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ヴァラクという悪魔
血戦1
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side・アレク
再び柘榴宮戻った俺達は、皇帝の私室への通路を辿っている。
レンがアルサクへ連れ出された時、激情に任せ走り抜けたあの通路だ。
この通路は、柘榴宮が建設された当時から、公然の秘密とされて来た。
叛意を持ち、特に皇帝を私室の有る太陽宮に軟禁するなら、この通路を封鎖するか、見張を立てるのが定石だろう。
しかし、暗部と宵闇からは、太陽宮どころか後宮事態に騎士の姿はなく、軟禁場所では無いと報告が上がって来ている。
騎士だけでなく、侍従や下男の姿すら見えず、柘榴宮と同じように攻撃を受けたようだ。
後宮内は、使用人が身に付けていた衣服ばかりが散乱し、ウィリアムは、内宮か第1に囚われているものと思われる。
ロイド様とアーノルドは、翡翠宮に軟禁され、今のところ無事が確認されている。
内宮の様子を聞くと、謁見の間に多くの貴族達が閉じ込められているらしい。
無理矢理押し込められたのかと思ったが、ヴァラクの魔法陣が発動した時に、城内で最も神の加護が強いと言われている、謁見の間に自ら逃げ込んだようだ。
逃げ込んだ迄は良かったが、その後近衛によって、扉が閉ざされ監禁状態なのだという。
しかし監禁されているのが誰なのかは、確認できていない。
近衛の守りが固く、宵闇の人間でも近づくことが出来ないらしい。
他に近衛と第1が固めている場所はあるかと聞くと、東翼はほぼ無人。西翼に人員が集められているとのことだった。
第1の詰所はどうかとの問いに、倒れた騎士が大勢運び込まれたが、表面上は特に変わりは無い、との返事が返って来た。
「本丸を固めねぇ奴がいるか?」
「居ないな。だがレンが監禁されているのは地下だ。上物をどう見せかけようと関係ない」
「閣下の仰る通りです。地下への入り口に見張りは居りませんでしたが、結界が張られています」
「何層目だ?」
「二層目になります。その先は確認しておりません」
「・・・・ご苦労だった」
「今後も何なりと、お申し付けください」
「差し支えなければ、名を聞いても?」
「刃月、とお呼びください」
「ふん。流石に頭目ともなると、簡単に名は明かさぬか」
「ご存じでしたか。お見それいたしました」
皇帝の影、宵闇の頭目は驚きに目を見開いた。
ロロシュの態度が、いつもより控えめに感じてカマを掛けたのだが、当たりだったようだ。
「それで?お眼鏡に適ったのか?」
「これは手厳しい。閣下にそのように言われては、立つ瀬がないと申せましょう」
ロロシュが騙し専門と言うだけあって、態度も慇懃なものだ。
「よく言う」
「いえ、本心です。閣下、我等宵闇は、此の所陛下から御声が掛からなくなりました」
「他の部隊に仕事を取られた愚痴なら、聞く暇はない」
「愚痴ではございません。 “大公を助けよ” これが我等が、陛下より頂いた最後の命でございます」
「ウィリアムが?手伝えではなく、助けろと?」
「はい。陛下は大変聡明な君主でいらっしゃる、このように命じられたからには、それなりの理由があったものと、愚行いたしております」
「それで?」
「今後、ロロシュだけでなく、宵闇の全てを閣下にお引き受け頂けないものかと」
「・・・お前達の飼い主はウィリアムだ。それに俺は無駄飯食いは嫌いだ。そのような話は、飼い主を無事に見つけてからにしろ」
「ご尤もですな。・・・ではお近づきの印に此方をお納めください」
刃月と名乗った影の頭目は、腰に吊るしたバックから、金の台座に嵌め込まれた、大ぶりの魔晶石を3つ取り出した。
「これは?」
「賄賂です。結界を破っても相手に悟られない、なかなか便利な道具ですよ」
「そんな希少品、ホイホイ渡していいのかよ」
「黙りなさい。この国難に使わずして、いつ使うのだ」
頭目に睨まれ、ロロシュは口を閉ざした。
普段は傍若無人なロロシュにも、苦手な相手は居るらしい。
「それは有難いが、邪法を操る相手でも効果はあるのか?」
「魔族から買い入れた、国宝級の魔道具です。相手がどんな凄腕の魔術師だろうと問題ありません。詳しい仕組みは説明が長くなりますので、相手の魔法を無力化し、且つそれを相手に悟らせないという、幻術に近い効果のある道具、とお考え下さい」
宝物庫にこんな魔道具があったか?
