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ヴァラクという悪魔
真珠の君
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「やはり、あのように小さいと,体も弱いのか?」
「レンは、そこらの騎士よりも、気力も体力もあります。しかし、治癒や浄化は魔力と体力を使いますから」
「そうなのか。皆、お前の婚約者に会えるのを楽しみにしていたのだが、そう言うことなら仕方がないな」
「無事ことが済めば、いくらでも時間は取れます。我々は遊びに来た訳ではありませんから」
「それはそうだが、もう少し愛想の良いことは言えんのか?お前はリリーシュの腹の中に、愛想と愛嬌を忘れて来たようだな」
「なんとでもお好きなように。それより今のマイオールはどうなっているのですか?」
「うむ・・・」
「マイオールへ入ってから、俺達が保護した避難民は、母上の、クロムウェル領のもの達が殆どでした。侯爵領に入ってから多少は、ましな状態に見えましたが・・・・叔父上からは、魔物が増えたとしか報告を貰っていません。隠していたのですか?」
侯爵を咎め立てする気は無いが、多少言いがきつくなった、と自分でも思う。
侯爵は、恥じ入るように片手で顔を撫で下ろし、疲れの滲んだため息を吐いた。
「我が領は、それほどの被害は未だ出ていない。しかし他領の被害は大きいようだ」
「正確な状況確認は、出来ていないと?」
「知っての通り、12年前の魔物の被害で、公国の頃からの古参貴族は、没落したり、家門が絶えてしまった家が幾つもある。新興貴族が拝領した所はまだいい。家格を下げられ中央から追いやられた奴等は、俺に反感を持っているものが多くてな。情報共有もままならん」
命を奪うほどでは無いが、罪を犯していた貴族に、生涯をマイオールの為に尽くす事を条件に、刑を減じたのが仇になっているのか。
「しかし母上は、公爵家の主家筋に当たります。傍系ならともかく、何も言ってこないと言うのはおかしいでしょう」
「あそこの代官は中央からの左遷組だ。リリーシュにも、何度も代官を替えろと言って来た。だがリリーシュの頭の中は、昔からハリー殿の事しかないからな」
「まったくあの人は・・・なら俺に言ってくれれば」
「お前は皇弟で大公だ。自領の管理と騎士団の仕事も有る。家門のことは俺の責任だろう?」
「しかし・・・」
「偉そうなことを言ったが、俺も避難して来る者が出て、初めて被害の深刻さに気付いたのだ。言い訳ではないが、事態が悪化する迄、さほど時は掛かっていない。リリーシュが自領を気に掛けていたとしても、どうにも出来なかったと俺は思う」
確かに、俺達も後手に回っている。
それに魔法陣のことは伏せたままだから、人の事を言える立場ではなかった。
「それにな。マシューとジルベールが死んで、マイオール大公の直轄領地は皇家の、ウィリアムの物だ。ウィリアムへ影から報告が行かないはずが無いよな?なのにウィリアムが何も言ってこない方が、俺は異常だと思うぞ?」
「皇都で災害が起きた事は、伝えましたよね」
「確かに聞いた。こんな僻地に居る俺でも皇都の情報が入って来るようになった。ウィリアムが何も知らんとは思えん」
侯爵の言い分は尤もだ。
大臣達が思うように動かせない状況だろうが、領主で有る以上、出来ないと言える立場では無いからな。
「ウィリアムには支援物資を送るよう、鳥を飛ばしてあります。皇都の状況次第では、時が掛かるやもしれませんが、昔の様に切り捨てられることは無いでしょう」
「だといいがな」
なんだ?
相手はあのウィリアムだぞ?
そんな皮肉を込めた笑いを、浮かべる必要があるか?
