚を野菜と一緒に、焼いた小麦の生地で巻いたり、袋状のパンに詰めたりと、立食でも手指を汚すことがなく、また談笑の邪魔にならないような配慮がされている。
それはデザートも同様で、なるべく沢山の種類が食べられるようにと、ケーキや焼き菓子、フルーツに至るまで、全てが小さく、簡単に口に放り込める大きさになっている。
しかし、ただ小さいだけなら、不満の声も上がっただろうが、飲み物も含め、色とりどり、目にも鮮やかな料理とデザートが、舞踏室の壁を埋め尽くすほど、用意されていれば、文句の付けようが無いだろう。
やがて賑やかだった宴も、幕を閉じる時刻となった。
宴の終了に合わせ、レンと俺は客の一人一人に用意した記念品を手渡し、残った料理や酒も、希望に合わせて、手土産として馬車に積み込まれた。
招待した者の伴侶やパートナーを含めれば、百5、60名の小規模な宴だったが、送り出される客達は、初めて宴を取り仕切った、レンの手腕を褒めちぎり、こんな楽しい宴は初めてだと、口を揃えた。
「皇太后陛下のご指導の賜物です」と、レンは謙遜を見せた。
しかし、当の皇太后ロイドから ”私の助言以上の出来でした、よく頑張りましたね“ と、労いの言葉を掛けてもらい、レンも感動して居る様子だった。
残った酒と料理は、庭で騒いでいる騎士達と、使用人達で分てもらうことになって居る。
最後の客を見送り、使用人達には、酒と料理を騎士達に運んだ後は、片付けは明日の午後からでいいと、短いが休みを与え、俺が呼ぶまでは、寝室のある2階への立ち入りも、禁じてある。
刻は深夜、宮の庭園からは、騎士達の陽気な歌声と、笑い声が聞こえてくる。
酒豪揃いの騎士達だ、今夜の宴会は明け方まで続くことだろう。
体力馬鹿の騎士達とは違い、早朝から働き詰めの使用人達は、体力の限界を迎えたのだろう。
少し前まで聞こえていた、笑い声も今は途絶え、宮の中は静寂に包まれている
これで、漸く蜜月に入ることが出来る。
レンが衣装を脱ぐのを手伝い、先に風呂に向かわせた俺は、サイドテーブルに、用意されたものを確認し、必要なものを設置してから、レンを追って風呂に向かった。
先に風呂に入って居たレンは、すでに髪と体を清めた後で、湯船に浸かり、ぼんやりと天井を見上げていた。
「ようやく終わったな」
「終わりましたね~」
そう言ったレンは、体を清めようとする俺の手から、スポンジを取り上げた。
「今日は、私が洗ってあげます」
「疲れて居るだろ? 自分でやるよ」
「私がやりたいの。私の楽しみを取らないで。 ねっ?」
モシャモシャと、スポンジを泡立てながらら微笑まれては、俺に拒否権などない。
自分で洗う時より、力加減は物足りなさを感じたが、レンの小さな手で丁寧に磨き上げられた俺の肌は、普段よりしっとりスベスベだ。
髪を洗うにも、頭皮までマッサージしてくれて、1日の疲れが吹っ飛んだ気分だ。
レンの手で磨き上げられ、湯船に浸かり直した俺は、踊り続けて疲れて居るだろう、レンの脹脛をほぐしながら、今日の出来事を、のんびりと見えるよう、気を付けながら話していた。
その間レンは、何かを言い掛けては、気まずそうに口を閉ざすことを繰り返していた。
まさか、初夜を先送りしたい、と思って居るのか?
表面上、のんびりしている体を装ってはいるが、すでに俺の俺は臨戦体制。
勿論そんな事は、レンにもバレバレだ。
だからこそ、こうも何かを言い難そうにして居るのではないか?
ここで我慢と言われたら、俺にとっては拷問だが、こういう事は相手の気持ちを優先させべきだ。
だが・・・しかし・・・・。
「さっきから、何か言いたそうだな? どうしたんだ?」
レンの細い眉が、申し訳なさそうに下げられた。
初夜の延期を覚悟した俺に、レンはアウラとの会話をポツポツと話してくれた。
それはレンが与えられた、加護についてだった。
「・・・・それで、アレクに、すごく迷惑を掛ける事になると思って」
「そんな事を気にして居たのか?」
「そんな事って、簡単に言うけど・・・」
「君は気付いて居なかったし、怖がらせたくもなかったから黙っていたが。今までも、君を邪な目で見るものは大勢いたし、剣呑な方法で、愛し子の君に近づこうとする者も居たのだぞ?」
「う・・・そ」
「嘘じゃない。俺の番は魅力的だからな」
首筋の婚約紋に唇を滑らせると、レンは甘い吐息を吐いた。
「その人達は、どうなったの?」
「ん? 大概は俺とマークで、お引き取り願ったよ」
「それって、平和的に穏便に、よね?」
「勿論平和的に、だ。俺達が番である事を説明し、納得してもらったよ」
タチが悪い奴等は、死なない程度に、体に教え込んでから、牢ににブチ込んだが。
法的にも問題ないし。
死んでないから、平和的だろ?
