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エンドロールの後も人生は続きます
いよいよ本番
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のんびりとホールに入って来たパフォスとその伴侶は、足を止め、今日の為に活けられた花を眺めながら、穏やかに会話をしている。
本来、ホストである俺に挨拶をする前に、二人で会話を楽しむのはマナー違反だが、パフォスの伴侶は、ヒグマの獣人だ。
ヒグマの獣人は種族の習性で、この時期は、あまり体調が優れ無いと聞く。
パフォスの伴侶も、晩秋から春までは、ほとんど外出する事なく、自宅でまったりと過ごす事が常らしい。
それを押して参列してくれるのだから、いちいち目くじらを立てる方が、如何かしているだろう。
それに、長年連れ添った、初老の番同士が纏う穏やかな雰囲気は、俺もレンと将来こうありたいと思える姿だった。
伴侶を気遣いながら、ゆっくり歩くパフォスに、俺の方から歩み寄った。
体調が優れない相手を、無理に歩かせる必要はないからな。
祝いを述べる二人に、参列への感謝を述べ、早速神殿へ向かう事にした。
「神殿に、簡単だが茶菓を用意させている、転移で具合が悪くなるかもしれん、向こうに着いたら、式まではゆっくりして居てくれ」
「ご配慮痛み入ります。うちの番は、ただ寝ぼけているだけで、至って健康ですから、ご心配には及びません」
確かに、冬眠は病ではないが、眠気と戦うのも、一苦労だと思うぞ?
そう言えば、ロロシュは蛇のくせに、冬眠しなくていいのか?
去年の今頃も普通に動いて居たし、そこら辺がどうなっているのか、少し気に・・・。
草臥れたおっさんの習性なんて、どうでもいいな。
レンの魔道具もある、どうにもならなくなったら言って来るだろう。
「転移するぞ! 叔父上はこちらに来て下さい」
侯爵はギクシャクとした、妙な動きをして居たが、初めて使う魔道具に緊張しているだけだろう、と解釈し、魔力を流したスクロールを破いた。
スクロールは問題なく機能し、俺たちは木枯らしが吹く曇天の皇都から、麗らかな春の日差しに輝く、クレイオスの神殿へ到着した。
心配していた、転移による魔力酔いを起こした者も居らず、一安心だ。
神殿の庭園は、以前に見た生垣の緑が、芳しい香りを漂わせる花壇に作り替えられ、石像も花で飾られている。
ミーネのクレイオスの神殿は、空間ごとクレイオスが創り出した場所だ。
クレイオスにとっては、空間の内部を創り変える事など、造作もない事なのだろう。
初めて此処を訪れた、パフォスや侯爵は、庭園の美しさに見惚れていたが、以前の様子を知っているロロシュ達は “過保護だなぁ” と苦笑いだった。
神殿前の庭園には、純白の天幕が張られ、中には茶菓の用意だけでなく、魔力酔いを起こした者のために、寝椅子まで準備されて居た。
侯爵とパフォス夫夫には、この天幕で待機してもらう様に告げ、俺は会場となる礼拝堂へ足を向けた。
礼拝堂の中も、庭園と同じ様に花で飾られ、ステンドグラスを通した陽の光が、祭壇の上で踊っているように見えた。
儀仗兵として派遣したうちの騎士に、クレイオスの居場所を聞くと、レンと一緒に奥の院に行くと言って居たそうだ。
おそらくレンは、式の前にアウラ神へ、祈りを捧げに行ったのだろう。
アウラは大厄災前、レンにマイオールの魔獣の森に行けと言ったきり、いまだにレンの呼びかけに応えていない。
クレイオスは “神にも事情があるのだ” と言うばかりで、レンはあれ以来、ずっとアウラを心配し続けている。
今日もアウラが、レンの呼びかけに応えなければ、俺の番は悲しい思いをしているかも知れない。
そう思うと、居てもたっても居られず、自然と俺の足は奥の院へ向かっていた。
大股で風を切って向かった奥の院の前には、正装したセルジュが立っていた。
中に入ろうとする俺を、セルジュが両手を広げて押し留めた。
「クレイオス様から、閣下が来ても中に入れるな、と言われています。それに式の前に、伴侶となられる方の衣装を見ると、幸せになれないって言われています。閣下はそれでも良いのですか?」
