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エンドロールの後も人生は続きます
黄門様?
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たった一人の母との別れに、俺は泣くどころか、何も感じなかった。
俺の隣でさめざめと涙を流すレンの方が、実の親子に見えたのではないだろうか。
母とマシュー様の間に何が有ったのか、何故母があのような狂気じみた行いをしたのか、憶測はできても本当の理由が分からない事も、心に蓋をする原因だったのかも知れない。
親父殿とシルベスター侯にも、二人の間で何が有ったのか、知っている事を教えて欲しい、と頼んだのだが、親父殿は「リリーには夢を見せてもらった」としか言わず、侯爵は「葬儀が終わってから話す」と言われただけだった。
葬儀も終わり、愛し子目当てに居残っていた親族をなんとか追い返し、漸く約束通り侯爵から話を聞くことが出来る。
しかし侯爵から母の話を聞く前に、俺には片付けなければならない問題があった。
俺たちが腰を落ち着けたのは、母の城の来客用の離れだ。
母亡き今、領地を相続したのは俺だ。
その領主である俺が、幼い頃を過ごした城に入る事もできず、来客用の離れで過ごしているのには訳がある。
先ず、城を管理するべき家令も執事も存在せず、使用人の数も、城の規模に全く足りていない状態だった。
当然城は荒れていた、葬儀の準備の為、先に城を訪れた侯爵から、自分の使用人に準備をさせるが、葬儀には間に合わないかも知れないと、それに見知った調度品も紛失しているようだ、と連絡が来るほどだった。
そこで俺は、あえて城には手を付けず、離れを利用するよう侯爵に頼んだ。
実際城に到着し、城の中を確認してみたが、俺が知る城の面影を残していたのは、城の外装のみだった。
城の主人が長く不在にしていたとしても、あまりにも酷い状態だった。
侯爵は、今の代官には問題がある、と言っていた、そこでレンを連れ、ブルーベルを走らせ、城の周囲を確認してみることにした。
来た時にも感じたが、城下町に全く活気がない。
瘴気の所為で、逃げ出した領民が大勢いたことは知っているが、それ以前から空き家になっていた様子の、商家も多く見受けられた。
そこで、代官の屋敷に回ってみたのだが、荒れた城とは比べ物にならない程、煌びやかな屋敷だった。
これでは何方が領主なのか、分かったものではない。
瘴気の影響で水が腐り、作物は枯れ、安全な水を手に入れられなかった筈が、代官の屋敷の前庭は美しく整えられ、植えられた樹々も、この屋敷の中だけ生き生きとして見えた。
恐らくこの代官は、領民を支援するべき金で、自分たちの屋敷で使う水を確保していたのではないだろうか。
通り掛かりの、痩せたモークを連れた気の良さそうな領民に、ここは誰の屋敷かと尋ねると、嫌そうに代官の屋敷だと答えた。
「代官はどんな御仁だ?」
「あんた達、どっから来なさった」
フードを目深に被った、怪しげな人間に警戒心が湧くのは致し方なかろう。
「皇都からだ、ここの領主が亡くなって、その葬儀のために来た。代官にも挨拶をと思ったのだが、なにぶん面識がなくてな」
「伯爵様は亡くなられたんで? それは御愁傷様な事で」
と頭を下げ、代官について話してくれた。
曰く、領主が不在なのを良いことに、代官はやりたい放題なのだそうだ。
数々の陳状も、言を左右になかなか取り合ってもらえない。そのくせ税だけはきっちり取り立てるのだから、溜まったものではない。
知古を頼り、母に直接陳情をあげた時には、すぐに対応してくれていたから、領主は代官に騙されているのだ、と熱く語っていた。
母も領主の仕事を、完全に投げ出していた訳では無さそうだ。
「跡を継がれるのは、御子息のアレクサンドル様でしょうか?」
「そう聞いているが」
「それは良かった。旦那はアレクサンドル様とお知り合いで?」
本人だとは言えず、俺は曖昧に頷いた。
「アレクサンドル様はマイオールの為に魔物を退治してくれた偉い方なんで。お知り合いなら、あの代官も退治してくれってお伝え下せぇ」