「・・・それと水の汚染についてですが。レンが浄化を付与した魔晶石を持って来ています。水源に魔晶石を入れれば、ある程度の改善は見込めます」
「それは本当か!」
「実はニックスの近くで同じような被害が出ました。事情があってレンが浄化に向かうことが出来なかったので、代わりに浄化を付与した魔晶石を部下に持たせたのです」
「それで首尾は?」
「今の所、問題なく水質が改善されていると報告を受けています」
「そうか・・・愛し子本人が浄化を行う事はできないのか?」
「確かに、レンが浄化した方が確実です。ですが浄化はレンの負担が大き過ぎる。討伐を控えた今、レンに無理はさせられません」
「そうであったな。・・・しかし愛し子とは本当に有難い存在なのだな」
そう。レンの存在は奇跡だ。
その分レンが背負う負担も大きい。
「愛し子と言えば、先代の愛し子のヨシタカが、侯爵家に嫁いできたとか」
「なんだ、知らなかったのか?・・・と言っても、リリーシュが昔語をするとも思えんか」
母上の人生は、親父殿の為にだけある。
番だからと、仲の良かったマシュー様から、親父殿を奪う事も厭わぬ程に。
それはこれからも変わらんのだろうな。
「ヨシタカ様は、黒髪に透けるような白い肌をされた、それは美しい方だった。その御容姿から “真珠の君” と呼ばれていたのだ」
「真珠の・・・それなら聞いたことがあります。亡くなられた後、墓が暴かれたと」
「酷いことだ」と侯爵は痛まし気に目を細めた。
「真珠の君が亡くなられたのは、四十を少し超えた頃でな、まだ若かったのだ。伴侶を亡くした当主の嘆きは深く、追い打ちを掛けるように、墓が暴かれ亡骸が持ち去られてしまった。当主は手を尽くして亡骸を探したが、見つけることは出来ず、心労から当主も儚くなってしまったのだ」
「なるほど」
四十前半なら、美しさに翳りも無かっただろう。
だとしても、ヴァラクはヨシタカの亡骸を奪い、その後はどうしたのだろうか。
保存魔法を掛け、傍に置き続けているのだろうか。
ヴァラクもネクロフィリアなのか?
・・・まさか死姦したとかでは無いよな?
「真珠の君に興味があるなら、宝物庫に肖像画があるぞ」
「そうですね・・・では明日森に向かう前に、レンと一緒に見たいと思います」
「構わんが、もう森に向かうのか?」
落ち込んだように見えるのは、レンを構い倒したいからだろう。
「明日は様子を見に行くだけです。魔物が出たら、間引きも出来ますから」
「なんとも忙しないな。一つ確認だが、愛し子に降りた神託に、間違いは無いのだな?」
「ええ、神官とは違いますから。確実です」
「間違いであってくれたら、と思うのは不敬に当たるか?」
「いえ。気持ちは分かりますので」
食事を終え、テーブルに頬杖をついて考え込んでいた侯爵がふと顔を上げた。
「お前達が連れてきた、あの雄は誰だ?」
ああ。クレイオスのことか。
何も知らなければ、怪しい人物に見えるだろうな。
「訳あって名を明かすことはできませんが、あれでも重要な貴人です」
「そうなのか?侍従が言うには、食事はいらない酒を持ってこい、と言われたそうだぞ?」
「そうでしょうね。彼には、酒と果物、あとは甘味を与えておけば問題ありません」
「酒のつまみが甘味?」
まぁ、侯爵が、引くのも分かる。
胸焼けしそうではあるからな。
「好みは人それぞれですから」
侯爵は納得したような、そうで無いような、なんとも微妙な顔で頷いていた。
翌朝、森へ出発する前に、宝物庫へ案内してくれたのは侯爵だった。
ただの案内なのだから、家礼にでも命じておけば良さそうだが。
侯爵は、レンを構いたくて仕方が無いようで、宝物庫に収められた宝物の来歴を、レン相手に諳んじている。
「それで、これがヨシタカ様。真珠の君の肖像だ」
