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エンドロールの後も人生は続きます
華燭の典
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「大した事では有りません。候補者達と、個別に茶会を開くから、そこに貴方達も同席するだけで良いのです」
「それだけ? 茶を飲むだけで、人柄が分かりますか?」
不躾な質問に、ロイド様の切長な目が、スーっと眇められた。
「貴方、茶会を舐めて居ますね?」
舐めるも何も、菓子を食いながら茶を飲んで、噂ばなしに興じるふりで、相手の粗探しをする場だろう?
そんな所で、本心を晒す奴がいるか?
「本当に貴方は何も分かって居ない。 良いですか? 甘いお菓子も、香り高いお茶も、相手の隠し事や弱点を、探るための小道具に過ぎません。些細な一言、何気ない言葉尻から、相手の真意を悟り、いかに自分が優位に立つか。社交場は戦場です」
「それは、よく存じておりますが、その様な場で、御令息達が、本心を見せるとも思えませんが」
「そう!! そこが問題なのです!!」
ジャッっと扇とは思えない音を立て、閉じられた扇が、ロイド様の白い手の中で、ビシリと鳴り、それと同時に、親父殿の肩がぴくりと跳ねた。
ロイド様が怖いのは、親父殿も一緒か。
親父殿の場合は自業自得、長きに渡る恨みつらみは、そう簡単には晴れんだろう。
こうやって、何事もなかったかの様に、振る舞って貰えるだけでも、御の字だ。
「今までも、候補者を集め、何度か茶会などの交流の場を、設けた事が有るのです。ですが私やアーノルドが相手だと、皆、猫を被って、お定まりの、同じ様な受け答えしかしなくてねぇ・・・」
ふむ、確かにそれだと、可もなく不可もなくで、判断しにくいな。
「本当に退屈で、あれなら、足の引っ張り合いの修羅場の方が、まだ面白いのだけれどね」
おいおい。
穏やかじゃないな。
皇太后は刺激に飢えて居るのか?
息子の見合いで、遊ぶ気か?
「仰りたい事は分かりましたが、俺とレンでなくとも良いのでは?」
「他の者では、さして変わりはないでしょうね。貴方達のような、強烈な個性があった方が、ボロが出やすい。それに、貴方を恐れる様では、話になりません」
俺が怖がられるのは、毎度のことだろ?
それ以前に、皇太后ともあろうお方が、ボロとか言うなよ。
「何より皇兄とその伴侶として、弟の伴侶候補との顔合わせは必要でしょう」
「そこまで仰るなら、お引き受けしましょう。但し」
見下ろす瞳に圧を込めると、ロイド様の喉がゴクリと鳴った。
「俺達の 休暇が終わってから にして頂きたい」
「休暇・・・貴方、私が獣人の蜜月を邪魔する様な、野暮な人間だと思っているの?」
「ウィリアムがそうだったので、念の為です」
肩を竦めて見せる俺に、ロイド様は「あの子は、そういう子でしたね」と、しんみり呟いた。
「ええ。そういう奴でした」
湿っぽくなった、場の空気を払う様に、庭園から、一際大きな歓声が聞こえて来た。
楽しそうにしていたレンも、驚いて窓の方に目を向けている。
「どうやら部下達が、はめを外し過ぎて居るようです。挨拶がてら注意して来ますので、レンを連れて行っても宜しいか?」
「伴侶が揃って挨拶するのが筋でしょう。彼らはよく働いてくれています。労ってお上げなさい」
一礼して場を離れようとする俺に、親父殿の縋るような視線が絡んできたが、夫夫関係の修復は本人達の努力次第。
親父殿には、精々頑張って貰いたい。
「今いいか?」
「アレク! 外のみんなも楽しんでくれてるみたいね!」
「あいつらにも挨拶に行こうと思うのだが、一緒に来てくれるか?」
「もちろん!」
明るい返事をくれた番だが、抱き上げようとする手を、止められてしまった。
「どうした?」
「だって・・・」
恥じらう番の視線の先に、本日の記録係、魔道具を抱えたローガンの姿があった。
「あぁ。なら移動の時は止めておけば良いだろう?昼間の雨で、泥濘も多い。衣装が汚れてしまうぞ?」
