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紫藤 蓮(シトウ レン)
入江の掃討戦
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芝犬くらいの大きさのロッククラブと、ゲームで見知ったサハギンとは比べものにならないくらい、ヌメっとした体、完全に魚類だとわかる上半身に人間の手足がはえたサハギンが、海上に浮かんだ召喚陣によって召喚され、アニマルパニック映画なんて目じゃないくらい、次から次に海から這い出て来ています。
騎士団のみんなも、浜から魔物が外に出ないように、剣と魔法で魔物達と戦っていますが、どう見ても焼け石に水です。
剣を片手に魔物を薙ぎ払い、海に向けて無数の雷を水面から湯気が立つ程、ドカドカ落とすアレクさんの戦う姿は、まさに鬼神。
勇猛果敢に雄々しく戦う姿は、うっとりするほど素敵ですが、魔物の数は一向に減る様子がありません。
洞窟に居たブルークラブの主でしょうか。
派手派手な柄のブルークラブは、砂を巻き上げて高速で移動し、巨大な鋏を振り下ろして、騎士団のみんなやアレクさんを攻撃しています。
アレクさんの放った魔法は、硬い殻に防がれてしまって、あまり効果がない様です。
「レン様は、中に隠れて居てください!」
マークさんはそう言って私の周りに結界を張り、自分の体には氷の粒を纏わせ臨戦体制に入っています。
「それは出来ません」
「レン様は浄化を終えられたばかりです。ご無理をなさっては」
「マークさん。ここは皇宮でも柘榴宮でもありませんよ?私は私の役目を果たします」
「しかし」
「マーク。愛し子様の言う通りだぜ?やるべきことはやらねぇとな?」
マークさんの肩に手を置いたロロシュさんが諭すように優しく言葉を掛けています。
ロロシュさんも、やれば出来るじゃないですか。その調子でもっとマークさんに優しくしてあげてね?
「ではロロシュさん、あの魔法陣消せますか?」
「あ? ああ、近くまで行けば何とか」
「じゃあ、二人で魔法陣を消しに行って下さい、ロロシュさんそういうの得意ですよね?」
「得意だけどよ。愛し子ちゃんはどうすんだ?一人にゃできねぇぞ?」
「ご心配なく。お二人の道を開くのに私が出て行ったら、アレクさんが飛んできますから」
「あっ!たしかに」と二人とも納得した様ですが、ロロシュさんは今一乗り気ではないみたいです。
「・・・まさかと思いますが、海に入るのが嫌なんですか?」
これが図星だったようで、ロロシュさんの目が泳いでいます。
「嫌じゃねぇけどよ。水はちょっとな」
「ロロシュさん?アナコンダもパイソンも普通に川で泳ぎますよ?気温も上がって来てますから、そんなに水は冷たくないから大丈夫ですよ?」
それを聞いたロロシュさんが、驚いたように私の顔を見て来ました。
「あんた、閣下から聞いたのか?」
「なにがです?」
「俺が・・蛇だって」
ん?この反応は何でしょうか?
蛇ってこと隠したかったのかな?
マークさんにも?
「最初から知ってましたよ?」
「なんで・・・」
「なんでって、気付いてないんですか?ロロシュさん顎のところに鱗があるじゃないですか」
ハッとしたように顎下に手を当てたロロシュさんは、 “閣下が言ってたのはこれか” とニヤついています。
「ちびっ子のくせに侮れねぇな」
「ロロシュ!!不敬ですよ!」
「はいはい。ちっちゃい分みんなと違うものが見えるんです。もう行きますよ?遊んでる暇ないんですから」
気を引き締め直した私達は、魔物の群れに向かっていきました。
絶唱と弔舞の効果範囲外からの攻撃を、二人に防いでもらい、魔物を浄化しながら移動して、波打ち際までようやく辿り着きました。
「一旦浄化を解くので、防護結界をお願いします」
「了解しました・・・レン様何をするおつもりですか?」
張ってもらった結界の中で、膝をついて砂浜に手を当てた私にマークさんが聞いてきました。
「ロロシュさんが、水が怖いって駄々こねるから、魔法陣まで道を作るんですよ?」
「駄々なんか捏ねてねぇだろ!!」
「あれ?そうでしたっけ?」
「こねてねぇよ!!」
「ロロシュ!無駄口叩いてないで、岩蟹を何とかしなさい!!」
ほら怒られた。
アレクさんは・・私たちに気付いてますね
二人が離れたら、すぐ来てくれそうです。
回復薬のお陰で、魔力も回復してます。
よし、やるかっ!!
