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紫藤 蓮(シトウ レン)
クレイオス?
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ブネの森でアガスは、 “準備は整った” と言っていた。
でも、わざわざ邪魔をしにくるくらいなのだから、まだ時間はあると思う。
では、然程残っていないであろう、限られた時間の中で、私たちに出来る事って何があるのでしょう?
聖地巡礼だと、国中に広がったヴァラク教の信徒の全ての動向を、把握するのは難しいでしょう。
彼らの教義では入信の際、聖地を巡り教えを広めるために、流浪の民になる事を求められるのだそうです。
ただこれは一般信徒の話しで、裕福な人は高額なお布施をする事でこの義務を免除されるらしいです。
お金持ちからは資金を奪い、そうでない信者からは労働力を搾取する、カルト教団のやりそうな事ですよね?
彼らは教えに従い、教会や伝道所などを一切持たず、一つ所に留まることがありません。
神殿の資金がヴァラク教に流れていたこと。
高級妓楼の表向きの経営者がヴァラク教の信徒であり、妓楼内で違法な薬物が売買されていたこと。
そして、この妓楼の本当の経営者がアガスであった事。
更に、この妓楼の贔屓筋に高位貴族の名前が列挙され、ウィリアムさんが頭を抱える事になるのです。
アガスについては、孤児院出身のアガスが、神官として司教まで上り詰めた、立身出世物語は胡乱な噂と共に有名な話だったそうです。
神官見習いだった頃のアガスは、幼い頃に亡くした両親のために祈りを捧げる優しさを持ち合わせた、大人しく控えめな性格だったと言います。
それが、気付くとライバルを蹴落とすためなら、どんな手でも使う、狡猾で残忍な人間に変わってしまっていたそうです。
昔のアガスを知る人によれば、見習いから神官に昇格する頃に、急に人がかわっってしまったとの事なので、この頃にヴァラクに、取り憑かれるなり、体を乗っ取られてしまったと思われます。
こんなことが分かっても
クレイオス様の居場所がわからないんじゃね・・・。
「ロロシュさん、この中でクレイオス様の居場所に繋がりそうな情報ってどれですか?」
「・・・直接はねえな」
「一つも? ヴァラク教の聖地ってどこなんですか? そこにクレイオス様が隠されているかもしれないでしょ?」
「聖地なんかねぇんだよ」
「えっ? おかしくないですか? なんの為の巡礼なの?」
「あの巡礼は、聖地を探すための巡礼だそうだ」
「聖地を探す?」
「ヴァラク教の教えだと、この世界を作った神の痕跡は至る所にあるんだと。だからあの巡礼は、自分が神と一番繋がれる場所を探すための旅なんだとさ・・・」
「・・なんか、屁理屈っぽい・・・準備できました。マークさんお願いします!」
「おい!! マジでやんのか?!」
ロロシュさんが、物凄く不安そうにしています。
今日は、ロロシュさん用防水・耐寒ベストのテストに、ご本人に協力して貰っています。
「大丈夫ですよ、一応実験ではうまく行きましたから。何かあっても凍傷程度だし、すぐに治癒しますから」
「なんかあること前提じゃねぇか!」
「ロロシュうるさいですよ。だらしがない。さっさと覚悟を決めなさい!!」
そうそう
使うのはロロシュさんなんですよ?
「マークさん、覚悟とかそう言うの、かえって邪魔なんで、ボカスカ行っちゃってくださいね」
「なんだよそれ!? ちびっ子!ふざんけんなよ?!」
ちびっ子?失礼な!!
「は~~い。マークさ~ん!!特大でお願いしま~す!!」
「了解しました。・・・ロロシュ覚悟!!」
マークさんが、妙に楽しそうです。
また、ロロシュさんが余計な事言って、怒らせたのかな?
「いや・・待て?・・それデカすぎんだろ?・・待て待て待て・まてって!!」
マークさんが空に向かって上げた掌に、水の粒がどんどん集まって、軽トラくらいの大きさになった水球をロロシュさん目掛けて、放ちました。
「のわ”あ“ぁ~~~~っ!!!」
「・・・・思ったより良い感じ? ロロシュさんどうですか?」
「あ‘’ぁ?!ちびっ子!!オレを殺す気か?!」
「何言ってるんです?ロロシュさんがお水に入っても大丈夫なように、魔道具作ってるんじゃないですか。大体殺すなら、初日の練武場でやってますよ?」
「なんで、そんな所ばっかり閣下と似てんだよ?」
「うふ。番だから?」
「うふ!じゃねぇよ。まったくよ~・・お? おぉ?! 濡れてねぇ? 寒くねぇな!!」
そうでしょう?