「今迄より注意は必要かも知れないが、やる事は変わらない。だから気にするな」
「うん。分かった。アレクありがとう」
ホッとした顔の番に、俺の我慢も限界が近い。
「どういたしまして」
番の頬にかかった髪を指で掬い、紅く色付いた耳朶を唇で喰んだ。
「ヒャッ! くすぐったい!」
逃げようとする体を引き寄せ、婚約紋に獣歯をすべらせた。
「逃げないで。愛しい番、蜜月の始まりだ」
ホスト側の義務であり、武術に長けた愛し子でも、これではレンの体力が持たない。
そこで俺はレンを取り戻すために、宴の最後に予定していた演出を、前倒しで行うことにした。
セルジュを呼んで魔灯を消させ、何事かと騒めく客の合間を縫い、レンを取り戻した。
レン奪還の合図を送ると、使用人が持つ魔灯の明かりが、舞踏室の入り口で灯り、開かれた扉から、レンがウェディングケーキと呼ぶ、巨大なケーキが登場した。
特注のワゴンに乗せられた、巨大なケーキは、ゆるゆると舞踏室の中央へと進み、参席者はもれなく、ポカンと口を開けて巨大なケーキを見送っている。
それもその筈、塔のように聳え立つウェディングケーキは、5段重ね、セルジュの背丈程の高さが有る。
このケーキは、後ろ半分は本物そっくりな作り物、下のケーキが重さでつぶれないよう、作り物のケーキから段毎に仕切りも入れてある。
呆気に取られて居た客達も、レンと俺がケーキの前に立つと、初めて目にする巨大ケーキに歓声をあげた。
このケーキに、俺たちは二人で手を取り合いナイフを入れ、切り分けたケーキを互いに一口づつ食べさせあって、残りは他の料理と同じように、参席者に振る舞う手筈だ。
この演出はレンの故郷では伝統的ではあるが、その分使い古されても居るらしく、最近では省略するカップルも居るのだそうだ。
それでも、此方では目新しく、聳り立つ白い威容に、参席者は目を輝かせ、ロロシュに至っては、自分たちの婚姻でも使うつもりなのか、心配して様子を見に来た、料理長を目ざとく見つけると、料理長を捕まえて、あれこれ聞いて居るようだった。
今日の宴では、ロイド様の助言に加え、レンの故郷での知識がふんだんに、取り入れられている。
特にレンの中では、もてなしには美味い料理が欠かせないらしい。
用意された飲み物の種類は、俺が知る限りでも、通常用意される、倍の種類と数だ。
今までの宴で供されて来た料理は、鍋や大皿から、給仕係が取り分けるのが一般的だった。
それをレンは、陶器製のスプーンに美しく盛り付けるなどの工夫を凝らし、ほとんどの料理を一口で食べられるようにしてしまった。
それ以外にも、肉や魚を野菜と一緒に、焼いた小麦の生地で巻いたり、袋状のパンに詰めたりと、立食でも手指を汚すことがなく、また談笑の邪魔にならないような配慮がされている。
それはデザートも同様で、なるべく沢山の種類が食べられるようにと、ケーキや焼き菓子、フルーツに至るまで、全てが小さく、簡単に口に放り込める大きさになっている。
しかし、ただ小さいだけなら、不満の声も上がっただろうが、飲み物も含め、色とりどり、目にも鮮やかな料理とデザートが、舞踏室の壁を埋め尽くすほど、用意されていれば、文句の付けようが無いだろう。
やがて賑やかだった宴も、幕を閉じる時刻となった。
宴の終了に合わせ、レンと俺は客の一人一人に用意した記念品を手渡し、残った料理や酒も、希望に合わせて、手土産として馬車に積み込まれた。
招待した者の伴侶やパートナーを含めれば、百5、60名の小規模な宴だったが、送り出される客達は、初めて宴を取り仕切った、レンの手腕を褒めちぎり、こんな楽しい宴は初めてだと、口を揃えた。
「皇太后陛下のご指導の賜物です」と、レンは謙遜を見せた。
しかし、当の皇太后ロイドから ”私の助言以上の出来でした、よく頑張りましたね“ と、労いの言葉を掛けてもらい、レンも感動して居る様子だった。