「おいおい、別に衣装を覗き見しようなんて、思ってないぞ?」
目を三角にして、俺の背中を必死に押すセルジュに、思わず笑ってしまいそうになった。
「と・に・か・く、ダメなものはダメです。大人しく天幕か礼拝堂で待って居て・く・だ・さ・い!」
恩人のセルジュに、こう迄言われては、無理に押し通ることも出来ず、言うことを聞く以外ない。
一抹の不安を感じながらも、俺は言われた通り天幕に戻り、式の開始を待つ事にした。
しかし天幕に戻ると、上皇御一行が到着しており、ロイド様に開口一番。
「式の前に伴侶の所へ押し掛けるとは、はしたないですよ」
と叱られてしまった。
ロイド様の勢いに乗っかった、アーノルドは、「母上、兄上は嬉しくて待ち切れなかったのです、勘弁して差し上げて」と、小憎らしくニヤついている。
別に、待ち切れなかった訳でも、衣装が見たかった訳でもない。
勝手に言ってろ。
不貞腐れた気分で、ローガンが用意した茶を啜る鼻先に、潮の香りが流れて来た。
香りに誘われ目を向けると、赤銅色に日焼けした顔の雄が二人、満面の笑みを浮かべ、近づいて来る所だった。
「よう!クロムウェル」
「ランバート。よく来てくれた。感謝する」
「礼には及ばんよ。こっちこそ、婚約式に出られず、すまなかった」
握手を交わし、人懐っこい瞳に、白い歯を見せてニッカリと笑う姿が、無駄に清々しく、キラリと光る真っ白な歯が、目に染みる。
そうだった。
コイツは陰気な俺とは真逆の、太陽の光が似合う雄だった。
「堅物のお前が、俺より先に番を見つけたってだけで驚きだったが、その後噂で、お前がすっかり骨抜きなっている、と砦の奴等から聞いた時は、海の上で腹を抱えて笑ったよ」
「そうか?」
「そうさ。しかも相手は美貌と評判の愛し子様と来ればなぁ、是が非でも、この目で確かめなくてはな?」
ニヤリ と口の端を引き上げるランバートに、鼻を鳴らし返した。
「何を聞いたか知らんが、俺の番は噂の数万倍は美しいぞ?」
「なっ!! お前、冗談も言えるようになったのか!」
“番を得るとは素晴らしいな!!”
と肩をバンバン叩かれたが、俺は冗談など言って居ないのだが?
そこへゲオルグが、やって来ておざなりな挨拶をしたかと思えば・・・。
「聞いてくれよ!俺たちより閣下が先に婚姻とか、マジでありえねぇだろ?しかも愛し子は、めちゃくちゃ可愛いんだぜ?! 酷いと思わねぇか?」
何言ってんだこいつ。
まずは自分の不作法を省みろ。
もう一度、教育が必要か?
そうこうする内、モーガン一家が到着し、ランバートと同じように挨拶を交わし合った。
モーガンの伴侶のナディーは、誰かを見つけたようで、挨拶もそこそこに、息子のカールを連れて場を離れていった。
どこに行くのかと目で追っていると、その先に居たのは、ミュラーと伴侶のザックだった。
ザックの隣に立っている仏頂面の少年が、反抗期の息子だろう。
ザックとナディーも騎士の伴侶同士、積もる話があるらしく、子供そっちのけで、お喋り全開だ。
姦しい事この上ないが、ザックは儀仗兵の団員と先乗りしてくれ、ここの準備を手伝って貰っている。
後でレンと二人で、礼を言いに行かなければいかんな。
麗らかな日差しの中、談笑する俺達に、儀仗兵が、礼拝堂に入るように促してきた。
気が付くと、レンの付き添い役の、侯爵の姿も見えなくなっている。
高まる緊張にゴクリと喉を鳴らし、指を入れて襟を引く俺に、ランバートとモーガンが気付いた。
「ほら。頑張れがんばれ」と、ランバートにまた肩を叩かれ、モーガンからは、生暖かい視線を送られ、なんとなく、くすぐったい心持ちになった。
参列者と共に、ゾロゾロと入った礼拝堂では、祭壇の前に白い長衣を着たクレイオスが立って居た。
ステンドグラスから差し込む光に、長衣に施された銀糸が煌めき、この俺でさえ、額突きたくなる程の神々しさだ。
空気の読めないゲオルグが ”あれが本当にドラゴンかよ?!“ 等と大声で騒いでいる。
これでは、 モーガンの息子の方が、よっぽど礼儀を弁えているではないか。