今回のベストは自信あったんですよね。
「良さそうですね? じゃあマークさん次。お願いします」
「こいつを地面に叩き伏せてご覧に入れますので、少々お待ちください」
あっこれ本気で怒ってる?
女王様モード入ってますよ?
ほんと、何やったのですか?
「あれ? 留め具が少し緩んでる? ベストの調整をするから、マークさんもう少し待ってね?」
留め具についた魔石に魔力を流しながら、女王様モードの理由をヒソヒソとロロシュさんに聞いたみました。
場合によっては、私も許しませんよ?
“ちょっと、今度は何したんですか?”
“知らねぇよ、朝からすっげえ機嫌悪くてよ、なんでかわからなくて、困ってんだよ”
“なんでも良いから早く謝って。今度、髪のお手入れしてあげる、って言って下さい”
“髪? なんでだよ?”
“アレクさんが、毎日やってくれるから”
“閣下が? マジかよ?!”
“いいから、五体満足で練武場から出たかったら言う通りにして“
「お待たせしました。お二人ともお願いします」
「マークお手柔らかにな?」
「何を言っているのか、分かりませんね?耐久性のテストですよ?手加減してどうするんですか?」
「・・・・」
うわあ~~。
メッチャキレてる~。
これは・・・髪の手入れくらいじゃ済まないかも・・・。
・・・・。
ん??
この感じ、地震?
地震が起きる時の、最初のひと揺れを感じた数秒後 ズンッ!! と沈み込む感覚の直後、激しい揺れが襲ってきました。
「レン様っ!!」
「私は大丈夫!! みんな揺れがおさまるまで、しゃがんでジッとして!!」
地面から唸るような、ゴーゴーと言う音が聞こえて、直したばかりの練武場の壁が、ガラガラと崩れ落ちました。
柘榴宮に続く並木道も波打って、敷かれた煉瓦とタイルが、バリバリと割れる音がきこえてきます。
震度5とか6? もっと?
こちらに来て初めての地震です。
日本に居れば、地震なんて慣れっこですが、こちらの人は全然慣れてないみたい。
屈強な騎士さん達が、青い顔で狼狽まくっています。
揺れがおさまり,ほっとしたのも束の間。
皇都の空に、禍々しい獣の咆哮が、響き渡りました。
怒りに満ちた.恐ろしい声です。
その叫びは、鼓膜をうち、心臓を抉るような、聞いた者の原始の恐怖と恐れを呼び起こしました。
練武場に居た、多くの騎士が膝をつき、中には蹲り耳を塞いで、震えている人もいます。
これは?
この声は?
見渡した遠くの空に浮かんだ、鳥のような黒い点が、どんどん皇宮目掛けて飛んできます。
「あれは・・・」
「マークさん、あれって・・・」
「とり?・・・ワイバーンでしょうか?」
と空に目を凝らしたマークさんとロロシュさんでしたが、何かがおかしいと気付いたようです。
「なんだ、あれ?拙いぞ!!」
「全員、臨戦体勢を取れ!!、対空戦用意!!!」
「「「「ハッ!!」」」」
地震や雄叫びで動揺していても、命令にすぐに本能できるってすごい事です。
「レン様 避難して下さい!」
マークさんが、誘導してくれようとしましたが、その時には、信じられないスピードで近づいてきたドラゴンが、頭上をとおりすぎていくところでした。
ドラゴンの飛行で巻き起こった風が、地震で緩んだ並木道の木々を根こそぎ薙ぎ倒してしまいました。
巻き上げられた砂埃を、腕で避けながら仰ぎ見たドラゴンは、翼にいくつも穴があき、
首と手足に、ちぎれた鎖がぶら下がっています。
このドラゴン、真っ黒だけどクレイオス様だ!!
背中に乗っているのは、誰?
アガスじゃない。
・・・・・・あれはヴァラク?
ドラゴンは皇宮の真上から、皇宮に向けてブレスを放ちましたが、皇宮は巨大な結界で守られています。
それをアガスが知らない筈が有りません。
おそらく、挑発と宣戦布告のつもりなのでしょう。
その証拠に、飛びさるドラゴンの咆哮に、人を嘲るような笑い声が重なって聞こえたのでした。
でも、わざわざ邪魔をしにくるくらいなのだから、まだ時間はあると思う。
では、然程残っていないであろう、限られた時間の中で、私たちに出来る事って何があるのでしょう?