会った事もない俺に、代官退治を頼むとはな。
我が領の代官は、なかなかの嫌われ者のようだ。
時間を取らせた詫びだと言って、金貨を握らせ、何度も頭を下げる領民と別れた。
「ふふ、悪代官を退治するなんて、アレクは水戸黄門ですね」
「みと? えっ?」
「彼方でそういうお芝居があったんです。祖母が時代劇大好きで、全シリーズ観てました。黄門様は将軍の弟・・・王弟でして、諸国を漫遊しながら、訪れた土地の悪者を退治していくんです。」
「・・・諸国を漫遊か・・その王弟は暇だったのか? 羨ましいな」
葬儀に間に合わせるため、執務を無理やり詰め込んだおかげで、このところレンとの会話も儘ならなかった。旅行など夢のまた夢だ。
「あはは!暇では無かったと思いますよ?黄門様は水戸藩の藩主でしたし。ただ好奇心旺盛で活発な方だったようで、それを勧善懲悪のお芝居にしたみたいです」
「なるほど。では俺たちも勧善懲悪目指して、準備しないとな?」
「はい。なんかワクワクします」
ニコニコと拳を握って見せる番に、少しホッとした。
あの日、地下牢獄で何があったのか、レンは多くを語らなかった。
薬で眠らされ、術を掛けられて、細かい事はあまり覚えていないと。
レンの様子を見るに、貞操の危機が有ったという訳では無さそうだ。
それでも口を閉ざし、時々思い詰めたように、空を見上げる姿から想像できるのは、ウィリアム達が俺に聞かせたくない行いをしたのだろう、という事だけだ。
そんなレンが、代官の取り締まり程度の事で、笑ってくれるなら、帝国全土の悪代官を取り締まろうか、と思えてくる。
そんな中、母の葬儀はしめやかに執り行われたのだが、葬儀の準備に代官が何かと関わりたがっていたそうだ。
大方、新当主の俺に取り入り、且つ葬儀にかかる費用にも手を出すつもりだったのだろうが、費用は俺持ち、準備は侯爵が行い、一切関わらせる事はしなかった。
代官は何食わぬ顔で、葬儀に参列していた。
葬儀が始まる前、代官は挨拶と称し、俺におべっかを使い、レンに色の籠った目を向けていた。
その場で叩き斬ってやろうかとも思ったが、レンが「私、揉み手でご機嫌取りする人、初めて見ました。典型的な雑魚キャラって感じで、笑えますね」とニッコリと言うのを見て、雑魚に俺の剣は勿体無いな、と思い直した。
そして今、悪代官を目の前に立たせているのだが・・・・。
城の手入れをしていない理由や、調度品をどうしたのかを聞いても、人手が無いだの、不作で税が集められず、已む無く処分しただのと、いやらしい笑みを浮かべながら、それらしい言い訳を並べ立てている。
「そうか、正直に話せば、多少の温情は掛けてやろうと思ったんだがな。台無しにしたのは、自分だと覚えておけ?」
「なっ何を疑っておらるのかわかりませんな。私は伯爵様の為に粉骨砕身努めておりますのに」
「なら、領民が侯爵領へ逃げた理由はなんだ?」
「それは! あの物達が愚かで恩知らずなだけです」
「恩知らずね」
ドア前に立つ侯爵の護衛に合図を送ると、護衛が開いたドアから、書類の入った箱と、城から消えた調度品を抱えた騎士が、次々に入ってきた。
「これは一体! 私の屋敷に勝手に入ったのですか?!」
「正確には、伯爵家が代官に使わせてやっている屋敷だな。あの屋敷の持ち主は俺だ、好きにする権利が俺にはある」
「そんな横暴な!」
「お前は今、この調度類がお前を住わせてやっている、屋敷にあったと認めたな?この絵は俺の爺様が母に贈った物。この壺は、マイオール大公から婆様に贈られた物。そしてこの剣は、俺が上皇陛下より賜った物。 他も全て説明してやってもいいが、伯爵家に伝わる大切な品が、なぜ城ではなく代官の元に有るのか、納得のいく説明を貰おうか?」
「あっあの・・・それは、城の・・城の状態が宜しく無いので、保管の為に・・・」
「ほう? お前の住んで居る屋敷の修繕費用はあっても、城の修繕は出来ないと。これでは誰が領主かわからんな。それとも主人が不在だと、代官が領地の主人に成り代われる、と思っているのか?」
「いえ、そんな!誤解です!!リリーシュ様が長らくご不在で」
バンッ!!