ウィリアムが、買い与えたか、刃月が個人的に買ったのか・・・。
何れにせよ、剛毅なことだ。
罠や結界を破っても相手に悟られすに済めば、何かと有利だ。
ヴァラクのような輩と対峙するのであれば、この道具の存在は心強い。
魔道具を受け取った俺は、改めて礼を言い、ウィリアムとアーノルドの救出の助力を頼み、刃月と別れた。
そして無人だと確認の取れた太陽宮を抜け、第1騎士団の詰所へと向かうことになった。
無駄に人目を気にぜず、戦闘の心配もなく、最短ルートで敵の本拠地に乗り込むことが出来ると言うのは、運がいいと言えるだろう。
この通路は柘榴宮から、皇帝の私室への直通だ。
主人のいない部屋に、無断で侵入するのは気が引けるが、非常時であるから、ウィリアムも文句は言うまい。
それに通り抜けるだけなら、ウィリアムの秘密に、他の四人も気付かずにすむだろう。
狭い通路を走り抜け、階段を駆け上がった俺は、壁の仕掛けを操作し、開いた出口からウィリアムの部屋へ踏み込んだ。
灯ひとつない部屋は、レースのカーテン越しに差し込む紫色の光で、計算され尽くした配置の家具を、ぼんやりと浮かび上がらせている。
「皇帝の部屋にしては地味だなぁ」
「余計なことを言ってないで、行きますよ」
「そうカリカリすんなよ」
お約束となった、やりとりを聞きながら部屋から出ようとした時、俺は違和感に気付いた。
なんだ?
何がおかしい?
部屋の中をじっくりと見回し、違和感の元を探り・・・そして気付いた。
寝室のドアが開いている?
ウィリアムは、寝室に誰も入れたことがない。
掃除もベットメーキングも、全てを自分で行ない、熱を出し寝込んだ時でさえ、寝室ではなく、リビングで治癒を受け、寝室の扉は固く閉ざすのだ。
それなのに・・・。
扉が開け放たれている。
嫌な予感に鼓動が早くなるのを感じながら、部屋の中に取って返した俺は、開け放たれた扉の前から寝室の中を見た。
俺はウィリアムの秘密を知っている。
俺だけではない、グリーンヒルや太陽宮の侍従長その他、限られた人数ではあるが、ウィリアムの秘密を知る者は幾人かいる。
俺も最初のうちは、何度か嗜めた事もある。
だが、ウィリアムが別人格を創り出し、精神が乖離した時に、好きにさせようと、心に決め、その後は何も言ったことがない。
褒められた行動ではないが、だからと言って、無理にやめさせる気にもならない。
それに、ウィリアム自身も隠している自覚は無いだろう。
ただ、見せたくないだけ・・・自分だけの物にしたいだけだ。
それなのに・・・・。
無い。
何処にやった?