「じゃあ、行きますよ!」
気合い一発。砂浜に魔力を流し、土魔法を応用して海底を隆起させると、ザザアアーーと海面が割れ、海上の魔法陣の下まで、珊瑚と岩の道の完成です。
「こりゃ、すげぇな」
「ほら。さっさと行って」
「へいへい」
ロロシュさんは口は悪いですけど、この緊迫した場面でも、緩い態度を崩さないのは、ある意味貴重かもしれませんね。
二人が魔法陣に向かって走り出すと同時に、ゴウッと風が吹いて、結界に群がって居た岩蟹が宙に舞い、結界を破って中に入ったアレクさんに抱き上げられました。
魔力と風で髪が靡いて、厳しいお顔も相まって、今日は一段と素敵ですね?
「あれ程無茶をするな、と言っただろう?」
「来てくれるって分かってたから、無茶では無いですよ?」
「まったく君は・・・そう言う所だぞ?」
「何がですか?」
「まぁいい。あの二人は魔法陣を消しに行ったのか?」
「はい。二人にお願いしました」
「あれが有るとキリが無いからな、今回は目を瞑ろう」
何に対して目を瞑るのかは、聞かない方が良さそうです。
「とにかく君が無事で良かった」
と、のんびり会話している様に聞こえるかもしれませんが、話している間もアレクさんは、私たちの周りに風の魔法を巡らせて、近寄ってくる魔物をかまいたちの様に両断し、ブルークラブの攻撃を軽々と避けています。
私も浄化を発動して居ますから、アレクさんの風魔法で両断された魔物は、その場で、浄化され、光となって空に帰って行っているのです。
私達はただのバカップルでは無いのです。
一応やるべきことは、しっかりやってはいるのですよ。
「あのブルークラブは魔法が効かないんですか?」
「暴れたら面倒だ、と言っただろう?」
「いつもみたいに凍らせるのも無理?」
「水棲の魔物は水や氷に強い。死ねば凍らせられるが、生きていると無理だな。殻が硬いから斬撃にも強く、雷や炎はあの泡で作った粘液で相殺される」
「急所を狙っても?」
「あれだけ興奮して走り回られたら、狙うのは難しいなっ!」
大きく跳躍したアレクさんですが、さっきまで立って居たところに、ブルークラブの爪が突き刺さり砂が舞い上がっています。
危なかったぁ~~。
アレクさんこの速さで移動していて、よく周りが見えますね。
歴戦の勇者って感じで、かっこいいです。
「やっぱり、動きを止めたいですよね?」
「そうだな。何かいい考えはあるか?」
「う~ん、熱には弱い?」
「そうだな、炎系の魔法は嫌がるな」
「なら・・・水・・水の中に閉じ込められますか?」
「水?出来るが、水属性の攻撃は効かないぞ?」
「水はダメでも。お湯なら?水の中に閉じ込めた後、一気に加熱して茹でてみたらどうでしょうか?」
「茹でる?」
「そう熱湯でグツグツ」
「ふむ。一度試してみるか?」
そう言ってアレクさんがは立ち止まると、結界を張って、海に腕を伸ばしました。
その間結界に岩蟹が群がり、サハギンが結界に張り付いて、ビタビタと結界の壁を叩いています。
2メートル近いゾンビが、ガラス戸に張り付いて、ビタビタガラスを叩いるみたいで、かなりホラーなシチュエーションです。
相手はゾンビではなく、二足歩行の魚なんですけどね?
