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ヴァラクという悪魔
魔獣の森2
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side・レン
クレイオス様に呼ばれ、彼の天幕でいろんな事をお喋りしました。
アウラ様の事、瘴気のと魔物の事、ヴァラクの事、ヨシタカ様の事、他にも多くのことを教えてもらいました。
クレイオス様の人の姿は、それはもう麗しく、お喋りしている間も、あまりの眩しさに、目がシバシバしてくるという・・・。
もう、ねっ。インキャ喪女には、大変優しくない仕様になっておりますよ。
クレイオス様の事だから、絶対アウラ様の好みに寄せているのだろうから、耽美なお姿に成るのは、仕方がありませんね。
おまけに表情があまり動かないから、何を考えているのか分かり難くて、質問する時はおっかなびっくり遠慮がちになってしまいました。
そんな私を見てクレイオス様は『其方はアウラの愛し子故、我の子と変わらん。我のことは父だと思って気楽に話せ』と仰いました。
父だと思えかぁ。
私は実父に、あんまり会った事が無いんだよなぁ・・・。
でも年齢的には、お爺ちゃんだから、祖父と話す感じでいいのかしら?
そう思うと少し気が楽になって、気になっていることを聞いてみる事にしました。
『ふむ。浄化をしたが、体が消えなかったと?』
「そうなんです。アレクも気にしてて。あっでも浄化の効果はあったんですよ?魂だと思うのですが、浄化の光がお空に上がって逝きましたから」
『ふん。であれば、そのゴブリンはすでに新たな生き物として、地上に根付きつつあるのであろうな』
「根付くって・・事は、普通の動物みたいに生態系の一部になるって事ですか?」
『始まりは瘴気による変異だったのであろうが、世代を重ねる内に、順応したと考えられるな』
「それじゃあ、アウラ様に頼まれた、魔物の殲滅は無理って事でしょうか。これからも魔物の被害は出続けるの?」
『そうよの、魔物は魔族と同じで我等が意図した生物ではないから、今後どうなって行くのかは分からんが、瘴気が減れば、今よりは大人しくなるのではないか?』
それって、希望的観測ですよね。
でも地球でだって、進化したり絶滅したりがあったわけですし、生命ってそう言うものなのかも知れないな。
そんな風にクレイオス様とのお喋りを楽しんで、アレクさんの居る幕舎に戻る途中で、騎士の方達に声をかけられました。
「あっ、レン様だ!」
「本当だ。丁度良かった」
「お前達、失礼だぞ。礼節を忘れるな」
マークさんの声が、めちゃくちゃ冷たい。
騎士さん達が、おっきい背中を丸めちゃってます。
「マークさん良いんですよ。どうかしたんですか?」
普段アレクさんに怒られるから、こんな風に話しかけてくる事なんてないのに。
よく見ると、みなさん困った顔をして居ますね?
「それが・・・」と言葉を濁した騎士さんの視線を辿ると、アレクさんが居るはずの幕舎に向けられています。
私と同じように、幕舎に目を向けたマークさんも「うーーっ」と喉を鳴らしています。
「あの? どうかしましたか?」
「レン様、閣下の機嫌が大変悪い様です」
「えっ? そうなの? さっきまでなんともなかったけど・・・」
幕舎の外からでも分かるなんて、獣人は気配を読むのが上手いのね?
このままだと幕舎に近付けないからなんとかしてくれ、と騎士さん達に泣き付かれてしまいました。
う~ん。
クレイオス様とお話しに行ったのが気に入らない、とかではないと思うけど・・・。
この森には辛い思い出が沢山あるし、なんとなく朝からナーバスになっている感じはあったのよね。
アレクさんは、見るからに強そうなイケメンマッチョだけど、すごく繊細な人だから、一人にしない方が良かったかな。
ミュラーさんのお手伝いに行くと言う、マークさんと別れて幕舎の中を覗くと、椅子に腰掛け、腕を組んだアレクさんの姿が見えた。
アレクさんの周りには、漏れ出した魔力がどんよりと垂れ込んで、所々で小さな稲妻が走ってはパチパチと爆ぜて居ます。
確かにこれだと、騎士さん達は近付けないかも。
アレクさんは、目を閉じて物思いに耽っている様だけれど、私が戻った事にも気付かないなんて、これはかなり重症みたい・・・。
「アレク?」
声を掛けると、驚いて開かれた瞳は、濃い灰色に沈んでいて、落ち込んで悲し気に見えます。
「ん? どうした?」
アレクさんの顔を間近で覗き込むと、肩から溢れた髪を耳にかけてくれました。
その手がとても優しくて、少しくすぐったくて、灰色が強くなった瞳に真っ直ぐに見つめ返されると、少し恥ずかしいです。
「・・・・・ちょっとお散歩しない?」
「散歩? いや、でも」
躊躇うアレクさんの眉間に深いしわがよっていて、このままだと本当に皺になってしまいそうです。
年齢を刻んだ男性の皺は渋くて素敵だを思うけれど、アレクさんにはもう少し、すべすべのままでいて欲しいな。
こんな薄暗いところにいたら、余計に落ち込んでしまいそうで、しつこくお散歩に誘ったら、アレクさんは「グハッ!」って息を詰まらせてしまいました。
どうしましょう。
本当は落ち込んでいるのではなく、具合が悪かっただけなのかも。
だって、団服の胸を掴んで、息も苦しそう。
アレクさんは「問題ない」って言っているけど、やっぱり幕舎で大人しくして居たほうが良いんじゃないでしょうか?