「閣下? どうしたんです? 何かありましたか?」
「いや、気のせいだった」
屈託を知らないシッチンの声に、現実に引き戻された俺は、胃の腑に鉛を詰め込まれた気分になりながら、寝室の扉を閉めた。
「閣下。本当に大丈夫ですか?」
「あぁ。問題ない」
「問題無いって、面じゃねぇぞ?」
「じゃあ。どんな顔だ」
「おっかね~顔してんだけどな」
「元からだ」
「それはそうなんだけどよ。いつもの三割り増しになってるぜ?」
心配するのか貶すのか
どちらかに決めてくれると、助かるのだがな。
再び柘榴宮戻った俺達は、皇帝の私室への通路を辿っている。
レンがアルサクへ連れ出された時、激情に任せ走り抜けたあの通路だ。
この通路は、柘榴宮が建設された当時から、公然の秘密とされて来た。
叛意を持ち、特に皇帝を私室の有る太陽宮に軟禁するなら、この通路を封鎖するか、見張を立てるのが定石だろう。
しかし、暗部と宵闇からは、太陽宮どころか後宮事態に騎士の姿はなく、軟禁場所では無いと報告が上がって来ている。
騎士だけでなく、侍従や下男の姿すら見えず、柘榴宮と同じように攻撃を受けたようだ。
後宮内は、使用人が身に付けていた衣服ばかりが散乱し、ウィリアムは、内宮か第1に囚われているものと思われる。
ロイド様とアーノルドは、翡翠宮に軟禁され、今のところ無事が確認されている。
内宮の様子を聞くと、謁見の間に多くの貴族達が閉じ込められているらしい。
無理矢理押し込められたのかと思ったが、ヴァラクの魔法陣が発動した時に、城内で最も神の加護が強いと言われている、謁見の間に自ら逃げ込んだようだ。
逃げ込んだ迄は良かったが、その後近衛によって、扉が閉ざされ監禁状態なのだという。
しかし監禁されているのが誰なのかは、確認できていない。
近衛の守りが固く、宵闇の人間でも近づくことが出来ないらしい。
他に近衛と第1が固めている場所はあるかと聞くと、東翼はほぼ無人。西翼に人員が集められているとのことだった。
第1の詰所はどうかとの問いに、倒れた騎士が大勢運び込まれたが、表面上は特に変わりは無い、との返事が返って来た。
「本丸を固めねぇ奴がいるか?」
「居ないな。だがレンが監禁されているのは地下だ。上物をどう見せかけようと関係ない」
「閣下の仰る通りです。地下への入り口に見張りは居りませんでしたが、結界が張られています」
「何層目だ?」
「二層目になります。その先は確認しておりません」
「・・・・ご苦労だった」
「今後も何なりと、お申し付けください」
「差し支えなければ、名を聞いても?」
「刃月、とお呼びください」
「ふん。流石に頭目ともなると、簡単に名は明かさぬか」
「ご存じでしたか。お見それいたしました」
皇帝の影、宵闇の頭目は驚きに目を見開いた。
ロロシュの態度が、いつもより控えめに感じてカマを掛けたのだが、当たりだったようだ。
「それで?お眼鏡に適ったのか?」
「これは手厳しい。閣下にそのように言われては、立つ瀬がないと申せましょう」
ロロシュが騙し専門と言うだけあって、態度も慇懃なものだ。
「よく言う」
「いえ、本心です。閣下、我等宵闇は、此の所陛下から御声が掛からなくなりました」
「他の部隊に仕事を取られた愚痴なら、聞く暇はない」
「愚痴ではございません。 “大公を助けよ” これが我等が、陛下より頂いた最後の命でございます」
「ウィリアムが?手伝えではなく、助けろと?」
「はい。陛下は大変聡明な君主でいらっしゃる、このように命じられたからには、それなりの理由があったものと、愚行いたしております」
「それで?」
「今後、ロロシュだけでなく、宵闇の全てを閣下にお引き受け頂けないものかと」
「・・・お前達の飼い主はウィリアムだ。それに俺は無駄飯食いは嫌いだ。そのような話は、飼い主を無事に見つけてからにしろ」
「ご尤もですな。・・・ではお近づきの印に此方をお納めください」
刃月と名乗った影の頭目は、腰に吊るしたバックから、金の台座に嵌め込まれた、大ぶりの魔晶石を3つ取り出した。
「これは?」
「賄賂です。結界を破っても相手に悟られない、なかなか便利な道具ですよ」
「そんな希少品、ホイホイ渡していいのかよ」
「黙りなさい。この国難に使わずして、いつ使うのだ」
頭目に睨まれ、ロロシュは口を閉ざした。
普段は傍若無人なロロシュにも、苦手な相手は居るらしい。
「それは有難いが、邪法を操る相手でも効果はあるのか?」
「魔族から買い入れた、国宝級の魔道具です。相手がどんな凄腕の魔術師だろうと問題ありません。詳しい仕組みは説明が長くなりますので、相手の魔法を無力化し、且つそれを相手に悟らせないという、幻術に近い効果のある道具、とお考え下さい」
宝物庫にこんな魔道具があったか?