アレクさんが居なかったら、絶叫ものです。
アレクさんが腕に溜めた魔力を解放すると、入江にできた水柱が、召喚された海中の魔物ごと竜の様にウネリながら、ブルークラブへと向かって行きます。
アレクさんが創った水龍がその巨体を飲み込み大きな球体となって、中にブルークラブと魔物を閉じ込めたまま一気に加熱して、中の魔物をまとめて茹でてしまいました。
魔法を解いて、浜に流れ出たブルークラブは、ピクリとも動かず、討伐は成功した様です。
程なく、ロロシュさんも魔法陣の解除に成功し、あとはアレクさんが、炎と雷で、魔物を一網打尽にしてくれました。
討伐が済んでホッとはしましたが、流石に釜茹では残酷だったなと落ち込む私の横で、ロロシュさんが「なんか、めちゃくちゃ美味そうな匂いがしねぇか?」
と鼻を鳴らしています。
そうですね。
茹でたカニの匂いって美味しそうですよね。
騎士団のみんなも、浜から魔物が外に出ないように、剣と魔法で魔物達と戦っていますが、どう見ても焼け石に水です。
剣を片手に魔物を薙ぎ払い、海に向けて無数の雷を水面から湯気が立つ程、ドカドカ落とすアレクさんの戦う姿は、まさに鬼神。
勇猛果敢に雄々しく戦う姿は、うっとりするほど素敵ですが、魔物の数は一向に減る様子がありません。
洞窟に居たブルークラブの主でしょうか。
派手派手な柄のブルークラブは、砂を巻き上げて高速で移動し、巨大な鋏を振り下ろして、騎士団のみんなやアレクさんを攻撃しています。
アレクさんの放った魔法は、硬い殻に防がれてしまって、あまり効果がない様です。
「レン様は、中に隠れて居てください!」
マークさんはそう言って私の周りに結界を張り、自分の体には氷の粒を纏わせ臨戦体制に入っています。
「それは出来ません」
「レン様は浄化を終えられたばかりです。ご無理をなさっては」
「マークさん。ここは皇宮でも柘榴宮でもありませんよ?私は私の役目を果たします」
「しかし」
「マーク。愛し子様の言う通りだぜ?やるべきことはやらねぇとな?」
マークさんの肩に手を置いたロロシュさんが諭すように優しく言葉を掛けています。
ロロシュさんも、やれば出来るじゃないですか。その調子でもっとマークさんに優しくしてあげてね?
「ではロロシュさん、あの魔法陣消せますか?」
「あ? ああ、近くまで行けば何とか」
「じゃあ、二人で魔法陣を消しに行って下さい、ロロシュさんそういうの得意ですよね?」
「得意だけどよ。愛し子ちゃんはどうすんだ?一人にゃできねぇぞ?」
「ご心配なく。お二人の道を開くのに私が出て行ったら、アレクさんが飛んできますから」
「あっ!たしかに」と二人とも納得した様ですが、ロロシュさんは今一乗り気ではないみたいです。
「・・・まさかと思いますが、海に入るのが嫌なんですか?」
これが図星だったようで、ロロシュさんの目が泳いでいます。
「嫌じゃねぇけどよ。水はちょっとな」
「ロロシュさん?アナコンダもパイソンも普通に川で泳ぎますよ?気温も上がって来てますから、そんなに水は冷たくないから大丈夫ですよ?」
それを聞いたロロシュさんが、驚いたように私の顔を見て来ました。
「あんた、閣下から聞いたのか?」
「なにがです?」
「俺が・・蛇だって」
ん?この反応は何でしょうか?
蛇ってこと隠したかったのかな?
マークさんにも?
「最初から知ってましたよ?」
「なんで・・・」
「なんでって、気付いてないんですか?ロロシュさん顎のところに鱗があるじゃないですか」
ハッとしたように顎下に手を当てたロロシュさんは、 “閣下が言ってたのはこれか” とニヤついています。
「ちびっ子のくせに侮れねぇな」
「ロロシュ!!不敬ですよ!」
「はいはい。ちっちゃい分みんなと違うものが見えるんです。もう行きますよ?遊んでる暇ないんですから」
気を引き締め直した私達は、魔物の群れに向かっていきました。
絶唱と弔舞の効果範囲外からの攻撃を、二人に防いでもらい、魔物を浄化しながら移動して、波打ち際までようやく辿り着きました。
「一旦浄化を解くので、防護結界をお願いします」
「了解しました・・・レン様何をするおつもりですか?」
張ってもらった結界の中で、膝をついて砂浜に手を当てた私にマークさんが聞いてきました。
「ロロシュさんが、水が怖いって駄々こねるから、魔法陣まで道を作るんですよ?」
「駄々なんか捏ねてねぇだろ!!」
「あれ?そうでしたっけ?」
「こねてねぇよ!!」
「ロロシュ!無駄口叩いてないで、岩蟹を何とかしなさい!!」
ほら怒られた。
アレクさんは・・私たちに気付いてますね
二人が離れたら、すぐ来てくれそうです。
回復薬のお陰で、魔力も回復してます。
よし、やるかっ!!