「あっそっか。 すみませんローガンさん、アレクのご挨拶だけ撮ってくれますか?」
せっかくレンの姿を留めて置ける道具があるのだ、余す事なく記録しておきたい。
止めるなよ。とレンの頭越しに圧をかけると、ローガンは、レンではなく俺と視線を合わせて、頭を下げた。
これでローガンは、記録を止めずに撮り続けるだろう。
普段はレン第一のローガンだが、大事な主人の、動く写し絵を記録出来る魔道具だ。
顔には出さないが、ローガンも思いの外気に入って居るらしい。
レンには悪いが、今日の思い出は、全てマルっと、記録させてもらう。
後でバレたら、怒られるかもしれんが、その時はその時だ。
庭園の天幕に近づくと、呑めや歌えのどんちゃん騒ぎだった。
第2騎士団は、魔物の討伐を生業にしている、過酷な職場だ。
死と隣り合わせで生きる彼らには、息抜きが必要だ。
特に今日の様なめでたい日には、存分に楽しんでもらいたい。
天幕に入ると、騎士達からの祝いの言葉が飛び交い、酒の入ったカップを押し付けられ、他の天幕からも、部下達が押し寄せて来た。
こうなったら、挨拶どころではない。
次々に押し付けられる、酒を飲み干す俺に、見かねたレンが、祝いの歌を “みんなで一緒に唄おう” と持ちかけた。
レンの提案に酔っ払い軍団は、大盛り上がり。
レンは、歌に合わせた簡単な振り付けを、騎士達に指導すると、明るく陽気な旋律の、異界の歌を歌い始めた。
異界の言葉は分からないが、テンポの良い歌と、振り付けは騎士達も気に入ったらしく、レンは同じ歌を4回も歌わされていた。
レンが教えた可愛らしい振り付けが、幸せを呼ぶ呪いだと知ると、むくつけき大男の集団が、可愛らしく踊るという、他では見られない、カオスな光景が繰り広げられ、最後には、音だけで歌詞を覚えた、あやしい歌声の大合唱となった。
この時レンが歌った、歌のサビの部分が、レンが教えた振り付けと共に、清めの呪いとして、後に帝国中に広がって行くのだが、それはまた別の話だ。
騎士達が投げ掛ける祝辞を背に、宮の舞踏室に戻ると、今度はアーノルドから、早くダンスを踊れ、とせっつかれた。
招待した将校達が、伴侶やパートナーと踊りたくて、痺れを切らせて居るというのだ。
確かに主役の俺達がファーストダンスを踊らなければ、他の参席者が勝手に踊ることは出来ない。
天幕に向かう前に、済ませておけば良かったと、二人で反省することしきりだ。
参席者の注目を集める中、俺とレンは二曲続けて踊り、3曲目は、クレイオスにレンを攫われてしまった。
さっきまで舞踏室の片隅で、酒を飲んでいたと思っていたのだが、いつの間に近づいて来たのだろうか?
ドラゴンがダンスを踊れるのか?
その疑念は、クレイオスがステップを踏み出した瞬間に掻き消された。
クレイオスのダンスは優雅で、リードも巧みだった。
流石は年の功と言うところか。
無駄に長生きして居るわけでも無さそうだ。
曲が変わる度、レンは皇家御一行を始め、主だった参席者の面々に手渡され、一方俺とお踊りたいと思う者など、いる訳もなく。
ホストの礼儀として、ロイド様と一曲踊ったきりだ。
「そこまで嫌そうにしなくても」
ロイド様には嫌みを言われたが、俺はレン以外と踊りたいとは、これぽっちも思って居ないから、皇太后の放つ圧も無視を決め込んだ。
ダンスを習ったことがないゲオルグは、レンと踊れないことを、本気で悔しがっていたが、ダンスを習ったとして、コイツにだけは、レンと踊る許可を一生与えるつもりは無い。
まぁ、夢を見るのは勝手だ。
お前は叶わぬ夢を一生見続けるがいい。
等と意地の悪い考えを持つ、俺を許してほしい。
社交の礼儀やマナーは、俺の様な嫉妬深い獣人には、拷問に近い。
何せ、大事な番の身体に、他のオスが触れるのだ、荒れ狂う嫉妬心を面に出さない様にするだけで、一苦労だ。
それにしても、いい加減レンを解放してくれないだろうか。
待ち焦がれた 初夜 を前に、レンが疲れ果ててしまったらどうしてくれる!!