ウィリアムが、買い与えたか、刃月が個人的に買ったのか・・・。
何れにせよ、剛毅なことだ。
罠や結界を破っても相手に悟られすに済めば、何かと有利だ。
ヴァラクのような輩と対峙するのであれば、この道具の存在は心強い。
魔道具を受け取った俺は、改めて礼を言い、ウィリアムとアーノルドの救出の助力を頼み、刃月と別れた。
そして無人だと確認の取れた太陽宮を抜け、第1騎士団の詰所へと向かうことになった。
無駄に人目を気にぜず、戦闘の心配もなく、最短ルートで敵の本拠地に乗り込むことが出来ると言うのは、運がいいと言えるだろう。
この通路は柘榴宮から、皇帝の私室への直通だ。
主人のいない部屋に、無断で侵入するのは気が引けるが、非常時であるから、ウィリアムも文句は言うまい。
それに通り抜けるだけなら、ウィリアムの秘密に、他の四人も気付かずにすむだろう。
狭い通路を走り抜け、階段を駆け上がった俺は、壁の仕掛けを操作し、開いた出口からウィリアムの部屋へ踏み込んだ。
灯ひとつない部屋は、レースのカーテン越しに差し込む紫色の光で、計算され尽くした配置の家具を、ぼんやりと浮かび上がらせている。
「皇帝の部屋にしては地味だなぁ」
「余計なことを言ってないで、行きますよ」
「そうカリカリすんなよ」
お約束となった、やりとりを聞きながら部屋から出ようとした時、俺は違和感に気付いた。
なんだ?
何がおかしい?
部屋の中をじっくりと見回し、違和感の元を探り・・・そして気付いた。
寝室のドアが開いている?
ウィリアムは、寝室に誰も入れたことがない。
掃除もベットメーキングも、全てを自分で行ない、熱を出し寝込んだ時でさえ、寝室ではなく、リビングで治癒を受け、寝室の扉は固く閉ざすのだ。
それなのに・・・。
扉が開け放たれている。
嫌な予感に鼓動が早くなるのを感じながら、部屋の中に取って返した俺は、開け放たれた扉の前から寝室の中を見た。
俺はウィリアムの秘密を知っている。
俺だけではない、グリーンヒルや太陽宮の侍従長その他、限られた人数ではあるが、ウィリアムの秘密を知る者は幾人かいる。
俺も最初のうちは、何度か嗜めた事もある。
だが、ウィリアムが別人格を創り出し、精神が乖離した時に、好きにさせようと、心に決め、その後は何も言ったことがない。
褒められた行動ではないが、だからと言って、無理にやめさせる気にもならない。
それに、ウィリアム自身も隠している自覚は無いだろう。
ただ、見せたくないだけ・・・自分だけの物にしたいだけだ。
それなのに・・・・。
無い。
何処にやった?
「閣下? どうしたんです? 何かありましたか?」
「いや、気のせいだった」
屈託を知らないシッチンの声に、現実に引き戻された俺は、胃の腑に鉛を詰め込まれた気分になりながら、寝室の扉を閉めた。
「閣下。本当に大丈夫ですか?」
「あぁ。問題ない」
「問題無いって、面じゃねぇぞ?」
「じゃあ。どんな顔だ」
「おっかね~顔してんだけどな」
「元からだ」
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