「じゃあ、行きますよ!」
気合い一発。砂浜に魔力を流し、土魔法を応用して海底を隆起させると、ザザアアーーと海面が割れ、海上の魔法陣の下まで、珊瑚と岩の道の完成です。
「こりゃ、すげぇな」
「ほら。さっさと行って」
「へいへい」
ロロシュさんは口は悪いですけど、この緊迫した場面でも、緩い態度を崩さないのは、ある意味貴重かもしれませんね。
二人が魔法陣に向かって走り出すと同時に、ゴウッと風が吹いて、結界に群がって居た岩蟹が宙に舞い、結界を破って中に入ったアレクさんに抱き上げられました。
魔力と風で髪が靡いて、厳しいお顔も相まって、今日は一段と素敵ですね?
「あれ程無茶をするな、と言っただろう?」
「来てくれるって分かってたから、無茶では無いですよ?」
「まったく君は・・・そう言う所だぞ?」
「何がですか?」
「まぁいい。あの二人は魔法陣を消しに行ったのか?」
「はい。二人にお願いしました」
「あれが有るとキリが無いからな、今回は目を瞑ろう」
何に対して目を瞑るのかは、聞かない方が良さそうです。
「とにかく君が無事で良かった」
と、のんびり会話している様に聞こえるかもしれませんが、話している間もアレクさんは、私たちの周りに風の魔法を巡らせて、近寄ってくる魔物をかまいたちの様に両断し、ブルークラブの攻撃を軽々と避けています。
私も浄化を発動して居ますから、アレクさんの風魔法で両断された魔物は、その場で、浄化され、光となって空に帰って行っているのです。
私達はただのバカップルでは無いのです。
一応やるべきことは、しっかりやってはいるのですよ。
「あのブルークラブは魔法が効かないんですか?」
「暴れたら面倒だ、と言っただろう?」
「いつもみたいに凍らせるのも無理?」
「水棲の魔物は水や氷に強い。死ねば凍らせられるが、生きていると無理だな。殻が硬いから斬撃にも強く、雷や炎はあの泡で作った粘液で相殺される」
「急所を狙っても?」
「あれだけ興奮して走り回られたら、狙うのは難しいなっ!」
大きく跳躍したアレクさんですが、さっきまで立って居たところに、ブルークラブの爪が突き刺さり砂が舞い上がっています。
危なかったぁ~~。
アレクさんこの速さで移動していて、よく周りが見えますね。
歴戦の勇者って感じで、かっこいいです。
「やっぱり、動きを止めたいですよね?」
「そうだな。何かいい考えはあるか?」
「う~ん、熱には弱い?」
「そうだな、炎系の魔法は嫌がるな」
「なら・・・水・・水の中に閉じ込められますか?」
「水?出来るが、水属性の攻撃は効かないぞ?」
「水はダメでも。お湯なら?水の中に閉じ込めた後、一気に加熱して茹でてみたらどうでしょうか?」
「茹でる?」
「そう熱湯でグツグツ」
「ふむ。一度試してみるか?」
そう言ってアレクさんがは立ち止まると、結界を張って、海に腕を伸ばしました。
その間結界に岩蟹が群がり、サハギンが結界に張り付いて、ビタビタと結界の壁を叩いています。
2メートル近いゾンビが、ガラス戸に張り付いて、ビタビタガラスを叩いるみたいで、かなりホラーなシチュエーションです。
相手はゾンビではなく、二足歩行の魚なんですけどね?
アレクさんが居なかったら、絶叫ものです。
アレクさんが腕に溜めた魔力を解放すると、入江にできた水柱が、召喚された海中の魔物ごと竜の様にウネリながら、ブルークラブへと向かって行きます。
アレクさんが創った水龍がその巨体を飲み込み大きな球体となって、中にブルークラブと魔物を閉じ込めたまま一気に加熱して、中の魔物をまとめて茹でてしまいました。
魔法を解いて、浜に流れ出たブルークラブは、ピクリとも動かず、討伐は成功した様です。
程なく、ロロシュさんも魔法陣の解除に成功し、あとはアレクさんが、炎と雷で、魔物を一網打尽にしてくれました。
討伐が済んでホッとはしましたが、流石に釜茹では残酷だったなと落ち込む私の横で、ロロシュさんが「なんか、めちゃくちゃ美味そうな匂いがしねぇか?」
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