でも、いつも通り左腕で私を抱き上げたアレクさんは、幕舎の垂れ布をバサっとはねあげ、颯爽と外に出て歩き出しました。
どうしてイケメンって奴は、仕草の一つ一つまで格好がいいのでしょう?
あの垂れ布だって、私がやると、ペロッと捲るくらいしか出来ないのに・・・。
外に出ると、私に泣きついてきた騎士さん達がこちらの様子を伺って居ました。
アレクさんに気付かれないように、小さく親指を立てて見せると、皆さんホッとして居たので、お役には立てた様です。
「何処に行きたい?」
そう聞かれて、辺りを見回すと少し離れた場所の糸杉の木に目が止まりました。
なんとなくゴッホの絵みたいで、気になった私はその糸杉を指差しました。
この糸杉の木は、亡くなった騎士さん達の慰霊のために植樹されたのだと、アレクさんは教えてくれました。
でも、その横顔はとても悲し気で、なんと言葉を掛ければ良いのか分かりません。
なんとか元気付けてあげたいけれど、気の利いた会話なんて私には難しく、馬鹿みたいに、日本の神社にまつわる蘊蓄を語ってしまいました。
アレクさんに話したように、この場所で彷徨っている魂があるなら、マイオールを守護する神様になってもらいたい、って気持ちは本心です。
アレクさんも「死して尚、国を守るか・・・騎士の本懐だな」と優しく微笑んでくれました。
でも、もうすぐ26にもなる成人女性として、気落ちした恋人を元気付けられるような、もっと気の利いた会話ができる様になりたいと、切に願ってしまいます。
それから,体感で2時間くらいした頃でしょうか。
大きな地響きとともに、シルベスター侯爵が、侯爵領の守備部隊以外の全軍を率いて到着されました。
シルベスター侯爵は、灰色に近い金髪なのでより白虎っぽいし、アレクさんの叔父さんと言うだけあって、とても体格のいい方です。
それにやることもリリーシュ様に似ていて、シルベスター家のDNAの濃さを感じさせられます。
侯爵が到着すると、すぐに軍議を始めると言うことなので、軍議に参加しない私は、アレクさんの次に安全だと分かる、クレイオス様の天幕で待つ事にしました。
クレイオス様は、千年も石化したままだった為か、色々なことに興味を示される方で、お喋り好きな様です。
そんなクレイオス様と他愛無い話をしていると、突然森の方から魔鳥のけたたましい鳴き声が聞こえてきました。
何事だろうと外を見てみると、森の上空を
埋め尽くすほどの鳥達が、森から逃げるように飛んで来ています。
その風景は、ヒッチコックの“鳥”って映画そのものです。
「なにこれ」
すごく嫌な予感が。
『始まるぞ』
「えっ?」
クレイオス様の声に放り向いた瞬間“ズンッ”と両肩を抑え込まれるような、魔力の膨らみと、瘴気を感じました。
瘴気が一気に濃くなって、息をするのも辛い。
息が浅くなり、目の前がチカチカします。
『力を与えられても、意識して使わねば宝の持ち腐れだぞ? 今は練習する暇はないが、其方はもう少し、己を守る術を学ばねばな』
そう言ったクレイオス様が私の肩に触れると、漸く息ができる様になりました。
涙目で仰ぎ見た、クレイオス様の肩越しに見えたのは、膨れ上がった瘴気でどす黒く染まった森と、そこから吐き出されるように飛び立つ、無数の魔鳥とワイバーンの群れでした。
クレイオス様に呼ばれ、彼の天幕でいろんな事をお喋りしました。
アウラ様の事、瘴気のと魔物の事、ヴァラクの事、ヨシタカ様の事、他にも多くのことを教えてもらいました。
クレイオス様の人の姿は、それはもう麗しく、お喋りしている間も、あまりの眩しさに、目がシバシバしてくるという・・・。
もう、ねっ。インキャ喪女には、大変優しくない仕様になっておりますよ。
クレイオス様の事だから、絶対アウラ様の好みに寄せているのだろうから、耽美なお姿に成るのは、仕方がありませんね。
おまけに表情があまり動かないから、何を考えているのか分かり難くて、質問する時はおっかなびっくり遠慮がちになってしまいました。
そんな私を見てクレイオス様は『其方はアウラの愛し子故、我の子と変わらん。我のことは父だと思って気楽に話せ』と仰いました。
父だと思えかぁ。
私は実父に、あんまり会った事が無いんだよなぁ・・・。
でも年齢的には、お爺ちゃんだから、祖父と話す感じでいいのかしら?