本気でマナー講師を付けようかと、痛むこめかみを押さえていると、あまりの不作法を見かねたのか、ランバートに頭を張り倒されていた。
ランバートの剛腕のお陰で、ようやく礼拝堂らしい静寂が齎され、やれやれだ。
本来、ホストである俺に挨拶をする前に、二人で会話を楽しむのはマナー違反だが、パフォスの伴侶は、ヒグマの獣人だ。
ヒグマの獣人は種族の習性で、この時期は、あまり体調が優れ無いと聞く。
パフォスの伴侶も、晩秋から春までは、ほとんど外出する事なく、自宅でまったりと過ごす事が常らしい。
それを押して参列してくれるのだから、いちいち目くじらを立てる方が、如何かしているだろう。
それに、長年連れ添った、初老の番同士が纏う穏やかな雰囲気は、俺もレンと将来こうありたいと思える姿だった。
伴侶を気遣いながら、ゆっくり歩くパフォスに、俺の方から歩み寄った。
体調が優れない相手を、無理に歩かせる必要はないからな。
祝いを述べる二人に、参列への感謝を述べ、早速神殿へ向かう事にした。
「神殿に、簡単だが茶菓を用意させている、転移で具合が悪くなるかもしれん、向こうに着いたら、式まではゆっくりして居てくれ」
「ご配慮痛み入ります。うちの番は、ただ寝ぼけているだけで、至って健康ですから、ご心配には及びません」
確かに、冬眠は病ではないが、眠気と戦うのも、一苦労だと思うぞ?
そう言えば、ロロシュは蛇のくせに、冬眠しなくていいのか?
去年の今頃も普通に動いて居たし、そこら辺がどうなっているのか、少し気に・・・。
草臥れたおっさんの習性なんて、どうでもいいな。
レンの魔道具もある、どうにもならなくなったら言って来るだろう。
「転移するぞ! 叔父上はこちらに来て下さい」
侯爵はギクシャクとした、妙な動きをして居たが、初めて使う魔道具に緊張しているだけだろう、と解釈し、魔力を流したスクロールを破いた。
スクロールは問題なく機能し、俺たちは木枯らしが吹く曇天の皇都から、麗らかな春の日差しに輝く、クレイオスの神殿へ到着した。
心配していた、転移による魔力酔いを起こした者も居らず、一安心だ。
神殿の庭園は、以前に見た生垣の緑が、芳しい香りを漂わせる花壇に作り替えられ、石像も花で飾られている。
ミーネのクレイオスの神殿は、空間ごとクレイオスが創り出した場所だ。
クレイオスにとっては、空間の内部を創り変える事など、造作もない事なのだろう。
初めて此処を訪れた、パフォスや侯爵は、庭園の美しさに見惚れていたが、以前の様子を知っているロロシュ達は “過保護だなぁ” と苦笑いだった。
神殿前の庭園には、純白の天幕が張られ、中には茶菓の用意だけでなく、魔力酔いを起こした者のために、寝椅子まで準備されて居た。
侯爵とパフォス夫夫には、この天幕で待機してもらう様に告げ、俺は会場となる礼拝堂へ足を向けた。
礼拝堂の中も、庭園と同じ様に花で飾られ、ステンドグラスを通した陽の光が、祭壇の上で踊っているように見えた。
儀仗兵として派遣したうちの騎士に、クレイオスの居場所を聞くと、レンと一緒に奥の院に行くと言って居たそうだ。
おそらくレンは、式の前にアウラ神へ、祈りを捧げに行ったのだろう。
アウラは大厄災前、レンにマイオールの魔獣の森に行けと言ったきり、いまだにレンの呼びかけに応えていない。
クレイオスは “神にも事情があるのだ” と言うばかりで、レンはあれ以来、ずっとアウラを心配し続けている。
今日もアウラが、レンの呼びかけに応えなければ、俺の番は悲しい思いをしているかも知れない。
そう思うと、居てもたっても居られず、自然と俺の足は奥の院へ向かっていた。
大股で風を切って向かった奥の院の前には、正装したセルジュが立っていた。
中に入ろうとする俺を、セルジュが両手を広げて押し留めた。
「クレイオス様から、閣下が来ても中に入れるな、と言われています。それに式の前に、伴侶となられる方の衣装を見ると、幸せになれないって言われています。閣下はそれでも良いのですか?」
「おいおい、別に衣装を覗き見しようなんて、思ってないぞ?」
目を三角にして、俺の背中を必死に押すセルジュに、思わず笑ってしまいそうになった。
「と・に・か・く、ダメなものはダメです。大人しく天幕か礼拝堂で待って居て・く・だ・さ・い!」