聖地巡礼だと、国中に広がったヴァラク教の信徒の全ての動向を、把握するのは難しいでしょう。
彼らの教義では入信の際、聖地を巡り教えを広めるために、流浪の民になる事を求められるのだそうです。
ただこれは一般信徒の話しで、裕福な人は高額なお布施をする事でこの義務を免除されるらしいです。
お金持ちからは資金を奪い、そうでない信者からは労働力を搾取する、カルト教団のやりそうな事ですよね?
彼らは教えに従い、教会や伝道所などを一切持たず、一つ所に留まることがありません。
神殿の資金がヴァラク教に流れていたこと。
高級妓楼の表向きの経営者がヴァラク教の信徒であり、妓楼内で違法な薬物が売買されていたこと。
そして、この妓楼の本当の経営者がアガスであった事。
更に、この妓楼の贔屓筋に高位貴族の名前が列挙され、ウィリアムさんが頭を抱える事になるのです。
アガスについては、孤児院出身のアガスが、神官として司教まで上り詰めた、立身出世物語は胡乱な噂と共に有名な話だったそうです。
神官見習いだった頃のアガスは、幼い頃に亡くした両親のために祈りを捧げる優しさを持ち合わせた、大人しく控えめな性格だったと言います。
それが、気付くとライバルを蹴落とすためなら、どんな手でも使う、狡猾で残忍な人間に変わってしまっていたそうです。
昔のアガスを知る人によれば、見習いから神官に昇格する頃に、急に人がかわっってしまったとの事なので、この頃にヴァラクに、取り憑かれるなり、体を乗っ取られてしまったと思われます。
こんなことが分かっても
クレイオス様の居場所がわからないんじゃね・・・。
「ロロシュさん、この中でクレイオス様の居場所に繋がりそうな情報ってどれですか?」
「・・・直接はねえな」
「一つも? ヴァラク教の聖地ってどこなんですか? そこにクレイオス様が隠されているかもしれないでしょ?」
「聖地なんかねぇんだよ」
「えっ? おかしくないですか? なんの為の巡礼なの?」
「あの巡礼は、聖地を探すための巡礼だそうだ」
「聖地を探す?」
「ヴァラク教の教えだと、この世界を作った神の痕跡は至る所にあるんだと。だからあの巡礼は、自分が神と一番繋がれる場所を探すための旅なんだとさ・・・」
「・・なんか、屁理屈っぽい・・・準備できました。マークさんお願いします!」
「おい!! マジでやんのか?!」
ロロシュさんが、物凄く不安そうにしています。
今日は、ロロシュさん用防水・耐寒ベストのテストに、ご本人に協力して貰っています。
「大丈夫ですよ、一応実験ではうまく行きましたから。何かあっても凍傷程度だし、すぐに治癒しますから」
「なんかあること前提じゃねぇか!」
「ロロシュうるさいですよ。だらしがない。さっさと覚悟を決めなさい!!」
そうそう
使うのはロロシュさんなんですよ?
「マークさん、覚悟とかそう言うの、かえって邪魔なんで、ボカスカ行っちゃってくださいね」
「なんだよそれ!? ちびっ子!ふざんけんなよ?!」
ちびっ子?失礼な!!
「は~~い。マークさ~ん!!特大でお願いしま~す!!」
「了解しました。・・・ロロシュ覚悟!!」
マークさんが、妙に楽しそうです。
また、ロロシュさんが余計な事言って、怒らせたのかな?
「いや・・待て?・・それデカすぎんだろ?・・待て待て待て・まてって!!」
マークさんが空に向かって上げた掌に、水の粒がどんどん集まって、軽トラくらいの大きさになった水球をロロシュさん目掛けて、放ちました。
「のわ”あ“ぁ~~~~っ!!!」
「・・・・思ったより良い感じ? ロロシュさんどうですか?」
「あ‘’ぁ?!ちびっ子!!オレを殺す気か?!」
「何言ってるんです?ロロシュさんがお水に入っても大丈夫なように、魔道具作ってるんじゃないですか。大体殺すなら、初日の練武場でやってますよ?」
「なんで、そんな所ばっかり閣下と似てんだよ?」
「うふ。番だから?」
「うふ!じゃねぇよ。まったくよ~・・お? おぉ?! 濡れてねぇ? 寒くねぇな!!」
そうでしょう?