そう思うと少し気が楽になって、気になっていることを聞いてみる事にしました。
『ふむ。浄化をしたが、体が消えなかったと?』
「そうなんです。アレクも気にしてて。あっでも浄化の効果はあったんですよ?魂だと思うのですが、浄化の光がお空に上がって逝きましたから」
『ふん。であれば、そのゴブリンはすでに新たな生き物として、地上に根付きつつあるのであろうな』
「根付くって・・事は、普通の動物みたいに生態系の一部になるって事ですか?」
『始まりは瘴気による変異だったのであろうが、世代を重ねる内に、順応したと考えられるな』
「それじゃあ、アウラ様に頼まれた、魔物の殲滅は無理って事でしょうか。これからも魔物の被害は出続けるの?」
『そうよの、魔物は魔族と同じで我等が意図した生物ではないから、今後どうなって行くのかは分からんが、瘴気が減れば、今よりは大人しくなるのではないか?』
それって、希望的観測ですよね。
でも地球でだって、進化したり絶滅したりがあったわけですし、生命ってそう言うものなのかも知れないな。
そんな風にクレイオス様とのお喋りを楽しんで、アレクさんの居る幕舎に戻る途中で、騎士の方達に声をかけられました。
「あっ、レン様だ!」
「本当だ。丁度良かった」
「お前達、失礼だぞ。礼節を忘れるな」
マークさんの声が、めちゃくちゃ冷たい。
騎士さん達が、おっきい背中を丸めちゃってます。
「マークさん良いんですよ。どうかしたんですか?」
普段アレクさんに怒られるから、こんな風に話しかけてくる事なんてないのに。
よく見ると、みなさん困った顔をして居ますね?
「それが・・・」と言葉を濁した騎士さんの視線を辿ると、アレクさんが居るはずの幕舎に向けられています。
私と同じように、幕舎に目を向けたマークさんも「うーーっ」と喉を鳴らしています。
「あの? どうかしましたか?」
「レン様、閣下の機嫌が大変悪い様です」
「えっ? そうなの? さっきまでなんともなかったけど・・・」
幕舎の外からでも分かるなんて、獣人は気配を読むのが上手いのね?
このままだと幕舎に近付けないからなんとかしてくれ、と騎士さん達に泣き付かれてしまいました。
う~ん。
クレイオス様とお話しに行ったのが気に入らない、とかではないと思うけど・・・。
この森には辛い思い出が沢山あるし、なんとなく朝からナーバスになっている感じはあったのよね。
アレクさんは、見るからに強そうなイケメンマッチョだけど、すごく繊細な人だから、一人にしない方が良かったかな。
ミュラーさんのお手伝いに行くと言う、マークさんと別れて幕舎の中を覗くと、椅子に腰掛け、腕を組んだアレクさんの姿が見えた。
アレクさんの周りには、漏れ出した魔力がどんよりと垂れ込んで、所々で小さな稲妻が走ってはパチパチと爆ぜて居ます。
確かにこれだと、騎士さん達は近付けないかも。
アレクさんは、目を閉じて物思いに耽っている様だけれど、私が戻った事にも気付かないなんて、これはかなり重症みたい・・・。
「アレク?」
声を掛けると、驚いて開かれた瞳は、濃い灰色に沈んでいて、落ち込んで悲し気に見えます。
「ん? どうした?」
アレクさんの顔を間近で覗き込むと、肩から溢れた髪を耳にかけてくれました。
その手がとても優しくて、少しくすぐったくて、灰色が強くなった瞳に真っ直ぐに見つめ返されると、少し恥ずかしいです。
「・・・・・ちょっとお散歩しない?」
「散歩? いや、でも」
躊躇うアレクさんの眉間に深いしわがよっていて、このままだと本当に皺になってしまいそうです。
年齢を刻んだ男性の皺は渋くて素敵だを思うけれど、アレクさんにはもう少し、すべすべのままでいて欲しいな。
こんな薄暗いところにいたら、余計に落ち込んでしまいそうで、しつこくお散歩に誘ったら、アレクさんは「グハッ!」って息を詰まらせてしまいました。
どうしましょう。
本当は落ち込んでいるのではなく、具合が悪かっただけなのかも。
だって、団服の胸を掴んで、息も苦しそう。
アレクさんは「問題ない」って言っているけど、やっぱり幕舎で大人しくして居たほうが良いんじゃないでしょうか?