恩人のセルジュに、こう迄言われては、無理に押し通ることも出来ず、言うことを聞く以外ない。
一抹の不安を感じながらも、俺は言われた通り天幕に戻り、式の開始を待つ事にした。
しかし天幕に戻ると、上皇御一行が到着しており、ロイド様に開口一番。
「式の前に伴侶の所へ押し掛けるとは、はしたないですよ」
と叱られてしまった。
ロイド様の勢いに乗っかった、アーノルドは、「母上、兄上は嬉しくて待ち切れなかったのです、勘弁して差し上げて」と、小憎らしくニヤついている。
別に、待ち切れなかった訳でも、衣装が見たかった訳でもない。
勝手に言ってろ。
不貞腐れた気分で、ローガンが用意した茶を啜る鼻先に、潮の香りが流れて来た。
香りに誘われ目を向けると、赤銅色に日焼けした顔の雄が二人、満面の笑みを浮かべ、近づいて来る所だった。
「よう!クロムウェル」
「ランバート。よく来てくれた。感謝する」
「礼には及ばんよ。こっちこそ、婚約式に出られず、すまなかった」
握手を交わし、人懐っこい瞳に、白い歯を見せてニッカリと笑う姿が、無駄に清々しく、キラリと光る真っ白な歯が、目に染みる。
そうだった。
コイツは陰気な俺とは真逆の、太陽の光が似合う雄だった。
「堅物のお前が、俺より先に番を見つけたってだけで驚きだったが、その後噂で、お前がすっかり骨抜きなっている、と砦の奴等から聞いた時は、海の上で腹を抱えて笑ったよ」
「そうか?」
「そうさ。しかも相手は美貌と評判の愛し子様と来ればなぁ、是が非でも、この目で確かめなくてはな?」
ニヤリ と口の端を引き上げるランバートに、鼻を鳴らし返した。
「何を聞いたか知らんが、俺の番は噂の数万倍は美しいぞ?」
「なっ!! お前、冗談も言えるようになったのか!」
“番を得るとは素晴らしいな!!”
と肩をバンバン叩かれたが、俺は冗談など言って居ないのだが?
そこへゲオルグが、やって来ておざなりな挨拶をしたかと思えば・・・。
「聞いてくれよ!俺たちより閣下が先に婚姻とか、マジでありえねぇだろ?しかも愛し子は、めちゃくちゃ可愛いんだぜ?! 酷いと思わねぇか?」
何言ってんだこいつ。
まずは自分の不作法を省みろ。
もう一度、教育が必要か?
そうこうする内、モーガン一家が到着し、ランバートと同じように挨拶を交わし合った。
モーガンの伴侶のナディーは、誰かを見つけたようで、挨拶もそこそこに、息子のカールを連れて場を離れていった。
どこに行くのかと目で追っていると、その先に居たのは、ミュラーと伴侶のザックだった。
ザックの隣に立っている仏頂面の少年が、反抗期の息子だろう。
ザックとナディーも騎士の伴侶同士、積もる話があるらしく、子供そっちのけで、お喋り全開だ。
姦しい事この上ないが、ザックは儀仗兵の団員と先乗りしてくれ、ここの準備を手伝って貰っている。
後でレンと二人で、礼を言いに行かなければいかんな。
麗らかな日差しの中、談笑する俺達に、儀仗兵が、礼拝堂に入るように促してきた。
気が付くと、レンの付き添い役の、侯爵の姿も見えなくなっている。
高まる緊張にゴクリと喉を鳴らし、指を入れて襟を引く俺に、ランバートとモーガンが気付いた。
「ほら。頑張れがんばれ」と、ランバートにまた肩を叩かれ、モーガンからは、生暖かい視線を送られ、なんとなく、くすぐったい心持ちになった。
参列者と共に、ゾロゾロと入った礼拝堂では、祭壇の前に白い長衣を着たクレイオスが立って居た。
ステンドグラスから差し込む光に、長衣に施された銀糸が煌めき、この俺でさえ、額突きたくなる程の神々しさだ。
空気の読めないゲオルグが ”あれが本当にドラゴンかよ?!“ 等と大声で騒いでいる。
これでは、 モーガンの息子の方が、よっぽど礼儀を弁えているではないか。
本気でマナー講師を付けようかと、痛むこめかみを押さえていると、あまりの不作法を見かねたのか、ランバートに頭を張り倒されていた。
ランバートの剛腕のお陰で、ようやく礼拝堂らしい静寂が齎され、やれやれだ。
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