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ヴァラクという悪魔
義孝と蓮2
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ヴァラクが説得に応じるような、殊勝な心根の持ち主なら、初めからこんな事にはなっていない訳で。
アウラ様とクレイオス様に、彼の事を色々聞いたせいか、なんとなく感情移入し過ぎていたのかもしれない。
世界が欲しい、アウラ様が欲しい。
そこまでは、あの人自身の欲だったのかもしれない。
でもヨシタカ様が欲しい、世界を壊したいってって欲は、彼の物かしら?
瘴気に塗れ、多くの人たちに取り憑いてきたヴァラクに、個としての意識なんて、残っていないのかも。
ここまで考えた、私はある仮説を思いつきました。
でも仮説はあくまで仮説だし、現状の解決には役に立ちません。
それに、彼が陰険で嫌な奴って所だけは、変わらないし、ここで檻に閉じ込められてるって、異常事態以外の異変は感じられないけれど、外の世界では発動された魔法で、多くの人が傷ついて苦しんでいるかもしれない。
仮説は仮説。
同情出来る相手でも無い。
そう自分に言い聞かせ、ズキズキと痛む頭を抱えた膝に押し付けました。
目覚めてから、何度も治癒を掛けているけれど、檻に掛けられた結界魔法の所為か、魔力が散ってしまって頭痛も全然治らない。
冷たい床でお尻が冷えて、お腹まで痛くなって来ちゃった。
日本の痛み止めと、アレクさんのあったかいモフ毛が恋しいです。
結界に魔法無効化の上掛けなんて、監禁の基本なのかもしれないけど、本当に陰険で腹が立ちます。
息巻いてみた所で、狭い空間に閉じ込められている現実に、心が削られて行くのは止めようが無くて。
ギュッと瞑った目の奥に浮かぶのは、瘴気に囚われ、苦しむアレクさんの姿です。
連れ拐われれる寸前に見た、アレクさんの怒りと苦痛に見開かれた瞳が頭から離れない。
襲ってくる無力感を、溜息で散らし、手首のバングルに触れて、地図を展開させると、点滅するアレクさんの印が励ましてくれているようです。
体調も最悪だしやる事もないので、地図の中のアレクさんを想い、再会できた時のことを想像して時間を潰していると、自分と同じ顔をしたヴァラクの傀儡が戻ってきました。
ヴァラクが命じた毛布と、食事の乗ったトレーを手にしています。
ヴァラクの傀儡は、意思がないとは思えない綺麗な所作で、丁寧に食事の入った器を床に並べてくれました。
並べてくれた食器からは、とてもいい匂いがしているけれど、正直なところ食欲は全く無く、あったとしても、何か入れられているかもしれないし、トイレのことも考えると、口にしたいと思えません。
こんな事なら、生活魔法を覚えておくんだった。
せめて洗浄魔法が使えたら・・・・。
「たべないの?」
平坦な声で聞かれて、思わず彼の顔に見入ってしまいました。
瘴気を植え付けられた傀儡に、意思が有る?
「なに? へんなものは いれてないよ」
「あなた、喋れるの?」
私の問いかけに、彼はぎこちなく頷いています。
「あなたは、ヨシタカ様では無いのよね?」
これにも彼は、コクンと頷いて。
「あなたのお名前は?」
「なまえ・・・・わすれた・・・ごしゅじんさま ヨシタカとよぶ」
「そう・・・ヨシタカって呼ばれたい?」
「すきにして・・・たべない・・・ごしゅじんさま おこるよ いま きげんわるい から」
心配してくれてるのかしら?
「食べたらお手洗いに、行きたくなるでしょ?」
切羽詰まったら、諦めるかもしれないけど、今は人の尊厳を失いたく無いです。
白目の無い瘴気が詰まった目で、私のことをじっと見つめていたヨシタカは、何も言わずに部屋から出ていってしまいました。
「ねぇ!ちょっと待って!」
毛布持って帰っちゃった。
外の事とか聞きたかったのに・・・。
「怒らせちゃった?」
せっかく食事を持ってきてくれたのに、トイレに行きたく無いから、いらない なんて、普通に失礼だったかしら。
でも拉致監禁してるのあっちなんだし、礼儀とか言われてもなぁ。
あっそう言えば、サイコパスに監禁されたら、相手が気に入る様にした方が、生き残る確率が高いって、海外ドラマでやってたっけ・・・なんか理不尽。
「はあ~。もう知らない」
抱えた膝に俯いて、鬱々としていると、再び誰かが近づいてくる気配がしました。
すっかり反抗的な気分になっていた私は、俯いたまま、じっとしていると、檻の中に何かが入れられる気配がしました。
「これ つかって」
ヨシタカの声がした方を向くと、陶器製の壺と毛布が入れられていました。
ヨシタカは、怒ったのではなくて、この壺を取りに行っていたみたいです。
毛布は分かるけど,この壺はなんでしょうか?