「ヒィッ」
俺が殴ったテーブルが真っ二つに砕けた。
「お前。仕える主人の名を気安く呼ぶとは、何様のつもりだ?」
「もっもう! 申し訳ございません!!」
「アレク?そんなに怒ったら話ができないでしょ? 少し落ち着きましょうね?」
手にした書類の束を振りながら、レンはニッコリと笑っていた。
俺の隣でさめざめと涙を流すレンの方が、実の親子に見えたのではないだろうか。
母とマシュー様の間に何が有ったのか、何故母があのような狂気じみた行いをしたのか、憶測はできても本当の理由が分からない事も、心に蓋をする原因だったのかも知れない。
親父殿とシルベスター侯にも、二人の間で何が有ったのか、知っている事を教えて欲しい、と頼んだのだが、親父殿は「リリーには夢を見せてもらった」としか言わず、侯爵は「葬儀が終わってから話す」と言われただけだった。
葬儀も終わり、愛し子目当てに居残っていた親族をなんとか追い返し、漸く約束通り侯爵から話を聞くことが出来る。
しかし侯爵から母の話を聞く前に、俺には片付けなければならない問題があった。
俺たちが腰を落ち着けたのは、母の城の来客用の離れだ。
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先ず、城を管理するべき家令も執事も存在せず、使用人の数も、城の規模に全く足りていない状態だった。
当然城は荒れていた、葬儀の準備の為、先に城を訪れた侯爵から、自分の使用人に準備をさせるが、葬儀には間に合わないかも知れないと、それに見知った調度品も紛失しているようだ、と連絡が来るほどだった。
そこで俺は、あえて城には手を付けず、離れを利用するよう侯爵に頼んだ。
実際城に到着し、城の中を確認してみたが、俺が知る城の面影を残していたのは、城の外装のみだった。
城の主人が長く不在にしていたとしても、あまりにも酷い状態だった。
侯爵は、今の代官には問題がある、と言っていた、そこでレンを連れ、ブルーベルを走らせ、城の周囲を確認してみることにした。
来た時にも感じたが、城下町に全く活気がない。
瘴気の所為で、逃げ出した領民が大勢いたことは知っているが、それ以前から空き家になっていた様子の、商家も多く見受けられた。
そこで、代官の屋敷に回ってみたのだが、荒れた城とは比べ物にならない程、煌びやかな屋敷だった。
これでは何方が領主なのか、分かったものではない。
瘴気の影響で水が腐り、作物は枯れ、安全な水を手に入れられなかった筈が、代官の屋敷の前庭は美しく整えられ、植えられた樹々も、この屋敷の中だけ生き生きとして見えた。
恐らくこの代官は、領民を支援するべき金で、自分たちの屋敷で使う水を確保していたのではないだろうか。
通り掛かりの、痩せたモークを連れた気の良さそうな領民に、ここは誰の屋敷かと尋ねると、嫌そうに代官の屋敷だと答えた。
「代官はどんな御仁だ?」
「あんた達、どっから来なさった」
フードを目深に被った、怪しげな人間に警戒心が湧くのは致し方なかろう。
「皇都からだ、ここの領主が亡くなって、その葬儀のために来た。代官にも挨拶をと思ったのだが、なにぶん面識がなくてな」
「伯爵様は亡くなられたんで? それは御愁傷様な事で」
と頭を下げ、代官について話してくれた。
曰く、領主が不在なのを良いことに、代官はやりたい放題なのだそうだ。
数々の陳状も、言を左右になかなか取り合ってもらえない。そのくせ税だけはきっちり取り立てるのだから、溜まったものではない。
知古を頼り、母に直接陳情をあげた時には、すぐに対応してくれていたから、領主は代官に騙されているのだ、と熱く語っていた。
母も領主の仕事を、完全に投げ出していた訳では無さそうだ。
「跡を継がれるのは、御子息のアレクサンドル様でしょうか?」
「そう聞いているが」
「それは良かった。旦那はアレクサンドル様とお知り合いで?」
本人だとは言えず、俺は曖昧に頷いた。
「アレクサンドル様はマイオールの為に魔物を退治してくれた偉い方なんで。お知り合いなら、あの代官も退治してくれってお伝え下せぇ」
会った事もない俺に、代官退治を頼むとはな。
我が領の代官は、なかなかの嫌われ者のようだ。
時間を取らせた詫びだと言って、金貨を握らせ、何度も頭を下げる領民と別れた。
「ふふ、悪代官を退治するなんて、アレクは水戸黄門ですね」