「それだけ? 茶を飲むだけで、人柄が分かりますか?」
不躾な質問に、ロイド様の切長な目が、スーっと眇められた。
「貴方、茶会を舐めて居ますね?」
舐めるも何も、菓子を食いながら茶を飲んで、噂ばなしに興じるふりで、相手の粗探しをする場だろう?
そんな所で、本心を晒す奴がいるか?
「本当に貴方は何も分かって居ない。 良いですか? 甘いお菓子も、香り高いお茶も、相手の隠し事や弱点を、探るための小道具に過ぎません。些細な一言、何気ない言葉尻から、相手の真意を悟り、いかに自分が優位に立つか。社交場は戦場です」
「それは、よく存じておりますが、その様な場で、御令息達が、本心を見せるとも思えませんが」
「そう!! そこが問題なのです!!」
ジャッっと扇とは思えない音を立て、閉じられた扇が、ロイド様の白い手の中で、ビシリと鳴り、それと同時に、親父殿の肩がぴくりと跳ねた。
ロイド様が怖いのは、親父殿も一緒か。
親父殿の場合は自業自得、長きに渡る恨みつらみは、そう簡単には晴れんだろう。
こうやって、何事もなかったかの様に、振る舞って貰えるだけでも、御の字だ。
「今までも、候補者を集め、何度か茶会などの交流の場を、設けた事が有るのです。ですが私やアーノルドが相手だと、皆、猫を被って、お定まりの、同じ様な受け答えしかしなくてねぇ・・・」
ふむ、確かにそれだと、可もなく不可もなくで、判断しにくいな。
「本当に退屈で、あれなら、足の引っ張り合いの修羅場の方が、まだ面白いのだけれどね」
おいおい。
穏やかじゃないな。
皇太后は刺激に飢えて居るのか?
息子の見合いで、遊ぶ気か?
「仰りたい事は分かりましたが、俺とレンでなくとも良いのでは?」
「他の者では、さして変わりはないでしょうね。貴方達のような、強烈な個性があった方が、ボロが出やすい。それに、貴方を恐れる様では、話になりません」
俺が怖がられるのは、毎度のことだろ?
それ以前に、皇太后ともあろうお方が、ボロとか言うなよ。
「何より皇兄とその伴侶として、弟の伴侶候補との顔合わせは必要でしょう」
「そこまで仰るなら、お引き受けしましょう。但し」
見下ろす瞳に圧を込めると、ロイド様の喉がゴクリと鳴った。
「俺達の 休暇が終わってから にして頂きたい」
「休暇・・・貴方、私が獣人の蜜月を邪魔する様な、野暮な人間だと思っているの?」
「ウィリアムがそうだったので、念の為です」
肩を竦めて見せる俺に、ロイド様は「あの子は、そういう子でしたね」と、しんみり呟いた。
「ええ。そういう奴でした」
湿っぽくなった、場の空気を払う様に、庭園から、一際大きな歓声が聞こえて来た。
楽しそうにしていたレンも、驚いて窓の方に目を向けている。
「どうやら部下達が、はめを外し過ぎて居るようです。挨拶がてら注意して来ますので、レンを連れて行っても宜しいか?」
「伴侶が揃って挨拶するのが筋でしょう。彼らはよく働いてくれています。労ってお上げなさい」
一礼して場を離れようとする俺に、親父殿の縋るような視線が絡んできたが、夫夫関係の修復は本人達の努力次第。
親父殿には、精々頑張って貰いたい。
「今いいか?」
「アレク! 外のみんなも楽しんでくれてるみたいね!」
「あいつらにも挨拶に行こうと思うのだが、一緒に来てくれるか?」
「もちろん!」
明るい返事をくれた番だが、抱き上げようとする手を、止められてしまった。
「どうした?」
「だって・・・」
恥じらう番の視線の先に、本日の記録係、魔道具を抱えたローガンの姿があった。
「あぁ。なら移動の時は止めておけば良いだろう?昼間の雨で、泥濘も多い。衣装が汚れてしまうぞ?」
「あっそっか。 すみませんローガンさん、アレクのご挨拶だけ撮ってくれますか?」
せっかくレンの姿を留めて置ける道具があるのだ、余す事なく記録しておきたい。
