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紫藤 蓮(シトウ レン)
クーちゃん
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何千年も掛けた復讐の大詰めにしては杜撰すぎませんか?
大規模な魔法陣を描いた割に、私が浄化して回ってもほぼ放置でしたし、普通だったら、もっと邪魔しにくる物じゃないの?
アレクさんにそのことを話したら「そもそも復讐に取り憑かれた奴が、まともな考えを持っているとは思えんがな。創世の時代から肉体を失くした状態で、思考を保っている方が異常だ。奴は怨霊と同じだろ?整合性を求めるのはどうかと思うぞ?」
と言われました。
ヴァラクのような執念深い人は、もっとやる事が緻密なイメージがあるのだけど・・・
う~ん。私の考え過ぎなのかな?
アウラ様は神様で、この世界で起きている出来事は、意識を向けれさえすれば、ほぼ全て分かるのだそうです。
アウラ様に分からないのはただ一つ、人の心の中だけです。
例えば、私が毎日どう過ごしているのかをアウラ様は全てご存知です。
クーちゃんの様子を本当は報告する必要だって無いのです。
私はこちらに来る時に、体を創ってもらい、加護を授けて貰ってので、アウラ様との繋がりが強い分、考えていることも割と筒抜けなのですが、じゃあ相手がアレクさんだったらどうかと言うと。
彼の行動を知っていても、彼が考えていることは分からない。
人が神に祈り願いを口にすれば、その人の望みを知ることはできるけれど、頭の中で考えていることは分からないのです。
だから、アウラ様はヴァラクが何をしているかは知っているけれど、彼が考えている復讐が魔法の発動だけなのかどうかは、アウラ様にも分からないのです。
言葉は悪いですけど “イタチの最後っぺ” とも言いますし、ヴァラクが何かとんでも無いことを企てていない事を祈るばかりです。
◇◇
グルルル・・・・・。
「・・・クー・・・うるさいぞ・・・」
ガゥ・・・・
「クーまだ早すぎ・・ん?・・おぉ?!」
「ん~~~。どうしたの・・・ええぇっ!!」
クーちゃんは、アレクさんの意向で別に部屋が用意されたのですが、毎朝私を起こしに寝室にやって来ます。
今朝も夜明けと同時に寝室にやって来たのですが・・・・・・。
「さて、どうしたものか」
「どうしましょう」
「クー。お前どうやって寝室に入った?」
声を掛けられたクーちゃんは、首を傾げてよく分かっていない様子です。
でも、アレクさんの疑問に私も同意です。
昨夜まで、大型犬サイズだったクーちゃんが、今は縦横どっちもアレクさんより二回りくらい大きい・・・。
絶対、寝室のドアを通れるサイズじゃありません。
そのサイズで頭を擦り付けられると、体がグラグラ揺れてしまいます。
「大丈夫か?」
「なっなんとか、へやっ・・・部屋に入った後に、大きくなったんじゃ」
「クーだからな、無いとは言えんな」
「どうやって、外に出しましょう」
「困ったな」
一晩でこんなに大きくなっちゃうなんて。
寝室の両サイドにある私かアレクさんの部屋なら、バルコニーの窓から外に出せますが、寝室は窓もドアも大きくないから、寝室から出すには、窓かドアを壊さないと。
「・・・・やはりドアを・・・壁も、壊すしか無いだろうな」
「・・・ですね」
アレクさんはベルを鳴らして、人を呼んでいます。
こんな早朝から、呼び立てるのは気が引けますが、今回ばかりは多めに見て欲しいです。
長いため息を吐いた二人ですが、クーちゃんは何も分かっていないのか、ガルガル・ゴロゴロと、今までと同じように甘えてきます。
いや、ほんと痛いから・・・。
涎で凄いことになってるからね?
も~ちょっと手加減してくれないかな?