残った酒と料理は、庭で騒いでいる騎士達と、使用人達で分てもらうことになって居る。
最後の客を見送り、使用人達には、酒と料理を騎士達に運んだ後は、片付けは明日の午後からでいいと、短いが休みを与え、俺が呼ぶまでは、寝室のある2階への立ち入りも、禁じてある。
刻は深夜、宮の庭園からは、騎士達の陽気な歌声と、笑い声が聞こえてくる。
酒豪揃いの騎士達だ、今夜の宴会は明け方まで続くことだろう。
体力馬鹿の騎士達とは違い、早朝から働き詰めの使用人達は、体力の限界を迎えたのだろう。
少し前まで聞こえていた、笑い声も今は途絶え、宮の中は静寂に包まれている
これで、漸く蜜月に入ることが出来る。
レンが衣装を脱ぐのを手伝い、先に風呂に向かわせた俺は、サイドテーブルに、用意されたものを確認し、必要なものを設置してから、レンを追って風呂に向かった。
先に風呂に入って居たレンは、すでに髪と体を清めた後で、湯船に浸かり、ぼんやりと天井を見上げていた。
「ようやく終わったな」
「終わりましたね~」
そう言ったレンは、体を清めようとする俺の手から、スポンジを取り上げた。
「今日は、私が洗ってあげます」
「疲れて居るだろ? 自分でやるよ」
「私がやりたいの。私の楽しみを取らないで。 ねっ?」
モシャモシャと、スポンジを泡立てながらら微笑まれては、俺に拒否権などない。
自分で洗う時より、力加減は物足りなさを感じたが、レンの小さな手で丁寧に磨き上げられた俺の肌は、普段よりしっとりスベスベだ。
髪を洗うにも、頭皮までマッサージしてくれて、1日の疲れが吹っ飛んだ気分だ。
レンの手で磨き上げられ、湯船に浸かり直した俺は、踊り続けて疲れて居るだろう、レンの脹脛をほぐしながら、今日の出来事を、のんびりと見えるよう、気を付けながら話していた。
その間レンは、何かを言い掛けては、気まずそうに口を閉ざすことを繰り返していた。
まさか、初夜を先送りしたい、と思って居るのか?
表面上、のんびりしている体を装ってはいるが、すでに俺の俺は臨戦体制。
勿論そんな事は、レンにもバレバレだ。
だからこそ、こうも何かを言い難そうにして居るのではないか?
ここで我慢と言われたら、俺にとっては拷問だが、こういう事は相手の気持ちを優先させべきだ。
だが・・・しかし・・・・。
「さっきから、何か言いたそうだな? どうしたんだ?」
レンの細い眉が、申し訳なさそうに下げられた。
初夜の延期を覚悟した俺に、レンはアウラとの会話をポツポツと話してくれた。
それはレンが与えられた、加護についてだった。
「・・・・それで、アレクに、すごく迷惑を掛ける事になると思って」
「そんな事を気にして居たのか?」
「そんな事って、簡単に言うけど・・・」
「君は気付いて居なかったし、怖がらせたくもなかったから黙っていたが。今までも、君を邪な目で見るものは大勢いたし、剣呑な方法で、愛し子の君に近づこうとする者も居たのだぞ?」
「う・・・そ」
「嘘じゃない。俺の番は魅力的だからな」
首筋の婚約紋に唇を滑らせると、レンは甘い吐息を吐いた。
「その人達は、どうなったの?」
「ん? 大概は俺とマークで、お引き取り願ったよ」
「それって、平和的に穏便に、よね?」
「勿論平和的に、だ。俺達が番である事を説明し、納得してもらったよ」
タチが悪い奴等は、死なない程度に、体に教え込んでから、牢ににブチ込んだが。
法的にも問題ないし。
死んでないから、平和的だろ?
「今迄より注意は必要かも知れないが、やる事は変わらない。だから気にするな」
「うん。分かった。アレクありがとう」
ホッとした顔の番に、俺の我慢も限界が近い。
「どういたしまして」
番の頬にかかった髪を指で掬い、紅く色付いた耳朶を唇で喰んだ。
「ヒャッ! くすぐったい!」
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