止めるなよ。とレンの頭越しに圧をかけると、ローガンは、レンではなく俺と視線を合わせて、頭を下げた。
これでローガンは、記録を止めずに撮り続けるだろう。
普段はレン第一のローガンだが、大事な主人の、動く写し絵を記録出来る魔道具だ。
顔には出さないが、ローガンも思いの外気に入って居るらしい。
レンには悪いが、今日の思い出は、全てマルっと、記録させてもらう。
後でバレたら、怒られるかもしれんが、その時はその時だ。
庭園の天幕に近づくと、呑めや歌えのどんちゃん騒ぎだった。
第2騎士団は、魔物の討伐を生業にしている、過酷な職場だ。
死と隣り合わせで生きる彼らには、息抜きが必要だ。
特に今日の様なめでたい日には、存分に楽しんでもらいたい。
天幕に入ると、騎士達からの祝いの言葉が飛び交い、酒の入ったカップを押し付けられ、他の天幕からも、部下達が押し寄せて来た。
こうなったら、挨拶どころではない。
次々に押し付けられる、酒を飲み干す俺に、見かねたレンが、祝いの歌を “みんなで一緒に唄おう” と持ちかけた。
レンの提案に酔っ払い軍団は、大盛り上がり。
レンは、歌に合わせた簡単な振り付けを、騎士達に指導すると、明るく陽気な旋律の、異界の歌を歌い始めた。
異界の言葉は分からないが、テンポの良い歌と、振り付けは騎士達も気に入ったらしく、レンは同じ歌を4回も歌わされていた。
レンが教えた可愛らしい振り付けが、幸せを呼ぶ呪いだと知ると、むくつけき大男の集団が、可愛らしく踊るという、他では見られない、カオスな光景が繰り広げられ、最後には、音だけで歌詞を覚えた、あやしい歌声の大合唱となった。
この時レンが歌った、歌のサビの部分が、レンが教えた振り付けと共に、清めの呪いとして、後に帝国中に広がって行くのだが、それはまた別の話だ。
騎士達が投げ掛ける祝辞を背に、宮の舞踏室に戻ると、今度はアーノルドから、早くダンスを踊れ、とせっつかれた。
招待した将校達が、伴侶やパートナーと踊りたくて、痺れを切らせて居るというのだ。
確かに主役の俺達がファーストダンスを踊らなければ、他の参席者が勝手に踊ることは出来ない。
天幕に向かう前に、済ませておけば良かったと、二人で反省することしきりだ。
参席者の注目を集める中、俺とレンは二曲続けて踊り、3曲目は、クレイオスにレンを攫われてしまった。
さっきまで舞踏室の片隅で、酒を飲んでいたと思っていたのだが、いつの間に近づいて来たのだろうか?
ドラゴンがダンスを踊れるのか?
その疑念は、クレイオスがステップを踏み出した瞬間に掻き消された。
クレイオスのダンスは優雅で、リードも巧みだった。
流石は年の功と言うところか。
無駄に長生きして居るわけでも無さそうだ。
曲が変わる度、レンは皇家御一行を始め、主だった参席者の面々に手渡され、一方俺とお踊りたいと思う者など、いる訳もなく。
ホストの礼儀として、ロイド様と一曲踊ったきりだ。
「そこまで嫌そうにしなくても」
ロイド様には嫌みを言われたが、俺はレン以外と踊りたいとは、これぽっちも思って居ないから、皇太后の放つ圧も無視を決め込んだ。
ダンスを習ったことがないゲオルグは、レンと踊れないことを、本気で悔しがっていたが、ダンスを習ったとして、コイツにだけは、レンと踊る許可を一生与えるつもりは無い。
まぁ、夢を見るのは勝手だ。
お前は叶わぬ夢を一生見続けるがいい。
等と意地の悪い考えを持つ、俺を許してほしい。
社交の礼儀やマナーは、俺の様な嫉妬深い獣人には、拷問に近い。
何せ、大事な番の身体に、他のオスが触れるのだ、荒れ狂う嫉妬心を面に出さない様にするだけで、一苦労だ。
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