「ローガンが来たら、どうするか相談しよう」
「もう厩舎に移さなきゃダメですよね?」
「ああ、この調子だと宮を壊しかねない」
「でも、厩舎で大人しくしてくれるでしょうか?」
「ドラゴンは頭が良いと聞いている。言い聞かせるしかないな」
私のお腹に頭を擦り寄せて甘えている様子を見ると、聞き分けてくれるか不安になります。
開いたドアの所から中の様子を見たローガンさんも、クーちゃんの急成長ぶりに驚いて目を見張っています。
「・・・・早急に大工を手配します」
ローガンさんはそう言って、下がって行きましたが、結局大工さんは必要ありませんでした。
いえ、大工さんのお仕事は有りました。
クーちゃんを外に出すためではなく、クーちゃんが破壊したドアと壁の修理の為でしたけど・・・。
寝室から出る私達の後を、くーちゃんが追って来たのですが、それはもう見事にドアに挟まってしまいました。
「あっ!! コラッ!! クー!戻れ!!」
「クーちゃん一旦下がって! 来ちゃダメだって! ドアが壊れちゃうでしょ?!」
諦めて寝室に戻ってくれれば、良かったのですが、私たちの静止の声も虚しく、クーちゃんはドアに肩が挟まった状態のまま、メリメリ・バキバキと壁ごとドアをぶち抜いて廊下に出て来てしまいました。
キューーー??
「あ~~~。やっちゃった」
キョトンとした顔は可愛いんだけどなあ
クーちゃんが壊した所から、建材がボロボロ落ちて、壁一面に亀裂が走っています。
「戻れと言っただろうっ!!」
ゴンッ!!
アレクさんに拳骨で頭を叩かれた、クーちゃんは、すごく悲しそうに床に伏せています。
でも、首にドアの枠がぶら下がったままなんですよね。
アレクさんは、そのドアの枠を掴んでクーちゃんを厩舎に引き摺って行きました。
お怒りモードのアレクさんに、騒ぎを聞き付けて様子を見に来た侍従さん達が、顔を引き攣らせています。
そりゃね。
ドラゴンを片手で引き摺る人間を目にする機会なんて、普通は有りませんよね。
クーちゃんも、自分が悪いことをしたと理解したのか、大人しく引き摺られるままです。
でも、成長は早いけれどクーちゃんは、生まれたばかりの赤ちゃんなのです。
親の後を追って、甘えるのは当たり前なんです。
だから、あまり叱らないで欲しいです。
「クーちゃん。クーちゃんはこれからもっと大きくなるのよ? 宮は狭すぎて、クーちゃんはもう中には入れないの。これからは、ここがクーちゃんのお部屋だからね?」
クウーン キューーー。
悲しげに鳴くのは、理解してくれたってことでしょうか?
「クレイオス様、聞こえてますか? アウラ様も待っています。早く目を覚ましてくださいね?」
クレイオス様が覚醒した後、可愛いクーちゃんがどうなってしまうのか、不安は有ります。
でも、クレイオス様は、ヴァラクがやった様に全てを奪う事はないと信じています。
この日から、私は時間の許す限り厩舎でクーちゃんと過ごす様にしています。
ある程度体が成長したからでしょうか、魔力切れで倒れる程、力を吸い取られる回数も減りました。
クレイオス様の覚醒も近いのではないでしょうか。
◇◇
『クレイオスの声はまだ聞こえないけれど、覚醒は近いと思う』
今日のアウラ様はとても嬉しそうです。
「それは良かったです」
『クレイオスが目覚めたら、レンにはやって貰いたい事があるのだけど』
「なんですか?」
『ミーネの神殿にクレイオスと一緒に行って欲しい』
「ミーネの神殿ですか?」
『今は神殿は開かれているから、私の力を届けて、クレイオスの石化を解くことが出来るはずなんだ。石化が解ければ、クレイオスも自分の体に戻ることが出来るでしょ?』
「なるほど・・・それは良いのですが、ヴァラクの動きが分からないと、アレクさんも遠征に出る余裕はないですよ? 魔法もいつ発動してもおかしく無いのですよね?」
『・・・呪いは解呪されると、呪った相手に何倍にもなって返るのは知ってる?』
陰陽師物の小説で読んだ事が有るけど、あれって本当の事なんだ。
「呪詛返しですか? 聞いたことは有ります」
『君は話が早くて助かるよ。ヴァラクは今その状態』
だから大人しくしてるのね?
『神にかけた呪いが返ったんだ、存在が消えてもおかしくないのに、あの子は未だ地上にしがみついている。私も嫌われたものだね』
あの子ね・・・・。
父親のアザエル王が、アウラ様の子供みたいな存在なら、ヴァラクは孫って事に成るのよね?