劣化を防ぐ為、額に掛けられた厚手の布を、侯爵の分厚い手が剥ぎ取った。
それは、椅子に腰掛けた小柄な人物と、その横に立つ人物二人を描いた、精密な肖像画だった。
椅子に腰掛けているのがヨシタカ。
横に立っているのが伴侶の当主だろう。
しかし、この絵は・・・・。
「ねぇアレク。この絵、私達にそっくりじゃない?」
レンの言う通り、その絵に描かれていた二人は、俺とレンに生写しだった。
「レンは、そこらの騎士よりも、気力も体力もあります。しかし、治癒や浄化は魔力と体力を使いますから」
「そうなのか。皆、お前の婚約者に会えるのを楽しみにしていたのだが、そう言うことなら仕方がないな」
「無事ことが済めば、いくらでも時間は取れます。我々は遊びに来た訳ではありませんから」
「それはそうだが、もう少し愛想の良いことは言えんのか?お前はリリーシュの腹の中に、愛想と愛嬌を忘れて来たようだな」
「なんとでもお好きなように。それより今のマイオールはどうなっているのですか?」
「うむ・・・」
「マイオールへ入ってから、俺達が保護した避難民は、母上の、クロムウェル領のもの達が殆どでした。侯爵領に入ってから多少は、ましな状態に見えましたが・・・・叔父上からは、魔物が増えたとしか報告を貰っていません。隠していたのですか?」
侯爵を咎め立てする気は無いが、多少言いがきつくなった、と自分でも思う。
侯爵は、恥じ入るように片手で顔を撫で下ろし、疲れの滲んだため息を吐いた。
「我が領は、それほどの被害は未だ出ていない。しかし他領の被害は大きいようだ」
「正確な状況確認は、出来ていないと?」
「知っての通り、12年前の魔物の被害で、公国の頃からの古参貴族は、没落したり、家門が絶えてしまった家が幾つもある。新興貴族が拝領した所はまだいい。家格を下げられ中央から追いやられた奴等は、俺に反感を持っているものが多くてな。情報共有もままならん」
命を奪うほどでは無いが、罪を犯していた貴族に、生涯をマイオールの為に尽くす事を条件に、刑を減じたのが仇になっているのか。
「しかし母上は、公爵家の主家筋に当たります。傍系ならともかく、何も言ってこないと言うのはおかしいでしょう」
「あそこの代官は中央からの左遷組だ。リリーシュにも、何度も代官を替えろと言って来た。だがリリーシュの頭の中は、昔からハリー殿の事しかないからな」
「まったくあの人は・・・なら俺に言ってくれれば」
「お前は皇弟で大公だ。自領の管理と騎士団の仕事も有る。家門のことは俺の責任だろう?」
「しかし・・・」
「偉そうなことを言ったが、俺も避難して来る者が出て、初めて被害の深刻さに気付いたのだ。言い訳ではないが、事態が悪化する迄、さほど時は掛かっていない。リリーシュが自領を気に掛けていたとしても、どうにも出来なかったと俺は思う」
確かに、俺達も後手に回っている。
それに魔法陣のことは伏せたままだから、人の事を言える立場ではなかった。
「それにな。マシューとジルベールが死んで、マイオール大公の直轄領地は皇家の、ウィリアムの物だ。ウィリアムへ影から報告が行かないはずが無いよな?なのにウィリアムが何も言ってこない方が、俺は異常だと思うぞ?」
「皇都で災害が起きた事は、伝えましたよね」
「確かに聞いた。こんな僻地に居る俺でも皇都の情報が入って来るようになった。ウィリアムが何も知らんとは思えん」
侯爵の言い分は尤もだ。
大臣達が思うように動かせない状況だろうが、領主で有る以上、出来ないと言える立場では無いからな。
「ウィリアムには支援物資を送るよう、鳥を飛ばしてあります。皇都の状況次第では、時が掛かるやもしれませんが、昔の様に切り捨てられることは無いでしょう」
「だといいがな」
なんだ?
相手はあのウィリアムだぞ?
そんな皮肉を込めた笑いを、浮かべる必要があるか?