でも、いつも通り左腕で私を抱き上げたアレクさんは、幕舎の垂れ布をバサっとはねあげ、颯爽と外に出て歩き出しました。
どうしてイケメンって奴は、仕草の一つ一つまで格好がいいのでしょう?
あの垂れ布だって、私がやると、ペロッと捲るくらいしか出来ないのに・・・。
外に出ると、私に泣きついてきた騎士さん達がこちらの様子を伺って居ました。
アレクさんに気付かれないように、小さく親指を立てて見せると、皆さんホッとして居たので、お役には立てた様です。
「何処に行きたい?」
そう聞かれて、辺りを見回すと少し離れた場所の糸杉の木に目が止まりました。
なんとなくゴッホの絵みたいで、気になった私はその糸杉を指差しました。
この糸杉の木は、亡くなった騎士さん達の慰霊のために植樹されたのだと、アレクさんは教えてくれました。
でも、その横顔はとても悲し気で、なんと言葉を掛ければ良いのか分かりません。
なんとか元気付けてあげたいけれど、気の利いた会話なんて私には難しく、馬鹿みたいに、日本の神社にまつわる蘊蓄を語ってしまいました。
アレクさんに話したように、この場所で彷徨っている魂があるなら、マイオールを守護する神様になってもらいたい、って気持ちは本心です。
アレクさんも「死して尚、国を守るか・・・騎士の本懐だな」と優しく微笑んでくれました。
でも、もうすぐ26にもなる成人女性として、気落ちした恋人を元気付けられるような、もっと気の利いた会話ができる様になりたいと、切に願ってしまいます。
それから,体感で2時間くらいした頃でしょうか。
大きな地響きとともに、シルベスター侯爵が、侯爵領の守備部隊以外の全軍を率いて到着されました。
シルベスター侯爵は、灰色に近い金髪なのでより白虎っぽいし、アレクさんの叔父さんと言うだけあって、とても体格のいい方です。
それにやることもリリーシュ様に似ていて、シルベスター家のDNAの濃さを感じさせられます。
侯爵が到着すると、すぐに軍議を始めると言うことなので、軍議に参加しない私は、アレクさんの次に安全だと分かる、クレイオス様の天幕で待つ事にしました。
クレイオス様は、千年も石化したままだった為か、色々なことに興味を示される方で、お喋り好きな様です。
そんなクレイオス様と他愛無い話をしていると、突然森の方から魔鳥のけたたましい鳴き声が聞こえてきました。
何事だろうと外を見てみると、森の上空を
埋め尽くすほどの鳥達が、森から逃げるように飛んで来ています。
その風景は、ヒッチコックの“鳥”って映画そのものです。
「なにこれ」
すごく嫌な予感が。
『始まるぞ』
「えっ?」
クレイオス様の声に放り向いた瞬間“ズンッ”と両肩を抑え込まれるような、魔力の膨らみと、瘴気を感じました。
瘴気が一気に濃くなって、息をするのも辛い。
息が浅くなり、目の前がチカチカします。
『力を与えられても、意識して使わねば宝の持ち腐れだぞ? 今は練習する暇はないが、其方はもう少し、己を守る術を学ばねばな』
そう言ったクレイオス様が私の肩に触れると、漸く息ができる様になりました。
涙目で仰ぎ見た、クレイオス様の肩越しに見えたのは、膨れ上がった瘴気でどす黒く染まった森と、そこから吐き出されるように飛び立つ、無数の魔鳥とワイバーンの群れでした。
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