大規模な魔法陣を描いた割に、私が浄化して回ってもほぼ放置でしたし、普通だったら、もっと邪魔しにくる物じゃないの?
アレクさんにそのことを話したら「そもそも復讐に取り憑かれた奴が、まともな考えを持っているとは思えんがな。創世の時代から肉体を失くした状態で、思考を保っている方が異常だ。奴は怨霊と同じだろ?整合性を求めるのはどうかと思うぞ?」
と言われました。
ヴァラクのような執念深い人は、もっとやる事が緻密なイメージがあるのだけど・・・
う~ん。私の考え過ぎなのかな?
アウラ様は神様で、この世界で起きている出来事は、意識を向けれさえすれば、ほぼ全て分かるのだそうです。
アウラ様に分からないのはただ一つ、人の心の中だけです。
例えば、私が毎日どう過ごしているのかをアウラ様は全てご存知です。
クーちゃんの様子を本当は報告する必要だって無いのです。
私はこちらに来る時に、体を創ってもらい、加護を授けて貰ってので、アウラ様との繋がりが強い分、考えていることも割と筒抜けなのですが、じゃあ相手がアレクさんだったらどうかと言うと。
彼の行動を知っていても、彼が考えていることは分からない。
人が神に祈り願いを口にすれば、その人の望みを知ることはできるけれど、頭の中で考えていることは分からないのです。
だから、アウラ様はヴァラクが何をしているかは知っているけれど、彼が考えている復讐が魔法の発動だけなのかどうかは、アウラ様にも分からないのです。
言葉は悪いですけど “イタチの最後っぺ” とも言いますし、ヴァラクが何かとんでも無いことを企てていない事を祈るばかりです。
◇◇
グルルル・・・・・。
「・・・クー・・・うるさいぞ・・・」
ガゥ・・・・
「クーまだ早すぎ・・ん?・・おぉ?!」
「ん~~~。どうしたの・・・ええぇっ!!」
クーちゃんは、アレクさんの意向で別に部屋が用意されたのですが、毎朝私を起こしに寝室にやって来ます。
今朝も夜明けと同時に寝室にやって来たのですが・・・・・・。
「さて、どうしたものか」
「どうしましょう」
「クー。お前どうやって寝室に入った?」
声を掛けられたクーちゃんは、首を傾げてよく分かっていない様子です。
でも、アレクさんの疑問に私も同意です。
昨夜まで、大型犬サイズだったクーちゃんが、今は縦横どっちもアレクさんより二回りくらい大きい・・・。
絶対、寝室のドアを通れるサイズじゃありません。
そのサイズで頭を擦り付けられると、体がグラグラ揺れてしまいます。
「大丈夫か?」
「なっなんとか、へやっ・・・部屋に入った後に、大きくなったんじゃ」
「クーだからな、無いとは言えんな」
「どうやって、外に出しましょう」
「困ったな」
一晩でこんなに大きくなっちゃうなんて。
寝室の両サイドにある私かアレクさんの部屋なら、バルコニーの窓から外に出せますが、寝室は窓もドアも大きくないから、寝室から出すには、窓かドアを壊さないと。
「・・・・やはりドアを・・・壁も、壊すしか無いだろうな」
「・・・ですね」
アレクさんはベルを鳴らして、人を呼んでいます。
こんな早朝から、呼び立てるのは気が引けますが、今回ばかりは多めに見て欲しいです。
長いため息を吐いた二人ですが、クーちゃんは何も分かっていないのか、ガルガル・ゴロゴロと、今までと同じように甘えてきます。
いや、ほんと痛いから・・・。
涎で凄いことになってるからね?
も~ちょっと手加減してくれないかな?