「みと? えっ?」
「彼方でそういうお芝居があったんです。祖母が時代劇大好きで、全シリーズ観てました。黄門様は将軍の弟・・・王弟でして、諸国を漫遊しながら、訪れた土地の悪者を退治していくんです。」
「・・・諸国を漫遊か・・その王弟は暇だったのか? 羨ましいな」
葬儀に間に合わせるため、執務を無理やり詰め込んだおかげで、このところレンとの会話も儘ならなかった。旅行など夢のまた夢だ。
「あはは!暇では無かったと思いますよ?黄門様は水戸藩の藩主でしたし。ただ好奇心旺盛で活発な方だったようで、それを勧善懲悪のお芝居にしたみたいです」
「なるほど。では俺たちも勧善懲悪目指して、準備しないとな?」
「はい。なんかワクワクします」
ニコニコと拳を握って見せる番に、少しホッとした。
あの日、地下牢獄で何があったのか、レンは多くを語らなかった。
薬で眠らされ、術を掛けられて、細かい事はあまり覚えていないと。
レンの様子を見るに、貞操の危機が有ったという訳では無さそうだ。
それでも口を閉ざし、時々思い詰めたように、空を見上げる姿から想像できるのは、ウィリアム達が俺に聞かせたくない行いをしたのだろう、という事だけだ。
そんなレンが、代官の取り締まり程度の事で、笑ってくれるなら、帝国全土の悪代官を取り締まろうか、と思えてくる。
そんな中、母の葬儀はしめやかに執り行われたのだが、葬儀の準備に代官が何かと関わりたがっていたそうだ。
大方、新当主の俺に取り入り、且つ葬儀にかかる費用にも手を出すつもりだったのだろうが、費用は俺持ち、準備は侯爵が行い、一切関わらせる事はしなかった。
代官は何食わぬ顔で、葬儀に参列していた。
葬儀が始まる前、代官は挨拶と称し、俺におべっかを使い、レンに色の籠った目を向けていた。
その場で叩き斬ってやろうかとも思ったが、レンが「私、揉み手でご機嫌取りする人、初めて見ました。典型的な雑魚キャラって感じで、笑えますね」とニッコリと言うのを見て、雑魚に俺の剣は勿体無いな、と思い直した。
そして今、悪代官を目の前に立たせているのだが・・・・。
城の手入れをしていない理由や、調度品をどうしたのかを聞いても、人手が無いだの、不作で税が集められず、已む無く処分しただのと、いやらしい笑みを浮かべながら、それらしい言い訳を並べ立てている。
「そうか、正直に話せば、多少の温情は掛けてやろうと思ったんだがな。台無しにしたのは、自分だと覚えておけ?」
「なっ何を疑っておらるのかわかりませんな。私は伯爵様の為に粉骨砕身努めておりますのに」
「なら、領民が侯爵領へ逃げた理由はなんだ?」
「それは! あの物達が愚かで恩知らずなだけです」
「恩知らずね」
ドア前に立つ侯爵の護衛に合図を送ると、護衛が開いたドアから、書類の入った箱と、城から消えた調度品を抱えた騎士が、次々に入ってきた。
「これは一体! 私の屋敷に勝手に入ったのですか?!」
「正確には、伯爵家が代官に使わせてやっている屋敷だな。あの屋敷の持ち主は俺だ、好きにする権利が俺にはある」
「そんな横暴な!」
「お前は今、この調度類がお前を住わせてやっている、屋敷にあったと認めたな?この絵は俺の爺様が母に贈った物。この壺は、マイオール大公から婆様に贈られた物。そしてこの剣は、俺が上皇陛下より賜った物。 他も全て説明してやってもいいが、伯爵家に伝わる大切な品が、なぜ城ではなく代官の元に有るのか、納得のいく説明を貰おうか?」
「あっあの・・・それは、城の・・城の状態が宜しく無いので、保管の為に・・・」
「ほう? お前の住んで居る屋敷の修繕費用はあっても、城の修繕は出来ないと。これでは誰が領主かわからんな。それとも主人が不在だと、代官が領地の主人に成り代われる、と思っているのか?」
「いえ、そんな!誤解です!!リリーシュ様が長らくご不在で」
バンッ!!
「ヒィッ」
俺が殴ったテーブルが真っ二つに砕けた。
「お前。仕える主人の名を気安く呼ぶとは、何様のつもりだ?」
「もっもう! 申し訳ございません!!」
「アレク?そんなに怒ったら話ができないでしょ? 少し落ち着きましょうね?」
手にした書類の束を振りながら、レンはニッコリと笑っていた。
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