今回のベストは自信あったんですよね。
「良さそうですね? じゃあマークさん次。お願いします」
「こいつを地面に叩き伏せてご覧に入れますので、少々お待ちください」
あっこれ本気で怒ってる?
女王様モード入ってますよ?
ほんと、何やったのですか?
「あれ? 留め具が少し緩んでる? ベストの調整をするから、マークさんもう少し待ってね?」
留め具についた魔石に魔力を流しながら、女王様モードの理由をヒソヒソとロロシュさんに聞いたみました。
場合によっては、私も許しませんよ?
“ちょっと、今度は何したんですか?”
“知らねぇよ、朝からすっげえ機嫌悪くてよ、なんでかわからなくて、困ってんだよ”
“なんでも良いから早く謝って。今度、髪のお手入れしてあげる、って言って下さい”
“髪? なんでだよ?”
“アレクさんが、毎日やってくれるから”
“閣下が? マジかよ?!”
“いいから、五体満足で練武場から出たかったら言う通りにして“
「お待たせしました。お二人ともお願いします」
「マークお手柔らかにな?」
「何を言っているのか、分かりませんね?耐久性のテストですよ?手加減してどうするんですか?」
「・・・・」
うわあ~~。
メッチャキレてる~。
これは・・・髪の手入れくらいじゃ済まないかも・・・。
・・・・。
ん??
この感じ、地震?
地震が起きる時の、最初のひと揺れを感じた数秒後 ズンッ!! と沈み込む感覚の直後、激しい揺れが襲ってきました。
「レン様っ!!」
「私は大丈夫!! みんな揺れがおさまるまで、しゃがんでジッとして!!」
地面から唸るような、ゴーゴーと言う音が聞こえて、直したばかりの練武場の壁が、ガラガラと崩れ落ちました。
柘榴宮に続く並木道も波打って、敷かれた煉瓦とタイルが、バリバリと割れる音がきこえてきます。
震度5とか6? もっと?
こちらに来て初めての地震です。
日本に居れば、地震なんて慣れっこですが、こちらの人は全然慣れてないみたい。
屈強な騎士さん達が、青い顔で狼狽まくっています。
揺れがおさまり,ほっとしたのも束の間。
皇都の空に、禍々しい獣の咆哮が、響き渡りました。
怒りに満ちた.恐ろしい声です。
その叫びは、鼓膜をうち、心臓を抉るような、聞いた者の原始の恐怖と恐れを呼び起こしました。
練武場に居た、多くの騎士が膝をつき、中には蹲り耳を塞いで、震えている人もいます。
これは?
この声は?
見渡した遠くの空に浮かんだ、鳥のような黒い点が、どんどん皇宮目掛けて飛んできます。
「あれは・・・」
「マークさん、あれって・・・」
「とり?・・・ワイバーンでしょうか?」
と空に目を凝らしたマークさんとロロシュさんでしたが、何かがおかしいと気付いたようです。
「なんだ、あれ?拙いぞ!!」
「全員、臨戦体勢を取れ!!、対空戦用意!!!」
「「「「ハッ!!」」」」
地震や雄叫びで動揺していても、命令にすぐに本能できるってすごい事です。
「レン様 避難して下さい!」
マークさんが、誘導してくれようとしましたが、その時には、信じられないスピードで近づいてきたドラゴンが、頭上をとおりすぎていくところでした。
ドラゴンの飛行で巻き起こった風が、地震で緩んだ並木道の木々を根こそぎ薙ぎ倒してしまいました。
巻き上げられた砂埃を、腕で避けながら仰ぎ見たドラゴンは、翼にいくつも穴があき、
首と手足に、ちぎれた鎖がぶら下がっています。
このドラゴン、真っ黒だけどクレイオス様だ!!
背中に乗っているのは、誰?
アガスじゃない。
・・・・・・あれはヴァラク?
ドラゴンは皇宮の真上から、皇宮に向けてブレスを放ちましたが、皇宮は巨大な結界で守られています。
それをアガスが知らない筈が有りません。
おそらく、挑発と宣戦布告のつもりなのでしょう。
その証拠に、飛びさるドラゴンの咆哮に、人を嘲るような笑い声が重なって聞こえたのでした。
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