「ローガンが来たら、どうするか相談しよう」
「もう厩舎に移さなきゃダメですよね?」
「ああ、この調子だと宮を壊しかねない」
「でも、厩舎で大人しくしてくれるでしょうか?」
「ドラゴンは頭が良いと聞いている。言い聞かせるしかないな」
私のお腹に頭を擦り寄せて甘えている様子を見ると、聞き分けてくれるか不安になります。
開いたドアの所から中の様子を見たローガンさんも、クーちゃんの急成長ぶりに驚いて目を見張っています。
「・・・・早急に大工を手配します」
ローガンさんはそう言って、下がって行きましたが、結局大工さんは必要ありませんでした。
いえ、大工さんのお仕事は有りました。
クーちゃんを外に出すためではなく、クーちゃんが破壊したドアと壁の修理の為でしたけど・・・。
寝室から出る私達の後を、くーちゃんが追って来たのですが、それはもう見事にドアに挟まってしまいました。
「あっ!! コラッ!! クー!戻れ!!」
「クーちゃん一旦下がって! 来ちゃダメだって! ドアが壊れちゃうでしょ?!」
諦めて寝室に戻ってくれれば、良かったのですが、私たちの静止の声も虚しく、クーちゃんはドアに肩が挟まった状態のまま、メリメリ・バキバキと壁ごとドアをぶち抜いて廊下に出て来てしまいました。
キューーー??
「あ~~~。やっちゃった」
キョトンとした顔は可愛いんだけどなあ
クーちゃんが壊した所から、建材がボロボロ落ちて、壁一面に亀裂が走っています。
「戻れと言っただろうっ!!」
ゴンッ!!
アレクさんに拳骨で頭を叩かれた、クーちゃんは、すごく悲しそうに床に伏せています。
でも、首にドアの枠がぶら下がったままなんですよね。
アレクさんは、そのドアの枠を掴んでクーちゃんを厩舎に引き摺って行きました。
お怒りモードのアレクさんに、騒ぎを聞き付けて様子を見に来た侍従さん達が、顔を引き攣らせています。
そりゃね。
ドラゴンを片手で引き摺る人間を目にする機会なんて、普通は有りませんよね。
クーちゃんも、自分が悪いことをしたと理解したのか、大人しく引き摺られるままです。
でも、成長は早いけれどクーちゃんは、生まれたばかりの赤ちゃんなのです。
親の後を追って、甘えるのは当たり前なんです。
だから、あまり叱らないで欲しいです。
「クーちゃん。クーちゃんはこれからもっと大きくなるのよ? 宮は狭すぎて、クーちゃんはもう中には入れないの。これからは、ここがクーちゃんのお部屋だからね?」
クウーン キューーー。
悲しげに鳴くのは、理解してくれたってことでしょうか?
「クレイオス様、聞こえてますか? アウラ様も待っています。早く目を覚ましてくださいね?」
クレイオス様が覚醒した後、可愛いクーちゃんがどうなってしまうのか、不安は有ります。
でも、クレイオス様は、ヴァラクがやった様に全てを奪う事はないと信じています。
この日から、私は時間の許す限り厩舎でクーちゃんと過ごす様にしています。
ある程度体が成長したからでしょうか、魔力切れで倒れる程、力を吸い取られる回数も減りました。
クレイオス様の覚醒も近いのではないでしょうか。
◇◇
『クレイオスの声はまだ聞こえないけれど、覚醒は近いと思う』
今日のアウラ様はとても嬉しそうです。
「それは良かったです」
『クレイオスが目覚めたら、レンにはやって貰いたい事があるのだけど』
「なんですか?」
『ミーネの神殿にクレイオスと一緒に行って欲しい』
「ミーネの神殿ですか?」
『今は神殿は開かれているから、私の力を届けて、クレイオスの石化を解くことが出来るはずなんだ。石化が解ければ、クレイオスも自分の体に戻ることが出来るでしょ?』
「なるほど・・・それは良いのですが、ヴァラクの動きが分からないと、アレクさんも遠征に出る余裕はないですよ? 魔法もいつ発動してもおかしく無いのですよね?」
『・・・呪いは解呪されると、呪った相手に何倍にもなって返るのは知ってる?』
陰陽師物の小説で読んだ事が有るけど、あれって本当の事なんだ。
「呪詛返しですか? 聞いたことは有ります」
『君は話が早くて助かるよ。ヴァラクは今その状態』
だから大人しくしてるのね?
『神にかけた呪いが返ったんだ、存在が消えてもおかしくないのに、あの子は未だ地上にしがみついている。私も嫌われたものだね』
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