「・・・それと水の汚染についてですが。レンが浄化を付与した魔晶石を持って来ています。水源に魔晶石を入れれば、ある程度の改善は見込めます」
「それは本当か!」
「実はニックスの近くで同じような被害が出ました。事情があってレンが浄化に向かうことが出来なかったので、代わりに浄化を付与した魔晶石を部下に持たせたのです」
「それで首尾は?」
「今の所、問題なく水質が改善されていると報告を受けています」
「そうか・・・愛し子本人が浄化を行う事はできないのか?」
「確かに、レンが浄化した方が確実です。ですが浄化はレンの負担が大き過ぎる。討伐を控えた今、レンに無理はさせられません」
「そうであったな。・・・しかし愛し子とは本当に有難い存在なのだな」
そう。レンの存在は奇跡だ。
その分レンが背負う負担も大きい。
「愛し子と言えば、先代の愛し子のヨシタカが、侯爵家に嫁いできたとか」
「なんだ、知らなかったのか?・・・と言っても、リリーシュが昔語をするとも思えんか」
母上の人生は、親父殿の為にだけある。
番だからと、仲の良かったマシュー様から、親父殿を奪う事も厭わぬ程に。
それはこれからも変わらんのだろうな。
「ヨシタカ様は、黒髪に透けるような白い肌をされた、それは美しい方だった。その御容姿から “真珠の君” と呼ばれていたのだ」
「真珠の・・・それなら聞いたことがあります。亡くなられた後、墓が暴かれたと」
「酷いことだ」と侯爵は痛まし気に目を細めた。
「真珠の君が亡くなられたのは、四十を少し超えた頃でな、まだ若かったのだ。伴侶を亡くした当主の嘆きは深く、追い打ちを掛けるように、墓が暴かれ亡骸が持ち去られてしまった。当主は手を尽くして亡骸を探したが、見つけることは出来ず、心労から当主も儚くなってしまったのだ」
「なるほど」
四十前半なら、美しさに翳りも無かっただろう。
だとしても、ヴァラクはヨシタカの亡骸を奪い、その後はどうしたのだろうか。
保存魔法を掛け、傍に置き続けているのだろうか。
ヴァラクもネクロフィリアなのか?
・・・まさか死姦したとかでは無いよな?
「真珠の君に興味があるなら、宝物庫に肖像画があるぞ」
「そうですね・・・では明日森に向かう前に、レンと一緒に見たいと思います」
「構わんが、もう森に向かうのか?」
落ち込んだように見えるのは、レンを構い倒したいからだろう。
「明日は様子を見に行くだけです。魔物が出たら、間引きも出来ますから」
「なんとも忙しないな。一つ確認だが、愛し子に降りた神託に、間違いは無いのだな?」
「ええ、神官とは違いますから。確実です」
「間違いであってくれたら、と思うのは不敬に当たるか?」
「いえ。気持ちは分かりますので」
食事を終え、テーブルに頬杖をついて考え込んでいた侯爵がふと顔を上げた。
「お前達が連れてきた、あの雄は誰だ?」
ああ。クレイオスのことか。
何も知らなければ、怪しい人物に見えるだろうな。
「訳あって名を明かすことはできませんが、あれでも重要な貴人です」
「そうなのか?侍従が言うには、食事はいらない酒を持ってこい、と言われたそうだぞ?」
「そうでしょうね。彼には、酒と果物、あとは甘味を与えておけば問題ありません」
「酒のつまみが甘味?」
まぁ、侯爵が、引くのも分かる。
胸焼けしそうではあるからな。
「好みは人それぞれですから」
侯爵は納得したような、そうで無いような、なんとも微妙な顔で頷いていた。
翌朝、森へ出発する前に、宝物庫へ案内してくれたのは侯爵だった。
ただの案内なのだから、家礼にでも命じておけば良さそうだが。
侯爵は、レンを構いたくて仕方が無いようで、宝物庫に収められた宝物の来歴を、レン相手に諳んじている。
「それで、これがヨシタカ様。真珠の君の肖像だ」
劣化を防ぐ為、額に掛けられた厚手の布を、侯爵の分厚い手が剥ぎ取った。
それは、椅子に腰掛けた小柄な人物と、その横に立つ人物二人を描いた、精密な肖像画だった。
椅子に腰掛けているのがヨシタカ。
横に立っているのが伴侶の当主だろう。
しかし、この絵は・・・・。
「ねぇアレク。この絵、私達にそっくりじゃない?」
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