「しゅうじんようの おぶついれ ぼくたちは たべないから わすれてた。 まどうぐだから つかっても すぐきれいになる」
この壺は、おまるの魔道具らしいです。
でも囚人用って事は、ここは皇都の騎士団か警備隊、皇宮って事はないと思うけど、そのどこかの牢屋なのでしょうか?
「・・・・・あ・・・りがとう?」
「たべて」
ヴァラクに命じられて居るのか、ヨシタカは私が食べるまで、見張って居る気の様です。
床を爪で叩いて、早くしろと急かされて、渋々手に取り、口にしたスープは、冷めてしまっていたけれど、充分美味と言えます。
「それ ヨシタカがすきだった すーぷ」
「そうなの? じゃあこれって、あなたが作ってくれたの?」
コクリと頷くヨシタカに、お礼を云って、美味しいと褒めると、ヨシタカはまた頷いていました。
その後は、料理を褒めながら、当たり障りの無い話を振ってみると、ヨシタカは、りゅうちょうだったり、辿々しかったりと、チグハグな印象でしたが、こちらの質問にはキチンと答えてくれました。
この傀儡は、体に残っていたヨシタカ様の記憶に触れて、その行動を真似て居るらしいです。
ヨシタカ様の事で、他に知って居ることは有るかと聞くと、歌を一首詠んでくれました。
“君がため 惜しからざりし 命さえ ながくもがなと 思ひけるかな“
百人一首で有名な後朝の歌でした。
確かこの歌の作者、藤原義孝は、容姿端麗で性格も良い人だったけれど、若くして亡くなったのだ、と古文の先生が話していた記憶があります。
藤原氏・・・ヨシタカ様は、本当に私のご先祖なのかもしれません。
感慨に耽りつつ食事を終え、ヨシタカがなんでも答えてくれる事に気を良くした私は、何気ない風を装って、外の様子を聞いてみる事にしました。
「ヴァラクの魔法は、発動したのでしょう?外はどうなっているの?」
するとヨシタカは、真っ黒な目で虚空を見つめて、暫く何かを考えて居る様でした。
それは質問に答えることが、ヴァラクの命に背く内容かどうかを、確認して居るみたいです。
「・・・まほうははつどうした でも うまくいってないから ごしゅじんさま きげんわるい」
「へえ~」
これはアレクさん達が、何か発動の邪魔をしてくれたから、被害が少ないってことかしら?
「いとしご・・・こしのかたなを」
「えっ?」
ヨシタカが手を伸ばし指をクイクイっと曲げて催促してきます。
今更、武装解除を言ってくるの?
「はやく」とヨシタカは意味あり気に毛布に目を向けました。
その様子に毛布に触れてみると、毛布の中に、別の物が隠してあるのがわかります。
「これって・・・・」
「こうかんして ごしゅじんさま かたなにくわしくない」
毛布の中の刀に、破邪の効果があると分かっていて、交換しろと言ってるの?
「どうして?」
「じぶんでさしてみた しななかった いとしごなら ぼくらをころせる」
「そんな・・・」
「でも いまはだめ だから こうかん」
感情の無い淡々とした声でしたが、嘘を言っている様には聞こえません。
私が結界に触れられない事を知っているヨシタカは、檻の中に手を差し入れて、早くと催促してきます。
「ごしゅじんさまは ヨシタカがすき でもヨシタカはもどらない ぼくにはわかる」
「どうして分かるの?」
「いちど しっぱいしてる だからぼくがいる」
「義孝様はどこに居るの?」
「べつのところ はやく」
別のところ?
すごく気になる話しだけれど、ヨシタカの言う通り、グズグズしていたらヴァラクに見つかってしまうかもしれません。
腰に下げたままだった刀を渡して、毛布の中の破邪の刀を剣帯に下げ直しました。
「もうすこしで ぎしきがはじまる そのときまで おとなしくしてて」
私が黙って頷くと、ヨシタカもコクリと一つ頷いて、部屋を出ていきました。
私はもらった毛布を体に巻き付けて、冷たい床に横になりました。
今は無理だけど、チャンスが必ずやってくる。
その時は。
その時こそは、迷わない。
迷ってはいけないんだ。
アウラ様とクレイオス様に、彼の事を色々聞いたせいか、なんとなく感情移入し過ぎていたのかもしれない。
世界が欲しい、アウラ様が欲しい。
そこまでは、あの人自身の欲だったのかもしれない。
でもヨシタカ様が欲しい、世界を壊したいってって欲は、彼の物かしら?
瘴気に塗れ、多くの人たちに取り憑いてきたヴァラクに、個としての意識なんて、残っていないのかも。
ここまで考えた、私はある仮説を思いつきました。
でも仮説はあくまで仮説だし、現状の解決には役に立ちません。
それに、彼が陰険で嫌な奴って所だけは、変わらないし、ここで檻に閉じ込められてるって、異常事態以外の異変は感じられないけれど、外の世界では発動された魔法で、多くの人が傷ついて苦しんでいるかもしれない。
仮説は仮説。
同情出来る相手でも無い。
そう自分に言い聞かせ、ズキズキと痛む頭を抱えた膝に押し付けました。
目覚めてから、何度も治癒を掛けているけれど、檻に掛けられた結界魔法の所為か、魔力が散ってしまって頭痛も全然治らない。
冷たい床でお尻が冷えて、お腹まで痛くなって来ちゃった。
日本の痛み止めと、アレクさんのあったかいモフ毛が恋しいです。
結界に魔法無効化の上掛けなんて、監禁の基本なのかもしれないけど、本当に陰険で腹が立ちます。
息巻いてみた所で、狭い空間に閉じ込められている現実に、心が削られて行くのは止めようが無くて。
ギュッと瞑った目の奥に浮かぶのは、瘴気に囚われ、苦しむアレクさんの姿です。
連れ拐われれる寸前に見た、アレクさんの怒りと苦痛に見開かれた瞳が頭から離れない。
襲ってくる無力感を、溜息で散らし、手首のバングルに触れて、地図を展開させると、点滅するアレクさんの印が励ましてくれているようです。
体調も最悪だしやる事もないので、地図の中のアレクさんを想い、再会できた時のことを想像して時間を潰していると、自分と同じ顔をしたヴァラクの傀儡が戻ってきました。
ヴァラクが命じた毛布と、食事の乗ったトレーを手にしています。
ヴァラクの傀儡は、意思がないとは思えない綺麗な所作で、丁寧に食事の入った器を床に並べてくれました。
並べてくれた食器からは、とてもいい匂いがしているけれど、正直なところ食欲は全く無く、あったとしても、何か入れられているかもしれないし、トイレのことも考えると、口にしたいと思えません。
こんな事なら、生活魔法を覚えておくんだった。
せめて洗浄魔法が使えたら・・・・。
「たべないの?」
平坦な声で聞かれて、思わず彼の顔に見入ってしまいました。
瘴気を植え付けられた傀儡に、意思が有る?
「なに? へんなものは いれてないよ」
「あなた、喋れるの?」
私の問いかけに、彼はぎこちなく頷いています。
「あなたは、ヨシタカ様では無いのよね?」
これにも彼は、コクンと頷いて。
「あなたのお名前は?」
「なまえ・・・・わすれた・・・ごしゅじんさま ヨシタカとよぶ」
「そう・・・ヨシタカって呼ばれたい?」
「すきにして・・・たべない・・・ごしゅじんさま おこるよ いま きげんわるい から」
心配してくれてるのかしら?
「食べたらお手洗いに、行きたくなるでしょ?」
切羽詰まったら、諦めるかもしれないけど、今は人の尊厳を失いたく無いです。
白目の無い瘴気が詰まった目で、私のことをじっと見つめていたヨシタカは、何も言わずに部屋から出ていってしまいました。
「ねぇ!ちょっと待って!」
毛布持って帰っちゃった。
外の事とか聞きたかったのに・・・。
「怒らせちゃった?」
せっかく食事を持ってきてくれたのに、トイレに行きたく無いから、いらない なんて、普通に失礼だったかしら。
でも拉致監禁してるのあっちなんだし、礼儀とか言われてもなぁ。
あっそう言えば、サイコパスに監禁されたら、相手が気に入る様にした方が、生き残る確率が高いって、海外ドラマでやってたっけ・・・なんか理不尽。
「はあ~。もう知らない」
抱えた膝に俯いて、鬱々としていると、再び誰かが近づいてくる気配がしました。
すっかり反抗的な気分になっていた私は、俯いたまま、じっとしていると、檻の中に何かが入れられる気配がしました。
「これ つかって」
ヨシタカの声がした方を向くと、陶器製の壺と毛布が入れられていました。
ヨシタカは、怒ったのではなくて、この壺を取りに行っていたみたいです。
毛布は分かるけど,この壺はなんでしょうか?
「しゅうじんようの おぶついれ ぼくたちは たべないから わすれてた。 まどうぐだから つかっても すぐきれいになる」
この壺は、おまるの魔道具らしいです。
でも囚人用って事は、ここは皇都の騎士団か警備隊、皇宮って事はないと思うけど、そのどこかの牢屋なのでしょうか?
「・・・・・あ・・・りがとう?」
「たべて」
ヴァラクに命じられて居るのか、ヨシタカは私が食べるまで、見張って居る気の様です。
床を爪で叩いて、早くしろと急かされて、渋々手に取り、口にしたスープは、冷めてしまっていたけれど、充分美味と言えます。
「それ ヨシタカがすきだった すーぷ」
「そうなの? じゃあこれって、あなたが作ってくれたの?」
コクリと頷くヨシタカに、お礼を云って、美味しいと褒めると、ヨシタカはまた頷いていました。
その後は、料理を褒めながら、当たり障りの無い話を振ってみると、ヨシタカは、りゅうちょうだったり、辿々しかったりと、チグハグな印象でしたが、こちらの質問にはキチンと答えてくれました。
この傀儡は、体に残っていたヨシタカ様の記憶に触れて、その行動を真似て居るらしいです。
ヨシタカ様の事で、他に知って居ることは有るかと聞くと、歌を一首詠んでくれました。
“君がため 惜しからざりし 命さえ ながくもがなと 思ひけるかな“
百人一首で有名な後朝の歌でした。
確かこの歌の作者、藤原義孝は、容姿端麗で性格も良い人だったけれど、若くして亡くなったのだ、と古文の先生が話していた記憶があります。
藤原氏・・・ヨシタカ様は、本当に私のご先祖なのかもしれません。
感慨に耽りつつ食事を終え、ヨシタカがなんでも答えてくれる事に気を良くした私は、何気ない風を装って、外の様子を聞いてみる事にしました。
「ヴァラクの魔法は、発動したのでしょう?外はどうなっているの?」
するとヨシタカは、真っ黒な目で虚空を見つめて、暫く何かを考えて居る様でした。
それは質問に答えることが、ヴァラクの命に背く内容かどうかを、確認して居るみたいです。
「・・・まほうははつどうした でも うまくいってないから ごしゅじんさま きげんわるい」
「へえ~」
これはアレクさん達が、何か発動の邪魔をしてくれたから、被害が少ないってことかしら?
「いとしご・・・こしのかたなを」
「えっ?」
ヨシタカが手を伸ばし指をクイクイっと曲げて催促してきます。
今更、武装解除を言ってくるの?
「はやく」とヨシタカは意味あり気に毛布に目を向けました。
その様子に毛布に触れてみると、毛布の中に、別の物が隠してあるのがわかります。
「これって・・・・」
「こうかんして ごしゅじんさま かたなにくわしくない」
毛布の中の刀に、破邪の効果があると分かっていて、交換しろと言ってるの?
「どうして?」
「じぶんでさしてみた しななかった いとしごなら ぼくらをころせる」
「そんな・・・」
「でも いまはだめ だから こうかん」
感情の無い淡々とした声でしたが、嘘を言っている様には聞こえません。
私が結界に触れられない事を知っているヨシタカは、檻の中に手を差し入れて、早くと催促してきます。
「ごしゅじんさまは ヨシタカがすき でもヨシタカはもどらない ぼくにはわかる」
「どうして分かるの?」
「いちど しっぱいしてる だからぼくがいる」
「義孝様はどこに居るの?」
「べつのところ はやく」
別のところ?
すごく気になる話しだけれど、ヨシタカの言う通り、グズグズしていたらヴァラクに見つかってしまうかもしれません。
腰に下げたままだった刀を渡して、毛布の中の破邪の刀を剣帯に下げ直しました。
「もうすこしで ぎしきがはじまる そのときまで おとなしくしてて」
私が黙って頷くと、ヨシタカもコクリと一つ頷いて、部屋を出ていきました。
私はもらった毛布を体に巻き付けて、冷たい床に横になりました。
今は無理だけど、チャンスが必ずやってくる。
その時は。
その時こそは、迷わない。
迷ってはいけないんだ。
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